ハンテッド Hunted
(イギリス・BBC)

サム役のメリッサ・ジョージ代表作





Nov. 15, 2012
第7話 有毒ガス Khyber

監督/Daniel Percival 脚本/Frank Spotnitz、Amira El-Nemr
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パキスタン・ゲダワル渓谷・16ヶ月前。
有毒ガスが現場一帯に流れ、そこに住む住民たちは次々と倒れ
る。現場を調査にいくドクターたちはその凄惨な姿に驚く。
住民の少女・ノーラは二艘の舟がガンボンベを積んでいたのを
目撃したのだとして訴える中、ポリヒドラス社ゲーベル博士
アーサー・ヒル博士は証拠の水質土壌を採取していた。

ロンドン郊外・ストークス邸・現在。
サムは夜中にポリヒドラス社・CEOのストークス邸に忍び込む。
記録保管室の居場所を見つけると、そこでサムの資料を目にす
る。更にはキャサリン・モートンと書かれた資料が入っていた。
サムの母の資料だった。ガードのものが侵入者に気が付き
サムは逃走しようとするが、もみ合いになりナイフで刺される
が、なんとか反撃しその場から立ち去る。
サムはその足でエイダンと接触し奪ってきた資料を見せる。
これはエイダンがナタリー・ソープに送ったタンジールの資料
だとし、何故ストークスが持っていたのかと問う。サムは
別のファイルも有ったとして、1986年の警察の聴取した資料
見せる。キャサリン殺害事件に関する資料だった。これは
私の母親のものだと告げ、私が11歳の時に母はガソリンスタンド
で襲われて殺され、私も誘拐され、先日訪れた納屋に閉じ込め
られていたのだという。エイダンは今になって君を狙うのは
何故なのかと問うと、ストークスや彼の会社を脅かす何かを
持っているのかも知れないがそれが何かは分からないと語る。

キールの元にシムランがやってくる。
ポリヒドラス社を監視してサムとの繋がりを調べたが何も出て
来なかったが、昨晩ポリヒドラス社のCEOの邸宅にサムが侵入
した防犯カメラの映像がある事を語る。

ストークスはセキュリティ会社のオーラ・ファンテを呼び出す。
今ローマに滞在中なのですぐに帰国すると語る。

スティーブンはサムを探すと、今朝エディと朝早くに出かけた
シドワは語る。敷地内にいる馬を見に行ったようだとのこと。
サムはエディと共に馬に餌を与えていた。
以前は毎週来ていたのだというエディだが母の死以降来ていな
かった。ようやくサムの後押しで来られたことを受け、サム
はエディに貴方は強い子だと語る。きっと貴方の母親も喜んで
いる筈だと語る。
スティーブンはそんな二人の元にやってくるとサムを呼び出す。
スティーブンは勝手に息子を連れ出すような行動は困ると
指摘する中、警察のエベレット買収して手に入れた事件調査書
を見せる。そこにはルイスのオフィスに侵入した際のサムの
指紋が現場に残されていた事を示す内容だった。どういう事なのか
と問うと、サムは彼にルイスが殺害される前日に彼に突然連れて
行かれたのだとし、急ぎの仕事だと語っていたのだという。
ゴンクールがどうとか話をしていたとのこと。それを聞いた
スティーブンはルイスの死に父・ジャックが関与している事を
確信し、エディと共に家を出る事を語る。サムに対しても一緒に
家を出ようと告げる。

ゾーイはフォークスに対してジャックが家から出るので尾行を
任せる。ジャックとビンガムはスームロ大臣と面会していた。
ジャックは大臣が約束を反故にしようとしていることに苛立ち
を覚えると大臣は寧ろ約束したザヒルはまだ生きていることを
指摘し反論する。しかしジャックは内通者であるアーサー
殺害した事を告げ、全ては貴方の為にやったことだと語る。
それなのに何故ゴールを遠ざけようとするのかと問うと、政府
カイバルダムの購入に際してチャイナインダストリーズ
決めた事を聞かされる。政府が決めたのではなく大臣自身が
決めたことでポリヒドラス社に買収されたのだろう?と問う。
建設費よりも安い値で売ったら国民が怒るのではないかとし、
中国に売るのは、ポリヒドラス社が単に隠れ蓑にしようとしてい
るだけだと語る。ジャックは大臣が裏切ることも想定して、
証拠が有るのだと語る。ダム建設に際して、ポリヒドラス社が
何をしてきたのか。これが明るみに出たらポリヒドラス社の株価
は暴落して、数百万ポンドの損失を受けるだろうと語りボスに
もそう伝えろと語る。
それを聞いていたフォークスはジャックがポリヒドラス社を
脅迫している事を語る。年間の収益1500億ドルで20万人の社員
を抱えているのがポリヒドラス社であり、CEOはヘクター・
ストークス
であること。確か彼はビザンチウム社の取り締まり
役もしていると告げると、フォークスは自分たちの顧客は
ストークスだったのかと語る。キールは憶測だとするが・・・
恐らくデーブに渡したカバンには、ポリヒドラス社がダム建設
の際に不正を犯した証拠が入っているのだろうと語り
フォークスになんとかデーブと接触してカバンを手に入れろと
告げる。俺は警察とタイロンに追われている身だとするが、
寧ろ好都合だと語る。
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    パキスタンのカイバルダムの入札の件で、ジャックは全てを
投げ打ってオールインしてきたが、パキスタンの大臣からは
落札は中国の企業に政府の決定だとして告知されてしまう。
ジャックはどうせ中国とは名ばかりのポリヒドラス社の
隠れ身のにしている会社であって、裏で手を引いているのは
ダム建設にも関わったポリヒドラス社である事を指摘し、
建設の際にダム建設に反対していた村人600人が亡くなった
件に関して地震による地下から発生した有害ガンによる
被害だと発表していたが実際にはその痕跡はなくポリヒドラ
ス社による人為的な有毒ガスの散布によるものだとして、
ジャックはその証拠を掴んでいる事を告げ、脅迫していく
ことになる。

状況としては複雑な様で複雑ではないという感じ。
結局全てはポリヒドラス社に繋がるものがあり、ジャック
の汚さvsポリヒドラス社の下劣さの醜い争いという感じ。
その事実を知ったスティーブンも良心を脱ぎ捨てて
ターナー家として振る舞っていくような感じにも思えるし
とことん小さいヤツだと言わんばかりの状態だった。
スティーブンは海外ドラマ「リベンジで言うところのグレイソン家の
ダニエルって感じだね。

エイダンやナタリーも色々と内通者などを利用して情報
を得ている人物だったけど、その一歩先の陰謀までは
掴んでいないというお粗末さ。そして警察だけでなく
政府の腐敗体質が明らかになり、どの辺まで状況としては
「砂時計」による腐敗の手が及んでいるのか気になる所。

浮気していたとするスティーブンの妻の死の真相が聞かされた
こと(ルイスと浮気していた)や、博士たちがしようとしていた
ことの意味というものも明らかになり、ポイントとなるべき
ものが博士たちが持っていた証拠にあるということで、
デイブの家に潜入していくフォークスが重要な役割を果たす。
タイロンをブチのめした際には決着を付けて欲しかったけどね。

サムがスパイである証拠が見つかってしまうという事で
身の危険を感じるところに繋がっていきそうだけど、果たして
その流れをどう回避していくのか。お粗末な展開なのは、
今更ながら監視カメラに映っているカバンの存在が明らかに
なること。デイブの家にあるバッグは偽物でした!っていうのも
ドラマとしては面白い反転だとは思うけど、今度はゾーイ率いる
分析官たちの資質の問題に関わってくるところだよね。
しかも監視カメラの映像が既に見つかっているのに、それを探して
いるという映像もない。電波・信号をキャッチしたということ
だけなのかな。

しかしジャックはポリヒドラス社と対決しているけど会社の規模が
違いすぎるのが気になるな。

ナタリアがサムと接近して、エイダンに関する資料を見せようと
したり、ゾーイに接触する新キャラのオーラがどのような役割を
果たしていくのか。
そしてなんと言ってもサムはどんな鍵を握っているのか。
チーム砂時計たちも過去に触れずにいれば思い出させることもない
のではないかという気がするのだけど、わざわざ事件を掘り起こして
問題を広げている感じがして違和感は有るな。

そして何よりも最後に来てジャック殺害を指示。
ものすごく遅すぎるっていうか最初からそれをしておけ!みたいな。

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サマンサ"サム"・ハンター (Melissa George) 諜報員
エイダン・マーシュ (Adam Rayner) サムの元彼
ゾーイ・モーガン (Morven Christie) 諜報員
ディーコン・クレイン (Adewale Akinnuoye-Agbaje) 諜報員・黒人
ハサン・モウサ (Uriel Emil Pollack) 諜報員
ルパート・キール (Stephen Dillane) 組織のボス・民間企業
イアン・フォークス (Lex Shrapnel) 諜報員・元特殊部隊・牛乳

ジャック・ターナー (Patrick Malahide) 不動産業で財を築く
スティーブン・ターナー (Stephen Campbell Moore) ジャックの次男
エドワード・ターナー (Oscar Kennedy) "エディ"、息子、母を亡くし。
ビンガム (Tom Beard) ターナー家の防犯
Mrs.シドワ (Souad Faress) ターナー家のお手伝い
キャサリン・モートン (Jane Riley) サムの母親、殺される。
若い頃のサム (Maddy Griffiths)

--- (Scott Handy) Blank-Faced Man / 殺し屋
デイブ・レイダー (David Sterne) 犯罪者、ジャックと精通する
タイロン (Doc Brown) ジャックお抱えの殺し屋

シムラン・ベインズ (Manjinder Virk) 「ビザンチウム」、エイダンと精通
ファティマ・ザヒル (Meera Syal) パキスタン議員
ウメール・カサニ (Phaldut Sharma) ザヒルの側近、同部族、悪人
オーラ・ファンテ (Juliet Aubrey) セキュリティ会社・ヘクターに雇われ
--- (Ajay Chabra) Pakistani Driver
ナタリー・ソープ (Indira Varma) エイダンの恋人、MI6諜報員
アンドリュー・ヘイデン (James Daffern) ゾーイの彼氏、車椅子
--- (Dan Euston) Stokes Estate Guard
ヘクター・ストークス (Richard Lintern) ポリヒドラス社・CEO
--- (Lois Matthews) Kissing Couple
ノウラ (Arati Menon) パキスタン・ゲダワル出身
ラヒム・スームロ (Aaron Neil) パキスタン政府大臣・悪人
DI・エヴェレット (Jonny Phillips) ロンドン市刑事、警部補・悪人
--- (Christopher Pizzey) Desk Officer
エドワード・ギレスピー (Brian Protheroe) イギリス・国防政務次官
ホースト・ゲーベル (Peter Vollebregt) 博士

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)


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