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Nov. 10, 2010
第6話(7) 油田セクハラ殺人 / ホンド油田 Hondo Field

脚本/Michael S. Chernuchin 監督/Ed Bianchi
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グウェンイビーは深夜、夜中の海で裸で泳ぐ。
そんな中で遺体が海の底から浮かび上がってくるのを見つける。

遺体の服には原油がついているという。
被害者はフレディ・ラミレス
ゴールドショア石油の組合員証
が発見され、油田労働者だと判明する。

検死官のニシザワによると、水に浸かっていたのは24時間未満
で、
鈍器によって頭部を殴られているという。胃の内容物は
ピーナッツと大量のアルコールだとし、そして原油だという。
肺に水が溜まっていない事からも死亡後に海の中に落ちた物
だという。側頭部には複数の陥没骨折が有るので酔って転落
したとは考えられないとの事だった。
掘削基地には
午前2時36分に出勤している事が判明する。
アルゴアに捜査を封印される前に捜査しようと、T.Jは皮肉る。

6月4日(金)・ゴールドショア石油のオフィス
責任者のブレイデンによると、基地で起きた事故は
海洋エネル
ギー管理局
による管轄なのではないかと問う。しかしT.Jは
事故死ではなく不審死である事を告げる。ブレイデンはここで
の仕事環境は特殊であり、沖の掘削基地に2週間働くと、陸で
3週間休むというサイクルなのだという。基地にいる間には
飲酒は禁止なので、大抵出勤前の前日に飲みまくってくるもの
が居るとのこと。
T.Jは石油会社というと悪者に見えるなと呟くが、ウィンターズ
はお前が自転車通勤するようになったらその言葉を信じると
いう。
フレディを調べるが近親者は居なかった。
サンペトロのモーテル
に住んでいるとし、
3ヶ月で4回停職処分を受けているとの事
だった。

掘削基地へと向かうT.Jたち。
現場責任者のフィールドによると、フレディの帽子が発見され
ていた。彼はNFLのファンでその帽子をよく被っていたという。
出勤の管理者から6時頃フレディが居ないと連絡が入ったという。
150人の労働者が居るのでなかなか個別に確認を取るのは難しい
事を訴え、同僚のものたちは恐らくフレディを庇い酔いつぶれて
いると思っていたのだろうという。

出勤を管理するルーカスに話を聞くと、出勤時にIDカードを
提示することになっており、水曜日の午前2時36分に出勤している
のを目にする。フレディと5年間も共にしている仲間のバディ、
ティミー、キャル
から話を聞くと、サンペドロのバーで出勤前
に逢ったのが最後だという。自分たちは付き合っている女性と
逢いに行くのかと思っていたとのこと。彼はとても女性にモテた
のだと。フレディが停職について処分を受けたことを聞くと、
上司がムカつくやつで、特にフレディはいびられていたのだと
いう。

上司のヴァレリーに話を聞きに行くと、労働者たちはみんな
不死身だと思っている様で、安全注意を怠る傾向にあったと
いう。その件でルールを守らなかったり、上司に楯を突いた
為に停職にしたのだという。
ここで働いている従業員たちの結束力は、シスターの貞操観念
よりも堅いのだという。一年半も働いていると、部下達の
異変にはすぐに気がつくとし、私は19歳からこの仕事に従事する
父親の代から数えて2代目だと語る。

SIDのカーソンによると、手すりや帽子が見つかった舷門から
血痕も指紋も検出されなかったとのこと。フレディの部屋を
調べるが、泊まった形跡が無いとし、
ルーカス以外の人物が
フレディの姿を見ていない事に違和感を覚える。

6月5日(土)・サンペトロモーテル
管理人のフレオによると、フレディはとても格好良い男だった
とし、部屋は賃貸だが家賃滞納する事はなく、酒で騒ぎを
起こすこともなかったとのこと。引き出しから
ノートが見つかり
数字と日付
が書かれていた。また
政府の検査の証明書が入っている
事が分かり、基地は削除基準を満たしていた事が分かる。

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石油掘削作業員のフレッドが殺害されて発見される。
一見すると泥酔して海に転落したかに思われたが、巧妙に偽装
されている事が判明する。
上司の女性・ヴァレリーの部屋から彼の血痕が発見され、
彼女の彼氏のザックのスキューバ船から被害者の毛髪が発見
されるが、ヴァレリーを弁護するのは、フェミニストであり
テレビで女性の権利を訴えるサラ・グッドウィンだと分かる。
彼女はヴァレリーの室内で発見された血痕は令状がなく発見
されたものだとして証拠品から外すよう求める。検事局は
遺体の遺棄を手伝ったとするヴァレリーの彼のザックの供述から
ヴァレリーの犯行を立証していこうとするが、殺人を裏付ける
証拠も見つかって居ない状況の中での証言は価値がないと一蹴
され、更には次々とフレッドに対する不利な状況が見つかっていく。

今後ともサラとは相当癖のある展開が用意されそうだなと
思わせつつ、シーズン1での出演は今のところこのエピソード
が最後のようだ。
今後このドラマが作られたとしたならばまた出てくる所がある
のだろうか。

今回は性差別、人種差別、個人のエゴが入り交じる案件で、
なかなか一言では言い争えないものが有った。
セクハラは主に男性が女性に行うモノという偏見が今回の
ドラマを難しいものとさせたけど、日本の痴漢被害に於ける
えん罪事件と似たような物が有るね。
まぁ今回の件はセクハラというよりもパワハラっぽい感じ。

デッカーとサラはロースクール時代には同期の関係にある様で
今回は冒頭ではデッカーとサラの構図ではなく、サラとスタントン
の同性同士の戦いが見物だったのだけど、サラはマスコミ慣れ
しているだけ有って、自分のペースに巻き込むべく、相手の
勘に触れるような裁判をしてくるところが有ったね。

デッカーが語っていた様に、必要なのは法と真実であり
その他の嘘は要らないとサラに進言していたけど、何処まで
この人物には伝わったのかな。諸悪の根源は性差別にある
とは思うのだけど、それを知りつつ被害者を装うという
姑息さに加えて、不法滞在者ということ、更には上司という
立場を利用して、独りの男性を陥れて最終的には殺害してしまう
というところを見ると、とてもえげつないものを感じる物語だった。

個人的にはスタントンが言っていた事が全てだったように
思う。男性と張り合う事を言い訳にして自分の道を捜そうと
しなかったこと。

共犯者で恋人のザックを訴える事になるが有効な証拠がない
中での供述は価値がないという。
その証拠も実際には見つかって居たのに、令状が無かったという
詭弁でもみ消せるところがある意味凄い裁判だった。
積極的抗弁を申し立てる!としてサラが憤怒し、今度はレイプ
なり悪質なセクハラが有ったとする訴えに切り替えて裁判の流れ
を誘導していた。

陪審員に伝える印象では明らかに女性有利だった。
状況として、

・レイプを恐れる女性
・不法入国者
・巨大石油会社
・ヴァレリーが同僚から二流扱い

と言うことで、同僚や職場の環境は限りなく男性社会・被害者
よりの体制が整い、女性の立場としては同情に値する物がある
こと。

ただ結果的に携帯のメールであれだけ被害者の事を奴隷扱いして
いた事実があるのに、よくもいけしゃあしゃあと訴えられたな
と思うところも有ったな。

「力は人からもらうものではなく、自分で培う物だ」。
スタントン談ということで。

ロサンゼルス市警察
レックス・ウィンターズ (Skeet Ulrich) 刑事、3人の子供の父、妻・ケイシー
トマス・TJ・ジャルザルスキー (Corey Stoll) 刑事、ウィンターズの相棒
アーリーン・ゴンザレス (Rachel Ticotin) 警部補、勤続20年のベテラン
リカルド・モラレス (Alfred Molina) 地方検事補、メキシコ系移民の父
ジョナ・デッカー (Terrence Howard) "ジョー"、地方検事補、政治的野心も強い
エヴリン・プライス (Regina Hall) 地方検事補、モラレスとコンビ
ローレン・スタントン (Megan Boone) 地方検事補、デッカーのアシスタント
コニー・ルビローサ (Alana De La Garza) 地方検事補、オリジナル版から異動
ジェリー・ハーディン (Peter Coyote) 地方検事
ミワコ・ニシザワ (Tamlyn Tomita) 検視官
--- (Steven Zirnkilton) Narrator (voice)

サラ・グッドウィン (Natalie Zea) 弁護士、フェミニスト、TV出演
バレリー・ロバーツ (Sprague Grayden) ゴールドショア石油現場主任
バディ (Robert Baker) フレディの友達
ザック・キニー (Sam Ball) バレリーの彼
マーサ・ドライヤー (Francesca P. Roberts) 判事
ステファニー・カスダン (Aviva Baumann) フレディの彼
ルーカス・グラハム (Jeffery A. Baker) 出勤勤務係
ティミー・ルッツ (McKinley Belcher III) フレディの友達
キャル・ゲリティ (Ronnie Gene Blevins) フレディの友達
ビル・ジェーコブズ (Eric Bruskotter) バレリーの交代要員、元海兵 隊
ダグラス・カスダン (J. Downing) ステファニーの父、
メル・ウィルコックス (Thomas F. Duffy) 海洋エネルギー管理所
イビー (Matt Flanagan) 冒頭の彼氏
フリオ (Albert Garcia) サンペドロモーテルの管理人
ジェーソン・キャラハン (Marc Aden Gray) 元石油会社・告発人
ケビン・フィールズ (Morlan Higgins) 基地の職員・管理者
ニック (Wesley John) バーテンダー
--- (Kelly Jean Clair) Jury Foreperson
ルーシー・ラミレス (Julieta Ortiz) フレディの母
ルドルフ・パティノ (Tony Pasqualini) 判事
フレディ・ラミレス (Andres Perez-Molina) 石油掘削、不法入国、被 害者
グウェン (Naomi Peters) イビーの彼女
ヴィンス・ブレイデン (Michael Raynor) ゴールドショア石油責任者
カーソン (Ray Stoney) SID Tech / 鑑識
サマンサ・ラントリー (Martha Valentine) TVの司会者
--- (Alander 'Big Aj' Pulliam) Store Thief
シンディ (Kasey Shirk) Fisherman's Wife

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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