LAW&ORDER:クリミナル・インテント
(aka.LAW & ORDER:犯罪心理捜査班)
Law & Order: Law & Order: Criminal Intent





第2話 アートと詐欺とプライド Art

脚本/Elizabeth Cosin
監督/David Platt
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シャンプレーン美術館の館長のアンは、美術館鑑定士のバーナ
ード
に電話し、電話で済むような話ではないので直接会って
話し合おうと告げる。
美術館員のグロリアは、
モネの展覧会のポスターが出来た事を
告げるが、アンは出かけてくるという。
バーナードはその頃、美術品のバイヤーであるランガーと逢っ
て相談していた。このままだと互いに破滅する事になるとし、
アンがもっとも恐れているのは評判が落ちることだという。

バーナードが神経をすり減らして仕事をしていることに気がつ
いた夫人は、夫に対して、多少収入が減ってもいいのでそんなに
神経を使わない仕事をして欲しいと告げる。

バーナードの工房で、彼はアンとランガーと逢う。

翌日、バーナード夫人は夫が帰宅しない為に工房を訪れると、
なんとバーナードは銃で撃たれて殺害され、アンは首を吊って
亡くなっているのを発見する。

エイムズゴーレンは現場へと足を運ぶ。
状況からするとアンが無理心中した格好である状況だが、
アンの吊されているロープは、下から釣り上げたであろう跡が
見つかる。しかもワインが有るのに対して、グラスが無かった。
テーブルにはまだグラスが置いてある形跡の滴が付着していた。
グラスは洗って並べられているのを見つける。
とりあえずアルコールの中に睡眠薬が混入されていなかったのか
どうか調べる様指示する。

エイムズたちは第一発見者のバーナード夫人から話を聞く。
すると夫は四ヶ月前に前立腺の手術をした事も有り、今の仕事が
終われば美術学校に戻ろうとしていた事を語る。

ディーキンズによると、アンの手からは硝煙反応が見つかるが、
自殺したのはあり得ないとし、アンがバーナードを撃った事
でも無い事は服に付着する物質からも明らかだった。
アンの夫はアリバイが完璧であり、容疑者としては外される。
工房では、何故か多数の価値ある作品が盗まれていない事も
引っかかる事だった。

アンの夫から話を聞く。
すると妻は突然出張が決まったのだという。二週間に一度程度
出張はしていたとし、今回はモネを寄贈してくるという人物が
見つかったので、足繁くその人物の元を尋ねていた事を知る。
モネの絵画を寄贈してくれたのは、ブラント夫婦だと知る。
メトロポリタン美術館のそばに住んでいるという事で彼らに
会いに行く。

10月12日(木)。ブラント家へ。
妻・レイチェル夫・ビルから話を聞く。するとアンから最近
電話が有った事はないという。モネはヨーロッパの収集家から
買った物だとし、小さい美術館であればモネの絵も生えるだろう
と思いアンの美術館に寄贈することを考えたという。

10月13日(金)。トロイ美術館へ。
11月14日(月)。RSL画廊へ。
11月16日(水)。ホロコースト事務所へ。
11月22日(火)。フォスター家へ。
12月2日(金)。デルーカスタジオへ。
12月7日(水)。ハドソン大学へ。
12月12日(月)。ハジソン大学・学生寮へ。

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殺害された二人の人物は共に美術関係の仕事をしていた事が
分かる。現場を見たゴレンとエイムズは、自殺や心中では
なく他殺である事を掴んでいく。

完全に美術の知識が必要な捜査だったけど、ゴーレンはかなり
美術の分野にも長けている所が有るのね。
1945年の原爆投下以降、絵画の絵の具の中には、含有放射線量
を検出すれば本物か偽物なのかが分かる辺りは、これまでにも
幾つかのドラマで見られたので知っていたけど、贋作家にとっ
ては、当時の名もない作家の作品であっても、画材などを利用
する為には必要な物が有るんだなと思わさせるものがある。

ランガーが売買していた絵画のリストが、全てユダヤ系の人物
所蔵の物で有った点や、それらの絵画は全て1945年に潜水艦/
U-Bootと共に海底に沈んでいるという事で上手いこと贋作を見抜
いていく段取りも面白く、興味深い物が有った。

問題は誰が贋作しているのかという点で、その作者までも
突き止めていく辺りはちょっぴり出来過ぎな感じもする。
結果的にシルヴィアが贋作していたとのことで、彼女の経歴を
見ればメトロポリタン美術館で修復作業を担当していたとの事
だけど、芸術家としての素質は皆無なのに、贋作家として絵を
描くのは天才的だったという所なのだろうか?

NY美術学校ハドソン大学などで、記録が怪しいことを突き止め
取引を持ちかけていくところなど、段取りとしては悪くは無か
ったが、最終的には自供頼みになってしまったところは残念。

贋作である事を知らなかったとか、贋作として販売していた物
ではないと言われると、罪に問えないもどかしさを感じるもの
だったね。

ロバート・ゴーレン (Vincent D'Onofrio) 天才刑事
アレクサンドラ・エイムズ (Kathryn Erbe) ゴーレンの右腕
ジェームズ・ディーキンス (Jamey Sheridan) 警部
ロン・カーバー (Courtney B. Vance) 検事

ルーディ・ランガー (Tomas Arana) 美術品のバイヤー
Mrs.ジャクソン (Linda Gehringer) バーナードの夫人
ウィリアム・ブラント (Sam Freed) 夫
レーチェル・ブラント (Lisby Larson) 妻
バーナード・ジャクソン (Tom Bloom) 美術鑑定士・被害者
グロリア (Marceline Hugot) シャンプレーン美術館
アン・エリス (Toby Poser) シャンプレーン美術館・館長
Mr.エリス (Richard Thompson) アンの夫
--- (Isiah Whitlock Jr.) Detective
シルヴィア・ムーン (Elizabeth Marvel) 贋作
ミナ・コーエン (Lynn Cohen)
マーテル (Tracy Howe)
ラルフ・コジンスキー (Clifford David)
フレッド・デルーカ (John Scurti) 美術品のバイヤー
ジョアン・ローデン (Susan Blackwell) シルヴィアの弁護士
マリアン・フォスター (Pamela Gray) 美術品を寄贈
ゲーリー・ペイトン (Jay Devlin) 自殺したゾーイの父親
--- (Crystal Bock) Assistant
ジャネット・ロコモラ (Helen Harrelson)
ケーセル (Neal Hemphill)
オーウェン・コフリー (Matt Fischel)
--- (Barry Shurchin) CSU Tech
--- (Anne Lockhart) Additional Voice
--- (Steven Zirnkilton) Opening Announcer (voice)


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