ハリーズ・ロー 裏通り弁護士
Harry's Law (アメリカNBC 2011年〜)

http://www.wowow.co.jp/pg_info/detail/060574/





Feb. 14, 2011
第5話 裏切りと真実 A Day in the Life

脚本/David E. Kelley、Christopher Ambrose 監督/Jonathan
Pontell
--------------------------------------------------------
妻・マリー・グレアム殺しの罪で、夫のジャスティンは起訴
される。その裁判に於いてハリーらは被告側の代理人となり
法廷に立つ。検察側ペイトンは陪審員に向けて、妻が殺害され
たのは夫が妻の浮気の現場を押さえて、刃物で七回に渡って
刺した事を告げ、殺人を犯した被告の行動は
凶暴でおぞましく、
むごたらしく残忍だ
として訴える。殺人はどう偽っても醜い
もの。唯一の慰めがあるとしたら、陪審員の評決によって
罪の責任を負わせるために殺人犯である被告を刑務所に入れる
事だという。新たな犠牲者を出さない為にも必要な事だと。

クーリス判事は被告側の弁護人・ハリーにも弁論をさせる。
確かに殺人は凶暴でおぞましく、むごたらしく残忍だとして
ペイトンの言葉を引用し、私も好まない事を告げた上で、
ペイトンは
動機には言及しながら、証拠を一切提示していない
のだという。その理由は一つ、証拠が無いからだと告げる。
偶然にも浮気の現場に居合わせてしまっただけで、警察と
同じで検察側は
短絡的に結論を出したのだという。彼は無罪
であるとハリーは唱える。

そんな中、突然裁判所に警察官の一人が現れると、両者の
代理人をクーリエは呼び出す。
被告人の
銀行の金庫を警察が令状を取って調べた結果、被害者
の切断された指が発見された
という事だった。
ペイトンは開示手続きをやり直すべきだという。ハリーはそれ
を聞いて唖然とする。

ハリーとアダムたちは被告人でありクライアントであるジャステ
ィンに話を聞く。すると動揺した末に現場で指を見つけて形見
にする為に持ち帰ったと言えば良いという。妻を愛していたの
だというジャスティンは、結婚指輪をした指を持って行ったの
だという。ショックを受けた夫が常軌を逸した行動を取った
と主張すれば良いだけだろうと告げると、ハリーはジャスティン
がこれまでウソを突いてきたことに呆れて、
アナタの弁護からは
降りる
と告げる。ジャスティンは
例え殺していたとしても弁護士
ならば心神耗弱を訴えるなりして、無罪を勝ち取るべきだ
ろう
と言われるがハリーは呆れてモノが言えなかった。弁護を降りる
には申請が必要だった。

事務所に戻るとジェナは突然事務所の広告を出すとして、原案
をハリーに見せる。これを地元の雑誌に掲載してもらうという
彼女にダメだとするが、このままだといつまでもパッとしない
という。

そんな中、突然刑事のエッカードスミスマルコムの元に
やってきて
違法薬物の所持で逮捕するとして捕まえていく。
ハリーはそんな事はさせないとして不当を訴えるが、刑事達は
結果に権利を告知するとマルコムをパトカーに乗せていって
しまう。

すぐにハリーたちは警察署にいき、マルコムに面会させるよう
求める。しかしマルナード刑事ガルシア刑事は、少し待って欲
しいとしか言わず合わせようともしない。法律を盾に遭おうと
するが、それさえも阻止しようとする。
そんな中トミーもまたマルコム逮捕を聞いてやってくる。
田舎の警察どこが今度は何をしたのか?というと、マルコムほど
立派な若者は居ないとして、無実を唱える。
アダムとトミーはここは自分たちに任せて、ハリーは弁護の
降りる為の申請をしてきたらどうかと告げる。

その頃、ガルシアとマルナード刑事は、マルコムと取調室で
会話をする。これは逮捕ではないという刑事達。本当の逮捕
に見せかけた行動で、君を守る為に行った事だという。
かつてマルコムがテロン・ワシントン(ドーボーイ)と親しかった
だろうとし、
彼はディーラーに麻薬を供給するグループの
リーダー格にのし上がっている
のだという。彼は
馴染みの客に
しか麻薬を売ろうとしてない
とし、客の振りをしてドーボーイ
から麻薬を買ってくれという。仕事は一度だけで、発信器を
つけて麻薬を買えばそれで終わりだという。マルコムは命に
関わる事だとし、見返りは何か?と問うと、
保護観察期間を
終わらせることが出来る
という。するとマルコムはそれと同時に
犯歴を全て記録上から抹消するならば協力すると語る。
--------------------------------------------------------

●ジャスティン・グレアム

罪状・被告、妻殺害の被疑者
担当・ハリー

妻を殺害した罪に問われ、検察のペイトンと法廷で戦う
ことになる。このドラマ、毎回のように繰り返し同じ事を
台詞として唱えて印象づける作業をする弁護士が多いね。
ペイトンもそんな人物の一人で、トミーのようにパフォーマ
ンスしている感じにも思えた。

ジャスティンの借りている銀行の金庫から被害者の指が発見
された事で、ハリーとしては弁護を降りようとして申告
するが、裁判官は今降りれば、陪審員に被告が有罪だとする
事をアピールしてしまう事にもなるので降りる事を許さず。
ハリーは予告通り、法廷でわざと依頼人の権利を放棄する
ようにして、有罪だと認めてしまうという暴挙に出た。

●マルコム

罪状・不当逮捕、取引

いきなりマルコムが逮捕されてしまったので何事かと思った
けど、マルコムが麻薬に溺れていた際に、親友だったタンク
を警察は捕まえようとして、おとり捜査をマルコムに持ちか
ける。パラリーガルをしているマルコムだけど、犯歴が有る
彼は、今回の様な取引によって記録上前科が抹消させない限り
ロースクールには通えず、弁護士資格を取れない。都合良く
こういう取引が訪れたけど、これが無ければマルコムはどうす
るつもりだったのだろうか?

タンクは悪いやつだけど、仲間になった人物にはとことん
手厚くもてなしてくれるし、自分が悪いことをしている
認識があってマルコムを仲間に入れるのではなく遠ざけよう
とするのだからドラマがまた複雑な感じを引き寄せた感じ。

●ハリー

罪状・法廷侮辱罪

ジャスティンの件でクライアントの利益を損なう行動を
取った為に、それを重く見た裁判官はハリーを懲戒委員会に
かけて弁護士資格の剥奪を検討することになる。
クーリス判事は自分の事を法衣を着た敵意有る女だと自虐して
いたけど、まさかハリーがそこまで重い罪になるとも思わなか
った。

担当した懲戒委員会のメンバーは、バイロンとバンクスとシムズ。

アダムはハリーの人格を考慮するよう求めるも、人格ではなく
行いが問題だとされた。シムズからは寧ろ資格の剥奪を求めて
いるように思えると言われたけど、まさにハリーならばあの
弁護を回避する方法を知らない訳ではない気がするし、本当に
法律に失望していた一面が有るのだろうね。

法に携わる者の尊厳が大事だと言われるも、現在行われている
裁判・法律はどれもその尊厳を無視するような行為ばかりが
横行しているという事で訴えていった。

ハリーは過去に司法取引したレイプ犯とか今回のように殺人を
犯したことが明らかなのに自由にすることが弁護士の仕事なの
かとして疑問符を投げかけるのは良かったのだけど、上述した
マルコムも司法取引の形で前科を帳消しにしてしまっている
だけに何とも微妙な所が有ったのも事実だった。


●その他

ジェナ

存在感は薄いけど、言うべきところできっちりと発言している
ところで存在感を発揮している。
今回はマルコムに対して、麻薬中毒時代に出会った関係は決して
友情ではない事を唱えて、マルコムに決断を促した感じ。

ハリエット・“ハリー”・コーン (Kathy Bates) (特許法弁護士)
アダム・ブランチ (Nathan Corddry) (若手弁護士)
ジェナ・バックストローム (Brittany Snow) (ハリーのアシ、靴屋)
マルコム・デーヴィーズ (Aml Ameen) 大学生・麻薬中毒

キャシー・レイノルズ / カレン・オリーヴァ (新人弁護士・元検事)
トミー・ジェファーソン (Christopher McDonald) (ハリーと共同)
オリバー・リチャード マーク・ヴァレー (ハリーを認める弁護士)
ジョシュ・ペイトン (Paul McCrane) (検事から弁護士へ)
チュンホア・ラオ (Irene Keng) (アダムの元恋人)
デミエン・ウィンスロー (Johnny Ray Gill) ウィンズローセキュリテ

ファン・ラオ (Kaidy Kuna) クリーニング店
レイチェル・ミラー (Jordana Spiro) 弁護士、アダムの元妻
リサ・スワーツ (Dana Sorman) トミーのアシスタント

マリリン・クーリエ (Amy Aquino) 殺人事件の判事
キャサリン・ケプラー (Tracie Thoms) 検事、犯歴を消すよう求める
ジャスティン・グラハム (Tim Conlon) 被疑者、妻殺し
ガルシア (Gonzalo Menendez) 刑事
マルドナード (Jorge-Luis Pallo) 刑事
バイロン (Andy Umberger) 懲戒委員会、母でも同じ事をしたら処罰す
ると
タンク (Neil Brown Jr.) 麻薬のディーラー、マルコムの旧友
ケネディ (Dennis Cockrum) 警察官
--- (Abner Genece) Dough Boy
シムズ (Elaine Kagan) 懲戒委員会、仮病を使えば良かったと発言
バンクス (Willie C. Carpenter) 懲戒委員会
バロウズ (Fred Saldone) 警察官
ワーナー・スミス (Link Baker) 警察官
--- (Kimberly Bailey) Bailiff
キャメロン・ウィロビー (Blair Hickey) 弁護士、ハリーを非難
ジェイ・エックハート (Derrick McMillon) 警察官
ブル (Mustafa Shakir) 麻薬のディーラー、タンクの仲間
--- (Alex Parlar) Assistant D.A.
--- (Richard Tur) Juror

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

inserted by FC2 system