LAW&ORDER:クリミナル・インテント (aka.LAW & ORDER:犯罪心理捜査班) シーズン2 Law & Order: Law & Order: Criminal Intent

Feb. 16, 2003
第14話 ホームレス連続殺人事件 Probability

脚本／Rene Balcer、Gerry Conway
監督／Frank Prinzi
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レオ・ガーガスはホテルで血液検査を行う。
検査をした後、健康である事を証明する書類を受け取ると
バーナードはレオに金を手渡し、今後は数週間に一度電話して
くるよう告げる。レオはバーナードから洋服を受け取り、そし
てホテルに備え付けてあるマスタードを袋に詰めると室内を
出て行く。バーナードは弟のベンの元にいくと、エレインに
渡してくれとして300ドルを手渡す。医学研究に協力して血を
取られた事を告げ、見返りに千ドルをもらったのだという。
その書類を弟のベンに見せ、質屋から婚約指輪も買い直した
事を告げ、エレインとやり直したいと伝えて欲しいという。
バーナードは大学に通う息子・リッキーに遭うと、今後は今まで
の償いをしたいとして小遣いを手渡す。

ベンはエレインにお金を渡すと300ドルでやり直すというのか
として激怒。息子に遭いに行った事を知り、娘に近づいたら
困るという。ベンは弟に言い聞かせる事を約束する。
ベンはレオに遭うと、今のままでは無理だと告げ、研究の
バイトを続けろと語る。今度は1万ドルくらい請求してみろと
いう。レオは電話でバーナードを呼び出すと、彼は突然
木片でレオを殴り殺すのだった。

翌日ヒンソン刑事に呼び出され、工業地帯で遺体が発見された
事を告げる。状況からすると工場に忍び込もうとして門に
挟まれて死亡したのではないかとするが、悲鳴が聞こえなかっ
たのは不自然であり、音が聞こえなかったのは門に挟まれた
時には死亡していたからだという。

検視局のエリザベスも浮浪罪の前科が有り、事故死ではない
のか?とするが、門は右側から閉まっているのに対して頭のケガ
は左側にある事を指摘する。路上生活者用のシェルター名が
書かれているとし、指輪を所持していた事からも既婚者だろう
という。しかし指輪をしていたとする日焼け跡が無いこと。
また指輪には値札が付いていたであろう跡が有った。ホームレス
は特殊な場所に金を隠す物だとしてゴーレンは服を探り出す
と腕の袖の中に縫い付けている事を知る。

レオの妻・エレインから話を聞くと、息子の卒業式で問題を
起こして以来遭っていないという。復縁について予定は有った
のか?とするがそんな話はしていないという。ベンは少し前に
弟から300ドルを預かった事を告げ、やり直したいのでエレイン
に渡して欲しいと言われた事を語る。彼は500ドルを手にして
いたが心当たりはあるかと尋ねると、血を売ったとか言って
いたという。弟はマーケティングの仕事をしていたので、頭
はそう悪くは無いのだと語る。

1月8日(火)・路上生活者シェルター、NYブルックリン。
職員から私物を預かっているが3ヶ月取りに来ないと処分され
るという。レオの荷物を受け取ると、ホテルのマスタードが
入って居る事を知る。またタバコを買っている事を知ると、
彼は歯にニコチンが付いていなかった事を指摘。職員によると
懇親にしていたジョニー・ダイキンスの為に買ったのではない
かという。ジョニーには一ヶ月以上遭っていないとの事だった。

マーク・シェン刑事に話を聞くと、ジョニーの遺体が一ヶ月前
に発見されていた事を知る。第2、第3頸椎を強打されて骨折
している事を知る。レオもジョニーは40歳代後半で健康だと
いう。似たような事件は一年で何件有ったのか?と尋ねる。

エイムズとゴーレンは資料を調べると、14件類似事件が有る
事が分かる。全員が白人で45歳から55歳。全員頭部に打撃
を受けて外傷の跡があった。同一犯によるものだろうと。

そんな中、バーナードの元に何者かから電話が鳴る。
バーナードは焦った様子を見せる。

ゴーレンは事件の関連性を調べるが規則性がないことを知る。
遺体・事件は広範囲に及んでいて、事件間隔も一定間隔じゃ
ないこと。動機も不明だするとディーキンスは共通性を探る
よう告げる。エイムズはとりあえずマスタードの線を追う事
を告げる。

1月10日(木)・グッドナイトホテル、NYクイーンズ
ホテルの支配人と室内清掃員の女性からガーガスの部屋から
出たゴミのことを聞く。注射器が有りゴムのチューブ付きの
小型の物だったという。ゴーレンは恐らく血液検査用だという。
四角いシールと細長い紙切れも有ったとすると、心電図を
取ったのだろうという。しかしホテルで何故そんな事をした
のか。14名の被害者を調べると、全員100万ドルの生命保険が
掛けられている事を知る。全てが企業向けで"重役プラン"の
保険でフランスの信託会社などを含め、全て外国の企業の
役員となっている事を知る。全て実体のない会社だが、何故
保険会社はそんな単純なスキームに気がつかないのか?と
ディーキンスは不思議に感じる。

1月11日(金)・保険業協会、ナッソーストリート
1月14日(月)・バーナード家、NYスタテンアイランド。
1月16日(水)・エレイン・ガーカス家
1月18日(金)・保険業協会
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ホームレスの男性・レオが殺害される。
かつては家庭を持っていたレオは、再び家族を取り戻したい
気持ちがあり、なんとか金を稼いで関係の修復を図ろうとした
矢先に殺害される。調べていく内に、ホームレスが何人も
殺害されている事が分かり、巧妙に仕組まれた保険金詐欺の
被害者である事が判明していく。

ゴーレン程の人物ならばわざわざ保険の専門家に聞かなくても
そのロジックは簡単に破れそうだったけどね。

皮肉にも保険金詐欺で食い物にする人物も食い物にされる
人物もそれぞれの理由で家庭を取り戻したいとする気持ちが
有るようだ。共通するのはどちらも金であり、生活力の無い
甲斐性のない男性の姿が描かれたというところなのか。

当初強迫神経症なのかなと思っていたけど、そんな人物ならば
ホームレスには近づかないか。
実際にはアスペルガー症候群だったようで、他人の気持ちが
分からないという高性能な自閉症だという。

レオが何故家庭を崩壊させてしまったのかがイマイチ分からな
かったけど浮浪罪なんて定義があるとは知らなかった。
レオ自身も心に闇を抱えていたのだろうか?

レオとベンとエレインの立場を考えると、ベンはエレインに
恋をしていて、それを邪魔しようとしているところが有るの
ではないかと思わせたけど、弟の家庭の事を考えての行動だった
のね。

アスペルガーのスティーブンスはゴーレンと似たような天才的
論理的な持ち主だった為に、エイムズとしては気が合いそうだ
とか文通でもしたら?と語る姿が有った。
悲しいかな、一人の男性が欲のためにしでかしたミスによって
全ての事実が発覚した。

事件捜査の着眼点に於ける始発点がリオにあったことも有って
事件の共通性が見いだしづらい所に追いやられてしまったのは
分かるけど、それ以外は規則性は有った訳だし、ゴーレンならば
そう悩まずとも解けたと思う。