Law & Order Los Angeles
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Jun. 6, 2011
第19話(10) 疑惑の教会殺人 / カーセイサークル Carthay Circle

脚本/Debra J. Fisher 監督/Rod Holcomb
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テッドは仕事から帰宅するキムに対して、この辺にはアライグマ
が現れるのでゴミ箱にはきっちりと蓋をしてくれと話しに来る。
そんな中、夜テッドはまたしてもキムとデリック・ジョイナー
が住んでいる家のゴミ箱が荒らされているのを見ると、またち
ゃんと蓋をしていなかったのだとしてクレームにいくと、彼女
は家の中で殺されているのが分かる。

キムとデリックは同棲していたのだという。
隣人の証言によるとキムは5時頃帰宅。デリックの方は行方不明
だという。鑑識のニシザワによると、
複数の刺創が遺体から
見つかっており、凶器は包丁だという。室内を調べていると、
夫は
コリガン総合研究所・企画主任をしていることが分かり、
本日車の修理代をクレジットカードで払っている事が分かる。
彼が乗っているのはドイツ社製の車だと。
そんな中、キムの携帯に電話が鳴る。見るとキムの父親・シンホ
からだった。レックスは電話に出ると娘さんの件で話がある
ので署に来て欲しいと語る。

キムの両親、父・シンホ、母・サンミ、そしてキムの姉・ミンホ
がやってくる。彼氏のデリックが行方不明だが、何か知らないか
と尋ねると、
シカゴ出身だという事くらいしか知らないという。
交際は昨年からだという姉。両親は激怒して、デリックという
奴は悪い奴なんだという。話を聞くと娘を殺したからだと。
レックスとTJは両親ではまともに話を聞き出せそうにないので、
姉のミンホから聞き出す。するとデリックはとても優しい人で
二人は上手く言っている関係だったと語る。しかし両親は黒人の
彼に偏見が有る古い人間だという。キムは人生を切り開こうと
していたとし、
グラフィックデザイナーとして活動していた
とのこと。診療所のロゴをデザインしたのも妹だという。
キムは父名義の車を使っていたという。デリックの車は何処に
行ったのか。

3月15日(月)・ユニオン駅
ウィットマン刑事が手配中のナンバーの車両を発見。
車の中にある駐車券を調べると、夕べの6時14分に停車している
事を示唆していた。レックスは捜査混乱させる為に行われている
のか?と疑う。6時30分発の
サンディエゴ行きの片道切符を
現金で購入しているという。IDが必要なので確認済みどのこと。
電話を調べると、殆ど全てはコリガンの支社からの電話だと
いう。

捜査報告をゴンザレスに話すと、コリガン社の上司と話すよう
告げる。ゴンザレスの元には息子のクリストファーが来ていた。
息子はプロのスケートボーダーになると言っている事を聞かさ
れると、レックスは刑事の方が安全だぞと告げる。

3月15日(月)・コリガン総合研究所
上司のコリガンから話をすると、ウチの仕事は相当激務だった
事を語る。州民提案をしていて、現在は
128号提案について
担当して居たという。結構防衛法で同性婚を禁止するという
ものだった。彼はフレンジャーの事務所で働いていたことを
告げる。出張が多い事が気になるが、女性関係で何か知って
いることはあるかと尋ねる。するとデリックはとてもモテる
男性だったという。
T.Jはコリガン総合研究所がクジラ保護法案を支援したりして
一貫性が無い事を指摘。T.Jはレックスに対して、128号提案の
選挙になったら支持するか?と問うと、レックスは我が家では
宗教・政治・父の飲酒についての話はタブーだと語る。

そんな中、
ガーデングローヴでデリックのクレジットカード
が使用され、使用した黒人男性・フィリップを逮捕したとの
連絡が入る。

3月15日(月)・ガーデングローヴ市警察
フィリップから話を聞くと、ユークリッドのドーナッツ店の
ゴミ箱で財布を拾っただけだという。金58ドルやカード、
家族の写真が入っていたという。しかし何故財布を捨てる
様なマネをしたのか?キムの車に血痕は見つからなかったが、
運転席の床からは泥、ネズミの糞、断熱材の混合物が検出され
たという。
デリックの家の軒下を調べると、ビニール袋の中に入った
デリックの遺体が発見される。殴打後に絞殺されており、現場
の状況から彼が殺された後に、キムが帰宅し犯人と鉢合わせ
して殺害されたのだろうと語る。そして虐待を受けていた
様に装ったのだと。

3月17日(水)・128号提案本部
3月17日(水)・プロミス女性避難所
4月26日(月)・上級裁判所
4月26日(月)・トレバー・ワトキンス宅
7月6日(火)・上級裁判所
7月8日(木)・上級裁判所
7月12日(月)・上級裁判所
7月14日(水)・上級裁判所

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黒人・デリックと韓国系の女性・リー・キムホが殺害されて発
見される。
当初DVによる犯行、そして民族の対立かと思われていたが、
徐々にデリックが担当して居た仕事が、同性愛の結婚を禁止とする
法案・128号提案に関する活動だと知り、更には教会・宗教が
関係しているのではないかとする疑いが濃くなっていく。
彼女の夫の遺体も発見され、更には有権者の署名に不正があると
の疑惑が浮上していく。

一つの事件の発覚を元に、不正に集められた署名を元にした
州法改定法案に於ける過去の可決事案が7つも含まれている
事を知り、事態は政治を巻き込み、市民活動の根幹が大きく
揺らいでいく。

教会としてのモラルも含めて、なかなか単純そうで複雑な事件
だった。ただ複雑化させないようにして、政治的圧力がかかり、
法廷に於いても、追求する立場である検察側にも過去の事案の
件では不問にきすようにされつつも、真相を追求していくとい
うもの。

アメリカの法廷ものの難しさを感じさせるのは、証拠が何処から
何処まで使えるのかという事がかなり細分化されていること
だと思う。
これは令状に於ける捜査に於いても、家宅捜索で令状が下りた
としても、捜査出来るのは容疑者の部屋とかキッチンだけ
みたいな制約が有って、それ以外の場所で見つかったとする
証拠が不正なものとして法廷では使えなくなるという不条理さ
が有るという事だろうか。それだけ別件逮捕というのが徐々に
弁護士の力によって抑えられてしまっていることなのかも
知れない。

教会の牧師が事件に関与しているのかどうかがドラマとしては
キーポイントであり、息子を守る父親としての立場と信者を
抱える教会の牧師としての立場がなんとも複雑な思えるところ
だった。

牧師の態度があまりに高慢なところが驚く。
特に地方検事・ハーディンに対して圧力をかけるシーンに於い
ては、今回担当する地方検事補のモラレスが発言した
「歴史の描く弧は長いが正義のへと曲がっている」というセリフ
に対して、君の犬がキング牧師の言葉を引用して牙を向けてい
るとする辺り、牧師としての資質にも関わる感じにも見える。

政治と金の関係はやはり切っても切り離せないものを感じた
し、刑法第1382条に基づき、起訴を取り下げて後日再起訴を
するという裏技も登場し、法廷で主張した真意を探り宛てて
いくという言葉の裏を読んでいく展開はなかなか面白く出来て
いた。

ロサンゼルスの土地柄なのか、韓国系女性と黒人男性がカップル
というケースはアメリカのドラマでは結構多く見られるね。
シアトルが舞台となっている医療ドラマグレイズ・アナトミー
ヤンとバーク医師のカップルなどの例が強烈に印象づけられて
いる為のものなのか、黒人街と韓国人街が隣接している為の
ものなのか事情はわからないけど。

意外とモラレス検事補とプライスの思想の違いというのも
興味深く描かれているのが、このコンビのパートの特徴でも
有り、教会というものは息子を犠牲にしても守るべきものなの
かという問いかけに対して、プライスが何か言いだけな表情
をしているところは印象的だった。

不正を調べるにはやはり金の流れというものを追うのが一番
だなと感じさせる流れだった。

ロサンゼルス市警察
レックス・ウィンターズ (Skeet Ulrich) 刑事、3人の子供の父、妻 ・ケイシー
トマス・TJ・ジャルザルスキー (Corey Stoll) 刑事、ウィンターズの相棒
アーリーン・ゴンザレス (Rachel Ticotin) 警部補、勤続20年のベテラン
リカルド・モラレス (Alfred Molina) 地方検事補、メキシコ系移民の父
ジョナ・デッカー (Terrence Howard) "ジョー"、地方検事補、政治的野心も強い
エヴリン・プライス (Regina Hall) 地方検事補、モラレスとコンビ
ローレン・スタントン (Megan Boone) 地方検事補、デッカーのアシスタント
コニー・ルビローサ (Alana De La Garza) 地方検事補、オリジナル版から異動
ジェリー・ハーディン (Peter Coyote) 地方検事
ミワコ・ニシザワ (Tamlyn Tomita) 検視官
--- (Steven Zirnkilton) Narrator (voice)

マックス・ハーン (Currie Graham)
ベン・コリガン (Steven Culp) コリガン総合研究所
ミラー (Rick Hoffman) ローランドの弁護士
アヴェリー・ステイナー (John de Lancie) 判事
イ・ミンホ (Susan Park) 姉
ローランド・デビッドソン (Isaiah Washington) 息子
デビッドソン (Charles S. Dutton) 牧師、父
イ・キムホ (Elizabeth Anweis) 妹、被害者、グラフィックデザイ ナー
イ・シンホ (Brian Fong) キムの父
ビル・ドゥアティ (Lou George)  職員
パトリシア (Kim Hawthorne) プロミス女性避難所職員
イ・サンミ (Kim Kim) キムの母
スーザン・ピンクウェル (Amy Lyndon) トレバー・ワトキンス宅に住む女性
テッド・ムリン (Bart McCarthy) キムの家の隣人
フィリップ・ライス (Cleavon McClendon) 'P-Dawg'、カード不正使 用
--- (Mary Eileen O'Donnell) Foreperson
サル (Armando Ortega)
ヘレン (Greta Sesheta) 128号提案本部
ミロス (Craig Ricci Shaynak) タクシー運転手
クリストファー・ゴンザレス (Anthony Tavera) アーリーンの息子
ウィットマン (Franco Vega) 刑事、車をユニオン駅近くで発見
--- (Gerald Webb) Uniformed Sergeant
ニコール・デビッドソン (Sharonda 'Shayy' Irving)
--- (Jonathan Grey) Juror
--- (Tammy Klein) SID Criminalist
デリック・ジョイナー (Noah J. Smith) キムの彼氏

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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