Law & Order Los Angeles
Law & Order LA

http://www.law-and-order.jp/la/
http://en.wikipedia.org/wiki/Law_%26_Order
http://www.tv-tokyo.co.jp/law-and-order-la/




 

Apr. 11, 2011
第9話(14) VSメキシコ麻薬戦争 / ズマキャニオン Zuma Canyon

脚本/Richard Sweren 監督/Tom DiCillo
--------------------------------------------------------
シェリハルはガーデニングをしている中、隣人のアルカザー
ル家
では、娘・マリア
15歳の誕生日会を身内だけで行って
いた。そんな中、突然
SVU二台に搭乗した武装集団がパーティー
会場に乱入すると銃を乱射する。シェリたちは急いで身を屈め
る。

ベヌーティ刑事は、T.Jとレックスが現場に来ると、事件の概要
を説明する。娘の誕生日会で
4人のラテン系の男達が乱入し、
9名を殺害したこと。バンダナで覆面していたので犯人について
は面が分からず、また犯人が逃走に使った車は一台は黒で一台
は明るい色だという。レックスは現場に7.62mmと5.56mmの銃弾
が散乱しているのを見てアサルトライフルによって100発以上
撃っているという。アルカザール家の妻子は無事だが、
9人が
死亡するウチの3名は子供
である事から、無差別の殺害だと思わ
れた。
現場入りしたゴンザレスは妻子から話を聞くが、妻は夫は訳も
なく殺されたのだという。客人の独りで生き残ったラモン
当時の事を詳細に語る。
車は4ランナーと白の荷台付きのチェロ
キー
だったこと。アルカザールは土地開発の仕事をしていて、
家を建てていたのだという。妻に最近夫の様子に何か変わった
様子はなかったかを尋ねると、少し問題が起きたとして心配して
いたのだという。誕生日会を盛大にやると言っていたので金の
心配をしているだけかと思ったという。

テレビでもこの事件が大々的に報道される。
レックスは自宅に戻ると、妻のケイシーに対して悲惨な事件が
起きた事を語る。

1月6日(木)・ミッチ・ペリントンのオフィス
ペリントンからアルカザールの話を聞く。彼とは二年前に
解体工事を共にして以来オフィスを共有していたという。
何か最近彼の身に異変が無かったかを尋ねると、
一大プロジェ
クトが中止になった
という。良い土地を見つけたとして喜んで
写真を見せてくれたが、急に白紙に戻ったと言っていたという。
渓谷にある土地だと。彼のオフィスのパソコンを調べると、
携帯で取ったと思われる渓谷の写真が有った。写真は10日前
に撮影された物で、ちょうど彼の様子がおかしいと言われた
頃だと分かる。

すぐに渓谷のある現場に行くと、GPSの信号が途切れる様な
場所だった。T.Jは雑木林の奥に青いテントが見えるという。
慎重にテントに近づくと、食事していたであろう姿が有り、
テントの中にはスペイン語の漫画が落ちていた。38スペシャル
弾が有った為に緊迫感が出てくる。レックスたちは渓谷に
大麻畑が有り、テントは見張りのものが居たであろうことを
推察する。すぐに捜索隊を組織して雑木林を捜して回ると、
なんと
少年が銃を持っている事が分かる。レックスはスペイン
語で語りかけて投降させる。

少年を警察署に連れて行く。
ゴンザレスは少年の為に食事を買ってくる。
恐らく石に書かれていた文字から
メキシコのソノラ州
ヤキ族オパタ族の子だろうという。少しずつ通訳を通して
少年の心を解きほぐしていくと、彼はフェルナンド(11歳)
ありヤキ族のものだと分かる。実家はソノラで農家をしている
とのこと。何故ロサンゼルスに居たのかを問うと、少年は
自分がアメリカに居た事も知らなかった。誰に連れて来られた
のかを問うと、"彼は空から僕を見ている"のだと僕に話した
のだという。
相手は"蛇の足"だと。名前を言えば火に襲われる
という少年に対して、レックスは少年の体を確認すると、
タバコの火を押しつけられていたであろう形跡を見つける。

モラレスは
メキシコ領事館に行くと、職員のオルテガに写真と
指紋を提示し何とか少年の身元が分からないかと尋ねるが、
メキシコに帰国させれば捜査機関が調べるという。しかしプラ
イスは9人殺害の重要参考人であり帰国はさせないという。
イーストレイクの収容所にも偽名で入れて居る事を語る。
モラレスは調べられないと分かると、とりあえず土地の所有者
を探す様警察に働きかける。

1月7日(金)・ラルストン資源管理会社
ズマキャニオンの土地の所有者はラルストンだった。山火事の
危険性がある為住宅地には出来ず閉鎖になったのだという。
現在は不良債権であり、アボガド畑を作るという個人に貸し出
しを行っていたという。貸し出した相手はセザールという
人物とのこと。
土地の所有者調査員のアルドナから話を聞くと、レイ・モタ
に5カ所の土地の調査を依頼されたという。良い未開発地が
見つかったと言っていたとの事。しかし過去にもレイが
ギャング団と揉めていた事を知る。2ヶ月前にセザールと共に
ここに来たのだという。レイが乗っている車の車種を尋ねると
白いチェロキーだと判明する。

1月9日(日)・レイ・モタ宅
警察はレイ・モタ邸へといく。レイは恋人のヨランダといちゃ
つき、仲間を呼んでバーベキューをしていた。チェロキーは
先週盗まれたのだというレイ。セザールはどの人物か?と
尋ねると、一人の男が名乗り出るが、その隣にいた男が
蛇皮の靴を履いているのを見てレックスはピンと来る。
セザール・ヴァルガスの身分証を見ると、ソノラ州出身で
観光ビザで入国しているのを知る。T.Jは
セザールの顔写真を
取り、DNAの付着するビール缶
を持って行く。

ゴンザレスはセザールは必ずアルカザールの身元を調査して
居るハズであり、陸運局のデータベースに不正検索した形跡が
無いか調べるという。

レックスは自宅に戻ると、娘のリリーたちと食事をしていた。
ブロッコリーを食べない娘にレックスは自ら食べるフリをして
娘に食べさせようとする。そんな中突然レックス宅で激しい
銃弾を浴びせていくギャングの姿が有った。


1月11日(火)・メキシコ領事館
1月18日(火)・アメリカ連邦裁判所
1月24日(月)・上級裁判
2月2日(火)・上級裁判

--------------------------------------------------------


パーティーで家族・友人が集まる中、突然凄惨な事件が発生す
る。4人の武装した男達がパーティーで銃を100発以上乱射して
9人の死亡者を出したのである。捜査していく内に麻薬絡みの
事件だと判明。そして犯罪者がメキシコ人・セザールだと分か
るも、証拠は少年の目撃だけだという。少年は供述すれば
自分の命を危険にさらすだけでなく、故郷にいる家族達も危険
に晒すために証言を拒むが、モラレスは家族の安全を約束して
なんとか証言させようとする。

まさかこの段階でレックスが殺害されるとは思わなかった。
ウィンターズ家では父親を失い、今回証言を頼んだ家族は
子供を失うという皮肉な展開。

数話前にゲイの新人警官相手にゴンザレスが講演するってネタ
でレックスが当時該当する新人警官の一人だとする辺りに衝撃
を覚えたけど、子供が居るって事はバイだったりするのか。

アメリカと中米の麻薬組織との対決というのは、近年でも
もの凄く猛威を振るっていて、検索で見ても多くの記事に接する
事が出来る。これまた皮肉なんだけど、アメリカでは銃が
横行していて容易に手に入れる事が出来る反面、メキシコでは
銃の規制は厳しい。逆に麻薬に於いてはメキシコでは横行して
いて、麻薬組織(カルテル)の存在が激しいのだけど、
アメリカは厳しく取り締まっている。ただ如何せん外貨の獲得
にも繋がっているし、近年メキシコ政府もアメリカの圧力で
厳しい取り締まりが行われているけど、メキシコ人口の約4割は
貧困層なので、まだまだ掃討するには難しいところなのかも。

90年代のアメリカンドラマを見ていると中米だとコロンビアの
麻薬組織にCIAが潜入したり、アメリカの軍がタブーを犯して
投入みたいなネタが多かったりも、隣接するメキシコはやはり
現在では麻薬のメッカだ。

土地が広い分アメリカって取り締まりも難しいのだろうなと
思わせるものが有る。

メキシコ領事館が治外法権・外交特権を利用する姑息な手に
出たり、犯罪人引渡し条約を盾に何とか奔走するのが、
地方検事局の役割であり、今回は刑事ドラマ以上に検事局周り
の流れが濃かったかも。

驚くべきは、検事局でもまた激しい葛藤が有り、モラレスが
刑事から検事局になったとする経緯が発覚したかと思えば
また検事局から刑事に戻るという凄い展開になったこと。
こんなのあり得るのかという感じにしか見えないけど、
レックスの抜けた穴を埋めるためには仕方がないのだろうか?
正直モラレスが現場の刑事捜査出来る様な体型に見えない所
も有ったりするんだよね。

ハーディンが前回随分刑事局との間で、踏み込んだ意見を
言ったのだけど、今回は逆にモラレスから失望された。
ハーディンとしても出来る限りの事はしてくれていたことは
見て取れるのだけど、アメリカもメキシコに対して案外弱気な
姿が有ったり、神経質なまでに相手国政府のことを気にして
いる姿が有る。

事件自体は比較的容易に解決出来そうな流れなだけに、それを
取り逃さねばならない状況がまた皮肉にも憤り感を増長させる
ネタでは有ったね。

ロサンゼルス市警察
レックス・ウィンターズ (Skeet Ulrich) 刑事、3人の子供の父、妻 ・ケイシー
トマス・TJ・ジャルザルスキー (Corey Stoll) 刑事、ウィンターズの相棒
アーリーン・ゴンザレス (Rachel Ticotin) 警部補、勤続20年のベテラン
リカルド・モラレス (Alfred Molina) 地方検事補、メキシコ系移民の父
ジョナ・デッカー (Terrence Howard) "ジョー"、地方検事補、政治的野心も強い
エヴリン・プライス (Regina Hall) 地方検事補、モラレスとコンビ
ローレン・スタントン (Megan Boone) 地方検事補、デッカーのアシスタント
コニー・ルビローサ (Alana De La Garza) 地方検事補、オリジナル版から異動
ジェリー・ハーディン (Peter Coyote) 地方検事
ミワコ・ニシザワ (Tamlyn Tomita) 検視官
--- (Steven Zirnkilton) Narrator (voice)

ケイシー・ウィンターズ (Teri Polo) レックスの妻
セザール・ヴァルガス (Jose Pablo Cantillo) ギャング、麻薬、犯罪者
オルテガ (Al Espinosa) メキシコ領事館員、内通者
フェルナンド・ラミレス (Quinton Lopez) 11歳少年
レイ・モタ (Ray Santiago) セザールの知人
--- (Victor Rivers) Mexican Consular Official
ミッチ・ペリントン (Charles Rahi Chun) アルカザールの仕事仲間
リアナ・アルカザール (Ashley Bravo)
エレン・ファブリカント (Angela Bullock) 判事
リリー・ウィターズ (Caitlin Carmichael) ケイシーの娘
--- (Mario Cortez) Uni Translator
--- (Garret Davis) Bailiff
マリア・アルカザーサ (Yvonne Delarosa) 娘
ホルヘ・ラミレス (Damian Delgado) フェルナンドの父・農家
ハル (Jeffrey Doornbos) アルカザール家の隣人
ゴードン・ラルストン (Wally Kurth) 資源管理会社、土地所有
アルドナ・デレオン (Elizabeth Liang) 土地所有権調査員
マリア・チェスター (Liz Loza)
シェリ (Amy Miller) ハルの妻
--- (Margarita Reyes) Interpreter
ベヌーティ (Erika Ringor) 刑事
マーク・ロブレス (Geoffrey Rivas) セザールの弁護士
ヨランダ (Rosa Salazar) レイの彼女
トラッカー (Tatum Shank)
ラモン・セペダ (Kevin Sifuentes) アルカザール家の友人
--- (Yolanda Snowball) Court Clerk
--- (Sonny Mario Ayon) Beergut Banger
フローラ・ラミレス (Laura P. Vega) 娘、16歳
フレイザー・キーティング (Ron West) 判事
--- (Philip Casnoff) 'Bo' - US Immigration & Customs
Enforcement (ICE) Attorney
ジョー (Joe Gerety) Security Guard
--- (Tammy Klein) SID Criminalist
マリセラ・ディアス () メキシコ司法副次官補


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

inserted by FC2 system