ハリーズ・ロー 裏通り弁護士
Harry's Law (アメリカNBC 2011年〜)

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Jan. 31, 2011
第3話 無実の男 Innocent Man

脚本/David E. Kelley 監督/Stephen Cragg
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デミエンはハリーの元に客を連れて来る。
ジミー・ナンス神父で、デミエンは彼の事を「ビッグパパ」だ
と呼び、彼は天界とコネが有る人物だという。また賭け事の
胴元をしている
聖フランシス教会の神父だった。彼に問題が有る
のでビッグママに話しを聞いて欲しいと頼む。

ジミーは教会で恵まれない人を助けている事を告げ、食べ物を
与え、服を与え、そして泊まらせたりしているという。賭け事
はあくまでその為の資金集めだという。自分がこれから話すこと
が外にバレると神父を辞めなければならない事を告げると、
守秘義務が有る事を言われる。
教会に来ていた男が先日自殺したのだが、
死ぬ直前に私に告解
した
のだという。そこで話した内容とは、
自分がウソの証言を
したばかりに殺人で有罪になった男が居る
というものだった。
その相手はジェフリー・ロリンズ。終身刑の受刑者で既に25年
の刑期を務めていた。嘘の目撃証言でホントは目撃したのは別人
だという。それを
公にしたいが、告解の秘密を漏らせば自分は
破門になる
のだという。しかしハリーは例え神父から聞いたと
話しても検察は決して釈放しないとし、助けたいのであれば自ら
証言しに行かねばならないと語る。そんな事で破門になるので
あれば他の宗派に改宗すれば良いというハリー。名前をかかず
に供述するのは無理だという。しかし知った以上はこのまま刑
務所に入れておけないと語る。

ハリーはジミーと共にジェフリー・ロリンズに逢いに行くと、
彼は何故こんなタイミングで来るのかと憤る。明日
仮釈放委員
が居るのだとし、申請は4年前から行っていること。
模範囚の
俺に刑務所長が勧めてくれた
のだという。しかし委員会は
自分の
罪を認めることを条件に仮釈放を認めるということ
。これまで
にも自分はやっても居ない罪を認められず申請は却下され続けて
来た事を告げ、二年前にも同じく却下されたという。その審理
の後、彼らは俺に
「罪を認めさえすれば良い」のだと語った事
を告げ、明日の審理で罪を認めれば自分は仮釈放されるのだと
いう。ここまで来るのはとても大変だったのだという。神父が
リスクを覚悟で申し出てくれたことには感謝するが、もう良い
のだという。
ハリーはそんな彼に、自由になって外を歩きたいのだろうが、
仮釈放は自由とはまるで違う事を語る。飲酒運転、喧嘩、
スピード違反をするなど些細な事をしただけでまた刑務所に
逆戻りし、終身刑になるのだという。自由な人間にはそんな
仕打ちはないのだと語る。このまま仮釈放しても仕事など無い
し、汚名をそそぎたいのであれば裁判をやり直さなければならな
いのだと語る。罪を認めたらそれが一切出来なくなるのだと語る。
永遠に殺人犯のままだと。

一方クリーニング店・ファンの店は、妊婦で二人目の子供を
妊娠したというだけでパートの女性・ダイアナを首にしたという
事で店の周りにはプラカードを持った人物達が多数詰めかけ、
店のガラス窓を割る。警察官のフォックスは必要以上の騒ぎ
にならないために間に立つが埒があかなかった。
裁判の様子がインターネットに流れ、原告側弁護士のトミー
必要以上に被告を悪く語っていたのである。それ以来ネット
ではファンの事が叩かれ、憎まれているのだという。
最高裁
まではまだ暫く期間がある
とし、それまでは同様の状態が
続くという。それを聞いてファンももう負けだとして、ダイアナ
をまた雇う
和解案を出すとアダムに告げる。

アダムはトミーの元にいくと、和解案の事を話す。
しかしトミーは突然裁判は法律だけではないとし、
時には政治
であり、時には人であり、時には私なのだ
という。お前ごとき
が勝てると思ったのか?とし、今の君は前よりも少し賢くなった
が、ブヨであり虫けらだという。トミーは自分で今からいう事
を言えと告げ、「私はビービー五月蠅い虫けらです」と。
和解などしないと言われ、200万ドル払って再雇用するという
のであれば考えるという。以前は100万ドルだと言っただろう
と告げると、今は君のことが嫌いなのだという。アダムは呆れて
あなたは裁判を続けて自己宣伝したいだけだと非難する。
しかしトミーの要求は200万ドルとアダムが虫けらである事を
認める事が和解の条件だという。法廷では自信満々だったのに
今では受け入れるしかないのだとし、私の事を無礼にもあざけ
笑った事は決して許さないと言われる。

アダムはレイチェルに相談する。
するとレイチェルはアダムにチェンホアとはHしたのか?と問われ
る。アダムはまたいつものようにレイチェルは自分のコマッタ
姿を見て楽しんでいるのだろうとし、君はいつも型破りだと
語る。
和解案をトミーが原告に伝えてくれない事を語ると、
それならば貴方が
直接話に行けば良いと語る。あっちだって
原告に和解案を伝えないのは倫理違反である事を語り、リスクを
冒してあげるのもまた良いのでは無いかと告げる。

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2話の裁判があまりに強引だったこともあり、今回はその修正を
図った感じのエピソードだった。ただ早くもハリーとアダム以外のメン
バーが全く目立たなくなっている。まぁ法廷モノのドラマなので、
秘書やパラリーガルはあくまで脇役では有るのも分かるけどね。

ハリーは特許法の弁護士だったのに、妙に説得力がありすぎるな。
そして殆ど毎回プロボノ・無料ボランティア状態である点が気になる。
一人の犠牲の下だけではなかなかドラマとして成立していかせるのは
難しいので何とかスポンサーを引き入れないと難しいのではないか
という気がするし、敵対する弁護士がやたらと他の弁護士事務所の事
に介入しすぎている感じもするぞ。


●ファン

罪状・被告側、ダイアナを不当解雇
担当・アダム

トミーのむかつき度がハンパ無い。
トミーが和解案を原告のダイアナに話さないことを知って、
アダムは倫理違反と知りながらも弁護士を介さず直接ダイアナ
に接触し、再び店で働けるようにすることを提案する。

ダイアナもトミーが200万ドルを取ろうとしているのは無謀な
事で自分の宣伝の為に利用されていると知って、和解案を受け入れ
ていく。

トミーが相当倫理を無視して暴れまくっているけど、道化に
なる理由を最後ハリーに語っていた。

ダイアナの心が反転してトミーに首を宣告したことや、アダムが
トミーの言葉を引用して言い返すところは笑えたかも。


●ジェフリー・ロリンズ

罪状・終身刑(冤罪)、イーサン・モンタナ殺人容疑
担当・ハリー。

無罪で25年も刑務所暮らしをしているジェフリーが仮釈放委員
にようやくかけられる事になる。しかし仮釈放が認められる
条件としては最低限罪を認める事だという。
ハリーは止めるが、ジェフリーは外に出ることを優先して、
仮釈放委員では認める方向に向かうかに思えたが、認めたものの
刑務所の教誨に懺悔していないだの、遺族に手紙を書いていない
だの言われて認めて貰えず。
それを聞いて怒ったハリーが立ち上がるというもの。
控訴裁の法廷では、仮釈放委員が有罪を認める事を前提にして
いる慣習がまかり通っている事を主張し、裁判所から仮釈放委員
に命令する様要求する。

ジェフリーの訴えが響くモノが有ったね。
判事は司法制度を尊重しろというが、その制度がウソを信じて
有罪にしたこと。今度は仮釈放委員のために嘘を付くよう要求し
それが本当に尊重すべき制度なのかと問う。

●イヴォンヌ

罪状・原告、太ったのはファストフード
担当・トミー&マルコム

これは如何にもアメリカンな訴えという感じ。
大学生でパラリーガルなマルコムに対しても噛みついている
トミーだけど、調べた資料の出来に認めていた。
ただ太ったのはファストフード店のせいだとするのは、ちょっと
強引過ぎる。ただアメリカで現実にこういうのがまかり通るのが
ある意味凄い。

トミーがイヴォンヌに対しても容赦なくデブで貧しく黒人だとし
同情する気にもなれないふくれっ面だと語るところが凄かった。
ただトミーが語っている様に、企業はチャリティ事業、小児科、
ハリケーン被害者、グリンピースの環境運動、奨学金制度など
何十万ドルを社会に貢献しているので訴えは難しいとのこと。

■検索用キーワード


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ジーナ・パウエル (Margo Martindale) 仮釈放委員
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ジミー・ナンス (Brian Scolaro) 聖フランシス教会・神父
ロブ・キンボール (Adam Rose) A.D.A・検事
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--- (Robert Benard) Parole Board Member
--- (Joe Fidler) Prison Guard

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