新ヒッチコック劇場
Alfred Hitchcock Presents

http://www3.nhk.or.jp/kaigai/hitchcock/

第33話 死霊の復活 THE CANARY SEDAN (1-15)

脚本/Ann Bridge 監督/Joan Tewkesbury

夫の赴任地である中国にやってきた妻のアン。
最近夫の愛情が素っ気ない事が気がかりだった。

エキゾチックな中国の雰囲気が良く現れている作品。
ドラマも東洋的な価値観・特に人が亡くなった後の霊魂に
対する東洋の考えを含有しており、なかなか興味深い内容
となっている。

夫は不倫していた過去がある。
今でも亡くなった不倫相手との事が頭から離れず、妻とは疎遠
の関係になっている。

ドラマでは成仏したい不倫相手の女の霊が正妻に対して手ほど
きする事で成仏しようとする身勝手な内容だが、成仏すること
で夫も何かの呪縛から解き放たれたかのように、妻への愛情を
取り戻すという展開だ。

実に面白く演出された話しだった。
特に霊によって手ほどきされる夫との情事のシーンは、
妻の中に不倫相手の姿を見た夫のリアクションが面白く現れて
いた。

最後に渡っていくのは三途の川だったのだろうか。

guest
Kathleen Quinlan (アン・フォーリー) 夫人
Peter Haskell (ポール・フォーリー) 主人
Adelle Lutz (リン・チン) 幽霊
Arsenio 'Sonny' Trinidad () 風水の男
Beulah Quo () 植物採集者
Ping Wu (ビクター) 秘書
Michael Paul Chan (デニム) 出迎えの男
Ian Abercrombie () 医師

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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