LAW&ORDER:クリミナル・インテント
(aka.LAW & ORDER:犯罪心理捜査班)
Law & Order: Law & Order: Criminal Intent





第20話 警察官の誇り Badge

脚本/Rene Balcer、Marlane Meyer
監督/Constantine Makris
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ビリーはパソコンに向いながらメールに目を向けると、セクシ
ーリタ
という人物からメールが来ている事を知る。母のマンデ
ィに話すと、マンディはその内容を確認。出会い系サイトの貴方
の書き込みを見たとして、夫のロン宛にメールが届いていたの
である。

一方
市の会計監査機関で働くロンは、マンクーゾと遭う用意を
する中で、秘書の女性から奥さんから電話が有った事を聞かさ
れる。奥さんからは誰か女性と会っている気配は無いか?と聞
かれたとし、秘書は気を遣って誰にも会っていない事を話した
というが、ロンは本当の事を話しても良いと語る。
ロンはマンクーゾに遭うと、問題がハッキリしている事を告げ
部内に怪しい人物が居る事を告げ、監査をこのままやめる事は
出来ない事を告げ、これで
監査を辞めるというのであれば事実を
公にする
と語る。
一方帰宅したロンは、妻から女性のことを問われるが、女性など
居ないとし、出会い系に書き込みなどしている訳が無いと語る。
しかし妻はサイト開設の費用にウチの口座から資金が引き出さ
れていると突きつける。
翌日メーターの検計に来た男性は、シャーウッド家の室内で
女性・マンディが倒れているのを見つけて通報する。

殺されたのはシャーウッド家の子供も含めて一家四人だった。
夫のロンは市の会計監査機関で働き、妻のマンディはパートの
看護師。過去にDVなどで通報歴は無く、下のキッチンでマンディ
は殴り殺されていた。防御創がある事が分かる。キッチンの
ナイフは上の部屋で見つかっており、ロンが刺されて亡くなって
いた。ゴーレンは鑑識に頼んで
カーペットの写真をあらゆる角度
から沢山撮って置いて欲しい
と頼む。
息子のビリーは9歳、娘は6歳だが、何れも自分のベッドで枕
を押しつけられて窒息死させられていた。

被害者のロンはナイフの刃に向かって倒れている事から
自分で刺して倒れたことも考えられた。出会い系サイトの事
がプリントアウトされたものが室内に置かれていたことから、
浮気を疑った妻と喧嘩した末に殺害し、自殺した事も想定
される。しかしその場合、
子供達も殺すだろうかとゴーレンは
疑問に感じていた。

一家惨殺事件という事や、市の会計監査機関の職員が殺された
事で、市長からも捜査圧力が来る。
ロンの過去を調べると娼婦を買おうとして逮捕された事が有る
という。しかし妻の母と妹は
ウィスコンシン州に住んでいる
為に、子供を托す事の出来る人間が、一家心中のような事を
するとは考えられないとゴーレンは考える。
パソコンを調べると、ロンは5人の女性とメールのやりとりを
していて、ランチデートするような間柄だった文面がメール
で出てくる。

3月5日(火)、シャーウッドのオフィスへ。
ロンの秘書から、奥さんから電話が有り浮気の件を疑っていた
という。時々名前を言わない女性からの電話がオフィスに有った
との事。ロンは全ての組織の経費の見直しを行っていたという。
オフィスの戸棚に資料が不自然に置かれている事が気になる。
話を聞くと
ロンは首を痛めていた為に、戸棚の中でも上段部に
資料を置かないように言われていたという。
医者に確認すると、
首の神経を治療中で左腕には力が入らない
状況だった
事が分かる。妻を殺害した凶器はバットだったが、
それを振り下ろすことは不可能だとゴーレンは見るのだった。

ゴーレンは現場写真の中でもカーペットの事を入念に調べる。
掃除機が掛けられていて、それも
家にある掃除機ではなく業務用
のもの
だと分かる。しかも全てカーペットの掛けた跡は
ドア
の方向に向かっている
ことから、犯人が足跡を消すために
掃除機を掛けていたであろう事が分かる。

その頃、ランドルフとマンクーゾは共にランチを取る中で、
ランドルフは怯えているマンクーゾに貴方さえしっかりして
いれば何も問題は無いと語り、紙袋を手渡すのだった。

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■一家惨殺事件?一家心中事件?

冒頭から夫の浮気疑惑が上がる今回の事件。
夫が妻の浮気への追求に対して、怒り狂って殺害したのではな
いかと思わせるものが有った。
次々と見つかる夫・ロンに対する女性の影に対して、ロンは
否定するが・・・

■不自然な子供の死

子供を殺害するという不自然な事件。
ただ結論から言うと犯人は、女性の元警察官だった訳だけど
人の親ならば子供に手をかけることなど出来るのだろうか
という気がしないでもない。自分の家庭を守るために心を
鬼にデモしたのだろうか?

■不自然な現場の状況

現場から被害者家族の足跡までカーペットから消えていると
いうのはかなり不自然なものが有った。そして夫に全ての
容疑を向けようとしていることが明らかで、その手口は巧妙
だった事から、鑑識に精通して居るであろう人物だと言うことが
明らかだった。

■市の不正受給に対する捜査

ロンがかなり不正に関して調査していたことは明らかだった。
彼が単独で捜査しているとは考えられず、全ての証拠を隠す
など無理な状況の中で、犯人達も結束しているとはいえ、ちょ
っと犯罪を犯し続けるのは無理が有ったのかなと思う。

■不正している人物は無駄遣いが多い

ゴーレンはテリーに対して、自分はこんな立派な家や私立に
子供を通わせる事など難しいのに、あなたはよく出来ますね
と告げるシーンが有った。
年金暮らしをしているフィルは相当豪華な暮らしをしていて
ボートまで購入している事から、不正は明らか。

■スワレス事件

過去、この界隈でドラッグを売っている人物が殺害された事件
で、今回のシャーウッド家で見るような掃除機のかけ方が
されていた事と、現場でロイコと呼ばれる試験薬が使われて
いる事が判明。ロイコは化学物質であり化学成分には微妙な
違いがあることから、精通者を見つけていく。

■警察内部にも内通者有り

フィルが自殺してしまった時には、銃を奪われたとする警察官
も一連の事件に荷担しているのかと思われたが純粋に自殺
したみたいだった。
しかし情報が漏洩していることは明らか。
その人物が誰なのか。そして漏洩している事を利用して上手い
事犯人の素性を明らかにしていく。

■バーチャルタイホ

なんか凄く安っぽいCGと展開だった。このドラマが放送された
のが2002年4月28日。市役所のパソコンが全てCRTだったのが
時代を物語るものが有ったな。2002年というと、まだパソコン
もPentium4が全盛の頃か。

ロバート・ゴーレン (Vincent D'Onofrio) 天才刑事
アレクサンドラ・エイムズ (Kathryn Erbe) ゴーレンの右腕
ジェームズ・ディーキンス (Jamey Sheridan) 警部
ロン・カーバー (Courtney B. Vance) 検事
エリザベス・ロジャース (Leslie Hendrix) 検視局
--- (Steven Zirnkilton) Opening Announcer (voice)

テリー・ランドルフ (Viola Davis) 元警察官、現在学校安全部
フィル・レグランド (Robert Clohessy) 元警察官、年金受給
ロン・シャーウッド (Jack Koenig) 会計監査官、夫・被害者
マンクーゾ (Mark Nelson) 市役所職員、不正受給
--- (Susie Essman) Ron Sherwood's Secretary
セシリア・ワン (Beulah Quo) 警察署、内部通報
アニタ・ヴァンビューレン (S. Epatha Merkerson) 元テリーの上司・27分署
マンディ・シャーウッド (Mary B. McCann) テリーの妻
デクラン (Tracy Howe)
ロニー・ジェクス (Mark Casella)
--- (Michael McCormick) Forensics Tech Hinman
ムンソン (Lawrence Clayton)
アーリス (Kevin Nagle) 警察・鑑識、テリーと組んで居る
メル (David Healy) ボート販売員
ポーリーン (Micki Grant)
ドナー (James E. Moriarty)
ジョンストン (Peter Patrikios) 制服警官
--- (Chris McGovern) Con Ed Meter Reader
モリス (James Williams) Safety Officer
ビリー・シャーウッド (Donnie Casler) ロンの息子
ベニート (Sebastian Sozzi)
シモーネ (Aaliyyah Hill)
--- (Jason Flores) High School Student
リッキー (James Coffey)

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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