ザ・ファインダー 千里眼を持つ男
The Finder

Creator:Hart Hanson

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18 Jun. 2012
第13話 最後の願い The Boy with the Bucket

脚本/Richard Greener 監督/Vahan Moosekian
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ウォルターは4年前に依頼されて発見したウィンスローホーマー
の絵画の件で呼び出される。ウォルターが発見した絵は実は
贋作だったのだという。贋作のことを発表しなければならないが
発表は誰にとっても得ではないということ。委員会は捜査の
報酬で支払いをしたがその85%の返却を望んでいるのだと
美術館員のアレクサンドラから聞かされる。ウォルターは贋作
を見つけたなんて信じられない事を告げ、捜し物に失敗した
場合は全額を返却すると語る。しかしレオは本物の方を探す
つもりなのだろうと語る。

そんな中、この件で会話していると、突然ウォルターとは1歳
年上の兄のラングストンがやってくる。兄はミュージシャンで
現在はオランダ人に音楽を教えているのだという。何か探し
ものでもあるのかというウォルターに対して、現在父が死にか
けて居る事を告げる。鬱血性心不全と肺炎を患っており、
ホスピスにいるという。今から一緒に父に会いに行こうと告げる
が、ウォルターは現在捜し物の依頼が来ていることを理由に
断ろうとするが、レオたちに言われて父に会いにいくことになる。
ウォルターは元々ウィンスローホーマーを盗んだのはステファ
ニアン
であり、彼から資料を取り寄せて欲しいと頼む。

ウォルターとラングストンは二人でホスピスでチュープで
呼吸している状態の父・フランクリンに遭う。
死ぬまでには2、3日の状態だった。フランクリンはウォルター
に対して頼み事がある事を告げると、ウォルターは俺のことを
病院送りにしようとした件についてならばもう許している事を
語る。あれは昔のお前を取り戻したかった為の行動だという
父は、人捜しをして欲しいのだという。お前たちの母・エレイン
の事を探して欲しいのだという。しかしウォルターは母は
酒飲みでありそして家族を捨てた人物だとするが、父はそれで
も最愛の人である事を告げ、別れを言いたいのだと語る。

ウォルターたちはイザベルに父の件で事情を話す。
母のエレインは酒飲みで兄が高校2年生で俺が1年生の時に
ドリスコルと出会った為に父とは離婚し、俺たちは父親に
引き取られたのだという。母はその後カルト集団である
ルナ・テンプルに入信してしまったこと。ドリスコルがカルト
の顧問だった為に母は信用して入ったが、母はその後、カルト
集団に於ける裁判の場で証言した為に命を狙われることになっ
たのだという。そして証人保護プログラムによって何処に居る
のか分からない状況だった。当時兄はバンドのツアー中で、
自分は軍隊にいたので何処にいるか分からないという。
そこで連邦保安官として証人保護に遭っている母を捜して
欲しいと頼む。しかし探せば母がまた危険が及ぶことを告げ、
イザベルは協力は出来ないと語る。

レオはウォルターに対して父親と何が遭ったのかと尋ねる。
ウォルターはイラクでの爆発事故に遭う前に、俺は別人のように
とてもマジメな男だったのだという。その時の俺のことを
父は好きでそれを取り戻そうとするが為に俺を病院に入院させ
ようとしたのだという。そんな父が亡くなろうとしていること。
レオはウィラと共に絵画を探すのでウォルターは母親探しを
すべきだと告げる。
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いよいよこのドラマの最終話。
ウォルターの家族の物語が最後のエピソードとして描かれた。

今まで話題に一度も出なかったウォルターの家族。
両親は離婚し、ウォルターには一歳年上の兄がいること。
初めて話題に上がるも、シャーマン家はバラバラの状態。
兄はミュージシャンであり、父は末期で病床での生活を余儀
なくされ、両親は子供たちが高校時代に既に離婚している。

ウォルターが探しているものとは何かという根本的な問題に
触れたという意味では楽しいものだったし、全体を通して
見ると、人は誰でも常に何かを探しているもので、それも
千差万別だなと思わせる作りは面白かったと思う。

ただこのドラマ、どういう訳か面白さをまるで感じなかった。
「BONES」大好きなので、そのスピンオフと聞くと期待し過ぎた
ところも有るのかも知れないが、まるでスピンオフを感じさせ
ない作りだった。
ホッジンズ博士がラボのキングだと騒ぐ過程で実験を通して
男性陣の友情なり、バカっぽさを演出する流れを捜査と
融合したのかとも思えるのだけど、戦地で脳に障害を負って
しまったウォルターの閃き感というのが実に分かりづらく、
時に夢や幻視で見たり、時に胡散臭い実験によって、ゴール
にたどり着いてしまう辺りの構成にガッカリなところが有った
と思う。

ドラマ自体はツボを抑えた構成で、パッと見イケメンの
ウォルターと肉体派のレオ、可愛いけど小悪魔的ウィラ、
そして最近のアメリカ刑事ドラマではスタンダードな感じ
の中南米系の女性捜査官とのコンビ。

最終話は父親からの依頼で母親を捜すものだったけど、
最終的に父親が探していたものとはウォルターだった。
ただ昔のウォルターが好きだったということを思うと
今の彼でも良かったのだろうか。
母親が気がつくと保護証人プログラムで守られているという
困難な状況の中でそれを探しだすというのも相当適当な
風船を使ってアメリカ全土の中で広大な土地を消去法で
見つけ出してしまうというのだから信憑性がない。

風向計は常に家族を差しているという辺りの含みは面白い
と思うのだけど、そもそもなんで家族を捨ててしまった
んだろうね。

ウィラはジャド叔父さんからティモとの結婚を迫られ、
逃走を図る。最後にレオと別れる際にハグする辺り、レオは
異変に気がつかなかったのかな。
ウォルターは母親を狙って殺そうとしたカルト集団を
殺害したことで逮捕。今まで暴力は否定していたし、前回の
展開の中でイザベラが男性を撃ち殺してしまった件で、
随分と魂だなんだと言っていたところを見ると、ここで
彼自身が殺害してしまったというのもちょっと皮肉な感じ
だったかな。

絵画の件は正直どうでもよかったかも。
まぁ絵の流れが有ってこそ、母親の居場所へのヒントにも
なる所があったのかな。

ウィラ役のMaddie Hassonは、3ヶ月後の4月から放送が
決定しているねじれた疑惑に出演するので期待して
いる。一話を見た限りではなかなか面白そうだった。


ウォルター・シャーマン (Geoff Stults) 元米兵、元少佐
ウィラ・マンデイ (Maddie Hasson) 現在は保護観察中
イザベル・ザンバダ (Mercedes Masohn) 連邦保安官補
レオ・ノックス (Michael Clarke Duncan) 顧問弁護士

ティモ・プラウド (Toby Hemingway) ウィラのいとこ
クリスティナ・ファレル (Amy Aquino) 保護観察官

シャド (Eric Roberts) 伯父さん
ラングストン・シャーマン (George Stults) ウォルターの兄・音楽家
エレイン・シャーマン (Annette O'Toole) ウォルターの母
ジェイソン・ステファニアン (Patrick Fischler) 贋作家
キャサリン・ギブソン (Anne Ramsay) U.S. Marshal
アレクサンドラ・ダーニング (Karina Logue) 美術館員
ブラック・スミス (Sonya Leslie) 風向計設置業者
フランクリン・シャーマン (John Ashton) ウォルターの父・末期
ビル (Aaron Hendry) メンフィス教会のアル中集会参加
ジョニー (Keith Coleman) the Sponsor
--- (Daniel Forcey) First Man


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)


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