LAW&ORDER:クリミナル・インテント
(aka.LAW & ORDER:犯罪心理捜査班) シーズン2
Law & Order: Law & Order: Criminal Intent





Sep. 29, 2002
第1話 ミスなき殺し屋 Dead

脚本/Rene Balcer、Stephanie Sengupta
監督/Steve Shill
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ハグマン葬儀社ダグラスは、火葬会社のフォックスヒル社
ラッセルにクレームを付ける。タイラーから
母と妻の遺灰を
返せ
とクレームが来ているのに、なかなかラッセルは返そうと
しないのである。行き違いが有っただけだと告げる。
ラッセルはハリーに相談すると、ハリーは葬儀社に行き、職員
の一人カルデロンが居なくなったのを見計らうと、ダグラスを
殺害する。ダグラスの帰宅が遅いと感じた妻は、葬儀社にやっ
てくると夫の遺体を発見する。

ダグラスはまるで処刑されるようにして貼り付けにされた様な
格好で殺されていた。胸には不自然な傷跡が有り、傷跡の周り
には焼かれた様に赤くなっていた。押し入った形跡はなく、鍵
を持つのはリベラ氏だけで葬儀社で働いて11年にもなる人物だと
いう。ゴーレンは
防腐保蔵液に何か浮いているのを目にする。
大麻の種子だろうとのこと。
葬儀社で助手をしているカルデロンから話を聞くと、彼が防腐
保蔵液漬けにしたマリファナを流出させているのを知る。ハグ
マンにその事実を知られて殺害したのか?と問うが、それを否定
し、昨日は早く帰るよう指示されたのだという。その二週間は
毎日のように遅くまで仕事をさせられていたとのこと。
二週間前に何か有ったのか?と尋ねると、
ダグラスの携帯に妙な
電話が有り、聖書のような言葉が吹き込まれていた
のだという。
"パンを食べて土に返る"とか何とか言っていたとのこと。

ゴーレンはそれを聞いて、
"お前は顔に汗してパンを得る"、"お前が取られた土に再び返る
まで"
という、
出エジプト記の6つ目の災いの事を指摘している
のだという。
また遺体の身体に付着していたでき物は、
プロピレングリコー
ル、表面活性剤ラノリン、アロエ
などだという。死後注射
されたもので、赤い皮膚はライターかバーナーで焼かれたもの
だと分かる。犯人は宗教的狂信者なのか?とすると、多分携帯に
電話してきたのは、遺体を防腐処置する事への反対者だろうと
いう。そうだとすれば別の葬儀社も同様の脅迫を受けている
ハズだという。

4月13日(月)、ボーン葬儀社へ。
フリッツから話を聞くと、遺体の防腐は神の意志に反すると、
トロカールの挿入は遺体の冒涜である事を学んだと聞く。
ゴーレンはそれを何処で学んだのか?と問うと、クイーンズの
カレッジだという。

そんな中、二つの葬儀社に脅迫していた男性が捜査線上に
あがり取り調べをすると、級友だったボーンとハグマンに脅迫
した事を認めるが本人は説教したかっただけだとし、遺体への
行為は全て神への冒涜だという。それを聞いたゴーレンはこの
反対論者は真の信者であり、遺体に手をかけるようなことは
しないだろうという。

葬儀社に事情を聞いて回ると、特に同業社間でのトラブルは
聞いていないという。ゴーレンは葬儀社から資料を見せてもらう
と、ハグマン葬儀社がタイラー氏から訴えられている書類を
見つける。二週間前に交通事故で亡くした夫人と母の遺体を
預かったが、書類には"遺灰は何処に有るのか?"とされ、
今週末までに遺灰を返さなければ同じ苦痛を味わわせると書か
れていた。普段葬儀社では、
火葬はスタテン島のフォックスヒル
社に依頼している
との事だった。

ゴーレンたちはフォックスヒル社の経営者・ラッセルから話し
を聞きに行く。すると2年前にこの会社を父親から引き継いで
いる事を知る。ハグマン葬儀社から確かに返却するよう通達が
有り、きちんと遺灰を返却したとの事で書類を見せられる。

4月16日(木)、タイラー宅へ。
タイラーから話を聞くと、三日以内に遺灰を返却すると行った
のに返さなかったので訴え出たのだという。母は元々心臓が
古くて自宅で静養していたとのこと。不整脈も有る為に、
心臓に
ペースメーカーを入れて居た
事が分かる。ペースメーカーは
亡くなった病院で外してもらったのか?と問うがタイラーはその
辺の事情はよく知らないと語る。

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葬儀社の男性が殺害される。
殺された格好を見ると如何にも宗教的な意味が含まれた殺意に
思われたが、ゴーレンは携帯電話で脅迫していた男性を問い詰
めると純粋に遺体の防腐処理の是非を巡って反対しているモノ
であり、別に犯人が居る事が分かる。殺された葬儀社のハグマン
は顧客から遺灰の返却を求められている事を知り、火葬場を
調べていくと、凄い事実が判明していく。

ドラマはゴーレンだけ居ればもう他に何も要らない状態になって
しまっているところが有るね。
殆どストリーテラー状態で彼一人が活躍している感じ。
せめてエイムズももう少し使おうよって感じだったかなと。

最後のクローザー的取調室での心理的駆け引きは面白かったし、
見ているものに取ってはバレバレの流れだけど、追い込まれて
いるものに取ってはそれが焦りとなってしまうのだろうなという
ところが面白く現れていた。

冒頭からエジプト記の事を指摘するところは流石ゴーレンという
よりも逆に引くところが有った。

ペースメーカーの遺体だったという着眼点は面白く出来ていたし、
遺体を燃やさずに処理して、裏庭に埋めておくという事実は
あまりにも不気味過ぎて、おぞましいものがあった。

そんなおぞましい一面とは逆に、家庭に於いては優しい夫であり
優しい子供であるところがまた、より今回のドラマを際立たせた
という感じだったね。今まで使っていた冷凍庫の下に遺体が
ずっと入っていたと知った時の妻の顔。
アメリカのガレージの冷凍庫は開けるのが怖いな。

ただ完璧という割りには洗浄クリームを遺体に残して居たけど、
完全には一致させないという所が計算されていたってことなのか?

ロバート・ゴーレン (Vincent D'Onofrio) 天才刑事
アレクサンドラ・エイムズ (Kathryn Erbe) ゴーレンの右腕
ジェームズ・ディーキンス (Jamey Sheridan) 警部
ロン・カーバー (Courtney B. Vance) 検事
エリザベス・ロジャース (Leslie Hendrix) 検視局
--- (Steven Zirnkilton) Opening Announcer (voice)

ハリー・ローワン (Jay O. Sanders) 殺し屋
ラッセル・マシューズ (Jim Gaffigan) 火葬会社のフォックスヒル社
スーザン・ローワン (Tina Benko) ハリーの妻
ダグラス・ハグマン (Patrick Garner) ハグマン葬儀社
Mrs.ハグマン (Leslie Lyles) 妻。葬儀社に夫を迎えに来る。
--- (Peter Van Wagner) Anti-Desecration Fanatic
Mr.リベラ (Emilio Del Pozo) 葬儀社で働く
スコット・カルデロン (Armando Riesco) ハグマンの助手
エラ (Magaly Colimon)
フリッツ・ボーン (Philip Goodwin) ボーン葬儀社
デーモン・タイラー (David Lenthall) 母と妻の遺灰を返せと
ナンズ (James Stovall) 刑事
--- (Nick Plakias) Medical Examiner Augente
ローレンス・オーバック (Bob Ader) Lawrence Auerbach
--- (Louis Butelli) CSU Technician
モリー・ローワン (Naelee Rae) 娘
ハリー・ローワンJr. (L.J. Bologna) 息子

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