アイ・ラブ・ルーシー I Love Lucy (1951年〜1957年) http://www9.nhk.or.jp/kaigai/lucy/index.html

1952年5月5日放送
第30話 みごとな効き目 Lucy Does a TV Commercial

脚本／Jess Oppenheimer、Madelyn Davis、Bob Carroll Jr.
監督／Marc Daniels
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ルーシーは夫の靴下を繕う為に縫い物をしていた。靴下を直す
コツは靴下の中に卵をいれる事だという。しかしルーシーは
うっかり靴下の入り口を縫ってしまい卵が取り出せなくなる。
夫のリッキーはそれを見て大笑い。
リッキーはリハーサルが有るとして出て行こうとする。
今週は妙に忙しいわねというルーシーに対して、リッキーの元
にはジェリーから電話が鳴る。CMガールをしてくれるコンパニ
オンジェリーガールが見つからずに、ジェリーに世話してもらう
予定だったが、相手が見つからなかったという知らせだった。
それを聞いていたルーシーは、私にテレビショウのCMガール
をさせて欲しいと頼む。リッキーは素人を出して失敗したら
大変な事になるのだとして彼女の出演は困るという。

ルーシーの隣人のフレッドがやってくる。
エセルが帰郷した為に、フレッドは気ままな一人暮らしだった。
ルーシーはフレッドに有るお願いをする。夫が帰宅したら
テレビを見るように差し向けて欲しいというもの。自分がテレビ
に出てCMガールとしてやれるという事を証明するのだと告げる。

いざリッキーが帰宅するとフレッドはさり気なくテレビを見よう
と告げる。ブラウン管の中には、なんとルーシーの姿が有った。
しかし映像に現れているのではなく、テレビの中身を全て
抜き取り、単にテレビの外枠の中に入るルーシーの姿が有った。
ルーシーは必死になって楽しませようとするが、リッキーは
CMガールにさせる事は出来ないと告げる。ルーシーがなかなか
テレビの枠から出ない事を知り、コンセントを入れると、
危うくルーシーに電源が流れて燃えそうになる。
リッキーはまさかこうなるとは思わなかったとして謝罪するが
それでもCMガールにするのは無理だという。既にCMガールの
タレントは決定してしまったのだと。
ルーシーはテレビの枠に入る為に中身を全てバラバラに壊して
しまった為に、リッキーは呆れてしまう。

翌朝、リッキーがなかなかクビを縦に振らない事も有って
怒りを露わにして朝食を作るのを拒否。リッキーに対しても
怒って無視するルーシーの姿が有った。リッキーは仕方なく
フレッドに電話すると、彼に今日自宅の方に大事な電話が鳴る
ので電話番をしていて欲しいとの事。相手はCMガールのタレント
からの電話で、1時にテレビセンターの10番スタジオに来るよう
話して欲しいとの事だった。
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リッキーはCMガールを捜していた。
ルーシーは自分がその役をやりたいと願うも、リッキーはプロ
のタレントがやらないと無理だという。ルーシーはなんとか
実力を認めさせたり、決定したCMガールを追い出して、自分が
CMガールを行おうとする。

前半はとても面白く構成されていた内容だったが、繰り返しの
リハーサルシーンを見ると、正直ダラーっとした展開になって
しまった。

また最後にリッキーがホストを務める土曜のバラエティーショー
に於いて、なかなか本題に入らず、リッキーが歌を歌いつつ
酔ったルーシーがなだれ込んでくる辺りの演出は悪くは無いが
もう少し工夫が欲しかったかも。

ただCM撮影のために、何度も純度の高いアルコール入りの
Vitameatavegaminの商品をリハーサルしながら飲んでいくと
酔っ払っているという辺りの展開は、その後のコント系の
バラエティに多大な影響を与えたシーンの一つだろうね。

昔のバラエティショーはCM広告も自分たちの口でしていたし、
そういう意味では興味深いモノが有ったな。