ホームランド
Homeland (シーズン2)

オリジナル:Gideon Raff ("Prisoners of War")

http://video.foxjapan.com/tv/homeland/
http://www.dlife.jp/lineup/drama/homeland_s1/





November 4, 2012
第7話 優先順位 The Clearing

脚本/Meredith Stiehm 監督/John Dahl
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デイナはフィンに対してあの夜車で轢いた女性は昨夜亡くなっ
た事を語る。ソールはかつてテロリストの協力者のアイリーン
を捕まえたことが有った。ピーターはブロディからナジールの
テロ計画を教える様尋問する中、感情を抑えることが出来ず
ナイフで彼の手を刺してしまう。ゲティスバーグの武器商人は
殺害されていることを告げるブロディ。キャリーはロイヤと
接触していたサングラスの男性こそ新たな武器商人だとして、
一刻も早く見つけ出さねばならないとする中で、捜査官たちは
ゲティスバークを捜索するが、突然襲撃を受け捜査官たちの
殆どは負傷する

ブロディはランニングしていると突然ロイヤが接触してくる。
現在の世間の報道はゲティスバーグで起きた事件のことで
溢れていた。ブロディはロイヤに対してあれはやり過ぎだ
告げると目的の為には必要だったのだという。現在手が足りない
のであなたにやってもらいたいことがあるという。ブロディは
詳細を聞きたいというが、これまでも目的は聞かずにやって
きたでしょと言われる。しかしブロディはこういうやり方では
手を貸せないと語る。ロイヤはもうすぐ行動を起こすことを
告げ、今週末にウォルデンの支援者たちが会合をすると思うが
上手くやって欲しいという。そんな二人の会話をキャリーたち
は捜査本部で聞いていた。

一方ソールはアイリーンが収監されているウェインズバーグ
刑務所へとやってくる。看守によるとアイリーンには相当手を
焼いているとのこと。ソールはそんな子ではなかったと語る。
ソールはアイリーンと面会すると、彼女は部屋の隅で座り込んで
いた。メキシコから一緒にドライブしたソールだと告げ、君の
助けが欲しい事を語る。アイリーンはここでは話さないと告げ
上の階じゃないとダメだと語る。
仕方なく移動すると、そこは窓から外が見える場所だった。
アイリーンによると一日23時間は監房の中にいるので1時間だけ
独房から出られる状況なのだという。
部屋の明るさで書物など何も見えないのだと語る。久しぶりに
見た太陽の光にアイリーンは少し晴れやかな表情を見せる。
ソールは改めて力を貸して欲しいとすると、サングラスの男の
写真を見せ知っているかと問う。知っているとするが、
教えてもそちら側は得するが私は結局独房に戻されるだけで
利益もないと語る。所長に頼んで独房から移動させると告げる
と時間がないので協力して欲しいと語る。しかしアイリーンは
私には時間はたっぷりあるとつげ、あくまで取引を求める。
君はテロリスト扱いなので大した条件は望めないがどんな条件
取引を求めるのかと問うと、外が見える部屋を要求する。
必ずなんとかするので話して欲しいとするが、誰も信用出来ない
と語る。

ピーターは病院に入院し一命を取り留めていた。
キャリーはそんなピーターの元にいき話合う。
そろそろロイヤは何故ウォルデンに固執しているのか。キャリー
ワールドトレードセンターも93年に一度標的にされたことが
有り、再び狙われた事を語る。ピーターはガルベスの容体を
気にするが、現在危ない状況で両親が呼ばれた事を語る。
ゲティスバーグの室内の分析状況を尋ねると、取りあえず放射線量
には問題が無かったと告げる。少なくともダーティボムではない
ことは確かだという。しかし二人がかりで爆薬を持ち出して
いるので、大使館やシナゴーグを破壊出来る量だと語る。
現在ソールは刑務所にいきアイリーンから話を聞いていることを
語ると、彼女は情報など持っていないであろうことを語る。

クリスデイナフィンたちは一緒の車でウォルデンらの支援者レックス
のもとへと向かっていた。デイナはフィンに対して車で轢いた
女性の葬式に行ってきた事を告げ、献金の皿を見たが20ドル
くらいしか入って居なかったと語る。フィンは何をしたいのか
と問うとちゃんと親や警察に言わないといけない事を語る。
言ってどうするのかという彼は、自分達は普通の家ではなく普通の
立場ならば既に言っている事を語る。影響が大きすぎるのだと告げ
ると、デイナは私一人でも話すと語る。フィンは分かったことを
告げると、今日一緒に話そうと語る。
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■デイナとフィン

フィンが車で暴走した際に轢いてしまった女性。
やはり助からなかった様子。
デイナはずっと罪悪感によって影を落とし、フィンは平気を
装ってはいるが、昔からこんな環境で育った故に、何をして
も無駄だと感じているのだろう。そして大統領選に出馬しよう
としている父親に対する影響も計り知れないものがあると考えて
いるけど、やっぱり最終的には自分の保身の為に告白出来ない
でいるような感じがする。
告白すれば僕は死ぬみたいなことをデイナに言っていたのに
意外と政治の世界というのにどっぷりハマってその内情も
理解している感じ。
それ以上に両親共にCIAを家庭の事情で私物化している頭の
おかしい家族の姿。

なかなか言い出せないフィンに対してデイナがズバっと
人を殺してしまった事を語ってようやくストーリーとしては前進
するも、常にこの手のドラマとして存在している、国家全体
の安全を優先するのか個人の命・犠牲を優先するのかの
選択が行われた感じだね。これぞサブタイトルにもある優先順位
か。

■ブロディとロイヤ

今回ロイヤが接触してきたけど、何のために接触してきたのか
イマイチよく分からなかった。結局何をさせようとしたのか。
ゲティスバーグの件で相当派手にやらかした事を受けて、ブロ
ディがパニクっていると思って一応声でもかけて置こうみたい
な感じか。

ただキャリーとピーターは何故ロイヤたちがウォルデンを固執して
いるのか知らないみたいだけど、ナジールの息子を殺されたこと
が一番の理由じゃないのか?まぁその延長線上にはまだ何か
有るのかも知れないけど。

■アイリーンとソール

アイリーンは最初にテロらしいテロの協力者として妖しい
行動を取っていた人物だよね。大学教授と一緒にいた人だっ
けか。
マイクが語っている様に、サングラスの男について知っている
ハズもないと感じたのに明らかにソールを利用して居るな
と思わせた。
窓の外を頻りに見ていた際には明らかに自殺願望が
あり転落死を想定しているのかなと思って見ていたけど、
そんな事も見抜けなかったソールはやはり感情的になって
いる部分も有ったのか。

アイリーンが収監されて一体どれだけの月日が経ったのか。
ブロディがあれだけ敵地で拷問を受け不安な日々を暮らして
きた事を考えると、アイリーンの独房なんてそう大したこと
じゃないのではないかと思ってしまう。

■政治家資金献金パーティー

レックスなら大物っぽい人が登場。
演じているのは「コールドケース」のスティルマン刑事だった。
元軍人でベトナム戦争の経験者。
どれだけ現在に至るまで傷ついたのかは分からないけど、
軍隊経験者でないと政治は任せられないとする気持ちも
分からないでもない。
特にブロディと同席した際に、ダイアンという女性がブロディ
の傷に塩を塗りまくっていて、戦争に対する厳しさなど
微塵も感じていないところを見ると、実際に現場を経験した
人物を大統領にしたいと思いたいのだろうね。
ただブロディは彼に人格者だと称えられる程に、その資格は
ないと感じているであろうことは明らか。

■マイクに口封じ

キャリーが説得の為にマイクと遭うとは思わなかった。
キャリーは人を説得するのが上手いね。
「今そこにある危機」byトム・クランシーって感じで、
それを言葉にすればマイクもなかなか言及できない。
今回ブロディがマイクからトムを射殺したことを聞いて
いたけど、ここでも「CIAの作戦」という名目を打ち立てれば
それ以上に言及できないところを知って嘘をついていくところ
は嫌な感じに映る。

人は嘘をつき度に心が削れて言っていると思うけどね。

■ポールの尻

キャリーの前で突然脱ぎだしたところは笑えた。
「もうちょっと遠慮してください」

俺はぼんくら(マイク)の車で行くから良いよ。
「もうちょっと遠慮してください」

ホントデリカシーのないポールだな

■使用された曲

・Sean Callery Feat. Chris TedescoのHomeland Main Title
・Sean Callery Feat. Chris TedescoのHomeland End Title

・Jon AllenのJoanna


キャリー・マシソン (Claire Danes) CIA
ニコラス・ブロディ (Damian Lewis) 2003年行方不明、軍曹
ジェシカ・ブロディ (Morena Baccarin) 妻、マイクと不倫
クリス・ブロディ (Jackson Pace) 息子
デイナ・ブロディ (Morgan Saylor) 娘
ソール・ベレンソン (Mandy Patinkin) キャリーの上司
デビッド・エスティース (David Harewood) CIA副長官・黒人
アブ・ナジール (Navid Negahban) アルカイダの長
ウィリアム・ウォルデン (Jamey Sheridan) 副大統領

ダニー・ガルベス (Hrach Titizian) CIA職員、エステスからキャリー監視
マギー・マシソン (Amy Hargreaves) キャリーの姉
フランク・マシソン (James Rebhorn) キャリーの父
フィン・ウォルデン (Timothee Chalamet) 高校生、ウィリアムの息子
マイク・ファバー (Diego Klattenhoff) 海兵隊、ブロディの友人
バージル (David Marciano) 民間の調査員
マックス (Maury Sterling) 民間の調査員

シンシア・ウォルデン (Talia Balsam) 副大統領夫人
ローダー・ウェイクフィールド (Marc Menchaca) 負傷兵
ロイヤ・ハマド (Zuleikha Robinson) 記者、ナジールの工作員
アイリーン・モーガン (Marin Ireland) テロリストとして収監
レックス・ヘニング (John Finn) 支援者、元軍人
ジャック・プリチャード (Victor Slezak) 看守
ピーター・クイン (Rupert Friend) デビッドの部下、CIA職員
レイノルズ (Shelton Grant)
モーリス・ジョンストン (Tony Senzamici) 支援者
ダイアン・ジョンストン (Bethany Geaber) モーリスの妻
モハメド・アル・ガムディ (Fawad Siddiqui) ミュージシャン
--- (Jeff Albertson) SWAT Commander



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