LAW & ORDER
(LAW & ORDER) シーズン17





February 2, 2007
第21話 虐げられた英雄 Over Here

監督/Constantine Makris 脚本/William N. Fordes
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動物病院に於いてネコを診せに来た女性ギルダ
獣医のウィンタースはこのネコは肥満なのでエサを変えれば
大丈夫だという。そんな中、突然入り口のドアからホームレス
の男性だと思われるものが傷ついた状態で飛び込んでくる
ウィンタースは看護師のディーナに対して救命措置の道具を
求めるが、応急措置の甲斐もなく亡くなる。

エドやニーナたちは現場にやってくる。
ニーナは襲われた場所を特定する為に、ギルロイに対してどの
程度移動することは可能なのかと問うが解剖しないと分からない
という。獣医のウィンタースは、左肋骨の骨折、脾臓と肝臓の
破裂、内出血に肩鎖関節の損傷、肩も骨折しているという。
動物相手に触診で調べるので分かるのだという。
ギルロイは防御創が有るので撲殺されたものだろうとのこと。
そんな中エドの元に電話が鳴り、二件目のホームレス撲殺遺体
が発見されたというものだった。

捜査官のビンによると、通報が有ったのは5時10分だという。
4時半にはもう一人病院で被害者が出ていることから同一犯
なのかと疑う。新たに見つかった遺体からはニュージャージー州
の免許証が見つかりウィリアム・マッカーターの名前だという。
フォートリーが住所になっているとニーナ。

ロジャース検死官によると、鈍器損傷によって挫滅傷が有り
鈍器損傷以外に踏まれた跡があるという。右のこめかみに同じ跡
がありかかとの跡があるという。
体の銃弾の跡から恐らく退役軍人だろうとのこと。
イラク戦争・ティクリートに駐屯していた跡があるという。
タトゥーを見れば明らかだという。ニーナはまずは犯行現場
を特定しなければならないという。
遺留品の中にナプキンが有るとし、これはチェルシーのホテル
レックスモアのものだという。

ホテルのコックのロンによると、被害者はデビッドだという。
ゴミ箱をよく漁っているのを見たが彼は無口な男で隔週で
残りの料理を食べに来ていたという。礼儀正しい人物だったと
し、フロアマットを変わりに持って来てくれたという。

3月15日(水)・ハドソン自動車
スタッフのスタンリーから話を聞くと確かにマットはウチのもの
だという。被害者の写真を見せると、クライデルだという。
あの男はウチの客を追い払っていたので彼を訴えて居たという。
先週に弁護士が資料を提出したとのこと。エドはホームレスを
訴えたのかと問うと、彼は復員助成金が政府から支給されていた
のだという。訴えた理由は店の裏に住んで客が嫌がったため
ものでこの店の裏に住んでいたのだという。
裏を調べると確かにホームレスのダンボールの家が出来ていた。
箱には血が付着していることからここで殺されたのかも知れない
事を告げる。近くに防犯カメラが設置されている事を知る。

検査官のベックウェイに防犯カメラ映像を調べてもらう。
アニタたちはそのVTRを確認すると2人の人物がホームレスの
クライデルを襲撃している事が分かる。古い防犯カメラなので
画質が悪く顔の確認は無理だった。そんな中アニタは野球帽を
被って一人が監視しているのを目にする。しかも何かを現場で
落としている映像が映っていた。

現場に探しに行くとニューヨークの名所の地図だと判明する。
名所には印がついていたことから地方出身者による犯行だろう
とのこと。ホテルに滞在しているハズで、第二の犯行現場近く
にホテルがある事を語る。

3月16日(木)・デランシーホテル
3月16日(木)・マガジン・ナウ
3月21日(火)・ライカーズ島の拘置所
3月27日(月)・高位裁判所・申し立て審理
4月4日(火)・リンデン退役軍人病院
4月6日(水)・ライカーズ島の拘置所
5月8日(月)・高位裁判所
5月9日(火)・高位裁判所
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突然瀕死の状態で動物病院に飛び込んで来たホームレスの男性。
調べているウチに更に二人目の被害者の通報がある。
被害者は帰還兵だと分かり、所持していたナプキンからチェル
シーにあるホテルのレストランのものだと判明する。
レストランのシェフのロンと交流が有り、被害者のクライデル
は無口だがとても礼儀の正しい人物だったという。
彼からプレゼントされたというフロアマットから、ハドソン自
動車のものだと分かり、その営業所の裏に住んでいたという。
そこには防犯カメラが設置してあり、撲殺する際の映像が残って
いる事が判明する。

加害者・被害者共に除隊された兵士だったということで、アメリカ
の問題の一つともなっている兵士へのケアの問題が取り上げられた
もの。現地で負傷した兵士に対する扱いを巡り、ぞんざいに扱う
アメリカ政府の対応に対して非難すべきものが有るし、その責任
の所在をたらい回しにしたり、精神を患った人たちを放置しておく
ことの危険性の問題もあるし、パープルハート勲章を得ている状況
とは対象的に、PTSDを人格障害として扱い給付金を払わないようにした
り、退役軍人病院の酷い状況に対して、隠蔽されるという現実が有る。

冒頭に飛び込んできた男性が動物病院に飛び込んできたという
ところもまた意図的に人間が動物扱いされているというような
作者のメッセージ性も含まれているのだろう。

戦場に於ける仲間意識で乗り切ってきたものたち。
現在の都会もまた生きる為のサバイバルが繰り広げられている
けど、そんな仲間意識だけが生きる為に必要なものだと感じて
三人でロマ人の様に泥棒行脚をして結束力を強めて行動を起こして
いる。

彼らの犯行を裏付ける防犯カメラ映像は相当画質が悪くて
証明出来るものなのかと思ったけど、ザブルーダーフィルム
の再現だと言ったことで証拠能力を持った様子。
ケネディ大統領の車列を撮影したものとしても有名で、映像の
持つ証拠能力の大きさというものを改めて示したものだった。

女性・オードリーは襲われたということで三人の結束力も揺るぐの
ではないかとされたけど、実際にはジャンキーによって襲われたもので、
女性は働いていても搾取されるし、上司からは暴力を受けると
語っていて、戦場でもアメリカ本土でも同様のことが行われている
という感じで描かれている。よく分からなかったのは、被害者の退役軍人
の男がオードリーを襲ったのだろうか?それとも公園で撲殺されていた
男が襲ったモノなのか??

事件番号は3305。訴えられたのはピートとオードリーとロバート
(ボビー)の三人で第二級殺人と重窃盗罪の容疑だった。
主にブーツを履いているボビー・コールの精神に異常が有り、
彼がキレると止められないという事情があるようだ。
仲間同士でもキレて襲いかかるようなことはなかったのかと
問われて、それを回避する為の行動としてイラク人を馬鹿にする
現地のスラング、ジョニー・ジハードとかハジという名前を
使って怒りの矛先を別に向けるということで今までは切り抜けて
きたようだ。

原因を調べていくウチに、リンデン退役軍人病院を見るととても
病院とは言えない不衛生な場所だった。
連邦地方裁判所命令で病院の状況、治療に関するカルテの開示
など全ては禁止されるという不条理さ。退役軍人局はニューメキシコ
にある病院でも死亡事件で訴えられているので、その件に於ける
係争にも影響を与える為に禁止だとする強引な主張が有った。

退役軍人ということで、アニタは自分の父も1952年、韓国のウォンジュ
で兵役してタルサの退役軍人病院に入院したと語っていた。

病院側の金が足りないとする訴えも切実なものが有るし、病院
だけの責任ではないことは明らか。

ただ退役軍人局の怠慢と殺人はまた別問題として扱うところも
有ったし、更にはマッコイが連邦地方裁判所命令をモノともせず
に法廷で責任に言及したことで、ルビローサからは立派だとされ
たけど、侮辱罪で訴えられることになった。

私の下では二度とやるなよ。相変わらずアーサーは自分の責任に
されるのを嫌うようである。


エド・グリーン (Jesse L. Martin) NY市警
ニーナ・キャサディ (Milena Govich) 27分署に着任
アニータ・ヴァン・ビューレン (S. Epatha Merkerson) NY市警・警部補
ジャック・マッコイ (Sam Waterston) 地方検事補
コニー・ルビローサ (Alana De La Garza) 地方検事補
アーサー・ブランチ (Fred Dalton Thompson) 地方検事
--- (Steven Zirnkilton) Narrator (voice) (archive footage)
エリザベス・ロジャース (Leslie Hendrix) 検視医

ピーター・ハリス (Vincent Piazza) 犯人の一人
Dr.ペトラビアン (Mike Pniewski) リンデン退役軍人病院
Ms.コラード (Liz Larsen) リンデン退役軍人病院のスタッフ
ピーター・フェッツァー (Matthew Del Negro) 法律扶助協会
オードリー・ヘルメネズ (Patrizia Hernandez) 帽子を被った犯人
トミー・ベネット (Roderick Pannell) マガジンナウの社員、辞めた
ロバート・コール (Ben Curtis) "ボビー"、犯人の一人、ブーツ
シェリー・クレイデル (Lori Prince) 被害者の妹
レイチェル・ハットン (Ali Marsh) 小切手、雑誌訪問販売され窃盗される
スタンリー・ハモンド (Josh Alexander) ハドソン自動車
マイク・コネリー (Asa Somers) 退役軍人局
Dr.ウィンタース (Lucas Caleb Rooney) 動物病院・獣医
ロン・チェスター (Gene Silvers) マガジンナウ上司
ポーリー (Kevin Kash) デランシーホテルの従業員
ロシェル・デズモンド (Patricia R. Floyd) 判事
ダイアン・リン (Karen Tsen Lee) 判事、罪状認否の
ロン・アンジェロン (Mark Giordano) レックスモアの料理人
アーノルド・カペッティ (Brian Russell) 判事、連邦裁判所にて
ブレア・ルイストン (Jason Liebman) コールの弁護士
ベックウェイ (Brian Hyman) TARU Tech
ベターラン (Scott Liloia)
エディ・コスタ (Salvatore Inzerillo) リンデン退役軍人病院のスタッフ
ギルダ・ロドリゲス (Melinda Peinado) ネコを動物病院へ
スーザン・ウェクスラー (Kelly Demaret) オードリーの弁護士
--- (Sheila Tapia) Uni
マーラ (Inna Krieger) 訪問販売に遭う
ギルロイ (Kevin T. Collins) Asst. M.E.
ビン (Nick Bosco) Sgt. Xu Bing / 第2の殺人現場にて・・
--- (Hudson Cooper) Court Clerk
マックス (Ron Vitalia)
--- (Vincenzo Caiola) Court Officer


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