LAW&ORDER:クリミナル・インテント
Law & Order: Criminal Intent シーズン3





January 4, 2004
第13話 身代わり強盗犯 Pas de deux

脚本/Rene Balcer、Warren Leight
監督/Frank Prinzi
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ダンス教室に一人佇んでいる女性・マージーに声を掛ける紳士
風の男性ドニー。マージーは初めて来たので踊れないとして
ドニーからの誘いに戸惑うが上手く女性をリードしていく。
ダンス後、緑茶を飲みに行くと、ドニーはマージーに喫煙を
名目に店の外に出ると食い逃げしようと語る。
更には高級ブランド店にいくと、バッグを万引きさせていく。
女性は男性の言われるまま従う中、そのスリルにハマっていく。
そしてついには女性は爆弾を使った銀行強盗にも手を出していく。
一方ドニーは太った男・アーニーと共に次の銀行強盗の計画を
する。アーニーはもうやりたくない事を告げるが、取り分は
君の方が多くすると言われ、いつものように銀行を襲う。
アーニーは銀行から出ると、追いかけてきた警備員に対して
時限爆弾がつけられているのだとして体に巻き付いている手製
の爆弾をちらつかせる。しかし次の瞬間アーニーは爆弾が
爆発し死亡してしまう。

ゴーレンとエイムズは現場へやってくる。
男の遺体からサイフや携帯などは見つからないという。
男が銀行員に手渡した紙には、「爆弾がある。金を袋に入れ
ろ」と書かれていた。この数週間で類似する事件が3件起きて
いる事を語るエイムズ。ゴーレンは彼の身なりや手を見て
彼には職業をしている形跡があるという。靴に皺が有り、
ズボンは膝をついた跡があり、腕には古いヤケド跡、指先に
はインクが付いていた。ゴーレンは恐らくコピー機の修理・
メンテナンス業者だろう事を告げる。シトラスの匂いがして
くるのを知って溶剤だと告げる。
何処かに仕事着を隠しているハズだとして、そのまま仕事を
した後に銀行を襲ったであろう事を告げる。銀行の隣にある
喫茶店のトイレを調べると、ゴミ箱からスーツケースが出てくる。
エイムズは爆発物ではないかとするが、そこにはB&Cコピー
システムと書かれたもので、容疑者はアーニー・ドミンゲス
だと分かる。

1月6日(火)・アーニーのアパート。
室内を捜索すると馬券が落ちていて大穴狙いだった事を知る。
恐らく金に困っていただろうこと。更に用心深さがあるという。
保険証券に加入しており、一ヶ月前に5万ドルの契約をしている
という。受取人はエンジェル・ドミンゲス。妻なのかとするが、
エイムズは妻が住んでいたらこんなに部屋が汚れていないだろう
事を告げ、元妻だろうと語る。室内からは爆弾に使う道具が
見つかり、爆弾は手製だと分かる。捕まった時の罪の言い訳に
しようとしていたのか。

爆弾物処理班によると、インクカートリッジに火薬を仕込んだ
爆弾で、タイマーは20分に設定して有ったこと。警備員に
捕まらなければ助かっていただろう事を告げる。

エンジェルから話を聞くと、彼とは別れたが銀行を襲うような
大胆な人物ではない事を語る。誰かにやらされたのだろうと
語り優しい人だという。指輪をしていることから婚約中だと知る。
アーニーはその事を知って落ち込んでいたが自殺はしない人だ
として明るい人だったのだと語る。ゴーレンは彼女の目の上の
キズを見て婚約者に殴られたのかと問うと、車の事故を
起こしたのだという。彼が酔って衝突事故を起こしたのだという。

アーニーは生命保険に入って居たが加入したのは第三者であろう
事を告げる。アーニーが単独犯だということを思わせる為の
工作だというエイムズ。

そんな中ディークスはオフィスでニコール・ウォレスの判決を
待っていた(S2-3話S2-23)。
エイムズたちに有罪は間違いないだろうと語るが、無罪だとする
判決が出たとの知らせを受ける。エイムズたちは失望する。
そんな中ディークスはエイムズたちに他の爆弾を使った銀行強盗
事件の資料を手渡される。

資料の中から過去にアーニーが銀行に押し入った来た時の映像を見る。
ロビーから入って居るが、時計に触れていること。後ろの人も
時計に触れていることから入り口にはイスラエル製の金属探知機が
設置してあることが判明する。爆弾が有るのであれば必ず
発覚するハズだという。ゴーレンは最後の銀行の事件の際に
だけ本物の爆弾がつけられていたのだろうとし、共犯者がすり
替えたであろうことを語る。

銀行強盗にはパターンがある事が分かる。
隣にカフェがあること。トイレで着替えをしており、黒幕は
アーニーのように前科のないものを選んで犯行を唆している
のだろうと語る。

1月12日(月)・アーニーのアパート
1月14日(水)・床材販売店
1月20日(火)・B&C証券
1月23日(金)・サンドイッチ店
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爆弾を体に巻き付けた銀行強盗事件が多発する。
過去に三度強盗事件を起こし4度目の事件の際に体に巻き付けた
爆弾が爆発したことによって容疑者は亡くなるが、彼には
共犯者・首謀者が居て、単独犯に見せかけた犯行であること
を知って正体を暴いていく。

首謀者の男性、5度も過去に銀行強盗の共犯で捕まっていると
していたけど、そんなに犯罪を犯しても出所出来るものなのか
って気がする。

抑圧された世界に対して、銀行強盗をある種のカタルシスと
して捕らえて、自由を求めるニューシネマ時代の映画「俺たち
に明日はない」のボニー&クライドを求めていたのだろうか。
平凡な主婦では物足りないのか。そして自分が末期のがんだと
知って死なばもろとも的展開が用意されていたのか。

色々と繊細なタッチで心理描写を掴んでいくシーンも多かった。
ダンスでの踊りの傾向から相手の性格を見抜いていくこと。
絵画教室に通っている女性の絵の傾向から、彼女の心理的
状況が何処に有るのかということを掴んでいくところは、
ゴーレンらしいところなのかも。

同じ週に放送された「LAW&ORDERのS.V.U」S3-16では女性が
彼氏の要求に応える為に嫌々男性への奉仕をさせられ
結果としてレイプに発展してしまう結果となったけど、
それの熟年カップル版という感じもする。
ここまで男性に対して盲信出来た理由は何なのか。
相手が体の関係を迫らず接してくれたことに紳士だと感じ
るものが有ったのか。

取調室に於ける互いの気持ちの相違というものを見せつける
という古典的手法で仲違いさせるという展開だったけど、
犯人が複数居る時には効果的なのかな。

自殺願望があるとか末期の前立腺がんだとしていたけど、
本当のところどうだったんだろうね。
夫人の車に乗せたアンモニアと炭化カルシウムから起爆薬
の銀アセチルドを作れるとしてまたしても犯人を女性に
押しつけようとしていたけど、自殺がしたいのであれば、
そんな面倒なことをしなくても良いような感じがする。

ラストで薬が盗まれているとした際にドニーのポケットに
入れたのは突然取調室で踊りを踊ったゴーレンかと思ったけど
エイムズだったのかね。

途中で裁判の判決に於いてゴーレンらが担当してであろう
事件が無罪判決を言い渡されていたみたいだし、その結論
からしてカーバー検事は不満を今回の容疑者にぶつけている
のてはないかとする疑いをもっていた。


ロバート・ゴーレン (Vincent D'Onofrio) 天才刑事
アレクサンドラ・エイムズ (Kathryn Erbe) ゴーレンの右腕
ジェームズ・ディーキンス (Jamey Sheridan) 警部
ロン・カーバー (Courtney B. Vance) 検事
エリザベス・ロジャース (Leslie Hendrix) 検視局
--- (Steven Zirnkilton) Opening Announcer (voice)

ジョニー・デパルマ (Charles Rocket)
マーギー・ティモンズ (Enid Graham)
ウィル・ティモンズ (Geoffrey Cantor)
アーニー・ドミンゲス (Delaney Williams)
モーリーン (Ruth Gottschall)
オースティン (Robert Langdon Lloyd)
エンジェル (Shirley Roeca)
デモス (Richard Furlong) Patrolman
アリ・ヘルナンデス (Emilio Delgado)
ブライアン (David Flaherty)
アンドレ (Eric Jordan Young)
デ・レウッチ (William Scott Brown) 捜査官
アンナ・シャピロ (Bonnie Rose)
タミ (Edie Cowan)
フェニックス・ティモンズ (Morgan Christopher)
ストロング (Jeremy Knaster) 捜査官
タナカ (Nick Sakai) 捜査官
--- (Tony Campisi) Bank Manager
--- (John Mooney) Waiter
--- (Jennifer Torriero) Ballroom Dancer
--- (Dan Weltner) Dancer
--- (Pete Macnamara) CS Detective


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