LAW & ORDER
(LAW & ORDER) シーズン18





March 19, 2008
第13話 天使の制裁 Angelgrove

監督/Darnell Martin 脚本/David Wilcox、Stephanie Sengupta
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画廊のオーナーのオードリーギルダ娘・カリーナの絵の才
能を褒め支援していた。
一方クリスは整形手術をしたが傷跡が残ってしまったとして
不満を述べていた。すると突然頭上から石がボロボロと降り出
して来て頭部に当たる。

屋上で発見された遺体はオードリー・ローテル(42才)
頭が割れている遺体を見て検死官は割れた陶器のようだという。
屋上には多数の石が有り、石をぶつけて殺害したことは明らか
だった。そんなことするよりも屋上から突き落とした方が早い
のではないかというエド。

検死官のロジャースによると遺体の挫傷は上半身だけで30カ所
に及ぶという。死後についたもので過剰な殺意があるという。
こんな手口は見た事が無いというロジャースだが、ルーポは
パキスタンでアヘン依存者に対して同じような処罰のしかた
をしていたという。「意思の弱いものを石打ちにした」とは
イスラム教ジョークなのかとアニタ。
しかし石打の刑は聖書にも載っているという。

10月30日(火)・マシュー・ローテルの家
オードリーの夫・マシューから話を聞くと、ウチには信仰心
はなく教会にもいかないという。オードリーはどんな人物に
も分け隔てなくつきあっていたという。現在息子のジェイソン
オニオンタの大学から戻ってくる最中だという。妻を恨んで
いる人物に心当たりはないかと問うと、よき母・よき妻であり
単なる画廊のオーナーだったという。今朝11時に逢ったのが
最後で、画廊のトラブルを抱えているとのこと。しかし家政婦
によると12時に自宅に戻っている事を知る。
そんな中ジェイソンが帰宅すると、妹のローレンは兄に対して
母が亡くなったことを告げる。

トラブルについて画廊の関係者・マディソンから話を聞く。
するとコンスタンディンバシンスキー展を行うはずだったが、
バシンスキーが画像から絵を持ち帰ってしまい個展は開かれ
なかったという。オードリーはダイナマイトをオモチャに
していたと言っていたのだという。彼はアルバニア人で芸術家
でとても気むずかしい人だったという。個展の絵の作品に
は、"ファティーマの聖戦"というテーマの絵が描かれていた。

10月31日(水)・バジンスキーのアトリエ
彼からオードリーのことを尋ねる。するとオードリーの事は
好きだったとのこと。絵を引き下げたのは作品性の問題だ
と語る。苦悩するムハンマドの娘の絵に関して、何か問題
でも有ったのかと問う。イスラム圏の抑圧している男の絵
を書くのは厳しかったのではないかとすると、問題は無知な
男が教えをねじ曲げ女性を抑圧していることなのだという。
ルーポはそんな主張をした人物が欧州で殺害された事件が
ある事を告げると、オードリーは無法者には屈しないと語って
いたのだという。無法者とは誰の事なのかと問うと、ブロンクス
でベーカリーをしているアルバニア人のことだという。中止に
しないと俺を殺すと脅してきたのだという。

バシッチの元にいく。脅迫などしていないとするが、
ストリッククラブの放火事件もお前の仕業だろうとエドと
ルーポは追求する。昨日の午後3時頃には何処に居たのかと
問うと、靴のサイズ幾つなのかと問う。現場には足跡が
残っていたという。すると店の奥からリザが現れると、
彼は甥っ子でロースクールを首席で卒業している事を語る。
もしも質問があるのであれば書類での提出を求めるという
リザは行き過ぎた捜査は市警を訴えることになると反論して
くる。
これは明らかに良き信者を装ったギャングだと語る。
ルーポは俺も似たようなカトリック教徒に育てられたこと
を告げる。ミッションスクールの修道女たちだという。定規で
肝臓を切ることが出来るものたちだという。

そんな中二人の車にメッセージが挟まっている事を知る。
"通りの向かいを見ろ"というメモ。するとなんとバシッチに
半年前からFBIの監視下にあるのだという。彼が脅迫して
いた女性が殺害された事を語る。バシッチは武器の不正取引
で追っているのだという。昨日のバシッチはFBIの監視下に
有って鉄壁なアリバイがあることが分かる。
脅していた女性の名前がオードリーだと知ると、電話とメール
の記録をFBIは追跡していることを語る。国家安全保障省書簡
があるので捜査出来るのだという。テロ組織への支援の疑い
があるのだという。
NSAが国際電話を自動モニタしていて、特定の単語が使われると
警告が出るシステムになっているという。管理者リスト
には彼女の携帯から2ヶ月前にドイツの男に連絡を取っている
とのこと。単語は"ファティーマの聖戦"、"自爆テロ"だと
すると、それは画像の作品タイトルのことだという。ドイツ人
とは恐らく絵画コレクターだろうとのことだった。

FBIがオードリーを監視している際に興味深い会話が収録され
ているという。そこには事件の5日前にオードリーとバシンスキー
が不倫関係にあることが分かる会話だった。

11月1日(木)・ジェイソン・ローテルの寮の部屋/OTSEGO大学
11月1日(木)・オンタニタの麻薬部屋
11月7日(水)・ベルビュー病院囚人棟
11月15日(木)・高位裁判所・申し立て審理
11月22日(水)・エンジェルグローブキャンプ
11月26日(月)・ウィラ・アンブロシウス判事の執務室
1月8日(火)・高位裁判所
1月10日(木)・カーク・ランズバーグ判事の執務室
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画廊を経営している女性・オードリーが殺害される。
殺害された方法に関して独特の宗教観が含まれており、罰を与
えたものではないかとされるものが有った。
家庭では良い母であり良き妻だという夫の証言があるが、
今回開催しようとしていた個展に於いて、宗教的意味合いの
含まれる絵画を扱っていたことも有って、殺害との因果関係を
調べていく。

ネタとしては中東諸国で行われているイスラムの名の下で行われて
いる異常な価値感へのアンチテーゼ的意味合いのあるもの。

アメリカに於ける複雑な他民族による入り乱れた宗教観が事件の
引き金となり、正義とは何かを問いかける物語だった。
カトリック教徒とイスラム教徒の宗教観の違いから来る戦いと同時に、
アメリカ独特の突出した価値感の一つとして、自分を守る為の
防衛攻撃の権利というものを見た感じのするエピソード。

日本人からすると一連の裁判がホントアホに思えてくるものが
有るので、今回の一件はなかなか理解するのが難しいものが
有った。
そもそも罪を犯した子供に責任は有るのか。
そして大人に問われる倫理的問題も含めた罪と罰の問題が表面化した
格好だった。

人との出会いはその人の人生を左右するもので、出会った人の性格
や行動いかんで、人生を幸にも不幸にもするというけれど、この
少年はそのどちらを歩んでいるのか。
外野からみれば完全に不幸としか思えないところが有るけど、
本人は完全に幸せ脳全開のアドレナリン噴出状態だし、勘違い
であっても脳科学の分野に於いては、幸せなんだろうなという
ところに行き着いてしまう。

911以降のアメリカの過剰なイスラム教徒に対する排斥意識が
逆にエセ・カトリック教徒に対しても狂った価値感を示して
いる。

人は都合の良い時だけ神頼みするというけれど、アメリカに
根付いている神の存在、聖書を元にした人類の価値感をみる
限りでは、全てを否定することが出来ないというのも確かなの
だろうね。人間が作った法律や倫理感そのものが神の存在なり
聖書を元にしているところも有ると思うので、なかなか違った
価値感をさばけないのも分かるけど、罪と罰という名目の元で
人を人を殺してはいけないというのは原則のような気がする。
その辺は死刑制度の可否に一部触れていくことなんだろうけどね。

まぁ今回の一件が異常にも思えるのだけど、少し時代を遡れ
ば、姦淫の罪を犯したものは処罰の対象にもなった文化は
多いのだろうし、イスラム圏に限ったものではないのだろう
けどね。

前回検事局とちょっぴり険悪ムードが漂ったエリザベス・オリベット
医師が今回検事局側の証人となるというところも興味深かった。


エド・グリーン (Jesse L. Martin) 27分署NY市警
アニータ・ヴァン・ビューレン (S. Epatha Merkerson) NY市警・警部補
ジャック・マッコイ (Sam Waterston) 地方検事
コニー・ルビローサ (Alana De La Garza) 地方検事補
--- (Steven Zirnkilton) Narrator (voice) (archive footage)
エリザベス・ロジャース (Leslie Hendrix) 検視医
マイケル・カッター (Linus Roache) 地方検事補
サイラス・ルーポ (Jeremy Sisto) 捜査官

ジョー・コーマック (Joe Forbrich) 捜査官

ジェイソン・ローテル (Will Denton) 大学生、長男
--- (Christine Estabrook) Hensley's Attorney
マシュー・ローテル (Sean Cullen) 父親
オードリー・ローテル (Lisa Peluso) 母親、画廊オーナー
ローレン・ローテル (Jessica Carlson) 娘
マイク・ジェファーズ (Bradley White) ジェイソンの弁護士
--- (Drew McVety) FBI Agent
Dr.エリザベス・オリベット (Carolyn McCormick) 医師
ヘンズリー (Sean Astin) 牧師
ブレンダ・タナーマン (Louisa Krause) ピザの店
ビリー・ブーン (Austin Williams) 12才、洗脳された子
デューク・ブーン (Kirk McGee) ビリーの父
ギルダ・セラ (Maria Elena Ramirez) カリーナの母、絵の才能
カーク・ランズバーグ (Lee R. Sellars) 判事
コンスタンディン・バシンスキー (Gene Farber) 芸術家、アルバニア系
アントン・バジッチ (Sandor Tecsy) ブロンクスのベイカリー店・イスラム
Dr.ウィリアム・サリア (Todd Weeks)
マディソン (Tala Ashe) 画廊の従業員
ウィラ・アンブロシウス (Janis Dardaris) 判事
ロシェル・デズモンド (Patricia R. Floyd) 判事
クリス・フェステン (Parker Bagley)
デイブ (Guiesseppe Jones)
キャロリン (Karen Culp)
クリス (Allen Enlow) タクシー運転手、石に当たる
リザ (Ryan Shams) バジッチの甥、ロースクール首席
Sgt.オーゼル (Jason Furlani)
トーレス (Jaime Lincoln Smith) Asst. M.E.
--- (Mark Schulte) Male Juror
ノア (Brian D'Addario)
--- (Anne Clare Gibbons-Brown) Kid
--- (Eamon Foley) Kid
--- (Emily Richardson) Kid
--- (Laura Bowman) Young Woman
--- (David Newer) Clerk
--- (Joe Novellino) Jury Foreperson
--- (Naeem Uzimann) Food Vendor



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