続ハリーズ・ロー 裏通り法律事務所
Harry's Law (アメリカNBC 2011年〜) シーズン2

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24 Dec. 2012
第10話 クリスマスの贈り物 Purple Hearts

脚本/Christopher Ambrose、Lawrence Broch
監督/Gil Junger
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ハリーとオリーはベン・フレイジャー地方検事のオフィスに
行き今回の一件を相談する。ハリーらの依頼人であるジュリー
キャシディ
生後間もない赤ちゃんが無能症だと知り殺害した
容疑が掛けられている件で、ベンは状況証拠から見ても故殺
を認めるならば3年で取引するというのである。どう見ても
ハリーたちは分が悪く、ハリーもその条件に乗りたいとして
依頼人に説得しているが、依頼人はあくまでやっていないと
主張しており、意図的に殺したとは認めさせられないのだと
いう。医師7名に見せたところ、赤ちゃんを失った為に母親で
あるジュリーは記憶を遮断した状態なのではないかという
診断を出しているのだという。過失致死ならばなんとか認めさ
せられるかも知れない事を告げるが、ベンは同じ刑期が3年で
有っても、たまたま無能症だった赤ちゃんをたまたま殺した
という結論を付けようというのかとして、認められないという。
しかしハリーは刑務所に入れるよりも病院に入れるべきことを
訴える。ベンは意図的殺人で僅か3年の刑期という軽い量刑で
の取引をしているのに受けないないてどうかしているというが、
私たちが受けたくても依頼人が断るのだという。しかしこれ
を認めなければ身内の殺人罪は第一級殺人故に懲役25年か
終身刑になるかもしれないと語る。

世間はすっかりクリスマスムードだった。
アダムとトミーは事務所内にクリスマスツリーの設置をする。

ハリーは事務所に戻るとキャシーに対してこの弁護は降りる
ことになるかもしれない事を語る。彼女がウソをつくのを
知って証言はさせられないという。鑑定では証言能力がある
ということは認められているのである。

ハリーたちの事務所には依頼人のジュリーと夫のブレイク
やってくる。ハリーはあなたが死なせたという事実を認めない
と私たちは負けてしまうのだと語る。看護師のアイリーンから
手渡された時には子どもは生きていたが、返した時には子ども
は死んでいたのだという。しかも首の骨折で亡くなっているの
だという。ブレイクは生後3日の赤ちゃんならば首が据わって
いないので意図せず折れたという可能性はないのかとし、妻は
絶対に殺していないと語る。子どもを意図的に殺せる人では
ないという。しかし状況証拠からして、難しいことをつげ、
慈悲で殺したとは主張出来るが、やってないとはいえない
状況だと語る。しかし殺した事は立証できないハズであり、
妻はやってないとブレイクは強く主張する。

ハリーたちはキャシーやオリーと相談し、旦那が妻の供述を
否定させている可能性が高い事を告げ、夫抜きでジュリーと
会話したい事を告げる。ハリーはトミーに対して場合によって
は夫婦別に弁護士が必要になる可能性が有る事を告げる。
アダムに対して積極的安楽死事件のオハイオでの法律を調べて
欲しいと語る。オリーには法廷の供述前になんとか夫を妻の
元から引き離すように誘導して欲しいと語る。

そんな中突然事務所にはピエロ/デビッド・カーウィンが現れ
ハッピーバースデーだとして、ハリーを祝う。事務所の人たち
からのサプライズだった。ケーキを持って現れたデイヴは
ハリーの前でマジックを行う。手先の器用なピエロは破れた
ハートマークを元通りにするというマジックを見せるとチュン
ホア
は大喜び。しかしハリーは何処か冷めていた。するとピエロ
もまたハートマークを見て言葉を詰まらせたまま、オフィスから
出て行ってしまう。アダムとトミーは特に彼の事を心配する。

法廷に向かうハリーたち。
取りあえず開廷前に証人控え室にいく。トミーはあらためて
ブレイクに嘘をつくと偽証罪に取られることを告げ、病院から
帰った時に赤ちゃんは本当に生きていたのかと問う。確かに
生きていたと語る。
夫と会話している間にハリーはジュリーと密かに会話する。
ハリーはジュリーに本当の事を言って欲しいと告げ、貴方は
やったことを自覚しているが夫の前で認めることが出来ない
のではないかと問う。夫が恐いのではないかと告げ、正直に
言えば勝つチャンスはあるのだと語る。しかし嘘をつけば確実
に刑務所行きだと語る。
足止めしていたがブレイクはハリーたちの元にやってくる。
ハリーはブレイクに対して、貴方の奥さんは真実を話すことを
恐れているのではないかと告げ、貴方のことを恐れているのだろう
と語る。するとブレイクは"神は許したもう"と告げ、苦しみから
救うために殺めたのであれば神様も私もジュリーの事は責めない
と告げる。しかしジュリーは私は本当に子どもを抱いただけで
何もしていないと語る。
オリーとキャシーは事故を主張すべきではないかと告げる。
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●生後3日の無能症赤ちゃん死亡事件

罪状・殺人罪・安楽死
担当・ハリーとオリーとキャシー

冒頭から検事と取引しようとしている光景は前回のエピソード
の流れと同じだった。一体何が起きているのか。
状況設定としては徐々にそれらが明らかにされていくという
ものだけど、どういう状況で亡くなったのかイマイチ最後
になるまで分からなかった。
ただハリーと同じ視線で、無能症の赤ちゃんを殺しているの
だろうなという視線が有り、クリスマスエピソードなので
どんな逆転判決になるのかということばかりを考えていた
感じがする。
キャシーも冒頭では疑いの目を向けてはいたけど、最後の
決断に於いては彼女から見たジュリーへの視線が正しい方向
へと導かれて、ハリーの間違いというものを正した感じがする。

途中でハリーが多少姑息な言葉遊びで翻弄させて裁判を
かき乱している印象も有ったけど、検事のベンがその挑発
に真っ向から乗っかっていくというところも面白く出来て
いた。
ガン患者や高齢者の安楽死問題と対象的に存在している様な
形だけど、緩和ケア的治療と安楽死の問題に関しては、
現在見ているドラマ「チーム・バチスタ4」でも取り上げられて
おり、複雑なものがある。

最後の最後までこの夫婦は敬虔なカトリック教徒で有り、
時々ドラマではクライアントの夫婦が神の名の下での罪に
対する是非を問うていたので、逆説的に罪深いことをしたの
かなとも思ったのだけど、上手い感じで最初から最後まで
信念を貫いたのはこの夫婦だけだったんだなという感じが
した。夫がDV疑惑を持たれたけど、オチを知ると実に失礼
な疑いをもったなという感じだね。

しかし看護師が悪いことをしていたけど、その辛い決断は
結果的には良かったと思いたいけどね。
妙に看護師も同情的立場だなとは感じていたのだけど、
否定すれば原則証明するのは難しかったような感じもする。


●パープルハート勲章・軍任務中の負傷

罪状・
担当・トミーとアダム

戦地で負傷を負った男性・デビッドの事情を知ってアダムと
トミーが解決に奔走するというもの。
戦地で爆撃の被害に遭い同じ連隊のものたちは死傷したり
しているのに彼だけが見た目上では傷がなく生還し、その後
脳挫傷による後遺症に悩まされているというもの。
彼にはパープルハート勲章を授与する条件に満ちているけど、
申請からそれを受理されるまでは相当な時間がかかる様だ。

ラッキーと呼ばれているが本土に戻ればアンラッキーな生活
しか待っていないという切なさ。

父親からの教えで「どんな事をしても良いが意義あることを
しろ」と言われ、戦地でアメリカ国民の為に戦ったことを
誇りに思って生きたい気持ちがあることが描かれていく。

お役所仕事とは何処でも同じ。
国防総省フォーム149で軍歴の訂正を求めるも、それが受理
されるのもまたいつのことだか分からないという。

ジョン・ケリー禁止法という過去に大統領が政治家として
箔を付ける為に軽傷でもそれを受理したことによって
勲章自体の価値を下げ、軍が政治によって利用されるという
憤り感を感じるものがある。

日本の国民栄誉賞と同様に死んだ後にもらっても本人には
伝わらないということで、同様に父親が1943年ベルンハルト
戦線の陸軍第5軍で足に銃弾を受けたトミー家の事情が
語られ、トミーがいつになく無料で相談になるという信念
を曲げる行動に出たのもそういう事情から来るのかって
感じだった。

まぁ一番の奇跡は、アダムとトミーが珍しく虫けら扱い
されることもなく二人で組んだことかも。この二人過去
には相当嫌い合っていたようだったけど、その辺の態度は
クリスマスツリーに於ける飾り付けのシーンに現れていた
のかな。

■その他



■使用された曲



■検索用キーワード



ハリエット・“ハリー”・コーン (Kathy Bates) 特許法弁護士
アダム・ブランチ (Nathan Corddry) 若手弁護士
キャシー・レイノルズ (Karen Olivo) 新人弁護士・元検事
トミー・ジェファーソン (Christopher McDonald) ハリーと共同
オリバー・リチャード (Mark Valley) ハリーを認める弁護士
チュンホア・ラオ (Irene Keng) 弁護士事務所アシスタント
リサ・スワーツ (Dana Sorman) トミーのアシスタント
ヴィニー・デルガド (Frank Renzulli) 探偵

ジュリー・キャシディ (Maria Thayer) 妻、赤ちゃん殺しの容疑
ベン・フレイジャー (Scott Grimes) 地方検事補
デビッド・カーウィン (Lance Barber) 元伍長、ピエロ、勲章を求める
アイリーン・オマリー (Amy Farrington) 看護師
マイケル・バーンズ (Mitch Rouse) Congressman
ブレイク・キャシディ (Josh Braaten) ジュリーの夫
ダニエル・オーティン (Tim Snay) 判事
Dr.ロビンス (Larry Cedar) 証言する
ウェイン・ピーターソン (Richard Whiten) 大尉、アフガン任務中
--- (Kathy Grable) Juror
--- (Adam C Smith) Juror
シンディ・ピーターソン (Janelle Inez) ウェインの妻
--- (Dingani Beza) Loft Assistant


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)


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