続ハリーズ・ロー 裏通り法律事務所
Harry's Law (アメリカNBC 2011年〜) シーズン2

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4 Feb. 2013
第15話 監視 Search and Seize

脚本/Lawrence Broch、Christopher Ambrose
David E. Kelley
監督/Jonathan Pontell
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オリバーはクライアントから希望で父・ジョナスも含めた捜査
官のウォレスキューラーと共に息子・スコット(16歳)を取り
押さえる。息子に話があるとして逃げないように手錠し、家に
帰ろうと語る。

一方ハリーは出勤しようとしていた所、隣人に棲むという
マーガレット・アルバートソンが話しかけてくる。
ここに5年間棲んでいるが夕べ上空で変なものを見かけなかった
か?と問われ、私はUFOを見たのだという。ハリーは逝かれてい
る人だと思い適当に返答する中、彼女から今夜帰ったらおかしな
ものが飛んでいないか庭を見上げて欲しいと語る。

アダムはオリバーたちがしている行為が誘拐だと語る。
両親が子供・スコットを地下室に閉じ込めている行為だと
いう。トミーはその会話を聞いていると何が悪いんだという。
キャシーに助けを求めるが、オハイオでは16歳では親に監督権
があり、違法ではないと語る。

そんなアダムの元にチュンホアが横暴だとして、デビーが助け
を求めに来る。
デビーから話を聞くとチュンホアは靴売り場の責任者ではある
が、厳しいドレスコードが有り、一分でも遅刻したら給料から
差し引かれて、レジの金が一セントでも違えば差し引かれる
という。常にニッコリするよう命令するとし、まるで独裁者で
テロリストだと語る。チュンホアから話を聞くと、仕事の責任
を果たすことを求めているだけだという。

フィービーという弁護士がオリバーの元を尋ねてくる。
私の依頼人であるスコット・デンチーを返して欲しいという
ものだった。オリバーは法的保護者の元にいるのだという。
16歳は親に任せるべきではないかとするが、フィービーは
そうとは思わない事を告げ、手荒に逮捕して強制的に家に
戻したことを非難する。

一方オリバーとキャシーは話合うことにする。
キャシーは私たちは付き合うのか?と問うが、オリバーは関係
を急がずに成り行きに任せてみないかと語る。

ハリーは帰宅すると外で物音が聞こえるのを耳にする。
怪しい物体が飛行している事を知ってハリーはライフル銃を
手にすると見事一発で仕留める。そんなハリーの元に警察が
やってきて、墜落させたのは警察の遠隔操作機だという。
シンシナティ市警は一体何をしているのかと現場責任者の
ピアソン警部に尋ねると、ハリーを探っていたのではなく
ハリーの隣人で小学校教師で性犯罪の疑いが有るものを下がって
いたのだという。まるで小説「1984年」みたいだという。

フィービーが法廷にスコットの件で法廷に持ち込もうとしている
事を知り、オリバーはキャシーに手を貸すよう求める。

一方アダムはチュンホアの横暴に対してリサから仲裁して
欲しいと頼まれる。

ハリーの元に先日の隣人の女性・マーガレット・アルバートソン
がやってくると助けを求める。私は性犯罪などしていない
告げ、自分は現在小学3年生の教師をしている事を語る。
現在私の家族が病院に通っていて医療費を払う必要が有り
副業を見つけていたところ、ネットのサイト"ラヴィングラージ"
というポルノサイトを見つけたという。自分の様に太った女性
を求めているマニア用のサイトで、ヌードになれば500ドル
が支払われるという。オーディション用のビデオを寝室で
撮影していたが、やはりサイトに掲載することは辞めたことを
告げ、サイト側に何度か質問のメールを送っただけで、その後
パソコンがハッキングされたのだという。ビデオには何を
取っていたのかと問うと、セクシーに踊っていただけだという。
それが表沙汰になり学校側から解雇されたのだという。

オリバーとフィービーはカークランド判事の下に行き、
スコットの件で話合う。フィービーは両親がスコットを地下室
に閉じ込めているとして非難するが、原因はスコットが大学
にいかないばかりか高校を中退して家を出てしまったのだと
いうもの。依頼人の両親は彼を家に戻そうとしただけだと
語り高校に通わせようとしただけだと語る。フィービーは
スコットはフルタイムの仕事をしていて家賃だって払って
自活していることを語る。IT関連の新規事業・アイディア・
エッグと呼ばれる会社でツイッターで使用出来るSNSアプリを
作る仕事をしているのだという。年収も7万5千ドル稼いでいる
というが・・・
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●家出したスコット(16歳)

罪状・養育・監督権
担当・ハリーとキャシー

16歳の青年が仕事をしたいが為に家をアパートを借りて生活。
両親はなんとか大学に行かせないが為に呼び止めるというもの。
その呼び止め方は強引であり、スコットが逃げないように
地下室に監禁しているという状況での裁判だった。

心理的に親が子供のことを何時までも守りたいとする気持ちの
表れならばまだしも、本当に監禁しているとなると、これ
また厄介な問題として映る。

若い内にしか出来ないことが有るというのも分かるし、
リスクを恐れていたら何も出来ないというのも分かる。
ただやはり親としては高校くらいは出て欲しいだろうね。

アメリカンドリームを求めるものたちには、もう少し色んな面
に於いて固執するものがあるように思えるけど、中産階級
くらいになると、成功よりも失敗のリスクの方が視界に入り
やすいのかな。

ハイテクの世界では16歳は30歳。大学教育が如何に無駄な
ものかとして非難するのも興味深かったし、大卒でも就職が
難しくなったのは大学そのものの価値が下がり、弁護士や
医者なラテン語を学びたいヤツが行けば良いとする判事たち
には耳の痛いウィットに富んだ皮肉が語られた。
マーク・ザッカーバーグやスティーブ・ジョブズの名前を
挙げてIT成功者のことを引き合いに出していたけど、
成功の影には何千・何万の失敗・脱落者がいるわけで、
安易に良い面だけが見られないのもまた事実だろうね。

スコットの母がフィービーに対して、アナタの息子が
高校を辞めたいと言った時には話し合いましょうと言った
ところがこの問題の複雑さを感じさせる。所詮は他人ならば
無責任なことは幾らでも言えるんだよね。

最後はハリーは建国の父が重要視したことを引き合いに
出した。安全よりも大事にしたのは自由であること。
我々はシリア、中国旧ソ連とは違うとして、自由が本質だ
ったハズだと語る。

●プライバシーの侵害を受けた小学教師

罪状・憲法修正第4条違反
担当・ハリー

小学の教師・マーガレットが性犯罪者扱いされたことに
関して、本当に性犯罪者なのかということが第一の問題だ
った。プライバシー云々というよりも室内でどんなことを
しようとも裸になることだけで性犯罪者とも言えないし、
令状無しの捜査によって得られた警察にとっても苦肉の策
での捜査だということで、限りなくマーガレットは不利益
を被っていた感じだった。

確かにこの世の中プライバーは無くなっているけれど、
違法に得た情報によって犯罪の証拠としている側面の方が
断然強いと感じてしまう。

ただ一度流れたイメージは相当社会生活を困難にさせる
ところが有るんだろうね。
最後にナンシーというアンカーが無責任な報道をしていた
けど、警察署とマスコミを訴えてみたらどうか?

それよりも陪審員に訴えるのであれば、身内の病院費のことを
もう少し法廷で語り、同情を唱えるものではないのかな。その
辺に一切言及しないのがちょっと違和感は有った。


■その他

チュンホアの横暴、腑抜けたアダム

チュンホアがいつの間にか強くなってる。
上司としては当然の行動なのだろうけど、あまりに厳しい
態度は職場での指揮にも関わるし何とも難しいところ。
チュウホアはアダムが美人たちに対して、彼女たちに
甘い顔を見せて守るようなことを言っているのが元凶だと
して訴えるところが有った。
たしかに最近のアダム、あんまり好きじゃないんだよね。
それにも増してチュンホアはもって嫌な人間になって
しまった。

オリバーとキャシー

オリバーはちょっと安易に同僚と付き合いすぎていないか?
キャシーはオリバーに気が有りそうだし、オリバーにして
みれば彼女を都合の良い女にしようとしているのか?

■使用された曲



■検索用キーワード

・マヴ(マイクロエア・ヴィーグル)
・カルペディエム (今日がチャンス)
・スカーレットヨハンソンに聞いてください
・ジョージ・オーウェンの小説の悪夢です。ビッグブラザー
が我々の寝室に入ってくる。


ハリエット・“ハリー”・コーン (Kathy Bates) 特許法弁護士
アダム・ブランチ (Nathan Corddry) 若手弁護士
キャシー・レイノルズ (Karen Olivo) 新人弁護士・元検事
トミー・ジェファーソン (Christopher McDonald) ハリーと共同
オリバー・リチャード (Mark Valley) ハリーを認める弁護士
ジョシュ・ペイトン (Paul McCrane) 検事から弁護士へ
チュンホア・ラオ (Irene Keng) アダムの元恋人
ファン・ラオ (Kaidy Kuna) クリーニング店
リサ・スワーツ (Dana Sorman) トミーのアシスタント
ヴィニー・デルガド (Frank Renzulli) 探偵

フィービー・ブレイク (Justine Lupe) スコット側弁護士
ルーカス・カークランド (Matt Servitto) 判事
エイブリー・ベックランド (Derek Webster) 判事
ゲイル・デンチー (Amy Stewart) 母
スコット・デンチー (Ryan Malgarini) 息子・高校2年製
ジョナス・デンチー (Patrick Brown) 父
ダレン・ホワイト (Don McManus) 弁護士
マーガレット・アルバートソン (Robyn Moran) 小学校の担任教師
デビー (Azie Tesfai) ハリーの靴屋店員
キューラー (Freddy Hernandez) 捜査官
--- (Pamela Marie) Shoe Sales Associate
ウォレス (Marco Martinez) 捜査官
ヘレン (Jill Remez) 靴屋の客
ビビアン (Adria Tennor)


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)


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