LAW&ORDER:クリミナル・インテント
Law & Order: Criminal Intent シーズン3





October 5, 2003
第3話 天の恵み The Gift

脚本/Rene Balcer、Marlane Meyer
監督/Alex Zakrzewski
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資産家のウェブスター家
妻のリズは激しい心配性で夫・ヘンリーの浮気の証拠を探そう
とする。ヘンリーは浮気などしていないとして否定する。
ヘンリーは息子のクレイトンにリズのことを相談すると、母は
心配性であり僕の元にも頻繁に電話がかかってくるという。
クレイトンはリズに対して、離婚することにでもなれば許さない
と語る。
リズは三人でディナーを取らないか?とするが、夫は画廊の仕事
マイアミに出張であり、息子にも仕事が有った。また今度に
しようと告げる中、ヘンリーはクレイトンに対して、寧ろ彼女
の方こそ現在行動が怪しくなっている事を告げる。
リズは友人のアイリーンたちと食事をする中、男からメールが
届く。それを知ってリズは息子に何度も心配の電話を入れるが
通じなかった。何か嫌な予感がするというリズ。
ロングアイランドの路上に車が止まっており、二人組の若者は
トランクの中に入っている男性・クレイトンの遺体を発見する。

被害者はニュースタイム社のカメラマンをしているクレイトン
ウェブスター。携帯があり、サイフ、現金、カードには手を
つけられていないという。ゴーレンは車のトランクを調べて
いるとトランク内を照らすライトが切れている事が分かる。
遺体は喉を切られて殺害されていたが、血だまりがないこと
から別の場所で殺害されたであろう事を告げる。カメラを遺体
の隣に置かれており、電源は入っているがテープが入って居なか
った。取材対象者に殺害されたのか。
ゴーレンは近くに教会がある事を知ると、エイムズは朝のミサ
が行われている事を告げ、聖ペテロ教会だと語る。聖ペテロ教会
は天国の門を守っている意味があるのだと語る。

4月30日(水)・ニュースタイム社
責任者のリバースから話を聞くと、クレイトンは主に違法タクシー
についての取材をしていたという。単独取材をしていたことは有る
のかと問うが、特にないという。エイムズは彼のパソコンを
見せて欲しい事を告げるが、会社の所有物であり、公開出来ない
情報も入って居るのでこちらで調べて報告するという。
ゴーレンは"写真は踏み込んで撮れ"と書かれているのを知り、
戦争写真家キナバの言葉なのかと問う。写真を見ると彼は
イラクに従軍して取材していたことがあるのだという。毎晩の
ように母親から電話が鳴り、メモが多数デスクの上に残されていた
エイムズはパソコンの内容を調べたら必ず報告して欲しいと
語る。

リバースはクリスティンのアパートを尋ねる。
奧から出てきたのはオクタビアという女性でクリスティンは居ない
と語る。するとゴーレンとエイムズがリバースを尾行してこの
アパートに来ており、クレイトンが単独取材をしていたことを
裏づける行動を取っていた事を知る。リバースが手にしていた
のは課税台帳の写しで、彼のパソコンから引き出した情報だ
ということ知る。
オクタビアから話を聞くと、自分は弁護士であり、サンチアゴ在住
の美術品コレクターの代理人をしているのだという。
美術品の包装には"ウェブスターギャラリー"と書かれていること
を知る。被害者はこの部屋の借り主の事を調べていたのだろう
と告げ、自分の父が浮気していたのかどうかを調べていたの
だろうという。しかしオクタビアは不倫を否定する。
彼からの支払い200万ドルが滞っていることも知る。

4月30日(水)・ウェブスターギャラリー
ヘンリーから話を聞く。自分はマイアミの仕事から帰宅したばかり
で深夜一時半に戻ったのだという。息子も仕事をしているハズ
だと告げる。死体がロングアイランドに有ったこと、そして
その場所の近くにはオクタビアのアパートがある事を問い詰める。
200万ドルは買い付けた版画の代金であること告げ、仕事の金
だという。彼の妻・リズは銅山を持つ資産家の娘であり、その
資金が妻から出資されているが、浮気の疑いを持った妻は
資金の提供を打ち切った為に争いになったのではないかと疑う。
しかし妻は元々心配性なだけであり、息子にオクタビアの尾行
を頼んでいたのかも知れない事を語る。

その頃、リズはシルビアに相談していた。
夫に全てを話せれば良いのだが・・・と意味深な発言をしていた。
しかしシルビアは息子さんの死には意味があったのだと告げ、
3つの教会(聖ペテロ、聖アントニクス、聖フランシス教会)の近く
にいたのであれば心配することはないという。
天使や聖人に囲まれているハズで、息子さんは平安の中にいる
ハズだと語る。

5月5日(月)・駐車場
5月6日(火)・アイリーン・マックスウェルの家
5月8日(木)・ジュリアン&シルビアの家
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資産家の家族の長男が突然何者かによってのど元を殺害され
て死亡ししまう。彼はマスコミ関係者だった事も有り、
取材していた対象者からの殺人の線も考えられたが、
調べていくウチに、クレイトンの母親が極度の不安症が
有り、死亡の前に彼に何度も電話している事が判明する。

色んな要素が入り交じっていて、殺害された動機がまた事件の全容
を知っていたとしても、難解なものがありそうなもの。
動機は浮気が原因でも取材対象者からの反対でも金銭的問題でもなく、
宗教絡みの事件だった。
正確に言えば金は絡んでいるとは思うんだけどね。

取りあえずシーズン3で気になるのはエイムズの妊娠の事か。
今回のエイムズはつわりだとしてイスに座る姿が有ったり、
霊能者がエイムズの妊娠を言い当てたけれど、明らかに
嘘であろうことは伺える。そもそもお腹の大きな状態を
目にしている訳で霊能力だと分からなくとも簡単に見破れる
ものがあるよな。

一種のマインドコントロールなのかと思っていたので、彼女
自身に現実を悟らせるのも相当骨の居る作業かな
と思わせたけど、マインドコントロールとまではいかずに
表面的なところで、操られていた感じ。

人間の弱みにつけ込んだ霊感商法ということも有って
悪徳さ、えげつなさを感じるものだけど、過去に於いて、
ジュリアンが逮捕される際に、シルビアには起訴猶予
が行われている現実にはどんな事情が隠されているのかって
感じの流れが有る。

シルビアの人格の一部となってるのは、自分の力の有無で
あること。病気の事実があることを霊能力があると信じ
こませることで、彼女の中でも希望の一部と化していたもの
が有るのだろうが、ジュリアン自身が信じ込ませた霊能力に
対して否定すれば人格が崩壊するという状況の中で、それ
を告白すべきかどうかの決断に迫るところはなんとも言えない
かな。

南米の宗教色の強いものが有ったけど、これだけ教会が
乱立していると逆に何を信じて良いのか分からなくなりそうだ。

世界の歴史を見ていけば、その殆どは宗教観の違いから
戦争は起きている訳だし、アメリカってそういう意味では
内戦が起きてもおかしくない状況が国内の中でできあがって
いる感じはするなぁ。


ロバート・ゴーレン (Vincent D'Onofrio) 天才刑事
アレクサンドラ・エイムズ (Kathryn Erbe) ゴーレンの右腕
ジェームズ・ディーキンス (Jamey Sheridan) 警部
ロン・カーバー (Courtney B. Vance) 検事
エリザベス・ロジャース (Leslie Hendrix) 検視局
--- (Steven Zirnkilton) Opening Announcer (voice)

ジュリアン・ベロ (Bobby Cannavale) 詐欺師、麻薬販売
シルビア・キャンベル (Jane Adams) ジュリアンのパートナー
リズ・ウェブスター (Anne Twomey) 妻、心配性
ヘンリー・ウェブスター (Michael Nouri) 夫
クレイトン・ウェブスター (Lee Aaron Rosen) 息子、ニュースタイム社
オクタビア・ルイス (Florencia Lozano) 弁護士
アイリーン・マックスウェル (Fran Brill) リズの友人
ジェリー・リバース (Brennan Brown) ニュースタイム社・上司
ネスター (Edgar Godineaux) 殺人犯・二人組
エドュアルド・ロメロ・メンデス (Antone Pagan)
アップマン (Jason Manuel Olazabal) 捜査官
スレート (Adam Gordon)
(Patrick Samay) Severen
アーニー (Rafael Osorio)
(Michael Fawcett) Leland Olds
ジョーン (Joan McMonagle)


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)


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