グレイズ・アナトミー
Grey's Anatomy (Season3)

http://www.tv-asahi.co.jp/harikore/grey2/index.html





Feb. 1, 2007
第14話 ささやかな願い Wishin' and Hopin'

監督/Julie Anne Robinson
脚本/Tony Phelan、Joan Rater
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ベイリーは無料クリニックを開く事で心の拠り所を求める中、
イジーはベイリーに賛同し遺産の800万ドルを使い
"デニー・デ
ュケット記念クリニック"
として資金を提供する。

外科医は最悪の事態を考えつつ生きるのが常。最善の結果は
期待しない。期待しても裏切られることが多すぎるのである。
しかし時折信じられない事が起きる。

バークによってプロポーズされたヤンは大きなダイヤの指輪を
見つめる。
一方カリーとジョージは手を繋ぎながら病院へとやってくる。

メレディスは母が入っている施設から連絡が有り、
突然正気に
戻った
事を聞かされる。しかし5年間の記憶が無く、自分が
認知症だという事も分かっていないのだという。メレディスに
遭いたがっている事を聞かされる。

一方リチャードが引退する事を知ったアテンディングたちは
その座を奪おうとして近づく。バークはデンバーから
肺動脈弁
の非観血的置換術
をする為に移送する為の承諾が欲しいとして
アピール。デレクは
定位脳手術装置の導入の話をする。
そんな二人を見てマークアディソンに、あの争いに参加しない
のか?と問われるが、アディソンによると女には女の戦略がある
とし、男同士を戦わせて共倒れしたところで私が生き残るのだ
という。マークは俺もいるぞというが、あなたの事は全く
眼中に無いと語る。マークはリチャードの前でベイリーが
無料クリニックを開いたので労ってくるというと、リチャード
も同行するという。

母・エリスに遭うメレディス。母からヨーロッパに行ったの
ではないのか?とするが、二ヶ月の間行ったと告げる。母は
メレディスに酷い事を言ったとして謝罪。自分が最後に覚えて
いるのは口論した事だと。家に帰りたいというエリスに対して
メレディスは私がヨーロッパに行った5年前に母は病気になった
のだとし、ここが家だという。
認知症になったのだと。
エリスは現実を受け入れられず叫び出すと、突然不整脈で倒れ
てしまう。
エリスをそのまま
シアトル・グレース病院に緊急搬送するが、
病院に着く頃には既に容体は落ち着いていた。エリスはリチャ
ードが外科部長になっている事に驚く。

ベイリーはインターンたちに、緊急の仕事が入らない限りは、
一日この無料クリニックで働いてもらうと告げる。ベイリーは
オリビア看護師からインフルエンザの接種の手順を教わるよう
言われる。

ヤンはこれから肺動脈弁の置換術の手術の為に予習しなければ
ならないと呟くが、アレックスは俺がその手術に入るのだと
告げる。

イジーはなんとか800万ドルが意義のある事に使われるという
事に期待し、患者を待つが一向に人が来なかった。ベイリー
からはずっとドアを見ていろと言われる。
リチャードとマークがベイリーを労いにやってくる。
そんな中ジョージとカリーもやってくると、突然
ラスベガスで
結婚してきた事
を語る。カリー・オマリーになるのか・・凄い
と言うが、イジーは早すぎだとし、
指輪のダイヤが小さいこと
をチクリと攻撃する。
そんな中、ジョージはERで助手、ヤンはバークの助手、
イジーとアレックスは患者を捜してくるようベイリーは指示する。
メレディスは今日一日は母に付き添ってやれと告げる。

ジョージはリチャードに遭うと、僕も貴方と一緒に所帯持ちだ
と語る。しかしリチャードはアデルとは離婚することになった
事を告げる。それが人生なのだと。
リチャードはジョージに、自分が8ヶ月前に結腸癌の大きな腫瘍
を摘出し、その後放射線治療と抗がん治療をしていた患者・
マリーナ・ワグナーの容体が悪化した事を説明している中で、
マリーナの知り合いだとするビンセントという男性がやってくる。
リチャードはジョージに彼女の血算と電解質の検査、そして
腹部造影のCTを撮るよう告げる。

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■メレディスの場合

今回はメレディスが珍しく母親・エリスと向き合う話だった。
エリスは正気を一時的に取り戻すも、5年間の記憶が無い。
エリスはメレディスの事を平凡な人生を歩んでいるとして
非難するが、メレディスの人生が平凡だったら一体どんな人物
が非凡な生活なんだと小一時間な話だった。

ただメレディスがこんな性格になってしまうのもある意味仕方
が無いと思わせる程、母親のメレディスに対する態度は相当
なものが有ったね。

エリス自身も平凡な人生というものを思い描いて、人生の岐路
に於ける選択ミス的な事をリチャードの前で語る姿が有った。

エリスの精一杯の言葉は、リチャードに娘を托すことだった。
メレディスは手術をして少しでも延命して認知症への治療法が
確立するのを待ちたい気持ちをぶちまけていたけど、母の人生
は母のものとばかりに自分では決められないとする所も
有った。

■クリスティーナの場合

親の家のプールで1.5往復潜水できるという肺活量を持つ彼女。

ヤンはバークにプロポーズされ返事を待ってもらっている状況。
デカイ指輪をプレゼントされたのにそれを付けようとしないのは
ヤンの外科医としての決意のようにも思われ、皮肉にもエリス
は自分の娘には大したアドバイスの一つも掛けてあげないのに
ヤンには、ズバっと良い所を語ってしまうところが何とも言えない。
エリスは単純に優秀な外科医が好きなのかな。

エリスはインターンがどの進路を取るかどうかで性格が占える
という。心臓外科医を目指しているヤンのことをズバリと言い当
ててしまった。ヤンがエリスを好きだというのもある意味では
納得するものが有り、ヤンとしてはこの人の娘として生まれれば
ある意味歯車があったのだろうね。

最終的には自分を変えないとしながらもプロポーズを受けること
にした彼女。
仕事と恋愛は両立出来るのかという問いかけをエリスにする所
がまたなんともいえない。ヤンはエリスの中に自分の姿を見たの
だろうね。

■ジョージの場合

カリーとついに結婚したジョージ。
ここの所、いや昔から変なヤツだけど、ジョージって愛くるし
いところが有ったのに、シーズン3ではまるでその愛くるしさが
影を潜めて、ちょっとヤバい感じに見える。
ただジョージって女性だけでなく男性にもモテる。
リチャードからも対等な感じで話せるというのもジョージらしい
所だった。

今回担当したガン患者の件で、ミドルネームも知らない相手と
付き合っている付き添いの男性の姿を目にしてしまい、
自分もまたカリーのそれを知らないとする事で、具合が悪くな
ったのではないかとする所が合った。
ジョージの悩みに対して、ジンジャーが話を聞いてあげようとす
る辺り、彼女にはまだジョージへの思いがあるのだろうか。

ジョージに触れたものたちはみんながベッドに倒れ込んでしまう
事態になり、結果的にガン患者の血の中には相当な毒性のある
ものが含まれていて、それを吸気したものたちは次々と倒れて
いく姿が有った。正直あの手術室での光景は恐ろしいモノが
有った。
アディソンが危険も顧みず、酸素マスクも無しに手術室に入って
いく所がステキだね。

■イジーの場合

無料クリニックの資金を提供したイジーとしては、早いところ
ベイリーの言う"心の拠り所"である、人を救う事での生の実感を
求めたい様子。イジーがドアを凝視する姿はある意味精神的に
ヤバいのではないかと思う所も有った。

外科医の様に目に見える形で助けたとする実感も良いけど、
内科医のような感じで人を助けていくというのも悪くは無い。
そういう意味ではイジーの方向性がこの無料クリニックで
見えてくると良いんだけどね。

今回は妻を亡くしたとする男親のハンソン家が娘・ケリーが初潮
を迎えてそれを指導して欲しいとの事を相談に来る。
クリニックに相談に来るというのがアメリカでは一般的なの
だろうか。ただどちらかというと生理用品の使い方というよりも
その先にある母の死によってバランスの乱れた心のケアをした
感じのエピソードで、ベイリー先生の母親的指導が効果を発揮。
イジーはリレー方式で汚染した手術室でのエピソードに興奮して
いたみたいだけどね。

■その他

アディソンとマークとアレックス

アディソンとアレックスが無料クリニックのベッドで隣り合い
良い感じの雰囲気。カリーもアディソンのアレックスを見る
視線を指摘していた。
しかし最後にアディソンが寝ているのはマークという事で相変わ
らず微妙な関係である。

処世術に長けている?マーク

危険な手術には入ろうともしないし、何一つリチャードに取り入
ろうとしていないのに、何故か彼は都合良く展開が運んでしまう。
不条理な感じだけど全てのものを手にしているところがなんとも
嫌な感じ。

カリーのミドルネーム

今回ベガスのショーワイフ扱いされてしまったカリー。
ジョージの心の蟠りが自分との結婚にあるのではないかとして
相変わらず堂々巡りになりそうだった。
カリーのミドルネームはイピゲネイア。
wikiで検索するとギリシア神話に登場するミュケーナイの王女
の名前との事だ。

入院患者

マリーナ・ワグナー

元々結腸癌の患者としてこの病院に通院していた彼女。
根治したかと思っていたが、再び運ばれてくる。
原因は抗がん治療と彼女が取ったサプリメントが変な化学反応を
起こしたみたいだ。薬の組み合わせでこんな事態になってしまう
とはちょっと怖いね。

友人のビンセントは彼女のミドルネームさえも知らないという
事でちょっぴりショックを受けていた。因みにミドルネームは
ローズ。
結腸の手術中に医師全員が倒れてしまったけど、よくみんなを
助けられたなという感じがするし、腸が出ている状況の中で
麻酔が切れるというのもある意味怖い。

ケリー

初潮を迎えた少女。
病気ではなかったけど、初潮を迎える前から母の死をきっかけ
として男子と性関係に有ったという事で妊娠や性病を心配して
いたというのが真相だった。
担当したのはベイリー先生。

エリス・グレス

元々若年性の認知症を患っていた彼女。
頻脈や不整脈によって今回運ばれて来た。
そのお陰なのかどうか分からないが一日だけエリスの意識が
ハッキリとした事で、メレディスもこの機会に色々と蟠りを
解きたい所も有る様子。
ただ最初は良い感じで接していたものの、突然今のメレディス
が平凡な医師になっている事に憤りを感じて豹変。
魅力的で素敵な人が突然敵になるから気をつけてと、今回担当する
デレクにアドバイスしていた。あっさりとデレクがメレディス
の彼氏だと見破る辺り、ホント頭がキレ者だったな。

リチャードとの関係も相変わらず切なさを描いている。
リチャードとエリスを絡ませるためにアデルと別れさせたのでは
ないかと思う所も有るな。

■使用された曲

・Sybariteの"Runaway featuring Psapp"
・Beckの"Elevator Music"
・Miho Hatoriの"Barracuda"
・Iain Archerの"Canal Song"
・Susanna & The Magical Orchestra Indieの"Believer"
・The Whitest Boy Alive Courtesy of K7の"Fireworks"


■検索用キーワード

・ホルター心電図
・心筋ラジオアブレーション
・プロポホール投与
・CRRT 透析装置 血液中の毒素を除去

メレディス・グレイ (Ellen Pompeo) 母が元外科医
クリスティーナ・ヤン (Sandra Oh) スタンフォードトップで卒業
イザベル・スティーブンス (Katherine Heigl) イジー/モデル
ジョージ・オマリー (T.R. Knight) 心優しいインターン

アレックス・カレフ (Justin Chambers) 意地悪
メリンダ・ベイリー (Chandra Wilson) 通称"ナチ"。教育係の外科医
リチャード・ウェバー (James Pickens Jr.) 外科部長
プレストン・バーク (Isaiah Washington) 優秀な心臓外科医
デレク・シェパード (Patrick Dempsey) メレディスの彼。既婚
アディソン・モンゴメリー (Kate Walsh) 小児科医。バークの妻

ジョー (Steven W. Bailey) バーの店主
オリビア・ハーパー (Sarah Utterback) 看護師
テイラー・クリスチャン (Moe Irvin) 看護師
リンダ (Linda Klein) 看護師
デビー (Cathy Lind Hayes) 看護師
ケイト (Kate Anthony) 看護師
ヴィヴィアン (Noelle McCutchen) 看護師
マリア (Maria Elena Maglari) 看護師 #24
ラジ・セン (Anjul Nigam) 精神科医師
シドニー・ヘロン (Kali Rocha) 新しいレジデント
エリス・グレイ (Kate Burton) メレディスの母
ミルトン (Marty Lodge) 麻酔医
アデル・ウェバー (Loretta Devine) リチャードの妻
ジル (Brooke Blanchard) 救急医療士
レイ (Ray Ford) 救急医療士
カリー・トーレス (Sara Ramirez) 医師。ジョージに好意
フィン・ダンドリッチ (Chris O'Donnell) 獣医。メレディスの彼
マーク・スローン (Eric Dane) 形成外科医、元デレクの親友
マシュー・サヴォイ (Todd Babcock) s3 #5 ベイリー非難の医師
タイラー (Moe Irvin) 看護師 s3 #5#6
ジンジャー (Patricia Bethune) 看護師 s4 #6
ケイト (Kate Anthony) 看護師

エリス・グレイ (Kate Burton) メレディスの母
ビンセント (Matt McTighe) マリーナの知人
Mr.ハンソン (Ronobir Lahiri) 父、妻を亡くす
ケリー・ハンソン (Jasmine Di Angelo) 初潮の女の子
Ms.ヘンリー (Joyce Guy) エリスが入所している医療施設関係者
--- (Maile Flanagan) Lab Tech
マリーナ・ローズ・ワグナー (Amanda Collins) 癌患者
--- (Tony Adelman) Hurts When He Pees
--- (David J. Lee) Sprained Ankle
--- (Liz Montgomery) Coughing Lady

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