続ハリーズ・ロー 裏通り法律事務所
Harry's Law (アメリカNBC 2011年〜) シーズン2

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Oct. 5, 2011
第3話 意外な結末 Sins of the Father

脚本/David E. Kelley 監督/Mike Listo
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ハリーはいよいよエリック妻・エレン・ライトの死の法廷に
挑む。エリックの娘のベサニーに対して一緒に被告側の立場で
入廷して欲しい事を告げる。父親の味方になる人が必要だと
いう。ハリーはアダムに対して責任をもって明日の法廷でベサ
ニーに証言させるよう説得しろと告げる。

いよいよ裁判が再開される。
オハイオ州対エリック裁判。判事はルーカス・カークランド
検察側はレミック、被告側はハリーら弁護士軍団。
ハリーは早速先制攻撃とばかりにまだこちらには準備が出来て
いないとして、検察側に違法行為があった事を訴える。
判事は二人を裁判官室に呼び出すと事情を聞く。
ハリーは検察側に対してこの件は控訴棄却にして欲しいのだと
語る。自分たちは二日前、被害者が不倫していたことを知った
事を告げ、被害者のエレンは死ぬ一ヶ月前にその相手と別れて
いる事実が有ったこと。レミック検事はその事実を知りながら
も、容疑者としてなり得る情報を意図的に隠していたと告げる。
これは明確に違法行為であると。しかしレミックは情報源が
金を要求するような信用出来ないものだったので話す必要が
ないと思っただけだという。判事はレミックに対して警告し、
これ以上の不正が有れば被告側の主張を認めることを語る。

再び裁判は再開される。
レミックは陪審員たちの前で、事件の概要、そして何故エリック
が容疑者なのかを訴える。現場近くにいたこと。被害者は風呂に
入っていてバールの様な凶器で殴打されていること。被害者
に相当恨みを持つ人物で、彼には被害者の殺害を臭わす日記
記載が有り、そこに書かれている方法と同じ殺し方をしているのが
何よりの証拠だという。そして凶器と思われるバールも浴槽の
天井裏から発見された事を報告する。

一方ハリー側の反論。
犯人は彼だと誰もが決めつけていることを告げ、先入観が先だ
っている事件だという。警察・検察は既に彼を犯人だと決めつ
けて他の容疑者の可能性を排除していることがそもそもの問題
である事を訴える。遺体からDNAが見つかったのは彼は蘇生
を試みたからであること。エレン自身は大勢の人から憎まれてい
たという事実を無視していること。先入観を抜きにしてこの事件
を見て欲しい事を語る。

息子ジェームズが検察側証人として法廷に立つ。
自分は父が殺害したと思ったという。父は母に対して嫌悪感を
抱いており、いつキレてもおかしくない状況だったこと。
父は金目当てで殺害したのだという。ハリーはそれを裏付ける
証拠は有るのかと反論すると、母は遺言状を破棄しようとしており
恐らく新しい遺言状を書き直そうとしていた為、それが書き終わる
前に殺そうとしただろう事を告げる。ハリーは遺産は親子に対して
存在する事を告げるが、僕たちにはアリバイが有るのだと語る。
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●エリック・サンダース

罪状・第一級殺人
担当・ハリー、オリー vs レミック検事

3週に渡って描いた殺人事件の裁判。
証拠云々よりもドラマではそれ以前の法廷戦術に於ける
人間性というものを浮かび上がらせた感じのエピソード。
もう少し事件について深く考察していくものなのかなとも
思ったけど、検事の数々の汚いやり方を暴くばかりで実際の
裁判などどうでも良くなってしまっている感じもする。

この程度の事件ならばハリーに頼むべき案件なのかは
相当謎の事件。ただ犯行・犯罪がどうで有れ、展開としては
複雑には成らなかったので、視聴者自身にも犯罪者の可能性
を想像させて楽しむくらいの時間的余裕があるところが全て
だった。

容疑者として浮上していたのが被告のエリック以外にも、

メイド、長男、長女、そして親友のコリン。そして謎の愛人の
存在。愛人がコリンである事も分かったし、彼らが事件にどう
関わっているのか。

可能性として家族全員が妻を憎んでいたということで全員が
犯人説も考えたのだけど、基本的に今回の案件は物証が少ない。
バールが発見されるも、天井裏に隠したのであれば隠しただけ
の証拠は有る筈だし、いつそのバールを入れたのかという
事だって分かるものだと思う。あれだけの殺害をすれば、
犯人に飛び散っている血痕だって相当なものがあるし、子供
たちのアリバイに関しては、自宅にいたというだけで正確な
アリバイというのは証明仕切れていなかったようにも思うしね。

殆ど検事の自爆に終わってしまったもので、このままどうする
のかと思いきや、情報流出したのが、ベサニーしか居ない
ということで彼女の容疑者像を臭わせて終了。エリックに対する
嫌疑は掛けられないけど、娘に対しては十分に起訴できる
ものなのではないのかな。

途中で何か特別なものが飛び出すかと思っていたけど如何に
平凡なオチが待っていたな。全てのヴィニーの捜査だのみかよ
って感じ。シーズン1の頃の街ベンをしていた頃のハリーの
方が持ち味は出せたな。

■その他


■使用された曲


ハリエット・“ハリー”・コーン (Kathy Bates) (特許法弁護士)
アダム・ブランチ (Nathan Corddry) (若手弁護士)
ジェナ・バックストローム (Brittany Snow) (ハリーのアシ、靴屋)
マルコム・デーヴィーズ (Aml Ameen) 大学生・麻薬中毒

キャシー・レイノルズ (Karen Olivo) 新人弁護士・元検事
トミー・ジェファーソン (Christopher McDonald) ハリーと共同
オリバー・リチャード (Mark Valley) ハリーを認める弁護士
ジョシュ・ペイトン (Paul McCrane) 検事から弁護士へ
チュンホア・ラオ (Irene Keng) アダムの元恋人
デミエン・ウィンスロー (Johnny Ray Gill) ウィンズローセキュリティ
ファン・ラオ (Kaidy Kuna) クリーニング店
リサ・スワーツ (Dana Sorman) トミーのアシスタント

エリック・サンダース (Alfred Molina) 妻殺し、第一級殺人容疑
ロザンナ・レミック (Jean Smart) 地方検事
ルーカス・カークランド (Matt Servitto) 判事
ベサリー・サンダース (Daisy Betts) エリックの娘

ガルシア (Gonzalo Menendez) 捜査官
--- (Stacy Edwards)
コリン・ウォーターズ (Stacy Edwards) 被害者の上司、親友
ヴィニー・デルガト (Frank Renzulli) 探偵
マーカス・ウィルソン (Mac Brandt) 配達員、目撃者、100万ドルで証言
ジェームズ・サンダース (Ross Benjamin) 長男
ケイトリン・ファルカー (Ava Acres)
--- (Zylan Brooks) Kirkland's Clerk
ジョンソン (Dean Cudworth) 捜査官
クイン(Timothy Davis-Reed) 医師
アンガー (Fred Ochs) 証言人
ロウ (Julia Sanford) 医師
ジニア・トレス (Carla Jimenez) サンダース家のメイド、7年勤務
--- (Shane Schoeppner) Remmick's ADA
ヘレン (Wylie Small) 証言人
ウエスト (Karl T. Wright) 医師・証言人
--- (Dingani Beza) Loft Assistant
--- (Runa Lucienne)

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