リスナー 心を読む青い瞳
The Listener
(2009年カナダ)

http://tv.foxjapan.com/fox/lineup/prgmtop/index/prgm_cd/624


第11話 一筋の光
Beginning to See the Light

脚本/Travis McDonald 監督/Clement Virgo
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夫が倒れたと通報を受けすぐに向かうトビーとオズ。
現場には何故か七面鳥が落ちているので奥さんから何故こんな
が落ちているのか尋ねると冷やしていたのだという。しかし
トビーは頭の中を覗き、浮気した夫に激情した妻が七面鳥で
後頭部を殴った事が分かる。

仕事を終えて戻る。トビーはオリビアと映画館でデートする
予定だったが、上司のライダーからスカボロで22車両が追突
されたことも有り、救命士が足りないという。そのまま勤務に
当たってくれと言われて残業することになる。
そんな中、ダンダス通りで追突事故が有ったと報告を受けて
現場に行くと男性・ロン・ウォレスが倒れていた。瀕死の重傷
を負っていた彼。するとトビーの元に金髪の女性の映像が浮か
び上がり、殺してやるという言葉が飛び込んでくる。更に映像
を読み解こうとしている最中に、突然光が飛び込んできたかと
思うとロンは亡くなる。トビーは人が亡くなる瞬間というもの
を見たような気がした。

現場には被害者の物だと思われる拳銃が落ちており、一枚の
写真も有った。拾ってみてみると先程思考を読んだ時に出て
きた金髪の女性が写っていた。

トビーはすぐにマークス刑事の元へといき、金髪の女性が誰か
に狙われているかもしれない事を告げに行くが、警察署には
何故か門番のように刑事が立っていて容易にマークスに逢えな
い様にされていた。上司のベッカーがやってくると、何故いつ
もマークスの元にやってくるのかと問われる。そこにマークス
もやってきて話がややこしくなっていく。トビーはマークスと
付き合っているのだと告げ、ベッカーを追い出すことにする。
そしてマークスに恐らくロンは殺し屋ではないかと告げる。

ロンの経歴を調べると15年前に横領事件で掴まっているという。
400万ドルの金は依然として不明で、もしかすると金の件で
何らかの接触があったのではないかと考える。もしかすると
金の事を狙って別の人間が写真の女性の事を狙っているかも
知れないと告げる。

トビーはオズに相談するとこの写真に映るビルの場所を知って
いるという。彼に案内して貰いトビーは彼女がビルから出てく
るのをひたすら待つ。そしてようやく彼女・リンジーが現れた
頃、警察署でくすねてきたロンの写真を見せてこの人を知って
いるか尋ねる。すると父親であるという。
父親が亡くなった事を告げ遺体の確認の為に病院へと足を運ぶ。
父親が逮捕されて、母は父親と別れたという。そして今の夫と
再婚したとの事。リンジーは現在グラフィック小説のイラスト
を描く仕事をしており、父親とは15歳の時以来逢っていないと
の事。しかし最近何度も連絡があり、昨日逢うことになって
いたという。彼は銃を持っていた事を告げ、君を狙っていた
のかもしれない事を語る。友人の刑事に相談しようと告げる。
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ドラマの脚本家はようやく能力の使い方を把握してきた様子

色々と以心伝心するような使い方が巧くなってきた感じがする。
今まで訳ありの人しか聞こえないような演出だったからね。
マークス刑事とかオズとのやりとりを巧く心の中だけで処理
するような使い方は面白い。

果たしてロンが殺してやると告げた金髪美女は誰なのか。

あっさりと娘だという事が分かった。
娘は何のことか分からず父親と引き離された格好で、ちょっと
可哀想な感じだが、トビーには既に父親は誰なのかも良く解ら
ず母親とは死別していることで、巧くリンジーとの関係を
近づけるものだった。

ロンは潔白を証明しようとしていた。

しかし簡単に分かりそうな物を警察はあっさりと見逃している
な。
刑期を終えた後にも調べているって事は確かに無罪であること
を示している証拠ではあるね。

別れて尚娘のことを思っていた形跡が次々と見つかり、リンジー
としては辛いものだったかもしれない。

いい加減トビーの事を全面的に信じても良いのでは?

マークスはトビーの言うことをもっと信じても良さそうだけど
ね。なんか妙な蟠りが存在するのは刑事としてのプライドが
邪魔しているのだろうか。

ベッカー刑事の気になる行動。

あんまりドラマに関わり合う人ではなかったけれど、今回は
随分としゃしゃり出てきた感じ。トビーとマークスの関係が
余程気になったらしい。
結局マークスも彼のことが好きみたいだし、ベッカーとは
あっさりと結ばれそうだね。変な三角関係になるドラマじゃ
なかったのね。

オズが核心的な事を言った!

トビーにはヒーロー願望があるという。
力を与えられた理由が分からない為に、だから人を助ける事が
義務だと思っているのだという。
常に事件と関わり合おうとしている心理はその辺にあったのか。

犯人は母親だった。

生活を守るために父親を犠牲にしたらしい。
あの男の本当の正体を知らないとまで言っていたので余程悪い
奴なのかと思わせつつ実際には自分が悪人だったというオチ。
娘もそれを聞かされて人間不信にならなければ良いけどね。

トビー・ローガン (Craig Olejnik) 救命士。人の心が読める
チャーリー・マークス (Lisa Marcos) 刑事
オズマン・ベイ (Ennis Esmer) 救命士"オズ"
オリビア・フォーセット (Mylene Robic) 医師。トビーの彼女
ブライアン・ベッカー (Anthony Lemke) 刑事・巡査部長
ジョージ・ライダー (Arnold Pinnock) 隊長、救命士の上司

レイ・マーサー (Colm Feore) 博士

リンゼイ・ウォレス (Kristin Booth) 娘
Mrs.ウォレス (Sherry Miller) リンゼイの母
モリス・ベンダー (Daniel Kash) 私立探偵
ロン・ウォレス (Mark Whelan) 父。横領の罪。冤罪
シド・ピクストン (John Evans) ロンの友人。葬式で会う

--- (Judy Marshak) 車洗浄会社。ロンの働いていた会社
--- (Teresa Pavlinek) 七面鳥で殴る妻
--- (Ralph Chapman) 七面鳥の浮気夫
--- (Allan Price) 少年の祖父
--- (John Paul Ruttan) 少年。1セント硬貨が鼻の中に・・
--- (Lara Jean Chorostecki) トビーの母
--- (John Fleming) 若い頃のトビー


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