Law & Order Los Angeles
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Nov. 17, 2010
第7話(8) 眠れる連続殺人鬼 / バローナ川 Ballona Creek

脚本/Richard Sweren 監督/Vincent Misiano
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流域管理課の職員のドン・ヘラールイス・ヴァルデスは川の
水質を調べる為にこの日は、
センティネラ近くのバローナ川
調べていた。三人の若者は川で作業するヘラーたちに石を
投げつける。ルイスは一人で大丈夫かととうが大丈夫だろうと。
ルイスが下流域で水質検査をしている中で、ローラーブレード
の女性が何か網に引っかかっている事を指摘。なんと遺体が
網に引っかかっていて、被害者はドン・ヘラーだと判明する。

ニシザワによると遺体は一晩水の中に浸かっていたという。
胸には4、5カ所の刺創が有り、防御創は右腕に集中している
事から犯人は左利きの可能性が高いとのこと。
話によると被害者は水質検査をしていたとし、ルイスによると
センティネラ近くで検査している際にはタチの悪いガキが三人
がドンに石を投げていたとルイスは語る。

ドンの妻であるシンディから話を聞く。
7時にはいつも帰宅していたが帰宅しなかったので何度も連絡を
入れたが応答はなかったという。夫はただの技術者であり優しい
人で人に恨みを買う要素はないという。
ゴンザレイはシンディが憔悴している事を受けて自宅まで送る
という。
右胸、腹部に
片刃の波刃のナイフが使用されており、恐らく
上流で刺されて流されたのだろうという。恐らく公用車が上流
にあるハズだという。上流ではギャング団が縄張り争いをして
おり、
東にカルバーシティーボーイズ、西にヴェニスサーティーン
が牛耳っているとのこと。

そんな中、バローナ川流域の
マルコプレイスで車両が発見された
という。そこはヴェニスの縄張りだという。
車の中には水のサンプリが採取された跡が有り、最後に採取した
のは
ベリーマン通り付近の水質で、時間はPM4:24だった。

7月7日(水)・ベリーマン通り近くのバローナ川
ウォルターズは川縁で被害者・ドンのヘルメットを発見。
更に大量の血痕が見つかった事から
犯行現場だろうとのこと。
しかしギャングのヴェニスの縄張りとは少し離れている事。
T.Jは縄張りに車を捨てたということは犯罪の捜査の目を反らす
為のものだろうという。

会社の同僚のマローンによると、ドンは三日おきにその地域の水質
を調べていたという。不法投棄で告発したことがあり、2年前に
川で水銀が検出された事が有ったという。
ネオンサイン製造会社
工業廃水が問題だとされ、訴えた直後に会社は業務停止になった
事を知る。
そんな中、会社に置いて有ったドン自身の車(レクサス)が有った。
ナビの検索履歴を調べると、3日前に
ウェスタン街・5708番地
一週間前に
レマート大通り3600番地を検索していた。何故
サウスセントラルを調べていたのか?

聞き込みするT.Jとウォルターズ。
ついでにランチを取るが、ピビルやカルネアサダは最悪だという。
この地域はウォルターズが最初に赴任された現場だという。

7月7日(水)・シンディ・ヘラー宅・アルタデナ
ドンの妻・シンディから、サウスセントラルに夫が行っていた事
に関して何か知らないかを尋ねる。しかし15年間ロスに居るが
今まで行った事は無いという。
そんな中、ドンの持ち物の中から、サウスセントラルで起きた
殺人事件の記事が多数発見される。
89年・シェリー・コンロン(18歳)、87年・ミリセント・テイラー
(21歳)、90年・グレイス・ブラッドショー(20歳)
など・・
4年間で8件の殺人事件が有り全て同じ手口で殺され、
スローソン
通り
で発見されているという。いずれも被害者は遊び人、麻薬中
毒患者、娼婦だった。
当時の捜査を担当して居たのはボブ・リーディという
サウスウェ
スト署
の刑事で10年前に退職しているとのこと。
1991年以降は犯人が犯行を犯した形跡は無かった。
ドンの事を調べると、過去
グレンデールに居た事。独身者で
大学の講師をしており、市役所に勤務したのは97年からだという。
1991年に被害に遭ったダイアナ・マクダーモット
フーバー通り
で襲われたが唯一生存している人物だと判明する。

7月11日(日)・ダイアン・マクダーモット邸。

7月14日(水)・シーラ&チャールズ・ワトソン夫婦邸。
7月21日(水)・州立DNA研究所・リバーサイド。
7月29日(木)・上級裁判所
8月2日(月)・マリア・コルデロ邸。
8月4日(水)・ロス市警・ランバート署
8月6日(金)・罪状認否裁判
8月12日(木)・リッジウェイ判事の執務室
8月18日(水)・オレンジ郡・地方検事局
8月24日(火)・上級裁判

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流域管理課の公務員のドンが殺害され発見される。
調べていく内に彼には別の一面が有るのではないかとする
行動が見られて、調べていく内に彼はとても詮索好きで、
過去の殺人事件の事を調べていた事が判明する。
遺体は波刃のナイフが切り刻まれていること、傷が被害者の右
半身に集中していることから左利きの犯人像が浮かび上がる中で
一人、また一人と同様の手口の犯行で切り刻まれる事件が
発生していく。それを見て、80年代後半から発生していた
連続殺人事件との関連性が浮かび上がってくる。

今回の背景にはロス暴動が大きく関与しているものが有り、
当時の警察官と黒人の関係性というものが大きく影響を及ぼして
いるものが有った。ドラマの中では暴動という表現は
使われたけど、ロス暴動という単語としては一切使用されて
いなかったね。

民族の対立が激化していたサウスセントラル地区で起きた
事件の中で歴史の中に埋もれそうな事件の真実・容疑者だったけど、
偶然にも黒人女性の被害者に対して、白人の男性がそれを解き明
かそうとしてものが有り、ヒスパニック系の精神異常者によって
犯行が繰り返されていたという関係性や、韓国系の判事が一連の
事件を裁き、黒人の女性が人権を盾にして黒人女性被害者家族
の事を結果的に捜査の妨害をしている辺りに今回のエッセンスは
詰まっている様なエピソードである。

責任能力が有るのかどうか気になるものが有ったけど、
デュタステリドと呼ばれる良性前立腺増殖症の患者であり
精神疾患とはまた違うような感じがするところが有ったけど、
姪を襲うという事実を見ると、やはり精神的におかしいのだろう
ね。

OJシンプソン裁判からDNA捜査が始まったということ。
犯罪者が現場に証拠を残さずに犯行を犯しているとのことだけ
ど、精液が現場に残っているという事からも、証拠を残さず
という表現はちょっと間違っているんじゃないかという感じ
だった。

DNA捜査が違法だとされる辺り違和感が有り、捜査方法が物騒だ
とする辺りに時代性を感じさせる。デッカーが20年間殺人鬼を
野放しにしている方が物騒だろと皮肉っていたところが心に
響く結果となった。

接近禁止命令だったり、保護命令だったりと、ドラマが複雑に
絡み合う中で、犯人は明らかなのに人権ばかりが先だってしま
うもどかしさは有ったね。

告発されていない未成年者の性犯罪に時効はないとするものが
有ったり、69号提案なる単語が飛び出したりと、色々と興味深い
ものが有ったし、デッカーは死刑反対派で有るにもかかわらず、
それを盾にして弁護士・容疑者に迫っていくところなど、
面白く出来ていた内容だったと思う。
この期に及んで死刑にしないでという犯人の厚かましさが凄かっ
たな。寧ろ生きていたくないと考えるのが日本人の価値観な
感じがする。


■被害者

シェリー・コンロン、ビヴァリー・グリーン、グレイス・ブラッ
ドショウ、ルアン・ヒックス、アリーナ・トレッドウェイ、
ダイアナ・マクダーモット、ドン・ヘラー、ケリー・トーノウ
ラターニャ・ウィーヴァー

ロサンゼルス市警察
レックス・ウィンターズ (Skeet Ulrich) 刑事、3人の子供の父、妻 ・ケイシー
トマス・TJ・ジャルザルスキー (Corey Stoll) 刑事、ウィンターズの 相棒
アーリーン・ゴンザレス (Rachel Ticotin) 警部補、勤続20年のベテラン
リカルド・モラレス (Alfred Molina) 地方検事補、メキシコ系移民の父
ジョナ・デッカー (Terrence Howard) "ジョー"、地方検事補、政治的野心も強い
エヴリン・プライス (Regina Hall) 地方検事補、モラレスとコンビ
ローレン・スタントン (Megan Boone) 地方検事補、デッカーのアシスタント
コニー・ルビローサ (Alana De La Garza) 地方検事補、オリジナル版
から異動
ジェリー・ハーディン (Peter Coyote) 地方検事
ミワコ・ニシザワ (Tamlyn Tomita) 検視官
--- (Steven Zirnkilton) Narrator (voice)

ジョシュ・ソロモン (Patrick Fischler) ルイスの弁護人
フリオ・キャフィ (Sophina Brown) アメリカ自由人権協会
ルイス・バルデス (Julio Oscar Mechoso) 市の流域管理課
フランクリン・リッジウェイ (Paul Vincent O'Connor) 判事
マリア・コルデロ (Marta DuBois) アンジェラの母
ボブ・リーディ (Bob McCracken) 元サラウェイト署刑事、10年前引退
マーク・ダッフィ (Maurice Godin) 有名建築家
チャールズ・ワトソン (Bill Lee Brown) シンディの父
エレン・ファブリカント (Angela Bullock) 判事、DNA捜査の判断
レーチェル・ブロック (Kerry Carney) Lab Tech / 州立DNA研究所
レイコ・クリック (Claudia Choi) 判事
--- (Ulysses Cuadra) Teenager
マイケル・オレラーナ (Marcos De Silvas) 市長
アンジェラ・コルデロ (Priscilla Garita) 被害者、当時17歳
カレン・パレイ (Lisa Kaminir) D.D.A
ドン・ヘラー (Dan Kinsella) 市の流域管理課、被害者
ニック・グローバン (Ben Marley)
--- (Nicholas Mayer) Civil Assistant
ダイアナ・マクダーモット (Nicole Pettis) 被害者、生存社
--- (Al Pugliese) Older Detective
シーラ・ワトソン (Valeri Ross) シンディの母
--- (Peter Sers) Teenager
グリーレイ (Glenn Taranto) ランパート署刑事
マーテル (Leonard Kelly-Young) ランパート署刑事
--- (Jamal Thomas) Uni Sergeant
シンディ・ヘラー (Saxon Trainor) ドンの妻
ローガン・マローン (Tom Virtue)
--- (Janet Wood) Roller Girl
--- (Norma J. Houser) Crime Scene Witness
--- (Jay Murray) Crime Scene Witness

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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