ハリーズ・ロー 裏通り弁護士
Harry's Law (アメリカNBC 2011年〜)

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Feb. 7, 2011
第4話 正義の報酬 Wheels of Justice

脚本/David E. Kelley 監督/Jeff Bleckner
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イボンヌ・モリスは自分が肥満になったのは全てファストフード
店の責任だとしてハリーの元に訴えたい事を告げるが、
相手は
四大ファストフード店であり、社会的貢献もしているので勝ち目
はないとし、このようなマチベンでは扱うのは難しい
と断る。
たまたまそこに来ていたトミー・ジェファーソンは自分がその
案件を引き受けるとし、ハリーの元でパラリーガルとしてアル
バイトしているマルコムの調査力を買ってトミーはこの件で
彼を助手にするという。

トミーはこの日イボンヌを呼び出すと、これから戦争になること
を告げ、陪審員から同情を引くことが出来る様にビデオで現状
を訴えるのだとしてイボンヌをカメラの前に立たせる。陪審員に
嫌われたら終わりだという。トミーはイボンヌに
"ウチの子供に
言われた、なんで僕たちはデブなの?"
というセリフを言わせ
ようとする。聞く人を信じさせる為に演じろと言うが、イボンヌ
はトミーに対してまずは貴方が私を人間扱いして欲しいという。
私は金の乳を出す牛か?と。
39歳で心臓発作を起こしたのだとし
ビデオを作る為に来たわけではないという。トミーは四大
ファストフードチェーン店に裁判で勝つのは難しい事を告げ、
戦術としては自分たちは和解金を取るのだという。企業はイメー
ジダウンを恐れている
ので、イメージを落とすぞのアピール
する為のビデオを作っているのだと語る。本気で勝ちたいので有
れば、俺に従えと言っただろうと告げる。その要求はただ一つ
自己宣伝ビデオの撮影だと。

アダムはチュンホアの父のクリーニング店の問題を解決した
事もあって週末ホテルで共に過ごさないか?とアダムは電話で
彼女を誘う。父が許してくれるかどうか・・・とチュンホアは
店の裏路地で話していると突然
強姦魔がチュウホアに襲いかかり
顔面を殴る
と、騒げば喉を切ると脅す。しかしたまたま父の
ファンが来たために事なきを得るが、すぐに救急車を呼び娘
を運ぶ。
アダムも急いで病院に駆けつける。
警察官のディミトリは事件が起きた直前だが、容疑者の写真を
見てくれるか?とチュンホアの元に来る。アダムはそれを遮ろう
とするが、彼女は一刻も早く捕まえて欲しいとし、勇気を振り
絞り事情聴取にも応じる。

チュンホアが襲われた事をアダムは事務所に居るハリーにも
報告する。ハリーはジェナに防犯スプレーは有るか?と問うと、
ナイフやスタンガンも携帯している事を告げる。犯人は手配中
である事を告げる。

マルコムが事務所に戻ってくるとハリーは嫌みを語る。
それに反論するマルコムの姿を見ると、トミーの強がりが写った
のかとして非難する。
イボンヌは自分が好きで食べたのでしょ
とするが、マルコムは
ファストフードの中毒性は科学的にも
証明されている
という。ハリーはこの裁判の後にはピザや
ドーナツを訴えるのか?とし、ここは
自由の国であり食べる
のも食べないのも自由
だという。この裁判はタバコ会社を訴えた
のと同じで一セントにもならないものだという。トミーの助手
になる為に雇ったのではないと告げると、この件で訴訟社会に
より拍車がかかる事をハリーは懸念していた。あんな馬鹿な訴え
にハラが立っていると語る。

チュウホアは退院することになる。
精神的ダメージはここに居ても治らないという。退院しようと
しているとデミエンがやってきて、俺が必ず犯人を見つけてやる
という。しかし既に犯人は捕まったとディミトリは告げ、
面通ししてくれるか?と告げると彼女は早く済ませたいとして
署に同行する。

一方トミーの事務所では秘書のリサがマルコムに対して、この
事務所の使い勝手を指導していた。医療記録は黄色、科学データ
は赤、証人の供述書は青、補足の法的資料は緑、市場のリサーチ
結果はオレンジでまとめてあるのだという。
四大チェーン店と弁護士とこれから協議するとし、全員が一流
の弁護士がついている事を語る。ランチ後に作戦会議をしようと
告げる。
そんな中ハリーがトミーの事務所に乗り込んでくるとトミーと
二人きりで話したいと告げる。この件では一切メリットは無い
とし、怒りを向ける相手はマルコムではなくトミーだと気がついた
という。マルコムは良い弁護士になるのだから今から悪い影響
を与えたくないとのこと。しかしトミーは自分の裁量は分かって
いる事を告げ、ハリーとは考え方が違うだけで、友達の間でも
その違いはよく起こることだとして、互いの意見を尊重しようと
語る。

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●イヴォンヌ

罪状・原告、ファストフード
担当・トミー&マルコム

前回から始まったイボンヌの訴訟の件。
誰もが無謀に感じる案件で、日本では絶対に勝訴しない処か
訴える事事態馬鹿な事だと言われそうな案件である。
ハリーもただでさえ訴訟社会のアメリカ故に、これを機会に
より拍車がかかるのではないか?と感じるものがあり、また
トミーの下につくマルコムに悪影響を与えるのではないかと
心配するものが合ったが杞憂に終わった。

相変わらずこのドラマの主張は大層なモノが有って、なんとなく
主人公らの主張に舌を巻かれてしまうものが有るな。

トミーのチャラい道化的戦法を嫌う判事クーリエが担当する
事も有って、トミーが珍しく正攻法で弁護する姿が有った。
単なる道化ではなくちゃんとした主張も出来るという事で
ちょっぴり驚かされたけど、マルコムが集めた資料がかなり役に
立ったのではないかと思わせるものがあった。

ファストフードは黒人や子供など、貧困層の住む地域に店舗が
多いとするのは意外だね。アフリカ系・ラテン系は食べ物で
死ぬ事が多いとし、黒人が白人よりも心臓病で死ぬ確率は40%
も高く、また黒人の方がガンになる確率が30%高いのだという。

ただ人種差別・区別する分けではないが、黒人には黒人に
なりやすい病気があるとし、体内分泌量(インスリンなど)が
違うなんてことが言われる事が有るよね。

■デミエン

罪状・暴行容疑
担当・アダム

チュンホアが強姦未遂になった事で、デミエンとしては自分の
管理するショバで事件が起きた事で怒り心頭。
しかも被告の男性・カールが、半年前の市議・ロブ・ギャラガー
殺害の容疑者の事を知っているという事で司法取引してしまった
為に刑務所送りにならなくなった事をケプラー検事から聞かされ、
復讐にいったところ、捕まってしまう。
ただしデミエンによれば証拠は残していないし、誰も俺がやった
というヤツは居ないとして、検察が起訴出来る事は無いという。

法律で裁けないのであれば自分たちで復讐しかないとする主張
はよくみられるし、それを実行してしまうネタのドラマというのも
多数存在する。アメリカの司法制度のゆがみや、法律では立ち
行かないもどかしいところを、デミエンのような人物が処理
していくという意味では、複雑な事情が絡み合い興味深い内容
なんだけどね。

ただやっぱり内容的には癖が有るな。

●その他

ハリーは今回完全に脇役だった。
ただ特許法の弁護士だった彼女にとっては勉強になったという
エピソードだったのだろうか。法律が決して絶対のモノでは無いし
固定観念を持っていたハリーにとっては、学ぶところが大きかった
のかも知れない。

ジェナとかかなり出番が無くて辛いところだけど、今回チュンホア
のケアに回ったり、彼女は7歳の時に性的悪戯をされて精神的に
今でも癒えていない事情が有ることを語って、チュンホアを
慰めていた。
可愛いモノや幸せを求めて、現実と向き合っていないとしていた
ジェナだけど、それを認めているという辺り、十分現実と向き合
っている感じもするね。

ハリエット・“ハリー”・コーン (Kathy Bates) (特許法弁護士)
アダム・ブランチ (Nathan Corddry) (若手弁護士)
ジェナ・バックストローム (Brittany Snow) (ハリーのアシ、靴屋)
マルコム・デーヴィーズ (Aml Ameen) 大学生・麻薬中毒

キャシー・レイノルズ / カレン・オリーヴァ (新人弁護士・元検事)
トミー・ジェファーソン (Christopher McDonald) (ハリーと共同)
オリバー・リチャード マーク・ヴァレー (ハリーを認める弁護士)
ジョシュ・ペイトン (Paul McCrane) (検事から弁護士へ)
チュンホア・ラオ (Irene Keng) (アダムの元恋人)
デミエン・ウィンスロー (Johnny Ray Gill) ウィンズローセキュリティ
ファン・ラオ (Kaidy Kuna) クリーニング店
レイチェル・ミラー (Jordana Spiro) 弁護士、アダムの元妻
リサ・スワーツ (Dana Sorman) トミーのアシスタント

マリリン・クーリエ (Amy Aquino) 判事
キャサリン・ケプラー (Tracie Thoms) 検察
ディミトリ (Michael Dempsey) Detective
イボンヌ・モリス (Karen McClain) 原告、太っているのは店のせい
エリス (J. Patrick McCormack) 弁護士、四大ファストフード側
バーバラ (Daphne Duplaix) トミーとデートする女性
--- (Carole Gutierrez) Clerk
カール・ハッチンス (James Logan) チュンホアを強姦未遂
--- (Andrew Thacher) Officer
マーシー (Courtney Carini)
ダミエン (Darryl Reeves) Associate
--- (Rodney J. Richards) Friendly Lawyer
--- (Shane Schoeppner) Suspect
サントス (Jeff Wolfe) Detective

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