LAW & ORDER
(LAW & ORDER) シーズン18





January 9, 2008
第4話 消えたズボン Bottomless

監督/Alex Chapple 脚本/Ed Zuckerman
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弁護士のリリーウィギンズの訴えに対してその苦情は言い過ぎ
だと語る。しかしウィギンズは消費者を守るものとして当然の
家借りだという。それは私のズボンではないとして、間違えて
渡したリリーの両親のクリーニング店を訴えたのである。スタ
ーン弁護士
は、イーに対して、2000万ドルの賠償を要求する。

そんな中、リリーが事務所で殺害されて発見される。
彼女は半年前に法科大学院を出たばかりで事務所を開いたこと。
鑑識のアンスケルは後頭部を裂傷している事を告げ、棚には
血と髪の毛が付着しているという。恐らく頭部をぶつけた為に
付着したのだろうという。ビルの所有者のメッツラーは彼女に
オフィスを貸していたとしてやってくる。彼女と最後に会った
のは自分が帰宅する8時頃で、彼女は一度夕食を食べに行くが
また戻ると言っていたとのこと。エドらは彼女は何か金目の物
を持っていたのかと問うが、ズボンが無くなっているという。
裁判の証拠品として扱っていて、何処かの馬鹿が彼女の両親が
経営するクリーニング店を訴えると言って2千万ドルを要求して
いたのだという。

リリーの父に話を聞く。
父は娘はとても優秀な子だったが、殺されたのだから悪い子だ
という。ズボンの件で尋ねると、紛失したと言われたが自分たち
は見つけたこと。しかしモノが違うとして訴えると言われたと
いう。更に黒人と白人の二人の男が来てズボンを寄越せと言われた
という。その二人は訴えると言っていた人物とは別人だとし、
それを知った娘はズボンは事務所に持っていくと語っていたのだ
という。

エドとルーポはその黒人と白人が事件に関与しているだろう事
は掴むが、訴えた男の差し金だろうと語る。

9月12日(水)・ハーバート・ウィギンス邸。
クリーニング店を訴えていたとするウィギンズに話を聞く。
すると法律に則って訴えただけで、私のスーツは姪の結婚式で
着るつもりだったのだという。翌日に仕上げたと言っていたの
に違うモノが来たのであれば詐欺に該当するものだろうと語る。
殺人が起きてそのズボンが消えたことを告げると、私のズボン
はイタリア製であり、渡されたのはチリ産のウールでサイズも
違い、裾には大きな折り返しが付いていてウェストにもタックが
入って居たのだという。明らかに私のズボンではなかったとの
こと。

アニタに事情を報告する中、ルーポの義姉・ジェニーはエドに
頼まれた書類を運んでくる。ルーポはジェニーに対して、金曜日
の夜子供達に遭いたいと語ると、ジェニーはそれならばシッター
をしてくれと告げる。
アニタはズボンの本当の持ち主を捜すよう求める。

クリーニング店のイーの元にいく。
ズボンと伝票を調べる中、ルーポは海外でテロリストを追って
いたのに今ではズボン探しかと呟く。伝票とズボンの数が合わない
ことを知る。またリーから苦情を言ってきた人はいないか尋ねる
と、服がないとする人物がやってきたが、勘違いだったとして
帰って行った人がいるという。伝票によると、レイチェル・モンロー
のものだと分かる。

9月13日(木)・コロンバス街のアパート。
レイチェルの元にいき話を聞く。一ヶ月前にセービングマート
の出張だったこと。私はそこで仕入れの担当をしているという。
リリーという女性に面識があるかと尋ねるがないことを語り、
一体何の話で来たのかとエドたちに尋れられる。殺人事件である
事を告げ、貴方のズボンはないのかどうか。結婚はしているのか
どうか、彼と同棲しているということはないのかと問う。
紳士用のズボンなので間違いかも知れないとしてエドとルーポ
は彼女の前から身を引く。しかし外に出た後、明らかに彼女が
クリーニングに出したことは間違いなく、ここで彼氏と関係を
持つことがバレるとマズイ相手のものだろうと語る。
通話記録を押収し、彼氏が誰なのかを調べる必要が有るという。
ルーポは突然レイチェルから受け取った名刺を使って彼女に電話
をかける。しかし会話はせずモールス信号のような音だけを聞か
せて電話を切る。ルーポはエドに盗聴器の音を再現したことを
告げ、テレビでそういう捜査を見たのだという。

すると上手くレイチェルの心配を喚起し、彼女はアパートから
出て行く。しかしそんな彼女のことを尾行する二人の黒人と
白人の姿を目にする。エドとルーポはそんな二人を任意同行を
求める。

署に戻って話を聞くが一切二人は話をしようとしなかった。
そんな中アニタの元には元風俗課(風紀課)で一緒に働いていた
フラー元警視正がやってくる。今では一般市民なので警視正という
名前は正しくないとする中で、今はセービングマートで働いている
事を告げる。二人が尾行していた理由は上司からの指示がないと
話せないことを言っていると指摘すると、社内的な事情の為に
話せないのだと語る。アニタはエドとルーポに対してフラーは
尊敬できる人で学ぶことの多い人だと指摘する。

9月13日(木)・セービングマート 警備本部
9月13日(木)・ジョアンナ&デレク・ケイヒル夫婦の家
10月10日(水)・高位裁判・申し立て審理
10月10日(水)・セービングマート 頭部支部
10月10日(水)・レイチェル・モンローのアパート
10月15日(月)・中国総領事館
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新人弁護士のリリーが殺害される。
リリーは自分の両親のクリーニンク店が客のウィギンズから
訴えられているのを弁護しており、その際に訴訟の対象となっ
たズボンが現場から無くなっていることに気が付いていく。

相変わらずアメリカの裁判は無茶苦茶だね。
ズボンを間違えたというだけで、2千万ドルを要求。
アメリカでは企業の姿勢を正す為にも抑止力として高額の賠償
判決が出ることが有るけど、一体どれだけクリーニング店に儲け
があるのかということを考慮すると、ウィギンズという人物の暮らしぶり
を見て、弱者から搾取するアメリカ人の構図を見た気がする

刑事編では、消えたズボンの謎を追いかけていくもの。
間違えて届いてしまったズボンだが、本来のズボンの持ち主は
一体誰なのか。

気になったのはルーポの義姉ジェニーを巡り、エドとルーポが
密かに牽制していることか(笑) ジェニーは、ルーポの兄と結婚
する前にはジェニーと付き合っていたという。エドが虎視眈々と
ジェニーを気にしており、その視線をルーポが気にしているという
構図。確かにジェニーは綺麗な人だものね。

証拠をたどっていった結果、ズボンの持ち主は大手チェーンスーパー
のセービングマート社の女性が出したものだと判明し、
ルーポが映画で見たことがあるという、疑似的盗聴作戦を決行し
女性がどういう反応を示すのかを探っていく。アホみたいな
作戦かなと思ったけど、これが通じたというのもある意味では
アメリカの大手チェーンスーパー内で起きている厳格なルールと
いうものも存在しているからなんだろうね。

セービングマート社を調べていると聞いて突然27分署内に現れた
フラー元警視正。アニタによると彼は尊敬する人物で学ぶ
ことが多いとしていたけど、明らかに「君犯人じゃないよね?」
的流れが存在していて、もの凄い違和感が有った。
積極的に協力しているかに思えて実際には捜査を妨害していると
いう、笑いながら人を刺すタイプの凶悪さを感じるものが有った
けど、社員に対してこれだけ厳しい調査を行っているということ
は俄に信じられないものも有った。まるで共産圏に於ける政府
と企業の立場の様子。
今回捜査に於いて、貿易・渡航記録などを中国総領事館に記録
を求めにいくけど、寧ろ中国人の方が協力的だったというところ
は皮肉なのかも知れない。

フラーがフラっとやってくるというお寒いギャグが通じそう
な感じだけど、ホントにフラっとやってくる(笑)

誰も聞いていないのに女性と関係を持っていたズボンの持ち主が
デレク・ケイヒルのものではないかと疑いを持つと同時に社内報
から、ズボンの持ち主を証明するかのようにして中国出張時に
於ける写真を持って来た。
現実のズボンがないと意味がないというと、今度はケイヒルの家から
勝手にズボンを持ってくるのだから、如何にも犯人の特定に協力的
だと言うよりも何らかの意図が有って誘導しているとしか思えない
ところが見られる。

当然弁護士は証拠の排除を申請。

マッコイは被告がセービングマートの社員だと知って
「公権力より力を持ちルールを曲げたり破ったりして信じがたい
程の安値をつけて商品を店に並べている」企業だと称していた。
子供用の自転車が150ドルのものが35ドル99セントで買えると
した際に、カッターは自分用か?みたいな突っ込みを行っていた。

申し立て審理では、フラーが警察にズボンを渡す経緯を説明。
ブルーアー判事はやたらとフラー側に味方していた気がする。

何故フラーが偽証をしたのか。
しかもトップの幹部が中堅の役員であるデレクを庇う理由が
何なのか。
彼が貿易交渉していた中国の東営市は石油化学産業が盛んで
晴天工業と貿易していたこと。しかし一ヶ月前に工場長が自殺
しており、工場が閉鎖されている事実を知って調査していくと、
歯磨き粉の中に異物が混入していたことが判明。
そんな曰く付き商品を回収もせずに流通させる辺り、相当な
ブラック企業だったし、許されるべきではないものが有った。

マッコイとカッターと対立は、殺人と商品の回収だけを追求するのか、
それとも会社の不正を公にして重役を含めた隠蔽を図った人物
にも社会的・法的責務を負わせようとするのかで分かれた。
今までのマッコイならば当然後者だろうけど、立場的に
保守的立場になっているところにマッコイらしさは無くなっていた。

アニタがかつての上司のフラーに対して不信感を持ったのと
対象的に、マッコイに対して部下の検事補たちも彼の態度に
対してちょっと冷めた目で見たことは確かだろうね。


エド・グリーン (Jesse L. Martin) 27分署NY市警
アニータ・ヴァン・ビューレン (S. Epatha Merkerson) NY市警・警部補
ジャック・マッコイ (Sam Waterston) 地方検事
コニー・ルビローサ (Alana De La Garza) 地方検事補
--- (Steven Zirnkilton) Narrator (voice) (archive footage)
エリザベス・ロジャース (Leslie Hendrix) 検視医
マイケル・カッター (Linus Roache) 地方検事補
サイラス・ルーポ (Jeremy Sisto) 捜査官

デレク・ケイヒル (Will Chase) セービングマート、中国・化粧・美容仕入れ
アーレーン・ブルーアー (Elizabeth Norment) 判事
レイチェル・モンロー (Roxanna Hope) セービングマート、仕入れ担当
ジェニー・ルーポ (Guenia Lemos) サイラスの義姉
バート (Kaitlin Hopkins) Cahill's Attorney
ダニエル・メッツラー (John Cunningham) ビルのオーナー
Mr.フラー (Ron Canada) 元警視正、アニタの元上司、現セービングマート
ハーバード・ウィギンズ (David Drake) ズボンが違うと訴える
ローレンス・レイノルズ (J. Tucker Smith) セービングマート・法務部
フランク・ベケット(Richard Poe) セービングマート・広報部
Mr.イー (Les J.N. Mau) リリーの父・クリーニング店
Mrs.イー (Karen Huie) リリーの母
Ms.ウェン (Fay Ann Lee) 中国総領事館
ソーチャック (Jim Coope) マネージャー
ノラ・ゴールド (Mary Bacon) セービングマート、密告人
シドニー・エベレット (Ezra Knight) 判事
リリー・イー (Kathy Shao-Lin Lee) 弁護士
アーサー・スターン (Jeffry Denman) ウィギンズの弁護士
アンスケル (Baron Vaughn) Asst. M.E.
ハルファーン (Donna Lynne Champlin) CSU Det.
ジョアンナ・ケーヒル (Lisa Datz) デレクの妻
--- (James Stover) P.A.A.
--- (Jay Ward) Black Guy
--- (Dean Auer) White Guy
スティーブンス (Robert Gordon Spencer) Court Officer


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