21 Jan. 2013
第13話 失われた誠意 After the Lovin'
脚本/David E. Kelley 監督/Bill D'Elia
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サム・バーマンと面会するハリー。バーマンはかつてハリーが 働いていた弁護士事務所の上司であり、今回はたまたまハリー
のクライアントであるアール・コノリーがバーマンのクライアン ト企業であるタバコ会社を訴えたのである。妻を肺がんによっ
て失ったというものだった。ハリーはバーマンに逢うと、和解 するならば数字を提示してと告げると、バーマンは依頼人を
やって説得したのだとして12万3千ドルを提示する。ハリーは 一人の人間が亡くなったのだとして、そんな額では到底受け入れ
られないと反論するハリー。彼らの製品で奥さんが殺されたのだという。 しかしバーマンは開き直ったかのようにして、裁判沙汰には
しない方が良いと告げる。原告側にも寄与過失があることを 告げ35年間喫煙していたのだという。訴訟に関して
タバコ会社相手の訴訟は多く、今更誰も気にしていない と告げ、今ではニュースにも取り上げられないと語る。訴訟
を起こして僅かに賠償金額が上がったとしても裁判は長引く だけであり、その上大した金額にはならないという。
ハリーは訴訟を起こすとして立ち上がると、無駄な訴訟をする をする時に頭の中で鳴らすお気に入りの曲(ロッキーのテーマ)
でも有るのだろうとし、たるんだ尻に弾みが付くのかとして 馬鹿にする。
ハリーは事務所に戻るとあの傲慢な顔を見て憤怒した事を告げ 銃を持っていたら撃ち殺していたと語る。アダムは
今回ハリーのサブについていて、この件は和解すべきだと 語る。例え訴訟になって金額が15万ドルになるかもしれない
が、逆に原告は色んな銘柄のタバコを吸っているので責任は
明覚ではないし、喫煙のリスクは本人も承知だったハズだと
いう。ニコチン中毒でも禁煙した人はいるのだという。 アダムはこの一件はハリーが拘っているのは、ハリーを追い出
した事務所だからだと告げ、この裁判が仕返しになると思って
いるからだと指摘する。
一方トミーはチュンホアに呼ばれる。 するとアマンダというトミーの彼女が来ていた。
バレンタインデーにトミーから贈られた靴に関して、他の靴と 取り替えたい事を告げると、トミーは別に交換するのは構わない
という。しかし靴屋にはなんとトミーが同じ銘柄の靴を贈った ソフィー・バーンズも来ていて二股を掛けていたことがアマンダ
にばれてしまったのである。一体これはどういう事なのかと アマンダは激怒する。
一方キャシーはクライアントであるクロエ・ヒギンズから相談を 受けていた。元夫のジェームズとは彼の暴力が元で別れたが、
子供のシェルビーに逢いに来た際に、彼はいつも歌を歌うの だが、クロエはその光景をビデオカメラに撮影していた。
ジェームズは娘に歌を歌っているが、実際には私に向けて 怖がらせるのが目的であり、この目がそれを物語っているという
のである。
ジェームズは代理人にヘイデン・キルデア弁護士を立てると、
バッグランド判事の下で、審理前審議が行われる。 クロエが訴えたのは、元夫を母と娘に近づけないようにする保護命令
で、明らかに脅している事を主張する。しかしギルデアは これまで夫が訴えられていることはないとして反論する。
無責離婚の州であり、娘の為に民事裁判を起こそうとしていた のだと告げ、訪問権があることを理由に仕返ししようとして
いる事を告げる。 しかし子供の前で歌っているだけでは罰せられる筈は無いと語る。
離婚前には散々暴力を受けている事を主張し、クロエは11年間 彼との結婚生活を送ってきたので彼の事を理解しているが
徐々に挙動が尋常ではなくなっていると語り娘も怖がっている のだと語る。しかし判事は彼には前歴もなく、保護命令は出せ
ない事を告げる。
トミーはオリーに対して相談があるという。
詐欺事件としてもしかしたらアマンダは私を訴えるかも知れない こと。相手はやり手の弁護士だと告げる。オリーはなんで
靴なんか贈ったのかとして女性が取り替えに来ることは明らか だろうとすると、二人のやりとりをチュンホアが聞いて不快に
感じていた。特にオリーの女性に対する扱いの悪さに不信感を 抱いていたのである。
アールは3度も証言録取をさせられたとしてハリーの元にやって くる。相手は引き延ばしをする作戦だと語ると、アダムは
時間をかけて50万ドルを引き出させたとしても、現在の提示額 を受け入れた方が得ではないかと告げる。人生の大事な時間を
奪われなくて済むのだという。ハリーは確かにアダムの言う事 は正しいが、依頼人の望みはタバコ会社に報いを受けさせ苦しめ
たいという思いが有る事を告げ、自分の苦しみの何分の一 でも分からせたいのだという。こうしている間にもタバコ会社
は一日2億ドルの儲けを出しており、このまま取引に応じれば 憎しみによって心を食いつぶされるのだという。寧ろ裁判で
勝利して"ざまぁみろ"と吐き捨てられた方が喜びが生まれる のだという。それを聞くとアールはこのまま裁判を続けることに
同意する。 ハリーはアダムに対して今度依頼人の前で私に楯を突いたら
アンタを首にすると警告する。
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