グレイズ・アナトミー
Grey's Anatomy (Season3)

http://www.tv-asahi.co.jp/harikore/grey2/index.html





Oct. 12, 2006
第4話 自分が自分であるために What I Am

監督/Dan Lerner
脚本/Allan Heinberg
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悩めるインターンたち。自分が医者として、どんな人間であり
どんな外科医になるタイプなのか。インターンたちはそれを
知りたがるが、病院を離れると自分を知る事を恐れているもの
だという。

バークは自宅でチキンを相手に縫合の練習をする。
ヤンはこれ以上チキンドクターと付き合うつもりはないとして
早くシェパードに逢ってオペの許可を求めるべきだという。
体はスッカリ治っているのだという。バークは手の震えが後遺症
として残っている事を話せずにいた。

ジョージは今朝イジーが出て行った事をみんなに語る。
メレディスは体調が悪く顔色が優れなかった
カレフはオマリーと一緒に居るとみんなの気分が悪くなるんだ
と告げ、トーレスに聞けばよく解るだろうという。

カリーとジョージ。ジョージは自分の気持ちを話すのが苦手だ
として同棲の件で誤解させた事を謝罪する。しかしカリーは
メレディスやイジーには自分の気持ちを話していると指摘され
何も言い返せなかった。

メレディスは二股のデートが体にストレスを与えているみたい
だとして、頭の中でフィンとデレク、フィクとデレクが巡り
巡っている事を語る。早く選ばないと体が持たないと。

そんな中、ベイリーと共にインターンは患者を見て回る。
ショーン・サリバン(62歳)は、バイパス手術を受けて狭窄部を
上手く取り除いていて回復療養中だった。ショーンは一刻も
早く退院したい事を訴える。妻のスージーも夫は車のセールス
マンとしてトップセールスを見せていると誇る。ベイリーは
酸素レベルが戻る事が条件であり、また退院後に揚げ物は食べない
こと、禁酒禁煙をするという誓約書にサインすれば退院させると
いう。

小児外科のアディソンとアレックス。
レベッカという妊婦を見ていた。夫のジェフはレベッカに付き添
い容体を見守る。既に陣痛が訪れているが、なかなか胎児が
産道に下りてこなかった。しかしレベッカは
自然分娩がしたい
だとして訴える。陣痛で下りてこなければ帝王切開は不可欠だ
というアディソンだが、
患者の意向も無視は出来ないとして、
とりあえず静観する構えだった。アレックスはそんなアディソン
の態度に不満を見せる。

メレディスは相変わらず体調不良で椅子に座る中、デレクが
やってくると、
脳底動脈留のクリッピング術をやるが、執刀
チームに入るか?とメレディスを誘いに来る。
そんな中マークが病院に来ている事を知る。あの"フェロモン男"
が一体何故この病院に来ているのか。
そんな中、メレディスは突然嘔吐し始める。
一方ショーンはたばこを吸おうと火をつける。酸素レベルを
戻すために酸素吸入している部屋で火をつけた為に、病室は
一気に爆発して火に包まれる。

マークがリチャードたちと話、この病院で勤める事が決定した
事を知ると、デレクはリチャードの元にいき、彼はずるくて
ウソ付きなヤツで病院に入れるべきではないとするが、リチャード
形成外科医として優秀であり、彼が病院に来れば、脳外科の
倍額は稼ぐのだという。デレクはあの男のせいで僕はニューヨーク
の病院から出て来たのだという。
そうしている間にもメレディスは嘔吐しまくりで、止めどなく
体の中から吐きまくるのだった。

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■メレディスの場合

デレク、フィン、デレク、フィン。
メレディスが選ぶ立場なんてどういう事だよって視聴者の声が
聞こえてきそう。
妊娠しているのか?と思わせつつ、実際には虫垂炎。
痛み止めのためにモルヒネを打った後、溜まっている彼女の中
の不満やセーブしている感情を吐き出すように、次々と爆弾を
投下していく。そんな爆弾以上に冒頭から滝のように流れ出る
メレディス嘔吐が凄すぎた。

メレディスは最悪だけど、彼女以上に解せないデレクという
男が居るために、メレディスがいい人に見えてきてしまう。
ラリっているメレディスが上下関係も気にせず、アディソン
と会話する姿はとても興味深かった。


■クリスティーナの場合

バーク先生の精神的なケアもせず、ズケズケとものを言う所
は如何にも韓国系っぽいヤンのキャラクターだった。
復帰には人それぞれのタイミングなり、心の問題があると
思うのに、ヤンが自分のペースでバークを追い詰めようと
している。一方でバークもプライドと不安感からなのか、
なかなか手の震えの事実を言えずにいるところは、辛い状況
である。この手の震えは単なる精神的なものだけだったら
良いんだけど、後遺症はそう簡単に抜けるとも思えないし
難しいところだね。

■ジョージの場合

ジョージが完全にメレディス化しているけど、彼の場合
友情と恋愛がいまいち区別出来ていない感じもする。
イジーやメレディスを気にするのも悪くはないけど、自分
の幸せの為にも、周りにばかり気を遣いすぎるのもどうかと
思う。
まぁイジーもメレディスも大変なのは分かるんだけどね。
この二人が同じようにジョージを見てくれているのかという
事を考えると、なんとなく不平等って感じがする。

■イジーの場合

イジーは病院を辞めてしまったのか?
今回は亡くなったデニーの父親の登場。
亡くなる事を知って金目当てで息子に近づいてきたのでは
ないかと疑われるイジー。そうではないという事を証明する
のは難しい事かと思ったけど、あれだけの言葉をデニーは
残している訳だし、もう少し息子の言葉を信用しても良かった
のではないかという感じでは有った。

■その他

●入院患者

・ショーン・サリバン

バイパス手術で退院間近だったのに、病室で禁煙前のたばこを
一服で、全てがおじゃんに。凄い爆発。この病院、呪われすぎて
いるだろうみたいな事件・事故が多いな。
形成外科医のマイクが担当する為の見せ場を作った事と、人は
外見ではなく中身である事を訴える為の患者だった。

デニスの父がレジーの見た目に欺されていたという辺りも、この
患者を通して訴えかけるところが大きかったね。

・レベッカ・ブルーム

妊婦だった彼女。三角関係のゴタゴタによってアディソンの決断力
のまずさを指摘する為に出て来た患者だった。
またアディソンの事を見ているアレックスがアディソンの下に
付くのかマークの下に付くのかで面白いやりとりが有る。


●その他のキャラの行動

・デレクとアディソン

アディソンは自分の存在がメレディスを傷つけている事を知って
身を引く覚悟を決めた。デレクにメレディスを傷つけないよう
話すと、デレクはリチャードにエリス・グレイと別れた時の
事を聞いて、自分が身を引くことが良いと考えた様だ。

・フィンとの別れ

メレディスが出した結論は、デレクを選んでフィンと別れること。
まぁ期待を持たせすぎる前に別れを告げた辺りは良いと思うけど
デレクとのスレ違いで、また展開が実に面倒くさい。

・ベイリー(ナチ先生)が全開モード

冒頭からアディソンに対して、お股を開かないことだと指摘してい
たベイリー。
今回はアディソンに対しては特に効果的な言葉を発していた。
あなたは良い男に熱を奪われ夫の事を裏切る女に成り下がったと。
酷いけど本当の事だと自らそれを認めていたアディソン。
相変わらずアディソン=デスパのリネットはホントにイメージ
そっくり。声優の選び方が絶妙だったな。

・カリーとマーク

最後は二人がホテルにいくことになる。
マークってホント、デレク以上にキテる所が有るな。
類は友を呼んでいるのか。
このドラマ、だれが最凶・最悪な人物なのかということを見比べて
みるドラマなのかという感じがしてくる。
カリーもそんな簡単にジョージを諦めていいのか。


■検索用キーワード

・フェロモン男 みだらな愛人 浮気な娼婦
・遅発性徐脈
・デニーのタイプ 黒髪 賢い 聡明
・ドライのカプチーノ マイクは自分しか考えていない
・グラフト 吻合


■使用された曲

・Camera Obscuraの"If Looks Could Kill"
・The Gossipの"Standing In The Way Of Control"
・Au Revoir Simoneの"Back In Time"
・Kate Havnevikの"So - Lo"
・TV on the Radioの"Province"
・Mindy Smithの"Fall For Nothing"

メレディス・グレイ (Ellen Pompeo) 母が元外科医
クリスティーナ・ヤン (Sandra Oh) スタンフォードトップで卒業
イザベル・スティーブンス (Katherine Heigl) イジー/モデル
ジョージ・オマリー (T.R. Knight) 心優しいインターン

アレックス・カレフ (Justin Chambers) 意地悪
メリンダ・ベイリー (Chandra Wilson) 通称"ナチ"。教育係の外科医
リチャード・ウェバー (James Pickens Jr.) 外科部長
プレストン・バーク (Isaiah Washington) 優秀な心臓外科医
デレク・シェパード (Patrick Dempsey) メレディスの彼。既婚
アディソン・モンゴメリー (Kate Walsh) 小児科医。バークの妻

ジョー (Steven W. Bailey) バーの店主
オリビア・ハーパー (Sarah Utterback) 看護師
テイラー・クリスチャン (Moe Irvin) 看護師
リンダ (Linda Klein) 看護師
デビー (Cathy Lind Hayes) 看護師
ケイト (Kate Anthony) 看護師
ヴィヴィアン (Noelle McCutchen) 看護師
マリア (Maria Elena Maglari) 看護師 #24
ラジ・セン (Anjul Nigam) 精神科医師
シドニー・ヘロン (Kali Rocha) 新しいレジデント
エリス・グレイ (Kate Burton) メレディスの母
ミルトン (Marty Lodge) 麻酔医
アデル・ウェバー (Loretta Devine) リチャードの妻
ジル (Brooke Blanchard) 救急医療士
レイ (Ray Ford) 救急医療士
カリー・トーレス (Sara Ramirez) 医師。ジョージに好意
フィン・ダンドリッチ (Chris O'Donnell) 獣医。メレディスの彼
マーク・スローン (Eric Dane) 形成外科医、元デレクの親友

デニー・デュケットsr (Fred Ward) 故デニーの父、イジーと逢う
スージー・サリバン (Stephanie Faracy) 妻
ショーン・サリバン (Alan Blumenfeld) 62歳、車のセールスマン
レベッカ・ブルーム (Tina Holmes) 妊婦
ジェフ・ブルーム (Jeff Rubino) 夫
--- (Paula Weston Solano) OB Nurse
デニー・デュケット (Jeffrey Dean Morgan) (voice)

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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