ジェシカおばさんの事件簿
(Murder, She Wrote)





9 Apr. 1988
第3話(3) 映画セットは死のにおい Hooray for Homicide

監督/Robert Van Scoyk 脚本/Richard A. Colla
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ジェシカは新しい小説のアイディアの為に殺人の方法論を考え
そしてアイディアをまとめてタイプライターで執筆する。
友人のイーサンが配水管の修理をしてもらう中、友人のアグネス
からジェシカに電話が鳴る。
ジェシカのベストセラー小説「死体は夜踊る」の映画化に際し
てテレビでジェシカの本について言及しているというものだ
った。ジェシカもそれを聞いてテレビを見る中、まるで原作と
は違う内容の脚本として撮影されている事を知る。この映画
のプロデューサーのジェリー・ライデッカーはハリウッド1の
問題プロデューサーだという事を聞く。
暴力表現・性描写が酷いという事を聞いてジェシカは不本意だと
感じて、ハリウッドまで飛行機で向かう。

ジェシカは取りあえず弁護士に相談する為に、カー&ストラン
バーズ&ロス法律事務所にいくと、マーティ・ストリンドバーグ
対応に出る。映画「ハロウィン」映画「フラッシュダンス」
のミックスのような映画でマーティも傑作だと語るが、ジェシカ
私の原作とは全く別物になっているのだと告げ、不愉快な
映画化はしたくないのだという。映画化させない為にどんな権利が
行使出来るか調べて欲しいとすると、マーティは端から差し止め
を求めるのではなく和解の道を探るべきだと語る。芸能界に
専門の弁護を担当しているノーマン・レスターに調べさせると
語る。

ジェシカは怒りが収まらず取りあえず撮影所にいくと、パディ
という守衛に通行書がないと例えエリザベス・テーラーでも
通行させることは出来ないと断られる。しかしそこにたまたま
車でやってきたマルタ・クインテッサは、映画「死体は夜踊る」
の衣装デザインをしているので、私の同行者ということで
館内へ入れてくれと守衛に頼む。ジェシカはマルタに感謝を
示す。

女優のイブはヘアースタイリストのクリスにセットしてもらう
中、プロデューサーのジェリーがイブの元にやってくる。
ジェリーはイブが演技指導の授業をサボったことに激怒。
イブは怒られるのが恐かったとするが、君は他の男性(スコット)
と遭っていたのだろうと告げる。今は正念場で君はまだ
スターとは言えない立場だとし、この映画が封切られてこそ
スターになれるのだという。

ジェシカはどんなシナリオになっているのか出版社は原作者に
も脚本を送ってくれないと文句を告げるとマルタは余っている
脚本をあげるという。

ジェシカはジェリーの元に行くと、この映画の脚本を担当して
いるアラン・ゲーブハートと脚本料を巡り口論していることを
知る。君は30才前に酒と麻薬でボロボロの状態であり、脚本
にも手直しばかりで使えないのだという。アランは激怒するが・・
マルタはジェリーに原作者のジェシカを紹介するが、ジェリー
はこれから撮影があるとして、忙しい事を告げる。ランチの
後にでもオフィスで遭おうということになる。

ジェシカは撮影スタジオを見学に行く。
そこは墓場のセットで、イブとスコットが墓場で裸でセックス
するのがメインだという。リハーサルとはいえヌードシーンが
有るのでスタッフは全員退席して欲しいと言われる。
ジェシカはジェリーに遭うと私はこんなシーンは原作に描いて
いないことを訴え、ベストセラーだからこそ買ったのではない
かと問う。しかしジェリーはそれを否定すると、タイトルが良
かったので買ったのだという。ジェシカは原作を守る権利が
あるとするが、ジェリーはその権利を買ったのが私なのだという。
ジェシカは秘書のエリノアなども聞いている前で、「制作中止の
為にあらゆる手段を講じる」と告げる。

ジェシカはホテルにいると、そこに弁護士のノーマンがやって
くる。ストリンドバーグからの使いのものだとし、貴方と出版社
側の契約書を持ってきたという。ジェシカはそれに目を通すと、
自分はこんな愚かな書類にサインをしていたのだとして、これを
見る限りでは差し止めするのは難しそうだと感じる。作品内容を
修正してもらうしか無さそうだとして、撮影スタジオにいくと
エリノアはプロデューサーはセットにいるという。
ジェシカは暗くなったセットにいくと、なんとジェリーは
墓場のセットでツボで頭を殴られ殺されているのを発見する。
近くには金のボタンが落ちていた。
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随分見てから感想を書くのが遅れてしまった。
時間がなくて放置してしまったので簡潔に感想を・・・

ジェシカが書いたベストセラーが自分の知らないところで脚本家
映画化され、そのシナリオが原作のイメージを損なうモノだと
してジェシカは自らハリウッドの撮影現場に乗り込むウチに
事件に巻き込まれるというもの。
ただ調べるとジェシカが知らないうちにサインしていた書類には
映画化に於ける脚本の手直しを認めることにサインしているので
文句が言えないという事情が有ったようだ。

女性を守ろうとした男性の物語かと思いきや、実際には、作品を
守る為・金を得る為に証拠を隠蔽するものがいて、問題がややこし
くなったことが判明する。

主要メンバーとしては・・・

・被害者のジェリー。
もの凄く問題の多いプロデューサーでトラブルメーカー。
墓場で踊りセックスするというシーンのセットが組まれた撮影スタ
ジオで殺害された。現場には金のボタンが落ちていたということ
で、それが犯人のものではないかと推察。

ただ警部は遺体の現場で指紋が拭き取られているということから
殺害現場でも冷静に対処することの出来た人物・・普段から
ミステリー小説を書いているジェシカならば可能ではないかと
して疑いの目を向けていた。

・アラン・ゲイブハート
映画の脚本家。ジェリーに企画を持ち込んで色々と取り入ろうと
していたが、ドラッグと酒に溺れて、ジェリーからはあまり良い
反応はなし。
一応この映画にも参加していたが、プロデューサーが亡くなった
ことで、プロデューサーになったことが分かる。

・マルタ・クインテッサ

衣装担当デザイン。ジェシカにとても優しくしてくれる人物。
事件当時、監督のロイと一緒に衣装デザインの話をしていたと
されるが、実際にはサイレンの前に出て行ったという情報が
入る。

・ロス・ヘイリー

映画監督をしている人物。
投資に失敗して金がない状況だという事が分かる。

・イブ・クリスタル

被害者・ジェリーのお抱えの女優らしい。
ただ本人はあまり女優・スターになることを望んではいない
感じだった。
話を聞いていくウチに、撮影一日目に本物のウォッカの入ったもの
が小道具として利用されていたことで問題が起きていることが
分かる。イブは糖尿病で治療中だと判明。


ジェシカ・フレッチャー (Angela Lansbury) 小説家
イーサン・クレイグ (Claude Akins)
エイモス・タッパー (Tom Bosley) 保安官

イブ・クリスタル (Melissa Sue Anderson) ジェリーお抱え女優、糖尿病
ロス・ヘイリー (John Astin) 監督、投資の失敗で借金
マルタ・クインテッサ (Samantha Eggar) 衣装デザイン
アラン・ゲーブハート (James MacArthur) 脚本家、酒とドラッグ
エリノア (Virginia Mayo) 事務所の秘書
ノーマン・レスター (Ron Palillo) 弁護士、芸能専門
マイク・ヘルナンデス (Jose Perez) 警部、小説も書いている
ジェリー・ライデッカー (John Saxon) プロデューサー、評判が悪い
スコット・ベネット (Morgan Stevens) 男性俳優
マーティ・ストリンドバーグ (Lyle Waggoner) 弁護士、スコットの上司
サニー・フィンチ (Marianne McAndrew)
--- (Wayne Powers) First Assistant Director
マック・ブロディ (Erik Holland) 刑事、
パディ (Hank Rolike) 撮影スタジオ、守衛
テッド・ラファーティ (Paul Ryan)
--- (Barbara Lynn Block) TV Newswoman
--- (Michael Milhoan) Security Guard
--- (R.J. Adams) TV Newsman
--- (Jack Scalici) TV Newsman
--- (Lisa Hope Ross) Tour Guide


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