ザ・ファインダー 千里眼を持つ男
The Finder

Creator:Hart Hanson

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Apr. 20, 2012
第10話 途切れた会話 The Conversation

脚本/Patrick Massett、John Zinman 監督/James Hayman
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ウォルターとレオはいつものように不毛な論争をしていた。
今日の議題は"サンバvsルンバ"。それを聞いていたウィラは
もっと別の趣味を持ったらどうかと告げる。イザベルは現在
試験勉強中だという。

そんな中、店にはマルタとその娘・アディナという母子がやっ
てくる。貴方は探し屋なのかと問うと、探して欲しいものが
あるのだとして、留守電を聞かせる。
"19号線の傍のモーテルにアディナと隠れていろ、誰とも話す
な"と、夫のカルロスからの伝言だった。アディナはパパを
探して欲しいのだと語る。パパは元ギャングだったが服役後に
更正している事を告げる。今でも警察は疑っているみたいだが
絶対にギャングには戻っていないという。何故俺たちのことを
知ったのかというウォルターの問いかけに、ベラプラタ
いとこが働いていた事を告げ、シェフを2日で探した人でしょ
という。話を聞いていたウォルターとレオとウィラだが、
もっとも乗り気なのはレオだった。困ったときには大抵パパは
誰に相談していたのかと問うとラウルおじさんだという。パパ
の親友であり、出所後に石油化学工場・EVERGRADES社を紹介
してくれた人だという。パパを探してという問いかけに
ウォルターは断るという。レオは何故だとウォルターに問うと
携帯の留守録の会話の続きを探すよと語る。レオは実質パパを
探すといっていることだとのことだった。

石油化学工場にいくとラウルからカルロスについて尋ねる。
ウォルターたちは留守電の録音データをラウルに聞かせる。
「良く来てくれた・・・相談が・・・」という所でテープが
切れており、カルロスは知り合いと会話しようとしていたことは
明らかだった。そしてその相談相手がラウルであるという事に
もほぼ疑う余地はなかった。すると突然ラウルは話題を誤魔化す
ようにして、今のCEOのアナダーソンは改革に熱心な人とか、
石油化学工場はタバコや製薬会社同様に嫌われる職種だと語り
始める。
話題を逸らすなと語ると、ラウルは確かに嫌な予感はしていた事
を告げ、仕事をサボッたりふさぎ込んでいる事が有ったのだと
いう。大抵ギャングに戻るとしたらどういう方法・手順を踏むのか
と尋ねると、昔の仲間に接触することだろうとするが、俺たちの
仲間はほぼ亡くなったか刑務所内に収監されているのだと語る。
何か分かったら電話してくれとしてレオは名刺を手渡す。

ウォルターは一人・カルロスの部屋を探していると、突然武器を
持った女性が現れる。ウォルターに何者かと尋ねると、逆に
ウォルターは君こそ何者だと問う。私はFBI捜査官だとしてバッヂ
を見せると名前はゲイル・マクホッティだという。良い女"ホッティ"
という名前通りだと言うと、この名前で何とか高校生活を乗り切った
のだという。ウォルターはすぐに君はFBIのギャング対策班の
人物なんだろう?と問う。自分はカルロスの妻子に雇われカルロス
を探しているのだという。ゲイルは協力してカルロスの行方を
探そうと話を持ちかけ、ウォルターの連絡先を知りたいと語る。
ウォルターはカルロスの家のベッド脇に備え付けのメモに電話
番号を書こうとすると、そこのメモには"ここでミート"と書かれて
いる事が分かる。

レオは自宅で亡くなった妻子のアルバムを見ていた。
そして娘のエリーへの誕生日プレゼントを見て名残惜しそうな
顔を見せる。
そんな中ウォルターから電話が鳴り、FBI捜査官と接触したことを
語り、カルロスの家でメモ帳を見つけたと語る。
"ここでミート"で逢おうとしていたこと。ミートは逢うという意味
ではなく肉屋のことだという。
二人で現場に行くと、留守電に録音されていたデータと同じ
雑音が聞こえる事に気が付く。
ウォルターはレオに対して、金の為にギャングに戻ったと思うか
と問う。レオがこの一件に肩入れしているのは、もうすぐエリー
の誕生日だという事をウォルターは知っていた為だった。ウォルター
の精神状態が心配であり、先日から甘い物ばかりどか食いして
いる事を指摘する。しかしレオは妻子が死んでもう4年が経過した
事を告げる。
ウォルターは現場を見回すと、防犯カメラ映像が至るところに
ある事が分かり、3日前にカルロスがここに来た時の映像を
見せてもらおうと語り、FBI捜査官のゲイルに頼んで防犯カメラ
映像を取り寄せてもらうのだった。
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    父親が居なくなったとして母親と子供がウォルターたちの
前に現れて探して欲しいと頼む。ウォルターは父親は探さな
いが彼らが持っている父親からの通話・録音記録の続きを探す
と告げる。レオはウォルターを説得して父親を捜させよう
とする。

同じ日に見たNCIS 3」の7話とネタ的には似ている。
レオが父親を捜すという目的意識の中に家族を失った気持ち
が込められているのと同様に「NCIS 3」の7話のギブスも
また父親を捜して欲しいとする少年の願いに対して、
少年の姿を娘の姿とダブらせてみている点があることだった。

ドラマとしては相変わらず面倒臭い性格をしているウォルター
に対してちょっぴり癖のある展開が用意された。
素直に父親を捜すということでいいんじゃないかって感じ
なのに、録音の続きの言葉を探すとか、実に邪魔くさい
発言である。

防犯カメラ映像が今回の事件解決に於いては大いに役立つ
ものがあり、防犯カメラの時系列をつなぎ合わせて真相を
掴んでいくというパズルのような展開だった。

その捜査を行うのはウィラであり、彼女の読唇術のスキルが
大いに役立つものが有った。彼女がいなければなかなか
捜査も難航していたであろう事を考えると、たった100ドル
でこんな事を引き受けるウィラって実にありがたい存在
だ。

徹夜続きでハイテンションになるウィラの姿が有り、コーヒー
も相当飲んだであろう姿を見ると笑えるようで笑えない
感じもあって微妙だった。

レオがかつては鬼弁護士であり家庭を顧みなかったこと。
何らかの事情を抱えているであろうことはこれまでにも
描かれていたし、レオがウィラを大切に扱おうとする意図
を見ていればそれなりに想像出来るものも有ったけど、
今回初めてレオの妻子が大腸菌によって3年前になくなった
事を示唆する流れが有り、心の中で未だに犯人に対する殺意
と戦っているであろうレオの内面が描かれた。

クローザーのブレンダのように、
甘い物で現実逃避しているくらいならば可愛いものだ。

ティモにタロットで占ってもらうも、凄いカードが連発
していたので相当レオの心も体も怒りによって犯されて
いることは明らかだったね。
最後に娘にあげるハズのプレゼントを依頼に来た少女に
手渡し笑顔を見せるシーンはなかなか良かった。あんまり
くどくやり過ぎるとマイナスだとは思うけどね。

そして謎の美人FBI捜査官。イザベルの変わりになるのか
と一瞬思ったけど、黒幕説の方がしっくり来るなと思って
いたところやはり犯人の一人だった。
しかし焼却炉の中に証拠を入れて燃えないというのはあり
得ないかも。
そして幾らなんでもゲイルを高圧フェンスでビリビリさせて
しまうところはちょっと引くようなシーンではあったかも知れ
ない。



ウォルター・シャーマン (Geoff Stults) 元米兵、元少佐
ウィラ・マンデイ (Maddie Hasson) 現在は保護観察中
イザベル・ザンバダ (Mercedes Masohn) 連邦保安官補
レオ・ノックス (Michael Clarke Duncan) 顧問弁護士

ティモ・プラウド (Toby Hemingway) ウィラのいとこ
クリスティナ・ファレル (Amy Aquino) 保護観察官

ゲイル・マクホッティ (Kelly Carlson) FBI捜査官
マルタ・アブルー (Mercedes Colon) 妻
アディナ・アブルー (Yara Shahidi) 娘
カルロス・アブルー (Celestin Cornielle) 夫、元ギャング
ラウル・バレリオ (Gabriel Salvador) カルロスの親友
ドウェイン・アンダーソン (Patrick Fabian) 石油化学会社CEO
--- (Noah Engh) One-Man Band
--- (Justin Piccari) Dwayne's Assistant
エリー・ノックス () 娘、4年前に大腸菌で死去

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)


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