LAW&ORDER:クリミナル・インテント (aka.LAW & ORDER:犯罪心理捜査班) シーズン2 Law & Order: Law & Order: Criminal Intent

Nov. 10, 2002
第7話 悲しき妄想の果てに Tomorrow

脚本／Rene Balcer、Stephanie Sengupta
監督／Don Scardino
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ティナとビルはモントークへと旅行に行く間、ダベンポート家
でベビーシッターをしているサラの事を向かいに住んでいる
マージョリーに貸すという。ハンナは五時には戻るとしていると。

一方アマンダの元に兄のリックとその友人のジョシュが尋ねて
くる。リックは継母のティナから嫌われており、家を出入り
禁止にされていた。継母たちが旅行にいる間、リックは父親の
家に入る為にアマンダから家の鍵を貸して欲しいとし、ジョシュ
とテレビを見るだけだと語る。酒もクスリも一切やらないと
約束する。

リックの元に旅行先の父・ビルから電話が鳴る。
家にいることを知られていた。アマンダが責任感から伝えた格好
だったが、ビルはリックの実父として愛しており、継母だけが
リックを嫌っていたのである。
リックは決して家を汚したりはしない事を告げ、テレビで
バスケの試合を見て、ゲーム「明日の影」をするだけだという。
月曜日の夜に戻るのでそれまでにはきちんと片付けをしておけ
よと言われる。継母は家には入れない約束だとしてビルに怒る
が、例え離婚してもアイツは息子なんだと理解を求める。
サラがダベンポート家にやってくると、現在ウィルデン邸に
いる事を告げ、ディッシャーを取りに来ただけだという。
一方アマンダの元に電話が鳴ると家に呼び出されるが・・・

月曜日、ビルたちが帰宅すると、アマンダが死亡し、そして
リックの友人のジョシュも殺害されていた。ビルは急いで
リックを探すが何処にも居なかった。

警察が現場へとやってくる。
捜査官のモーティは遅れてやってきたゴーレンたちに現状を
伝える。友人のジョシュとリックは土曜日にここに滞在して
日曜日にはアマンダが来ていること。リックが現在行方不明
の状態であり、ジョシュとアマンダの関係を嫌ったリックが
殺害して逃走したのではないかと推察する。
防犯カメラは設置されておらず、ゴミは採取済み。ゴミの集積場
は殻になっている事を告げると、ゴーレンは収集日を調べる
様告げる。この家のベビーシッターはサラ・エルドンだが、
週末は向かいのウィルデン邸に居たのだという。

ゴーレンとエイムズはビルから話を聞く。
兄妹の仲はとても良かった事を告げ、息子が妹を殺すことなど
あり得ないという。
サラによると土曜日の夜にリックを少し見かけた事を告げ、
酔っている様だったと語る。アマンダの姿は見たのかと問うが
見ていないという。

遺体はアマンダの服が乱れており、ジョシュに襲われたのでは
ないかという疑いも有ったが性的暴行の形跡はなかった。
何故かエンドウ豆が並べられていることに気がつく。
エンドウ豆の件に関してゴーレンはエイムズに飲酒でリハビリ
施設に入ったり刑務所など密閉された空間で過ごすと、このよう
にエンドウ豆などを並べたりする傾向があるという。感情を
抑制させるための手段だという。ビルによると確かに息子は
6週間と8週間の二度リハビリ施設に入居した事を認める。
しかしエイムズは何年も施設に入っていない限りこういう行動
を起こすことはないのではないかと告げる。
ゴーレンはアマンダの服の乱れに関して、出血時にはブラウス
のボタンは閉まっていた事を告げ、我々を騙すつもりので
偽装工作されている事を告げる。すべては演出だとし、反射的
行動が見られるとの事だった。

ゴーレンは署に戻るとディーキンスに現状を報告。
遺体はゴミ収集車によって運ばれている可能性を告げると、
ディーキンスは月曜日にゴミが回収されることを知っている人物
の犯行ではないかと告げる。ゴーレンも同意し、失踪して48時間
が経過するのにまだクレジットカードが使われていないことに
違和感を唱える。

ビルの事を調べると、80年代に格安空港会社の飛行機事故に
合い、前妻と子供2人が亡くなっていること。その時の賠償金
で資産家になったこと。今回二人の子が亡くなったことで、
後妻の子が唯一の相続人になった事を告げ、継母による犯行も
視線に入れていく。そんな継母のティナはベビーシッターの
ジニー・カントに告訴されていたことがある事を知る。

10月9日(火)・セントラルパーク。
10月11日(木)・検死官事務所
10月15日(月)・ミードビル更正施設・ペンシルベニア
10月23日(火)・罪状認否
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両親が旅行中に兄の友達・ジョシュとリックの妹・アマンダ
が殺害される。リックが行方不明になっていることと、
アマンダの衣服が乱れていることから、ジョシュが妹に
手を出したことによるリックが殺害を於かしたものだとして
捜査を始めるが、ゴーレンは殺害現場が偽装していることと
失踪して何の手がかりも見せずにいることを不審に思い、
リックは加害者ではなく被害者だとして捜査を開始する。

不幸な境遇の元で育った姉妹が幸せを掴もうとして、
昼ドラの展開を踏襲したシナリオで幸せを得ていこうと
している姿が有った。

姉のハンナが本当に幼少期に悪い人物だったのか。
そして妹のサラだけが良い子だったのか。
ハンナは姉としてサラの幸せを優先的に考えて、我が身を
犠牲にしてでも妹に良い暮らしをさせたいとする思いの
元で悪さをしていたのではないかというものが有るけど、
サラが老夫婦に里親として引き取られた際には、自分の
事を考えて里親捜しをする事だって出来ただろうに
何故それをしようとはしなかったのだろうか?
施設に残ることでサラとは近くに居られたという状況が
有ったのかな。

ハンナがサラの仕事を探す流れに関しても、上手い事仲間の
ベビーシッターを唆してクビにした後に、その空いた隙間
に滑り込ませたみたいだし、姉としては最初から妹を呼び出す
つもりで計画していたみたいだけど、問題はドラマのシナリオ
に沿った幸せを掴もうとする流れによって、本当に幸せを
得られると考えていたのかどうかだと思う。

継母が金銭的に夫の金感情にうるさかったという辺りが
上手い事ミスリードを引き起こして殺害動機を霞ませている
ところは上手かったのかな。
屋敷で起きている不可解な事件は全てがベビーシッターに
よるものなのかそれとも継母の策略ではないのかの流れ
が分からない作りになっていたよね。

最終的には囚人のジレンマ的流れを演出した感じ。
裏切るとは思っていない相手に不信感を抱かせて、これまでの
自分を犠牲にして幸せを掴もうとしていた辺りの感情を
上手く引き出したのかなというものだった。