ハリーズ・ロー 裏通り弁護士
Harry's Law (アメリカNBC 2011年〜)

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Mar. 14, 2011
第9話 掛け違えた愛情 The Fragile Beast

脚本/David E. Kelley、Susan Dickes 監督/Tom Verica
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アダム、チュンホアなどが次々と襲われた事を受けて、
ジェナはこの地域の危険性を認識して、ハリーにこの地区から

の移転を考えないかとするが、ハリーはここはもう私の一部に
なっているとしてその提案に難色を示す。


トミーのTV CMが流れ始め視聴者に問いかける。
"
賢者は言う、慌てるのは愚か者だけだ。貴方はどうか?"
というもの。派手な宣伝にハリーは嫌気が指す中で、アダムは
レイチェルに対して警察官殺害犯の弁護はしない事を語る。
リトルDは別の弁護士を雇ったとのこと。アダムは話を聞いて
くれた元妻・レイチェルに対してお礼を語ると、レイチェルは
アダムも銃で襲われ掛けたのだからセラピストと話すべきだと
いう。チュンホアとは話し合っているのか?と問うが、彼女も
自分のトラウマと戦っているので話せないという。明日
カウンセラーに予約するとしてアダムはお礼をすると共に、
レイチェルにキスしようとする。しかし相手が顔を反らせて、
自分には彼が居るし貴方にも彼女が居るのだとすると、アダム
はそんな気は無かったとして謝罪する。

アダムはこの一件をジェナに相談し、ハリーにも相談するが
ハリーは興味は無いと一蹴される。更にハリーはアダムに
対して、リネット・ゼールスが夫との離婚協議の件で話したい
と来ている事を告げ、アダムに担当して欲しいという。

一方事務所にはミゲル・マルティネスという男性が突然飛び込
んで来る。彼は全財産だという400ドルを出すと、恋人を見つけ
て欲しいという。
彼女の旦那が地下室に彼女を監禁している
だという。前にも監禁されていた事が有ったとし、自分は
ソフィアの事を愛しているのだと語る。旦那のチェスターとは
以前は親友だったと。事務所では対処出来ないとし、警察に
知らせるべきだと語るが、通報は出来ないという。自分も
ソフィアは不法滞在者の為だった。アダムは人質交渉人では無い
事を告げるが、ハリーはチェスターと話合いをしてみるとし、
デミエンに同行を頼む。デミエンは俺が担当するのは事務所だ
けだとするが、ハリーを信頼しているので付いていく事になる。

ジェナはアダムに二人の事をどうするのか?と尋ねると、
アダムはチュンホアには弱みを見せる準備が出来ていないのだ
という。レイチェルはつい長い付き合いなので話をしてしまっ
たのだという。

ハリーとデミエンはチェスターの家に行く。
ハリーは妻を地下に監禁しているのは重大な犯罪だとして
今すぐに監禁すべきだという。チェスターはこれは
善意の介入
んのだとし、貞節を失いかけている妻を正常に戻すためのもの
で、閉じ込めておくのだという。通報されたら犯罪だが、
エルサルバドルに送還されるのだろうという。力尽くで
何とかしたいならばミゲルにレスリングで勝負をするよう話し
てくれという。デミエンはそれを聞いて俺が力尽くで取り戻す
とするがハリーはそれを止める。

一方アダムはリネットから話を聞く。
熱意が失われた結婚だとし、夫のデニスは浮気をしているのだと
いう。熱意喪失の問題を
セラピストに相談し、何とか夫の性欲
を取り戻してもらおうとして女性を一人加えて3Pを提案したら
夫もやる気を取り戻すが、その後、夫はその女性・マリリン
気を持ち出したので解雇したのだという。するとその数週間後に
マリリンと夫が浮気して居るのを見つけたとの事だった。離婚し
たいが、夫には財産を渡したくないとし、私の親は資産家だ
った事を語る。
夫婦の財産契約で浮気をしたら一セントも払わない
との婚前契約を結んでいるとの事だった。

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今回はやたらと恋愛事情に触れる展開だったが、ハリーが語る
ように、どうもこのドラマに於ける恋愛事情に関してはあんまり
興味が沸かず、ちょっぴり微妙な感じだった。どのエピソードも
歪な恋愛の形の案件で一筋縄ではいかないものだが、法廷以外
で起きる場外でのエピソードなので、肩は凝らないものの、
ちょっぴりスリーラー的感覚を味わう事の出来るエピソードだ。



●リネット・ゼールズ

罪状・離婚
担当・アダム


性生活をなんとか取り戻そうとして、妻の提案でセックスセラ
ピーを受ける中、その一環として3Pを提案して夫が性に目覚め
させたまでは良かったけど、夫のデニスは妻に対してではなく、
3Pとして依頼した女性・マリリンに恋をしてしまうという事で、
離婚を決意したというもの。

夫のデニスは自分の事を金目的で結婚しており、愛が無いと
今更ながら感じて、その現実を受け入れたが、財産分与は
したくなくて、夫人が仕掛けたというもの。

日本でも別れさせ屋という商売が有るけれど、男性の不貞を
誘う女性を使って自分に有利に展開していくというもの。

命短し恋せよアダムということで、リネットからいつでも
恋愛など出来ると踏んでいた過去の話をされたが実際には、
本当に愛するものとの出会いなど、人生に於いては少ないと
いう事を実感する。

●チェスター・スチュワート

罪状・妻監禁
担当・ハリー


夫のチェスターは妻に対してもの凄い嫉妬心を表している
のかと思ったけれど、実際にはチェスターは軍人であり、
戦地に二度も派兵されたことで、PTSDを患い、猟奇的な
行動を起こしている事を知る。
当初はデミエンと一戦交えるのかに思えたけど、流石に
体格が違いすぎる。

このエピソードでの複雑な問題は、妻が不貞を働いている
ことと、夫が犯罪を犯しているのに、それを警察に通報
出来ない状況だった。

アメリカの地下室はやっぱり怖い。
アメリカの地下室とガレージの冷蔵庫は下手に近づくなと
言った感じのエピソードだった。

チェスターが妻を解放するとして地下に誘い出した際には、
絶対にハリーたちも閉じ込められるだろうなと思ったけど、
まさにそんな感じ。
珍しくハリーが気弱になるところが意外でも有り興味深く
出来ていたところ。こういう場所でこそ、トミーの明るさが
生きてくるんじゃなかろうか。
ハリーは炭鉱に閉じ込められたチリ人扱いされていたのが
不覚(不謹慎)にも笑える。

しかしトミーが大して戦地を経験している訳ではないのに、
その事実があったお陰で、相手に対して深く訴えかけるものが
有ったし、トミーの優秀さが分かるエピソードだったかも。

その他

ジェナとマルコム

前回にも書いたけど、ホント二人の恋愛にまるで興味が沸かない。
ジェナは最近怒るばかりで、それが彼女の良さなのか悪さなの
かよく分からないところがある。
マルコムは20歳ということでまだ恋愛もよく知らない年だと
いう事でハリーはジェナに待ったをかけていたけど、アメリカ
のドラマは、みんな気が多い人が多く、マルコムは依頼人に
肩入れしていた時もあるし、アダムの件も全くの同様な感じが
あるなという気がする。

アダムとレイチェル

レイチェル側により彼に対する気があるのかと思っていたけど
実際にはアダムの方にも潜在化ではレイチェルを求めている
所が有った様だ。二人が何故別れてしまったのかイマイチ
よく分からないのだけど、どういう決断を見せていくことに
なるのか。

トミーがピエロになる理由

以前にも道化師になる理由を語っていたけど、今回は中学時代
の恋の話が引き合いに出された。
偶然スキだった彼女がカフェテリアで隣に座ったのに、後日
偶然にも再開した時には覚えられていなかったというもの。
それ故に自分の存在感を忘れられないようにしている様だ。

■使用された曲

・Elvis Presleyの"In the Ghetto"

ハリエット・“ハリー”・コーン (Kathy Bates) (特許法弁護士)
アダム・ブランチ (Nathan Corddry) (若手弁護士)
ジェナ・バックストローム (Brittany Snow) (ハリーのアシ、靴屋)
マルコム・デーヴィーズ (Aml Ameen) 大学生・麻薬中毒

キャシー・レイノルズ / カレン・オリーヴァ (新人弁護士・元検事)
トミー・ジェファーソン (Christopher McDonald) (ハリーと共同)
オリバー・リチャード マーク・ヴァレー (ハリーを認める弁護士)
ジョシュ・ペイトン (Paul McCrane) (検事から弁護士へ)
チュンホア・ラオ (Irene Keng) (アダムの元恋人)
デミエン・ウィンスロー (Johnny Ray Gill) ウィンズローセキュリティ
ファン・ラオ (Kaidy Kuna) クリーニング店
レイチェル・ミラー (Jordana Spiro) 弁護士、アダムの元妻
リサ・スワーツ (Dana Sorman) トミーのアシスタント

リネット・ゼールズ (Ann Cusack) 依頼人、夫が浮気?
ミゲル・マルティネス (Guillermo Diaz) 不法滞在者、浮気相手が監禁
ネヴィル・ジョンソン (Peter Mackenzie) 弁護士
マリリン・モニーク (Beatrice Rosen) 自称セラピスト
チェスター・スチュワート (Brady Smith) ソフィアの夫
トーマス (Paul Greene) レイチェルの彼、セラピスト
ソフィア・スチュワート (Onahoua Rodriguez) 妻、監禁される
デニス・ゼールズ (Phil Kaufmann) 夫、浮気する?
--- (Livia Trevino) Stenographer

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