ザ・ファインダー 千里眼を持つ男
The Finder

Creator:Hart Hanson

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Jan. 26, 2012
第3話 シンデレラを探せ A Cinderella Story

脚本/Sanford Golden、Karen Wyscarver 監督/Adam Arkin
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レオの店"この世の果て"に一人の科学者が尋ねてくる。
男性はNASAの職員のアイラ。レオとウォルターに捜索の依頼を
するまでにその経緯を説明するが、彼は数字に細かった。
サウスビーチには200店舗のクラブが有り、収容人数は500名。
客の52%は女性であり、その中の65%は独身女性だという。
つまり毎週土曜日には33800人の恋人候補がクラブを訪れる
のだという。カロジェロ方程式を中学で学んだということで
算術するアイラは、クラブ"カメオでライブ"にて、リサという
女性と出会ったのだという。金髪で赤いハイヒールを履いた
女性。ウォルターは出会いの確率は良いが、女性の誘い方は
分かるのかとばかりにアイラに質問する。
アイラはリサに対して、初めてかけた言葉は、「僕の年齢で
一年半性交渉をしない場合、一生性交渉しない確率は6倍にな
る」と語ったのだという。女性と出会う為にここに来て酒を
飲みに来たというアイラ。リサは正直に語るアイラに好感を
持つと貴方は数字オタクなのねと言われる。自分は小惑星
の軌道計算をしている事を告げ、地球に衝突を回避する方法を
常に考えているのだという。その後彼女の髪の毛に鶏のフン
が付着していたので取ったというアイラ。彼女は地球を守って
くれているアイラにお礼とばかりにキスをしてくれたのだと
語る。その後酒を飲みながら二人はロブ・ライナー監督映画
「プリンセス・ブライド」について互いに語り合う。


「我こそはイニーゴ 父の仇を討つ。覚悟しろ!」

共に台詞が語り会える程に映画にハマり趣味が合うことが分かる。

しかしそんなリサの元に突然メールが鳴ると彼女の顔色が変わる
のに気が付く。アイラはどうしたのかと尋ねスマホの画面を
覗くとそこには「殺してやる」とするメールが届いている事を
知る。困っているならば力になりたいと語ると、リサは
ナプキンにメモを書いて彼に手渡すと、クラブからそそくさと
出て行ってしまう。アイラはすぐに追いかけようとするが、
支払いが済んでいなかった為に店員に止められ、その際ナプキン
にアルコールをこぼしてしまう。追いかけるものの彼女は
赤いヒールを残してその場から消えてしまう。
アイラはそんな彼女を捜して欲しいとウォルターに依頼に来た
のだった。

自分でも格子探索法を使い探したり、NSAの友人に頼んで衛星画像
を手配して周辺を調べたが見つからなかったという。ナプキン
の文字はビールをこぼしたので判別できないとのこと。
ウォルターは誰に言われてここに来たのかと問うとNSAの友人の
紹介だが、誰かと問われるね秘密だとして言おうとしなかった。
ウォルターは秘密工作員のスタンなのかと疑う。
ウォルターは店の看板として出そうとしているカクテルをレオと
アイラに振る舞うが、最後のロシア皇帝が飲んだとされるカクテル
は二人の口には合わなかった。

しかし相手がアイラに好意を寄せているかどうかは分からない
だろうというレオに対して、親近感を得る為の5つの条件を満た
しているという。その5つとは(相性、ふれあい、声、視線、率直な
会話)だという。1万ドルを支払うのでリサを探して欲しいという。
更に希望すれば遺灰を太陽に巻くことも出来るぞと語る。
とりあえずウォルターはアイラの写真を撮ると調べて見ることを
告げる。

レオはウィラを連れて更正したギャング団が書いたストリート
アートを見せに行く。ウィラは嫌がるがレオはウィラの心を
開きたいのだとして声を掛ける。そんなウィラは通行人にぶつか
ったフリをしてサイフを盗んだのを知ってレオはすぐに返して
来るよう告げる。しかしウィラがサイフを返した男を見た
レオは険しい表情を見せる。ウィラは異変に気が付いてどうした
のかと問うと、「忘れるべき人間だ」と語る。しかしウィラは
とても忘れているようには見えない顔だと語る。

ウォルターはクラブ・カメオを尋ねると、カウンターで座っている
テレーズという女性が居た。ウォルターが声を掛ける中、人を
探している事を告げる。このヒールの相手を探していることを
告げ、君と同じ娼婦の相手だとすると、娼婦ではなくパーティー
ガールだという。私は統計学の博士号を取るために仕方なく稼いで
いる事を告げる。金髪で顔にホクロがある女性だとすると、
恐らくリサの事だろうと告げる。リサは娼婦ではないことを告げる。
ウォルターはその靴は何処で買ったのかと尋ねると、マディソン・
ブティックジョニーに聞いて見てと語る。

ウィラはレオのパソコンを使ってレオの過去に何が有ったのか
調べる。すると記事には「弁護士の妻子が大腸菌で死亡」
書かれていて、「汚染菌を隠して販売したのはCEOネイサン・スタ
イン」だと書かれていた。ウィラが自分のパソコンを調べて
いるのを知ってレオは憤りに感じる。どのようにアクセスした
のかと問うと、あなたはいつもパスワードを入力する際に
「オジマンディアス」と無意識に話しているので聞こえるのだ
という。過去のことを聞きたいので開けば俺に直接聞けば良い
と告げる。レオに対して家族が殺されたのか?と問うと、レオは
応えず仕事に戻るよう告げる。ウィラは彼に私と貴方の娘さん
は同じ年だが、私を死んだ娘の変わりにしていたのかとすると、
レオは憤りその場から出て行ってしまう。

ウォルターはジョニーが経営するマディソン・ブティックに
いく。ウォルターはイザベルを連れて行くと、プレゼントを
するという。靴のプレゼントだとすると、ウォルターは彼女も
やっぱり女性だなと告げる。1060ドルもするハイヒールを見て
ウォルターは驚く。しかしヒールを履けば10cmは足が長く
見えるというジョニー。ウォルターはジョニーに対してテレーズ
の紹介で来た事を告げ、このハイヒールと同じ物が欲しいと
告げる。恐らく足の大きさが左右違う女性だとすると、ジョニー
はリサの事を知っていた。ジョニーはなかなか話そうとしないが、
イザベルは保安官であり、黙って居るとコピー商品を扱っている
のを密告するぞと脅すと彼女の住所を教えてもらう。
帰り道、イザベルはプレゼントされたシューズに喜ぶ中、
ウォルターはイザベルに対して、君の美しさはシューズとは関係
ないとして、告げると、彼女は照れながらも喜ぶのだった。
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NASAの職員で科学者としてはその道の権威であるアイラからの
依頼でクラブで出会ったとするリサの事を探そうとする。
クラブで逢った際の彼女は何者かによって命の危険にさらされ
ていたことが分かり、取りあえず彼女が誰なのかを探る為に
残していったハイヒールを手がかりに消息を追っていくことに
なる。

今回初めてレオの家庭の事情が描かれた。
それを知ったウィラがレオの事を傷つけてしまい、なんとか
信頼を取り戻そうとして自分なりに考えた方法でレオからの
信頼を得ていくというもの。
この流れ、かなりリスキーなものが有り、保護観察中の身である
にも関わらず強盗傷害を犯したウィラがその後なんと音沙汰も
ないという辺り、相当違和感は有った。

レオの妻子が殺害されたとする流れは意外でも有ったけど、
その流れからレオとウォルターの出会いが有ったこと。
話によるとレオの妻子を殺したのは食品偽装して大腸菌に汚染
した食べ物を売ったネイサンの仕業で、その男は未だにのうのう
として金持ちとして暮らしていることを知り、一度は殺害しよう
とした事が有ったようだ。ネイサンの方としてもそんな過去が
有るのであれば、レオを見た時に気が付くのではないかという
感じがするけどね。

それ以上にウィラがロマ人だったというのが驚きだった。
家族としての絆を大切にしているようで、従兄弟だとするティモと
の関係も判明する。ロマ人と言うと、つい先日までテレビ東京で
放送していたNCIS:LAs2 #15「第15話 信頼で、カレン
に関係があるものとして描かれているのが印象的だった。
クリミナル・マインドに於いても犯罪を繰り返しながら
生活している民族の姿(S4 第13話 逃亡家族)が有ったし、
民族の絆によって犯罪を犯すというケースは多いね。

メインの流れは、クラブで消えた女性・リサの捜索を科学者の男性
から頼まれるというものだった。
数字に拘りがあったり、研究者として恋も愛情も統計分析をして
いるような感じの男性だったけど、無味乾燥な人物像で、浮気は
しなさそうだけど夫婦としてはどうなんだろうと思うところはある
けど、ウォルターとのやりとりに於いて地球を救う男が一人の女性
の心配か?という問いかけに於いて、地球を救っても孤独であること
に違いはないとしたり、家庭を持ちたいとする流れは興味深く出来て
いた。一方の犯罪社であるリサ自身も家庭を持ちたいとする流れ
が存在していて、男漁りが激しいとしていた背景には本当の愛と
いうものを求めていたようでなんとも切ない。まぁ同情すべきもの
はない気がするけど。

イザベルがウォルターにヒールをプレゼントされて喜んでいた。
ヒールは女性蔑視の象徴ではないかとするも、イザベルにとって
は靴が好きだということに変わりはない。ウォルターからは
意外にも「君の美しさはシューズとは関係ない」とさらりと言われて
いたことが意外でも有り、イザベルにとってはサプライズ的効果
が大きかった。

犯罪捜査は、シューズの流れから、持ち主を特定していく物で、
そのまんまシンデレラの白馬の王子の物語を現代風にアレンジ
したもの。
靴底に付着していたチーク材は船の床に使われているものだと
したり、髪の毛に付着していた海鳥のフン、そしてヒールの特製
を考えると長距離を歩くことは出来ないというところからも、
船を特定していくが、もう少し探そうとすればそんな面倒な手順
を踏まなくても見つけられそうな感じはする。ただあくまで
正式な捜査官とは違うので、その辺は難しいところなのだろうけど。

ウォルター・シャーマン (Geoff Stults) 元米兵、元少佐
ウィラ・マンデイ (Maddie Hasson) 現在は保護観察中
イザベル・ザンバダ (Mercedes Masohn) 連邦保安官補
レオ・ノックス (Michael Clarke Duncan) 顧問弁護士

ティモ・プラウド (Toby Hemingway) ウィラのいとこ

クリスティナ・ファレル (Amy Aquino) 保護観察官

リサ (Jodi Lyn O'Keefe) 男性好き、次々と男性を誘う
アイラ・メッシング (Ian Reed Kesler) NASAの職員
ジョニー (Wilson Cruz) マディソン・ブティック、コピー靴を扱う
テレーザ (Ginger Gonzaga) 売春婦、大学の学費を稼ぐ
ネイサン・スタイン (John Sanderford) 食品偽装でレオの妻子を死なす
--- (Kodi Baker) Club DJ
--- (Peter Closi) Geoff Stults Photo Double
--- (Michael Geretz) Bartender

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