ギャラクティカ
Battlestar Galactica (シーズン2)


第14話(31) 欲望の構図 Black Market

脚本/Mark Verheiden
監督/James Head
--------------------------------------------------------
回復したローラは、物資が各船団に行き渡らずに闇取引が横行
している現状に頭を抱えていた。新しい通商政策を打ち出し
取り締まりの強化を行おうという。

クラウド・ナインに居たアポロは娼婦のシェボンと一晩を共に
する。シェボンの娘・パヤにアポロはお土産の人形を手渡すが
逆に怖がらせてしまう。

ペガサスの司令官フィスクの元に黒人のフェランがやってきて
背後からワイヤーで首を絞めて殺害する。
すぐにフィスクが殺害されたことがギャラクティカにも伝わる。
コトル医師の立ち会いの下で検死が行われると、口の中からは
キュービットが出てくる。犯人からのメッセージだと思われた。
アダマ提督は、アポロに捜査の全権を与え、ペガサスで起こった
事の究明を求める。

アポロは早速殺害現場を訪れる。
するとフィスクの部屋には大量の装飾品と葉巻などの嗜好品
が置いてあった。装飾品の中にはタイの妻・エレンのものが
含まれているのを知りアポロは手にする。
一方フィスクの部屋にはバルター副大統領もやってくる。
何のために訪れたのか。バルターは部屋の大量の血痕から
初めてフィスクが殺されたことを知る。彼は通商政策に関して
話し合うためにきたものだと告げ、殺害には関与していない事
を語る。

アポロはフィスクが貨物船を押収しそれを横流ししていた事
を報告する。
そんな中、アポロの元にシェボンから連絡が入り、パヤの咳が
酷くなっていることを聞かされる。
アポロはタイの部屋を訪れ、エレンの装飾品がフィスクの荷物
の中から出てきたことを告げ、彼女が闇取引に関与している
のではないかと疑う。タイの部屋にも物不足とは思えないほど
新鮮な食べ物が有った。しかしタイによると自分で装飾品を
売り、闇取引で物資を手に入れた事を告げる。誰もがやって
いることだと言うと、アポロはそれを認めつつ、自分たちみん
なが間違えていると呟く。

アポロの元にデュアラがやってくる。
実技講習はもう必要がないと告げるが、二人は訓練と称して
触れあう内に特別な者を感じていた。それが何なのかを問いに
来たデュアラだったが、アポロはどう答えて欲しいか分からない
と告げる。

アポロは連絡を受けたシェボンの元に行く。すると大男が
アポロに襲いかかりワイヤーで首を絞め始める。シェボンが
娘の抗生物質を手に入れるために闇取引でアポロの事を売った
のだった。

--------------------------------------------------------

アポロの過去

今回はいきなりアポロと女性が映し出されたので何事かと思った
けれど、なんと娼婦と一晩を過ごしていた様子。
ブラックバードで死にかけた彼は、惑星カプリカに居た頃の
彼女の姿を思いだした様子。その時の彼女は妊娠していたけれど
突き放してしまった事が彼の頭に深い傷として存在している。

殺されるフィスク

なんと早くもお役ご免なのか。
タイ大佐と仲が良かっただけに、もう少し息のあった共演が
見られるのかと思っていた。
冒頭から葉巻をバルターに与えていたので、何が有ったのかと
思えば今回は闇取引がドラマとしてのメインだった。

人間たちのコミュニティに欠かせないもの

どんな世界でもやはりこういう流通経路が存在してしまうのね。
フェランが言っていたけど、未来の無い世界で人間にモラルを
求める事は難しいというのが的を射ている感じだ。
アポロ自身娼婦と過ごしているわけだしね。

ザレックから貨物船プロメテウスの存在を知る

知らないのはギャラクティカの船員だけなのではないか。
フィスクは既に知っていて首を突っ込んでいるし、こういう
闇市場が有ることは、有る程度の情報網が有れば知っていて
当然な気もする。サイロンにばかり目を配りすぎていた事で
ややコロニーの事が疎かになってしまったのか。

ローラはバルターに辞任を求める

もう少し核心を突いてやりとりが行われるかと思ったけど、
単に含みを持たせてローラがバルターに迫る形だった。
しかしバルターの心に火がついてしまったらしく、権力争いに
一枚絡んでいくことになるのかな。

アポロとデュアラの仲

この二人が仲良くなるより先に、アポロとスターバックが
関係を持つかと思っていたのだけど。デュアラとアポロの関係
については今後も注視する必要が有りそうだね。

必要悪の存在を認める。

アポロもそれを実感し、ローラの制止を振り切り闇市場を
認めるみたいだね。
船団の中に一つの市場が出来ている所がなんか新鮮だったな。


ウィリアム・アダマ (Edward James Olmos) 艦長->提督
ローラ・ロズリン (Mary McDonnell) 大統領
リー・アダマ (Jamie Bamber) "アポロ"
カーラ・スレイス (Katee Sackhoff) "スターバックス"
シャロン・バレリー (Grace Park) "ブーマー"
カールC・アガソン (Tahmoh Penikett) "ヒロ"
ガイアス・バルター (James Callis) 博士
ナンバー6 (Tricia Helfer) サイロン

ソウル・タイ (Michael Hogan) 大佐。副長
ガレン・チロル (Aaron Douglas) 曹長、整備のチーフ
アナスタシア・デュアラ (Kandyse McClure) 二等兵曹、情報分析
フェリックス・ゲイタ (Alessandro Juliani) 中尉
カリー・ヘンダーソン (Nicki Clyne) チロルの部下 (逮捕)
ダイアン・シーリックス (Jen Halley) コボルに居る
ビリー (Paul Campbell) 大統領の補佐

レオーベン(Callum Keith Rennie) サイロン
アーロン・ドラル (Matthew Bennett) サイロン
エレン・タイ (Kate Vernon) ソウルの妻。野心家
カトリーナ (Luciana Carro) "カット"
ブレンダン (Bodie Olmos) "ホットドック"
マーガレット (Leah Cairns) "レーストラック"
フライボーイ (Michael Tayles) 飛行士
ジェームズ・レイマン (Dominic Zamprogna) "ジャマー"
ジョージ (Benjamin Ayres) "キャットマン"。アポロの変わりに・
エミット (Linnea Sharples) "スウィートネス"
コトル (Donnelly Rhodes) 医者
タッカー (Christian Tessier) "ダック"
ジョー・パラディーノ (Jeremy Guilbaut) "ハンマーヘッド"(逮捕)

トム・ザレック (Richard Hatch)
ジャック・フィスク (Graham Beckel) 艦長
シェボン (Claudette Mink) 娼婦
フェラン (Bill Duke) 闇を牛耳る男
ジャンニ (Amy Ciupak Lalonde) アポロの彼女
パヤ (Haley Guiel) シェボンの娘
リンデン (John Mann)


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

inserted by FC2 system