LAW & ORDER
(LAW & ORDER) シーズン17





January 12, 2007
第16話 2度目の対決 Murder Book

監督/Constantine Makris 脚本/David Wilcox
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ホテルのドアマンのギグスは保守点検係のミッキーにエレベー
ターが12階で動かず止まっている状態を見てきて欲しいと頼む。
非常階段から上に昇ると、エレベーターにはバッグがハマって
いて稼働していなかった。それを取り除くとエレベーターは
稼働するが、壁には多数の血の跡があることに気が付く。
そんな中現場には女性の遺体が倒れているのを見つける。

ニーナとエドは現場へとやってくる。
被害者は23時15分に帰宅したこと。発見されたのは真夜中で
有り、当日アパートに入った住民は数名だという。ドアマンは
被害者が入ったのが最後であり、その後は誰も入るのを見て
いないとのこと。被害者はセリーナ・ダービー・出版社の女性
だとすると、ニーナは何処かで聞いた名前だと語る。
室内は12-B号室だった。
鑑識のベルによると、被害者は顔を壁に何度もたたき付けられて
いるという。エレベーターで下りてすぐにやられたのだろうと
いう。しかし死因は絞殺によるものだと語る。
彼女の室内を調べると"俺が殺したなら"というJ・Pラング
本が有ったのを見て、彼が執筆した新刊本の出版担当者だと語る。

MLB選手だったJ・Pラングは、妻が自宅で猟奇的な殺害をされ
その妻が殺された様子をフィクションと称して出版していた。
J・PラングはMLBでも成績を出したが、妻殺しでも裁判にかけ
られ当時は証拠不十分で無罪になっていたのである。しかし
そんな彼が妻の死について書いたことで世間からは相当なバッシ
ングを受けて居たのは確かだった。評判の悪さから扱う書店も
なく、出版中止になるみたいだったという。

現場からは数十の指紋が検出されたとして、アニタに報告が
入る。彼女の兄がボストンにいるので向かってきているとの
こと。
マスコミがかぎつける前に対応しろというアニタだが、既に
今朝8時にはマスコミがマンション前に群がっているという。
しかし気づかれずにマンションから出入りする方法などある
のかどうか。すると聞き込みから非常口から入れるようになっ
ていた事を知る。

同じ階の住民によると、1人はテレビを見ていたので何も物音
を聞いていないとするが、男女で住んでいるものたちはドア
を激しく閉めるような音を聞いているという。セリーナには
恋人が居たのか?とするが、室内を見た限りでは男性の影はない
とのことだった。ドアマンの話でも彼女は家に眠る為に帰って
いただけだという。

1月24日(火)・バージル出版
エレインから話を聞くと、ラングの本をここ最近の出版本の
中で最悪の出来だったという。書店から回収することになり
前金を全額払わねばならないという。10万部印刷されているので
被害額としては5、600万ドルにのぼるだろうとのこと。
セリーナがその本を出版に関して何か問題は無かったかと尋ねる
と、訴訟を起こしていた事件が有ったようだという。
セリーナは昨夜9時に会社を出ていたとし、セリーナには彼は
いなかったと把握している事を語る。
セリーナは最近弁護士、CEO、会社の法務顧問と話していたという。
J・Pラングとも電話で会話していたとのことだった。その際
セリーナはいつにもまして彼に怒鳴りつけていたという。

1月24日(火)・カフェ・ドゥ・ジャルタン
1月25日(水)・NYPDのCITN
1月31日(火)・ライカーズ島の拘置所
2月6日(月)・ドニー自動車修理工場
2月10日(金)・スティーブン・エマートン判事の執務室
2月27日(月)・高位裁判所
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ドアマンがいるアパートの廊下で女性の遺体が発見される。
女性は出版社に勤務する女性・セリーナで、壁に激しく打ち付け
られていることが判明する。彼は先日まで妻殺しの容疑を掛け
られていたJ・P・ラングの新刊「俺が殺したなら」の担当編集者
であり、世間からはバッシングの対象に合い出版の見合わせ
が行われようとしていたことから、彼女に対する世間の視線も
厳しいものかに思われたが・・・

これだけ証拠は揃っていても状況証拠だけでは直接殺人に
関与を証明するのが実に難しいなと思わせるものが有った。

陪審員制度の良い面と悪い面が描かれて、人が絡む限りは
証拠だけが判決に於ける審判の材料ではなく、感情が判決に
及ぼす影響というのが大きいなと思わせるものが有った。

リベンジポルノならぬリベンジ裁判として、世間はマッコイ検事の
個人的復讐による裁判なのかとする厳しい視線が有りつつも、
よくよく考えれば、世間の視線は被告に対する妻殺しの嫌疑
の方が強く印象づけられているのではないかと思うところも有った。

被害者が所持していた血痕付きの著書。
ネットオークションで売り出すんじゃないかと瞬時に見破った
アニタが一気に捜査の打開点を見出したところは上手かったけど
ちょっと出来過ぎな感じにも思えた。

事件番号は84213で、そんな本をオークションで売った人物・
ジェラネド・ストックウェルが第二級謀殺として訴えられた。
事件の争点・核心が彼ではないということは明らかだったけどね。
取引にいった際にマッコイが皮肉混じりに、トルストイは
半分以下の期間で「戦争と平和」を書いたぞと語るところが
面白かったけど、ジェラルドが持っていた証拠は予想以上に
大きかったね。

妻殺しを告白していたとするJ・Pラング。
しかし一事不再理の原則によって法に守られているという皮肉。
更には陪審員が買収されていたとする情報が有り、それが結果的
に重要な役割を果たしていたけど、裁判中には陪審員のリディア
と接触することが可能だったのか。そしてどのようにしてこの裁判の
陪審員がリディアだったのかに於いてはちょっと考えづらかったな。

有罪を認めつつ無罪を主張する、アルフォード答弁ならば受け入れ
ても良いとするラングの弁護人。

当然のことだけど、判事の執務室での会話に於いては、先入観を
持ち込ませない為に陪審員への買収など最初の裁判のネタは使えない
とする判断を認めた。
しかし当然人間が関係する限りは、その先入観を払拭することは
出来るハズもなく、裁判に於いては排除されたハズの証拠を
利用してきたマッコイが上手いこと、証言の信憑性を確認する
為という名目で引き合いに出すことに成功した。
その信憑性を問うためにも「被告人自身の言葉が一番」とする結び
が良かったけど、確かにこの裁判は、セリーナの件は状況証拠
しか提示しないままでの裁判で、陪審員が有罪にしたのは、
一件目の事件だというところだろうね。


エド・グリーン (Jesse L. Martin) NY市警
ニーナ・キャサディ (Milena Govich) 27分署に着任
アニタ・ヴァン・ビューレン (S. Epatha Merkerson) NY市警・警部補
ジャック・マッコイ (Sam Waterston) 地方検事補
コニー・ルビローサ (Alana De La Garza) 地方検事補
アーサー・ブランチ (Fred Dalton Thompson) 地方検事
--- (Steven Zirnkilton) Narrator (voice) (archive footage)

カーズリー (Mario Van Peebles) 弁護士、
ジェラルド・ストックウェル (Christopher Denham) ゴーストライター
リディア・ネビル (Kelly Hutchinson) 陪審員、買収されていた
ボカネグラ (Marlyne Barrett) 弁護士
スティーブン・エマートン (Damian Young) 判事
ドン・ランパート (Dennis Cockrum) ラングの妻の父親
トッド・ドーソン (Louis Vanaria) 陪審員、自動車修理工場
J.Pラング (Bobby Cannavale) 元MLB選手、容疑者
エレイン・ファウラー (Celia Keenan-Bolger) バージル出版
ブレンダ・スカリジ (Marya Grandy) 判事
ディーン・セベンスキー (Craig Mathers) バージル出版CEO
サラ・ドーリー (Diana Ruppe) 殺人グッズマニア
--- (Paul Jason Green) Maitre D'
スタッブス (Brian Hyman) Computer Tech / オークションの捜査
ミッキー・ (Joel Garland) Mickey Scertza
ベル (January LaVoy) 鑑識
ピーター・ギグス (David Matranga) ドアマン
--- (Jeff Skowron) Reporter
--- (Sonya Tsuchigane) Reporter
--- (Charles Everett) Court Clerk
--- (Patrena Murray) Jury Foreperson
--- (Peter Conboy) New York City Police Officer
--- (Brian Distance) Court Officer
--- (Marisa Kinsey) Member of the Gallery
--- (Joe Mancini) Juror


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