続ハリーズ・ロー 裏通り法律事務所
Harry's Law (アメリカNBC 2011年〜) シーズン2

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Sep. 28, 2011
第2話 女の闘い There Will Be Blood

脚本/David E. Kelley 監督/Bill D'Elia
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ハリーはオリーに頼まれてシンシナティで話題の妻殺しの容疑
で第一級殺人の罪で起訴されているエリック・サンダースの
弁護を共同で引き受けることになる。現状ではエリックが
書いていた日記に妻への恨み辛みが書かれていて、殺害を
仄めかす内容が書かれていた為に検察側はそれを証拠品リスト
として提出し、被告側には限りなく不利な状況だった。
エリック本人に問い詰めると、多くの人が妻のエレンを憎んで
いたとし、自分はハメられたと主張する。担当検事はロザンナ
レミック。ロザンナは法廷戦術の一つとして陪審員への心証
を悪くするためにハリーのことを陪審員法違反で逮捕させる

ハリーとレミックカークランド判事の元に呼び出される。
ハリーはレミックが不当に逮捕させた信用を落としたとして
非難する。レミックは容疑者は法を軽視し、犯罪者へ同情を
植え付けて無罪を勝ち取ろうとしているのだとして当然の措置
だとするが、カークランドはレミックに警告する。私は制度を
守ろうとしただけだとするが・・・

ハリーは事務所に戻ると明らかにレミックのあからさまな悪意
ある方法に激怒する。ハリーはみんなにこの検を最優先事項と
して弁護に協力を求める。
探偵のヴィニーはメイドの女性・ジニア事件の10日前に
解雇されている事を告げ、被害者からは酷い言葉を投げかけら
れていた事を告げる。そして自宅の暗証番号を知っている人物
であり、更には彼女にはアリバイも存在しないという。妻殺し
の容疑の視線をメイドに向けさせるべきではないかとするが、
メイド対夫の構図は限りなく不利だと語る。オリーは検死官
によると事故だった可能性も否定できない事を話している事を
告げ、その線でも主張出来るのではないかと語る。しかし
ヴィニーは壁や天井に飛び散った血痕を見ると転んだだけでは
そんな血の飛び方はしないとして事故説を否定する。
次の公判までは4日しか無い事を告げ、今のところ弁護する
手が無いとハリーは嘆く。しかしキャシーは寧ろプレッシャー
を感じているのは検察側であり、目撃証言もなく凶器も発見され
ていないこと、そして何よりも被害者には敵が多かった事を語る。
しかしハリーはそれも日記があるので難しいだろうと語る。
アダムに対して三人の子供と話すよう告げ、キャシーにはメイド
のジニアから話を聞いてくれと指示する。
ジェナはエリックからの電話でなんだか様子が変だと報告する。
弁護士たちは急いで仮釈放され自宅にいるエリックの元を
尋ねる。

エリックは被害現場のバスルームに座っていた。
エリックは一度被害現場を見たかったが来るべきではなかったと
語る。こんな事をしたヤツは怪物以外に居ないという。オリーは
何かの為にまだ現場をそのままにしていた為に乾いた血痕が
飛び散っている跡が残っていたのである。

ハリーはトミーに対して人が死んだ部屋を見たことが有るが、
殺人現場は初めてだと告げあんなに酷いものとは思わなかったと
証言をうける。トミーは代わりに弁護を引き受けても良いと語る。
これは不愉快な仕事であり、ハリーが傷つくような仕事で有って
はならないと語る。トミーはかつて法学の教授から
「殺人の裁判に付く弁護士はダンスをしないと死ぬ」と言われた
ことがあると告げ、仕事ばかりでなく、たまにはダンスを踊れ
ば優しい気持ちになるという。友情を感じて歌を口ずさんで
そこに人生の豊かさが有ると感じる為にもたまには踊った方が
良いとアドバイスする。

レミックの元にガルシアストローベル刑事がやってくる。
レミックは突然結婚して15年経った今でも夫婦で夜の関係が
ある事を告げる。普通は15年も経てば夜の営みをする人は少ない
だろうとし、私の場合は気が散ると駄目だという。手落ちがある
ので気が散るのであり、その手落ちとは警察官が発見していない
凶器の事だと語る。そのせいで二ヶ月はオーガズムを感じていな
いとし、家の中で殴り殺され容疑者は外に行っていないのだから
凶器は室内に有る筈だという。それにも関わらず凶器を見つけら
れないとはどういう事なのかと語る。

メイドのジニアから話を聞くと、確かに奥さんのことは好きでは
なかったが殺害はしていないという。トゲの有る人で、首にな
ったことは寧ろ良かったのだと語る。7年間働いて褒められた
事は一度もない事を告げ、最近では文句が激しくなり、ベッドメ
イクが気に入らずに首にされたのだという。自分がベッドの
中に死んだネズミを入れて置いたのだという。自分から辞めると
解雇手当が出ないからだと。奥さんが死んでも悲しくはないが
私は殺していないと語る。
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●エリック・サンダース

罪状・第一級殺人
担当・ハリー、オリー vs レミック検事

シーズン1の頃、複数回に渡って一つの事件を取り上げる
という事が無かったし、大抵1話の中でも二つの事件を同時
に平行して描いていくケースが殆どなので、一つのエピソード
に全力を注ぐというのはこのドラマでは珍しい形の
パターンかな。シーズン2ではこういった形のシナリオ
構成の仕方をしていくのだろうか?

最近の精巧な弁護士ドラマや刑事ドラマなんかを見ていると
この中で起きていることの中には突っ込み所が多く、
特に検事が汚いやり方と称して弁護士をあのようなパフォー
マンスの形で逮捕させることなどあり得ない度が高く、
違和感は有るかな。
しかも事件発生時より一年が経過しているという辺りも
死刑囚を扱う事件ならば当たり前なのかも知れないけど、
今更凶器云々とか、メイドの存在が発覚するとか、被害者の
友人関係がどうとか見つかっていく流れはちょっと遅すぎる
のかなという感じはする。

しかもシーズン2のハリーって妙に弱気だ。
冒頭から勝てる訳がないと連発している感じのネガティブ
発言を繰り返しているけど、見た感じでは日記以外の証拠が
なく、どう見ても検察側不利の状況としか感じないところも
有るので、その辺は多少なりとも目をつむる他ない。

ただあんまりグッド・ワイフみたいにお堅い感じすぎる
弁護士ドラマというのも肩が凝るのでこのくらいがちょうど
良かったりもするのかな。

トミーが弁護士としてというよりも広報担当と化している
感じがなんとも言えない。彼の長所を利用して居る感じで
適役なのかも。
ハリーを気遣っている様子は誰よりも感じる反面、彼女を
慕ってやってきたアダム自身の存在感は随分と薄くなったの
かなと。

容疑者としては新たに、メイドの女性・ジニアと、サンダース
家には三人の子供がいるとの事だけど、その内の長男のジェー
ムズが浮上した。ジニアはクビになる為に意図してネズミ
の死骸を使うという猟奇さで、ジェイミーは躁鬱症の様で
質問された事に対して、質問仕返すばかりで違和感のある
キャラクターだった。

妻自身が無くなる前にカリカリしていた感じだし、遺産を
巡っての事なのか遺言状が書き換えられているという部分
も気になるところ。

取りあえず100万ドルを払えば目撃した事を話すとする
郵便局員のゲスな男がポイントとなって来そうだけど、
実際にはあの親友とやらが何か知っていそうな感じもする。

それにしてもハリーもまたやられたらやり返すとばかりに
嘘の供述を法廷戦術に持ち込んできたところはちょっと
意外という感じ。まぁ駆け引きが楽しいのが法廷ものの
ドラマではあるのだけどね。

そしてあの凶器として発見されたバールは本当にあの場所に
有ったのか気になるね。これも仕込みだったとしたら
相当警察もヤバイと思うが・・・

■その他


■使用された曲


ハリエット・“ハリー”・コーン (Kathy Bates) (特許法弁護士)
アダム・ブランチ (Nathan Corddry) (若手弁護士)
ジェナ・バックストローム (Brittany Snow) (ハリーのアシ、靴屋)
マルコム・デーヴィーズ (Aml Ameen) 大学生・麻薬中毒

キャシー・レイノルズ (Karen Olivo) 新人弁護士・元検事
トミー・ジェファーソン (Christopher McDonald) ハリーと共同
オリバー・リチャード (Mark Valley) ハリーを認める弁護士
ジョシュ・ペイトン (Paul McCrane) 検事から弁護士へ
チュンホア・ラオ (Irene Keng) アダムの元恋人
デミエン・ウィンスロー (Johnny Ray Gill) ウィンズローセキュリティ
ファン・ラオ (Kaidy Kuna) クリーニング店
リサ・スワーツ (Dana Sorman) トミーのアシスタント

エリック・サンダース (Alfred Molina) 妻殺し、第一級殺人容疑
ロザンナ・レミック (Jean Smart) 地方検事
ルーカス・カークランド (Matt Servitto) 判事
ベサリー・サンダース (Daisy Betts) エリックの娘

ガルシア (Gonzalo Menendez) 捜査官
コリン・ウォーターズ (Stacy Edwards) 被害者の上司、親友
ヴィニー・デルガト (Frank Renzulli) 探偵
マーカス・ウィルソン (Mac Brandt) 配達員、目撃者、100万ドルで証言
ジェームズ・サンダース (Ross Benjamin) 長男
ジニア・トレス (Carla Jimenez) サンダース家のメイド、7年勤務
スミス (Carlos Acuna) 捜査官
--- (Yuki Bird) Reporter
ウォーレン・ビールズ (Ken Garito) 地方検事補、レミックの部下
キース・ストローベル (Rodney J. Hobbs) 捜査官・黒人
--- (Dingani Beza) Loft Assistant

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