ハリーズ・ロー 裏通り弁護士
Harry's Law (アメリカNBC 2011年〜)

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Feb. 28, 2011
第7話 アメリカン・ドリーム American Dreams

脚本/Lawrence Broch、David E. Kelley 監督/Steve Robin
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ジェナは事務所から出ると停車して置いたハズの愛車"マリブ"
がなくなっている事に気がつく。盗難届を出すと刑事のエバン
スから色々と聞かれる中、
ジェナはハリーが色々と助けてくれる
かと思えば、小馬鹿にしたような態度を見せたために、ジェナ
は激怒
する。車は私の心の拠り所だというジェナはハリーに
対していつも必要なときに私はハリーの傍に付いていたのに、
いざ
私が助けを求めている時には助けてくれないとして憤怒する。

そんな中事務所に突然トミーがやってくる。
アダムが対応に出ようとすると、お前のような無礼者には用は
ないとして一蹴し、
ハリーに助けを求めたいのだという。
デミエンもまた事務所にやってくると、トミーの姿を見て、
俺と同じで"庶民の味方"のトミーだとして、彼の事を歓迎する。
デミエンに対してジェナは、
ウィンズロー(株)に車を取り戻す
手伝いをして欲しいと頼む。

トミーが求める助けとは、
アメリカに居る肌が白いアフリカ民
族・アルビノ
たちが国外追放になる危機にあるのだという。
トミー自身生理的に苦手な人たちだとするが、これは人の命が
かかっていることで、裁判をすれば二日で勝てる案件だが、
ハリーに裁判をして欲しいのだという。
クリーブランドの裁判所
で開かれるのでホテルは自分が用意することを告げ、普通は
こんな頼みはしないのだという。しかしハリーは自分の中で
誓ったことの中の一つとして、クリーブランドには行かないこと
だと語る。依頼人はとても良い人たちで助けを求めているのだ
とし、目を見て助ける弁護士を必要としているのだという。
自分は彼らの目を見ることが出来ないのだと語る。

ハリーは違法滞在して拘置所に居るアルビノの一人、サミュエ
ル・ウェゲシ
から話を聞く。すると故郷
タンザニアではアルビノ
は殺されるのだという。二年前に国を出て、
ダラスにある
タンザニアのコミュニティへと向かっていたが、
シンシナティ
金が尽きてしまい、空き屋で暮らしていたが、何者かが密告
した為に捕まってしまったというものだった。
自分は以前にボストンの大学に留学していたので英語を話せるが
タンザニアでの公用語はスワヒリ語だという。
ハリーは
現在アメリカは不況であり、移民のタイミングとしては
最悪で、普通に亡命するだけでも難しい
のだという。しかも
逮捕後の亡命申請は相当不利だと語る。
他にもサミュエルと共に逮捕されたのはナタリー・シコンゲ、
ブンダラ、ムカサ
ら4人だった。トミーは彼らは涙腺が発達して
いないから涙が出ないんだとつげるが、サミュエルはそれを
否定し我々も涙は出ると語る。

ハリーは事務所に戻るとアダムに対して亡命の条件を調べる
よう告げ、マルコムにも手伝って欲しいと語る。
一方デミエンは事務所にやってくると、ジェナに対して車を盗ん
だ人物を見つけたという。しかし取り返すのは難しいのだとし、
盗んだら盗んだヤツの物になるのだという。
ジェナはその論理が全く理解出来ず、取り返しに行くので
一緒に連れて行ってという。ハリーはジェナは感情的になるので
連れて行かない方が良いとするが、その発言がまたジェナの
癇に触れていく。

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●アルビノたち

罪状・不法滞在、亡命
担当・ハリー、トミー


肌が白いアフリカ人のことをアルビノというようで、それら
は祖国では迫害されているのだという。ハンターたちが彼ら
を見つけると手足を切り落として殺害するということで、
彼らはアメリカに違法に入国したものの、逮捕された事で
強制送還されそうになる。そこで亡命のためにトミーに
助けを求め、そしてハリーにも協力を仰ぐというもの。

アメリカには次々と韓国や中国系移民が増えていく中で、
寧ろこういう人たちを優先的に亡命すべきだよなと思わせる
ものがあった。
トミーの意外な一面が見られて、毛嫌いしていたトミーが
徐々に良い感じの役所に感じ始めている辺りが不思議でも
有り、それと同時にこのドラマの面白さも伝わり始めている。

対するのは検察のフリンであり、裁判官のタルボット。
最後にハリーが司法に関して言及するけど、この場合裁判官
が既に検察の味方のようにしか思えないところがあり、
ハリーの言っている様に不条理さを感じる所に繋がっていたな。

非公開の裁判に対して異議を唱えるトミーの言い分も上手く
出来ていて、大統領は国際問題を透明化すると言っているのに
隠そうとしていると非難するも、効果なく。
また最終弁論でハリーは正義とは何かを説いて、あなたの孫に
この判決を言えるのかとして良心に訴えた。
検事局としては不用意な判例を作るべきではないとして主張
したし、なかなか難しい問題だったね。

亡命や移民の受け入れに関しては日本は殆ど国際社会で発言
出来るだけのことをしていないので何とも言えないものが有っ
た。

最後にアルビノと握手するトミーが目を見て話すという辺り
がまたにくい演出だね。

●ジャマール

罪状・窃盗
担当・アダム、マルコム


テレビを盗んだとして捕まったドゥエインという男性が
共犯者としてジャマールの名前を出したことで捕まりそうに
なる。テレビは盗んでいないけど車の窃盗はしていたという
所がまた微妙なところで、検察としてはジャマールを逮捕
するよりも窃盗団の大元であるディック・チェイニーを捕まえ
たい意図が有るようで、誤認と分かりつつも逮捕したという
ところなのか。

この流れではマルコムとデニースの出会いが有った。
デニースはいつも色目を使って客を獲得しているとしていた
とするけど、マルコムに対してもその色目を使っていたのか
どうかが気になるところ。自分から駆け引きの道具を明らかに
したことで、逆に言えばマルコムに好意を寄せている裏返しにも
思えたけどね。

最終的に彼女が自動車整備工に居る姿が有ったけど、結局彼女
が胴元の一人だったという所なのだろうか?
自分は当初、弟を助ける為にデニースが胴元のディック・チェイ
ニーに話を付けに行ったのだけなのかと思っていたけど、
車を必ず返させると約束していたところを見ると、デニースが
主犯格だったというところなのか。

デミエンと共に刑事を装い修理工場に乗り込むところが有った
けど、デミエンだけだとちょっとこの界隈を支配出来て居られる
のか相変わらず不安だった。

その他

ハリーvsジェナ

ハリーはジェナの一件を助けようとしなかったことで、今回
初めて二人の間で喧嘩が勃発した。喧嘩と言うよりもジェナが
一方的にハリーに対して怒っていたようにも思えるけどね。

ジェナはハリーが自分の事を下に見ていると感じている様だけど
ジェナもまたハリーの事をある面では下に見ている事は確か。
それが高校のダンスパーティーの一面の例えの際に吐露した
形だったけど、互いに性格は変えられないとしながらも、
あんたを放り出さないのはあんたの価値を認めているからだと
する流れはそれなりに説得力が有ったのかなという感じ。

アメリカ国民は善人

裁判官が強制送還の勧告をした際に語った言葉。
アメリカ人の中に寛大さや人間性、思いやりの心は消えて変わりに
生まれているのは恐怖や不安や利己主義だと行っていた。
まずは自分の世話をしろというようにアメリカの中での7人に1人
が貧困層である事を理由に移民政策が限界に達している現状を語り
あなたたちの為に祈るが助けられない事を口にしていた。

ハリーの訴え

いくつかの場面でハリーは審理を語っていた。

途中の法廷の場面では、国や裁判所には心が有ると思っていた事。
法学者は法には情が必要で人権に深く根ざす物であると訴えていた。

最後の場面では、司法制度が公平だと思うのは何よりも大きな誤解
で不公平に終わる事が多すぎること。それでも多くの人は司法制度
は良心があると信じていること。私はその良心にすがりつく・そう
するしかないとする現状が何とも言えなかった。

トミーの笑えないジョーク

ハリーと二人で飲んでいた際に今回のトミーは随分と自分自身
の性格に対する反省とも取れる言葉を語っていた。
その反面、弁護士としてだけでなく、人間としての熱い一面と
いうものも感じる事が出来た。
今回の依頼人が来た際に、悲劇の現状を知らずに私の弁護料は
高い、手足を売って払うのか?と思わず語ってしまった事を反省
していたようだ。

ハリエット・“ハリー”・コーン (Kathy Bates) (特許法弁護士)
アダム・ブランチ (Nathan Corddry) (若手弁護士)
ジェナ・バックストローム (Brittany Snow) (ハリーのアシ、靴屋)
マルコム・デーヴィーズ (Aml Ameen) 大学生・麻薬中毒

キャシー・レイノルズ / カレン・オリーヴァ (新人弁護士・元検事)
トミー・ジェファーソン (Christopher McDonald) (ハリーと共同)
オリバー・リチャード マーク・ヴァレー (ハリーを認める弁護士)
ジョシュ・ペイトン (Paul McCrane) (検事から弁護士へ)
チュンホア・ラオ (Irene Keng) (アダムの元恋人)
デミエン・ウィンスロー (Johnny Ray Gill) ウィンズローセキュリティ
ファン・ラオ (Kaidy Kuna) クリーニング店
レイチェル・ミラー (Jordana Spiro) 弁護士、アダムの元妻
リサ・スワーツ (Dana Sorman) トミーのアシスタント

フリン (Ned Vaughn) US Attorney General 、検事
サリム--- (Dohn Norwood) Attache of Tanzanian Consulate/タンザニア領事館・文化担当官
ジャマール (Michael J. Pagan) ジェナの車の窃盗
マーカム--- (Scott MacDonald) I.C.E. Agent/移民税関捜査局
サミュエル・ウンゲシ (Victor Varnado) アルビノ、コロンビア大
デニース・レインズ (Candice Patton) ジャマールの姉
タルボット (Bill Cobbs) 裁判官
ナタリー・シコンゲ (Jennifer Gill) アルビノ、弟・ベンジャミンを失う
カスター・ムカサ (Marvin 'Krondon' Jones III) アルビノ
--- (Damian T. Raven) Officer
ケシ・ブンダラ (Kenosha Robinson) アルビノ・女性
エバンズ (Neil Schwary) 刑事
--- (Tim Scanlon) Policeman

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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