ハリーズ・ロー 裏通り弁護士 Harry's Law (アメリカNBC 2011年〜) http://www.wowow.co.jp/pg_info/detail/060574/

Mar. 21, 2011
第10話 クズの英雄 Send in the Clowns

脚本／David E. Kelley 監督／Michael Pressman
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ハリーの事務所に突然マーティ・スルーマーシェがやってくる。
マーティは弁護士で犯罪者を担当したり、汚い事をする弁護士
として悪名高かった。そんな彼はハリーに対して困っている友
こそ真の友だというと、強盗事件の裁判を現在担当して居るが
僕は30日の業務停止命令を受けたのでハリーに変わりに弁護を
して欲しいという。証人を買収した事を疑われた為だという。
補佐人として一応法廷に出ることは出来るのだという。自分
のクライアントであるロナルド・ペリーは前にも冤罪を被って
いるので弁護士を信頼していない人物だという。

ロナルド・ペリーが拘置されている刑務所にいく。
ロナルドは全く喋らないことに違和感を覚えるハリー。
もしも犯罪を犯していたとしたら懲役20年になるのだと告げる
と、ロナルドは強盗はしていないとようやく口を開く。

一方ハリーの事務所にアマンダ・ノットと名乗る人物から
法的アドバイスを受けたいとしてアダムの前にやってくる。
自分はジェームス通りにある"シェパリ"のパフォーマーだと
し、クビになったのだという。支配人兼オーナーとは半年前から
不倫関係に有ったが、彼が妻の元に戻った途端、ステージパフ
ォーマンスが悪くなったとの名目でクビにされたのだという。
解剖学上は男性だというアマンダ。妻が私をクビにすることを
望んだのだとし、金曜日のステージが最後だと言われたとの事。
なんとか店で働き続ける事は出来ないのか?と問う。

マーティは検事であるジョージ・カプチェックに新たにロナルド
の弁護を担当する事になったハリーを紹介する。弁護士が変わっ
たので公判期日を一ヶ月延期してくれないか?とするが、そんな
法廷戦術は使えないとして、これ以上マーティが延期を唱える
ならば制裁措置を取るという。

アダムはアマンダと共に店にいくと、オーナーから話を聞く。
オーナーのカール・トーマスも弁護士のエマーソンを同席させ
ていた。アダムはこの店の解雇基準を教えて欲しいと告げると
アマンダの件はパーフォーマンスの質の低下だという。しかし
アダムは三年間も満足するパフォーマンスを続けて今でも人気の
歌手である事を告げ、その基準の何が変わったのかと問う。
しかしカールは解雇手当は十分に出した事を告げ、裁判沙汰に
はしたくないと語る。不倫して妻を裏切った事を認め、自分には
子供が2人いること。このままアマンダを雇い続ければ妻もまた
苦しみ続けるのだという。アマンダは仕事がしたいだけだと
訴える。しかし裁判になれば父は不誠実だと子供に知らせる事
になり家族が崩壊する事を告げ、公平かつ人間的対処をしたい
のだとし、それに応じて欲しいと語る。

ハリーはロナルドの記録を見るとどうやっても勝てる気がしない
という。被害者のレイトンはとても信用出来る人物であり、
ロナルドを無罪に導くことは危険な犯罪者を野放しにすること
になるという。ハリーはマーティに対してその葛藤はあるのか?
と問う。あんたの生き方は立派ではないと語ると、それだから
別れたのか?と問われる。ハリーはそうだと答えると、マーティ
はそれ以上の言及を避け明日の証人に集中しようと語る。

依頼人は証人がいると言っていること。されが唯一のチャンス
だとして、マルコムとデミエンに対してその証人を捜して欲しい
と頼む。

チュンホアとアダムとジェナは、アマンダのパフォーマンスを
見にクラブにいく。するとアマンダのショーは大人気で客も
乗っていた。

ロナルドの裁判の法廷。
被害者のレイトンは当時の状況を説明する。
9時半に店を出て駐車場に行くとマグナムの銃口を突きつける
男が居たという。時計とサイフを出せと被告人に言われたこと
を告げ、警察の面通しで見て強盗犯だと分かったという。
しかし当時の供述書では、犯人は太っていたとしか言っていない
とし、面通しでも太っている人物は被告人だけだったとして
ハリーは警察が意図的に誘導したものだとして、異議を唱える。
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●ロナルド・ペリー

罪状・持凶器強盗
担当・ハリー、マーティ

状況証拠、物的証拠はまるでなく、被害者の目撃証言だけで
行われた裁判。
ハリーは勝てないとしていたけど、普通の裁判ならば勝てそう
な気がする。
陪審員の心証は圧倒的に被害者が不利な状況だったが、警察
の不的確な捜査が目立つものが有り、検察としてもよくぞ
起訴に踏み切ったなという感じ。
マーティは嫌なヤツかと思ったけど、実際にはこういう人物
が居ない事にはえん罪を生むということで、正当性なり存在
価値を描いていた。

確かに銃のことは詳細に覚えているのに、犯人像に関しては
曖昧な証言だった。警察の誘導尋問で犯人ありき事件として
先入観を植え付けられてしまった様だ。ハリーも先入観で
クライアントを見ていたしね。

ただ犯人が所持していた銃をあれだけ詳細に語る事が出来る
という事は、事件当時の観察眼は相当優れていたという事
にもならないのかな。

●アマンダ・ノット

罪状・不当解雇
担当・アダム

オーナーと不倫関係に有ったショーのパフォーマーが
突然解雇されたことで訴えを起こそうするもの。
当初はアマンダが純粋にパフォーマンスがしたいが為の
訴えかと思ったけど、実際にはオーナーのカール目当てだと
いう事実も判明したことで、結局裁判にもならず。
気になるのはクーリス判事の裁量権が少し度を超えていなか
ったかという事かも。

そしてこの流れを通して久しぶりにチュンホアが登場した
けど、アダムとの関係はグダグダのまま付き合いを引きずって
いる感じ。アダムは結局どうしたいのだろうか?

●その他

・ジェナとマルコム

ハリーとマーティの件でジェナが言及する。
女性が年上だとうまくいかないこと。自尊心なり優越感の
問題が関係してくるのだと。マルコムとしてはジェナがそんな
事を言うなんてとしていたけど、ハリーがあれだけ反対して
いたけど付き合っていくのかな。

・ハリーの元彼・マーティ弁護士

演じているのはRichard Kind。TBSでも放送していた、「スピン・シティ」
で報道官のポール・ラシター役を演じていた。
このドラマではやたらと食べものを口にしているシーンばかりだった
けど、トミーと同様に癖があるけど素性を知る内に良い感じの人物
だという事が判明していく。今後の出演も期待したいところだけど、
残念ながら登場せず。

■偉人の言葉

・オスカー・ワイルド

人は犯した過ちより犯さなかった過ちをより深く悔やむ

・孔子(ジェナ)

人からやられっぱなしで居るなかれ

・オスワー・ワイルド以外の誰か

人生は経験の合計である。でも経験ではなく人だと思う。
人生に深く関わる人だけじゃない。通り過ぎる人も、アマンダ
やマーティのような人、ホンの一瞬でも豊かな経験をもたらして
くれる。時には彼らが一番特別な事も有る。だから連絡を取り合
おうと約束する。その約束を守れれば良いが・・

■使用された曲

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