LAW & ORDER
(LAW & ORDER) シーズン18





April 30, 2008
第15話 見えざる恐怖 Bogeyman

監督/Tim Hunter 脚本/Richard Sweren、Gina Gionfriddo
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ブラッドリーソフィアと共にアーティストとして個展を
開くがまるで客が来ず、広報の職員によると招待状は200通
以上送り、新聞などにも広告は出した事を告げるが、このまま
だとまるで売れないだろうといし、ブラッドリーは破滅だと語る。
絶対にそんなことはさせないと言うが・・

遺体が車の中で発見される
車の名義はソフィア・キャメロンで、住所はスタントンだという。
車の中にいる遺体は本人のもので、車の近くからは銃と9mmの
薬莢が発見されていた。銃口を頭に押しつけて撃っていることは
明らかで、もしかすると自殺したものなのではないかというケ
ビン。しかしルーポは遺書はないという。携帯のメッセージを
見ると不在着信が入っており、電話は夫のブラッドリーと母親へ
の電話だけだった。ケビンは車の中でカップケーキを発見して
おり、自殺する前にカップケーキを食べようとしたりするもの
なのかと問う。

ルーポたちは夫のブラッドリーから話を聞く。
職場にいた夫は妻とは1時半に別れた事を告げ、モリスタウンの母
の元に毎週日曜日には尋ねていたという。妻はマジメな人だと
すると、ルーポは棚に置かれたソフィア著作の書籍を目にして
とてもマジメな題材だという。2作目を書いていたというブラッ
ドリーだが、5年前に執筆を始めた本が未だに3章までしか
書かれていない事を知って違和感を覚える。遺書を残さない作家
なのか。

1月8日(火)・カーテレル出版のオフィス
ソフィアが執筆していた本について編集者に尋ねると、21世紀
の宗教戦争を支援した意欲的な本だったという。しかし本は
ボツになり出版は保留にすると言ったという。すると文句を
言ってきたのは夫の方だったという。妨害している人がいると
言っていたとし、「彼らがどうの・・・」と言っていたのだという。
彼らとは誰の事なのかと問うと、ケイト・ウェストウッドだとし、
今年は映画三本にも出演している女優だという。今度別の出版社
から児童書も発売することになっているという。

ケイトから話を聞くと、ソフィーとは姉妹のように育ってきた
幼なじみであり、彼女とは3ヶ月前から話していないとのこと。
最近私の仕事が順調だったので、キャメロン家との間でちょっと
した確執が生まれてしまったのだという。
ルーポは彼女が描いている童話を目にする。「パンダの散髪」
「私のルーカスへ」と描かれているものが有った。ルーカスとは
私の息子のことで三ヶ月前に亡くなったという。その死がソフィア
と疎遠になる関係が有るのかと問うと、ソフィアとブラッドリーは
この件を受け入れられなかったのだという。

ケイトの話は意味不明だったというブラッドリー。
彼に昨日の午後のアリバイを尋ねると、自分はこのオフィスに
いたこと。彼女が出た10分後に消防署が通るのを耳にしたし、
向かいの家で争い毎があったのだという。ケイトと仲違いして
いた件が気になるというと、ブラッドリーは今や誰を信じて良い
のか分からない状態だと語る。妻は、彼らはケイトの子を殺した
と言っていたのだという。子供に清めと称して蒸気で赤ん坊に
汗を流させてカモジグサを食べさせて解毒させていたのだという。
システモテックスという教団の仕業だというものだった。
自立計画を唱える教団かと問うと、赤ちゃんは儀式中に死んだ
事を告げ、ソフィアはケイトに警察にいくべきことを語っていた
のだという。

1月8日(火)・ハドソン総合病院
産科医の医師・ランドリーがやってくる。電話をもらった時
ケイトは凄く慌てていたのだという。到着した時には死後硬直が
有ったので夜の間に赤ちゃんは死んだのだろうという。清めの儀式
については知らないと語る。死因は乳幼児突然死症候群だとすると、
検死官も同様の判断をして署名している事を語る。しかしルーポ
たちは解剖もせず火葬をしていることに違和感を覚えるのだった。

1月9日(水)・システモティックス
1月10日(木)・ハドソン総合病院
1月11日(金)・ケイト・ウェストランドのアパート
1月11日(金)・ノーマン・シルバーの家
1月14日(月)・システモティックス本社
1月14日(月)・ブラッドリーのスタジオ
1月31日(木)・高位裁判所・申し立て審理
2月21日(木)・高位裁判所
2月26日(火)・ジョン・ララミー判事の執務室
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女性・ソフィアが車内で銃で頭を撃って亡くなる。
一見すると至近距離から銃を発砲し、現場に銃と薬莢が落ちて
いて、手袋にも硝煙反応が有ったことから自殺なのではないか
とするものが有った。捜査をしていく内に、夫のブラッドリーの
話では、ソフィアと自分は「彼ら」(システミティックス)によって
監視されていると主張する。彼らは赤ちゃんを解毒するという名目
で親友のケイトの子を死なせたことに対して、ソフィーが警察に
告発すべきだと語っていたことから殺害されたのだとして主張する。
ブラッドリーのアリバイを尋ねると、オフィスにいたとする証拠
の裏取りが取れた為にシロだと判明する。
子供の死因について調べると、担当医のランドリーは、乳幼児
突然死症候群であり、毒など検出されていない事を語る。

この世の中、何かに監視されているとする陰謀論者は居ると思う。
実際に町中に張り巡らされた防犯という名の監視カメラだった
り、IDによって行政に管理され、名簿などが企業によって売り出さ
れるという時代を考えれば、あながち間違いではない。
それが教団という修飾語がついた途端に恐怖の対象となってしまう
ところがまた何とも言えないところだった。

被害者意識も大概にしないと現代の世の中は生きていくのが大変
だ。しかし人の心を豊かにするハズの心のより所である宗教・信仰
が、他人に対して不当な圧力を与えたり、不快な感情を持たれるよ
うでは本末転倒なところが有る。

しかしマッコイが語る様に、宗教観は人それぞれで、そもそも
聖書、カトリック教徒の神話などを見ても、見る角度によっては
奇異なものそのものである。8本の手を持つ神や天から降り立つ
神の話よりもイカれているか?というところはなんとも言えない
ところが有ったね。

ここ数話宗教観が法に関与する事件が多いこと。
その取り扱いの難しさというものを改めて感じさせるエピソード
だった。

見ている方としては完全にこの教団が怪しいと思っているだけに
検察が教団側を追求するのではなく、殺害した被疑者の
ブラッドリー(事件番号84862:第2級殺人)を追求するところなど
ちょっと頭の中で混乱するような感覚に見舞われる。
寧ろ被告弁護人・ペースの主張する言葉の方が、見ている方として
もスッと受け入れることが出来たかも。

人生が上手く行かない理由を何かに押しつけたい気持ちもよく
分かる。スタート地点が同じだったものが、一方では大成を得て
一方は破綻寸前ともなれば、何らかの力が働いているという
妄想が生まれてしまうことも有るのだろう。

カッターは自分もシステミティックスの一員だとばかりに
心理的にブラッドリーを追い込んでいくところが憎たらしいけど
上手い作戦だったかな。

しかしこの事件、そもそも亡くなったのは、ケイトの子供だよね。
ケイト本人はまるで死んだことに対して、落ち着いた様子がある
ところは違和感が有った。寧ろその友人であるソフィアとかブラッド
リーの方が興奮していたよ。ケイトの気持ちは何処に行ってしま
ったのだろうか。


ケビン・バーナード (Anthony Anderson) 27分署NY市警、エド後任#14
アニータ・ヴァン・ビューレン (S. Epatha Merkerson) NY市警・警部補
ジャック・マッコイ (Sam Waterston) 地方検事
コニー・ルビローサ (Alana De La Garza) 地方検事補
--- (Steven Zirnkilton) Narrator (voice) (archive footage)
エリザベス・ロジャース (Leslie Hendrix) 検視医
マイケル・カッター (Linus Roache) 地方検事補
サイラス・ルーポ (Jeremy Sisto) 捜査官

ジョー・コーマック (Joe Forbrich) 捜査官

ケイト・ウエストウッド (Nicki Aycox) 女優、ソフィアの友人
ブラッドリー・キャメロン (Daniel London) 映像作家
ソフィア・キャメロン (Emily Dorsch) 作家
ティモシー・パース (Michael Stuhlbarg) 弁護士
ジョン・ララミー (Peter Francis James) 判事
ジェニー・ルーポ (Guenia Lemos) サイラスの義姉、警察署員
Dr.マーサ・ランドリー (Kristin Griffith) ケイトの産科医
エリソン・コンウェイ (Bill Irwin) システモティックス代表
エミー・トルバーグ (Caroline Strong)
キャロル・コーリン (Barbara Gulan) 判事
アツル (Debargo Sanyal)
スキップ・エルロイ (Brian Dykstra)
ビル (Christopher Burns) システモティックス対応
リック (Jeff Edgerton)
(Ray Wills) Peyser
グレッチェン (Bronwen Coleman)
--- (Jose Febus) First Juror
--- (Tiffani Barbour) Third Juror
ノーマ・シルバー (Jennifer Mercein) 出産・解毒中
--- (Ericka Kreutz) Receptionist
アンジェラ (Zuleyma Guevara)
--- (Jason Furlani) Uni Sergeant
ガーバス (Marlon Morrison) 捜査官
--- (Patrick Porter) Man
--- (Rose Gonzalez) Court Reporter
--- (Michael Markham) Clerk
--- (Rajeev Pahuja) Assistant District Attorney
--- (Laurence Gates) Newspaper Reporter
--- (Jeff Grossman) Newspaper Reporter
--- (Roger J. Timber) Male Caller (voice)



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