グレイズ・アナトミー
Grey's Anatomy (Season3)

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Oct. 19, 2006
第5話 罪悪感という魔物 Oh, the Guilt

監督/Jeff Melman
脚本/Zoanne Clack、Tony Phelan、Joan Rater
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何よりも患者を傷つけない。
医者として私たちはそう誓いを立てる。でもトラブルは起きて
罪悪感を生んでしまう。どう対処するかは決まっていない。

イジーは朝からマフィンを作っていた。
ジョージはまだイジーがおかしくなっているとして心配するが
イジーは単なる朝食として作っただけだという。寧ろメレディス
は大手術の後の初出勤なのだからちゃんと食べさせないといけ
ないのだという。イジーは今日はロッカーを片付けに病院に
行くという。
800万ドルの小切手をどうすべきか未だに決めかね
ていた。今日こそ銀行に持って行かないと・・・

メレディスたちは未だにイジーが変だと語り合う。
ヤンはそんな大金が有れば私ならば病院を建てて患者を呼び込み
弁形成や動脈瘤の手術をしまくるという。アレックスは異常な
ヤツだと。イジーはロッカーを片付けに来て気持ちを切り替えて
いるが異常なのは寧ろメレディスだという。未だに獣医を捨てた
事をデレクに話していないと。メレディスは、デレクから身を
引いた事を説明し、向こうはアディソンマークなど色んな問題
を抱えているので、変に
罪悪感を持たせたくないという。

罪悪感は独りでには消えないモノ。寧ろ友を呼ぶ。不安と不信感を。

カリーはマークとベッドを共にした朝を迎える。
ジョージは何度もカリーに電話するが繋がらない。

ベイリーは研修医たちに、今日は
死亡症例検討会にみんなも参加
してもらうと告げる。重大な会議だという。

そんな中、ベイリーの元にジェイソン・ナイルズが子供のガス
妻のダイアナを連れてやってくる。乳腺の点滴手術を行う
という。
ダイアナに乳がんが見つかったのである。ダイアナは
授乳を辞めさせてほ乳瓶に切り替えようとするが、ガスはなかなか
ほ乳瓶に馴染んでくれないとジェイソンはベイリーに相談すると
最初のウチはほ乳瓶に砂糖でもつけておくと移行しやすいと語る。

メレディスたちは30歳程度で乳がんの患者になったダイアナに
ついて語り合う。乳腺のしこりを乳腺炎だと思ったが実際には
乳がんだったんだろうとアレックスは語る。ヴァギナ科に居れば
それくらいは分かるという。

バークは病院でヤンに会う。
ヤンは手術があるときは言ってくれというが・・・

ジョージはカリーの姿を見かけ、検討会では一緒に座ろうと
言うがカリーは拒否する。
ジョージはカリーに拒否られた事をメレディスたちに語る。
イジーの件で未だに彼女は僕を責めていると。しかしジョージ
はこれ以上謝らないで人生を楽しむんだと語る。

検討会でリチャードは症例を上げる。
症例NO.34986、心臓移植後に合併症で亡くなった人物の例を引き合い
に出すと一同デニーの件だと分かる。
その頃イジーはロッカールームで荷物を整理しつつ、聴診器を
見つけて自分の心臓に当てていた。
デニーは脳血管障害により、脳幹ヘルニアに陥って亡くなった
という。サヴォイ医師は、担当した医師のバークに色々と質問攻め
に合わせる。インターンがコードを切ったのではないのか。
担当していたのはベイリーなので彼女に話を聞きたいというサヴォ
イ。貴方は子供を産んでホルモンレベルが上昇していた上に
睡眠不足で判断ミスしたのではないか?という。リチャードは
議論が殺伐としてくると、これは誰の責任を問うかではなく、
ミスから学ぶための検討会だと落ち着かせる。インターンの
暴走に加えて、銃の発砲事件でERは混乱していたのだとするが、
ERが混乱しているのはいつもの事でそんなの言い訳にはならない
とサヴォイは責める。そんなやりとりをイジーは聞いていた。

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■メレディスの場合

フィンと別れたことをデレクに言う前に、デレクから別れを
切り出されてしまった彼女は、呆然と立ち尽くすしかないって
感じ。デレクにフィンと別れた事を言えずにいる事を病気扱い
しているヤンたちの姿が有ったけど、メレディスの事なので
いずれタイミングを見計らって言うのは明らかで、誰もが
面倒な女だと認識しているハズなので、暖かく見守っているだけ
で良い感じがする。
今回のメレディスは脇役だったね。

■クリスティーナの場合

彼女はバークの目となり手となり。
執刀に於いて細かい作業の縫合に関しては、ヤンが担当する
と約束するも、なかなかバークは執刀しようとせず書類作業。
しかし心臓発作が起きればいよいよ自ら執刀に出なければならず
ヤンのアシストによって切り抜けていく。
部長にバークは告白しようとするも、君みたいなリーダーが戻って
くれて良かったと相変わらず先回りして、告白を封印しようと
するのは、メレディスとデレクの関係と似ている。

心臓のかがり縫合を担当したヤン。
それを見たイジーが感化される。
「クローザー」のフリッツがブレンダの尻に敷かれて、デスクに
置かれているネームプレートをフリッツ・ジョンソンみたいに
からかわれなければ良いけどね。

■ジョージの場合

カリーとの関係に足踏みする中で、カリーは自暴自棄になり
ついにマークと寝てしまった。マークの精力は何処から来るんだ
かね。次の瞬間にはまたアディソンと寝てる。

イジーの事が心配で相変わらず監視係に任命されていたけど
役割としては大して大きくなかったかも。
イマイチ今回の彼は何をしていたのか思い出せない。

■イジーの場合

800万ドルを受け取り、自分にはそれをもらう資格があるのか
を考える。
ようやく病院にも足を踏み入れることが出来た彼女だけど、
それはロッカーの荷物を整理するため。
しかしイジーは自分のせいで責められているバーク先生や
ベイリー先生の事情を知る。
イジーはバーク先生の元に行き大丈夫か?と尋ねるも、当然二人
共に大丈夫ではない。800万ドルもらった分だけイジーの方が
100万倍マシな状況。

そんなイジーに対して、リチャードがインターン時代に犯した後悔
の話をする。自分が胸に即チューブを入れて居れば助けられた
かもしれないこと。しかしそれで病院を辞めていれば、今でも
その死んでいった男の記憶だけが残ったという。

■その他

●入院患者

ダイアナ

乳がん患者。夫としては全摘してでも生きて欲しいこと。
そして母親としての意欲を取り戻して欲しいと考える。
しかしダイアナの悩みは、女性にしか分からず、乳房の再建が
どうとかいう問題ではない所が実に奥深いところだった。
ベイリーが子供を出産した身である事から、そんな彼女の悩みを
理解出来たであろう事は想像に難くはないけど、ベイリーの中で
患者と必要以上に関わる事への後ずさり感なども垣間見られて
なんとも複雑なエピソードだった。

ホルモンがドバドハ沸いてくるのを感じるので何をするのか
分かりませんよと憎たらしいサヴォイにガツンという辺りは
彼女らしいね。落としどころをきっちりと抑えているキャラ
だよなぁ、ベイリーって。

アダムとソーニャ

元夫婦だった二人。セックス中にアソコのピアスとアソコの
避妊リングが知恵の輪の様に絡み合い抜けないままの状態で
運ばれてきた。最大の屈辱は娘にそれを見られた事かも。
親も形無し。
今回アディソンの下にメレディスをつけた理由がこのエピソード
に有ったみたいな感じで、全てはこの二人の関係に集約されて
いる。同じ職業なんだから顔を合わせる機会が有ることで、
結局関係も引きずる負の連鎖。将来のアディソンとデレク、
デレクとメレディスの関係だね。

●その他のキャラの行動

デレクとアディソン

どうでも良い二人の関係。しかしようやく離婚が成立。
ただアディソンは自分とマイクの関係をデレクに一夜限りの
過ちだと思い込ませたまま離婚協議に臨んだために、デレクは
本気で愛し合っている自分たちの方が不味い関係だったとして、
離婚調停の財産分与に関しては、相当譲歩するシーンが有った。
ハンプトンズとトレーラーハウスの敷地が貰えればデレクには
十分だと思うけどね。

最後にエレベーターでメレディスとデレクが逢って告白するけど
思った反応が見られず不満顔。

冷蔵庫に貼られている800万ドルの小切手にもメレディスは手を
出しそうになっていたけど、ジョージがピシリと締めた。
しかしイジーもここに起きっぱなしにしておくというのも不用心
過ぎる。


■使用された曲

・Nellie McKayの"Clonie"
・Kate Havnevikの"Kaleidoscope"
・The Second Bandの"Wild Is The Wind"
Fionn Reganの"Be Good Or Be Gone"
・Keisha Whiteの"Don't Mistake Me"


メレディス・グレイ (Ellen Pompeo) 母が元外科医
クリスティーナ・ヤン (Sandra Oh) スタンフォードトップで卒業
イザベル・スティーブンス (Katherine Heigl) イジー/モデル
ジョージ・オマリー (T.R. Knight) 心優しいインターン

アレックス・カレフ (Justin Chambers) 意地悪
メリンダ・ベイリー (Chandra Wilson) 通称"ナチ"。教育係の外科医
リチャード・ウェバー (James Pickens Jr.) 外科部長
プレストン・バーク (Isaiah Washington) 優秀な心臓外科医
デレク・シェパード (Patrick Dempsey) メレディスの彼。既婚
アディソン・モンゴメリー (Kate Walsh) 小児科医。バークの妻

ジョー (Steven W. Bailey) バーの店主
オリビア・ハーパー (Sarah Utterback) 看護師
テイラー・クリスチャン (Moe Irvin) 看護師
リンダ (Linda Klein) 看護師
デビー (Cathy Lind Hayes) 看護師
ケイト (Kate Anthony) 看護師
ヴィヴィアン (Noelle McCutchen) 看護師
マリア (Maria Elena Maglari) 看護師 #24
ラジ・セン (Anjul Nigam) 精神科医師
シドニー・ヘロン (Kali Rocha) 新しいレジデント
エリス・グレイ (Kate Burton) メレディスの母
ミルトン (Marty Lodge) 麻酔医
アデル・ウェバー (Loretta Devine) リチャードの妻
ジル (Brooke Blanchard) 救急医療士
レイ (Ray Ford) 救急医療士
カリー・トーレス (Sara Ramirez) 医師。ジョージに好意
フィン・ダンドリッチ (Chris O'Donnell) 獣医。メレディスの彼
マーク・スローン (Eric Dane) 形成外科医、元デレクの親友
マシュー・サヴォイ (Todd Babcock) s3 #5 ベイリー非難の医師
タイラー (Moe Irvin) 看護師 s3 #5

ソーニャ・コールマン (Faith Prince) 不動産業、アダムの元妻、トムが今彼
アダム・モリス (Arye Gross) 不動産業
ジェニファー・モリス (Margo Harshman) 娘
アンナ・ナイルズ (Justina Machado) 乳がん患者
ジェイソン・ナイルズ (Chris Conner) 夫、息子はガス
--- (Karl T. Wright) Doctor
--- (Tom Ormeny) Doctor

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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