LAW&ORDER:クリミナル・インテント
Law & Order: Criminal Intent シーズン3





March 28, 2004
第20話 神のモルヒネ D.A.W.

脚本/Rene Balcer、Warren Leight
監督/Frank Prinzi
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母は埋葬するという妹のダニエルだが、医師のリンガードは
もう少し早く言ってくれたら良かったという。火葬にすること
になっている事を告げ、一緒に母の指輪も埋葬するのだという
ダニエル。ダニエルは姉のジャネットに対して必死に訴える。
ダニエルはヘメリック葬儀社のクックに対してラリーが盗んだ
のではないかと問う。母が運ばれる時には確かに指輪をして
いたのだという。どうしても母と共にあの指輪を埋葬したい
というが・・・一週間後にはボルティモアに戻ると言われる。
ダニエルは31分署の警察官のグレッグに相談にいく。母親の
指輪がなくなったということ。盗難届けを出すというが、
グレッグはダニエルの注射痕があるのを知ってドラッグ中毒患者
だと知り、まともに取り合おうとはしなかった。
その夜、ZIPP PARKで働くラリーの元に警察から電話が鳴るが
電話に出た途端に何故か切れてしまう。
そして別の場所ではダニエルはリンガード医師に対して、姉に
母の指輪を探す様説得して欲しいと頼みにいく中、帰り道に
ダニエルはドラッグの過剰摂取で意識朦朧とする中、3台の車に
よってひき逃げされる事件が発生する。
一人の目撃者がいて急いで警察を呼ぶ。

目撃者の話によると一台目はよけ損ねて、継続して二台が
引いたというものだった。嘔吐の後があること。更にボルティモア
から4日前の乗車券を持っていたこと。
別の場所にも吐瀉物がありツケ爪が折れて発見されたことから
恐らく車の助手席に乗っていた運転手によって薬を打たされ
それが全身に回ったこと。車を降りようとしてドアラッチで
爪を折ったであろうこと。車の外ではいた後にひき逃げの一人が
来たのだという。

そんな中ひき逃げ犯人の一人が自首してくる。
自分は動物かゴミだと思ったとし、前の車が踏んでいったので
気が付かなかったのだという。曲がろうとしたが理由もなく
脇道に車が駐まっていたので避けることも出来なかったのだと
いう。その件については事故調査班と話をして欲しいと頼む。
最初の衝突では死なずに意図的にその人物が踏ませるように
道を封じたのだろうという。
また遺体からは最近の注射痕が見つかったというロジャース。
被害者の左腹部に打たれているが、普通麻薬をこんな場所から
打たないという。隣の者が何かを打ったのだろうという。
指紋から身元が判明する。
ダニエル・ピアース、非常勤講師だった。2年前にドラッグで
逮捕されておりヘロイン検査で陽性が出たという。

4月8日(木)・ジャネット・ピタースの部屋。
ジャネットは不在で管理人のホークスが部屋を開けてくれる。
3日前に母親の通夜だったという。姉とは踊り場でケンカして
いたとし、姉の婚約者のことを悪く言っていたという。相手に
相応しくないと言っていたとのこと。相手は駐車場の操車係
だという。何かを探しているみたいだったとのこと。
ゴーレンは室内に30年代の宝石デザイナーのスザンヌ・ベルペ
ロンの宝石の箱があることが分かり、その中身が無くなって
いることを知る。写真には確かに彼女がその指輪をしている
形跡があるとのこと。誰かがすり替えたのだろうと。

ジャネットから話を聞く。
確かに遺品の件で話合っていたという。祖父母の25周年の
記念指輪が無くなっていると妹が話していたとのこと。
しかしジャネットは元からそんなものはないのではないかと
疑うが、ゴーレンはエメラルドとルビーで出来た高価なもの
だとすると写真を見せる。ラリーは刑事から電話が有ったが
何故か電話に出ると切れてしまったという。何故刑事からの
電話だと思ったのかと問うと、上司が刑事からの電話だと
言ったのだという。妹さんはブロードウェイの分署に行って
いることが分かる。

4月9日(金)・警察31分署

4月13日(火)・リンガードのオフィス・マンハッタン病院
4月13日(火)・マンハッタン病院の経理部
4月15日(木)・アルフレッド&バレリー・ペレ宅
4月21日(水)・C&B薬局
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ボルティモアから通夜の為に訪れていた女性ダニエルが、葬式
に於いて火葬ではなく埋葬したいことと訴えるが、時既に遅く
火葬すると言われる。更に祖父母の25周年に贈られた記念の高価
な指輪を一緒に埋葬したいとして探すも何処にもなく、それを
探そうとして、姉や主治医、警察にも知らせるが誰も取り合って
もらえず、夜、ドラッグの過剰摂取に加えて車に次々と轢かれて
殺害される事件が発生する。

最初から医者が如何にも怪しい事件だった。
ただ可能性としては葬儀社の人物、そして姉の夫であるラリー
が犯人である可能性も除外ではない事件である。

ただ単なる盗難事件だと思っていたものから、殺人事件に発展
することで大がかりな捜査となっていくという、このドラマ
らしい掘り下げ方をしたのかな。

自分は神だと思っている人物からの自供を引き出す為に、彼の
ような人物の性格を知り尽くしたゴーレンならではの方法で、
紐解いていく。彼の身に何が起きて、彼が猟奇的行動を取る
理由が何処に有るのか。
彼のプライドをズタズタにし、自分一人が気分がよくなって
他人を犠牲にしているドクターに対して、どのような行動を
取れば自供に導くことが出来るのかを描いていく。

ドラマとしては比較的スタンダードなドラマ内容だったのかな
とも思う。ただ金目のものを盗んでいたという背景には、ドラッグ
を購入する為の資金源にしていたのだろうか?

医療扶助を受ける為に資産を減らしたのではないかとしたり、
亡くなった被害者の娘・ダニエルにはドラッグ中毒の過去が
有ったり、警察がその辺の事情を知って捜査を疎かにしている
当たりのロジックを見抜いていくというのもゴーレンならではかも。

書類社会なので何処かで必ず書類に記載されていない矛盾した
事情が含まれており、その辺は捜査官による根気の追跡劇って
感じだったな。

医者が人の命を預かる大切な立場であるだけに、ちょっとした
悪事の種を持っているとこういう悪い事が出来てしまうものだね。

ダビデの星を持つユダヤ教徒の葬儀を行ったルース・ペレの件
で上手いこと犯罪のロジックを証明出来そうになったり、一度は
ドクターよりも優位に立てそうな心不全の患者を登場させ、
ドクター自らが回復させる姿を見せるところなど、こそばゆい
犯人だったね。

それにしても過去に行っていた火葬の流れ、その人数を聞いて
いくとゾッとするところがあったな。こういう事件って
発覚するまでのスパンがあるので、被害者が多くなってしまう
のかな。


ロバート・ゴーレン (Vincent D'Onofrio) 天才刑事
アレクサンドラ・エイムズ (Kathryn Erbe) ゴーレンの右腕
ジェームズ・ディーキンス (Jamey Sheridan) 警部
ロン・カーバー (Courtney B. Vance) 検事
エリザベス・ロジャース (Leslie Hendrix) 検視局
--- (Steven Zirnkilton) Opening Announcer (voice)

エドウィン・リンガード (Kevin Tighe) 医師
イザベル・ドーソン (Karen Ziemba) リンガード医師の彼女
ダニエル・ピアース (Keisha Alfred) 非常勤教員・妹
--- (Greg Zittel) 31st Precinct Detective
ジャネット・ピアース (Cheryl Freeman) 姉、ラリーの婚約者
メリル・クルザース (Kate Skinner) リンガードの秘書
(Gretha Boston) Phoenicia
グレッグ・ラフォード (Gary Cowling) 31丁目の分署
アルダ・モース (Paddy Croft) 看護師
ローレンス・ベリング (Dennis T. Carnegie)
Mr.クック (Jim R. Coleman) ヘメリック兄弟社・葬儀社
Mr.セルウィン (Michael Cone)
ノリス (Michael Deeg) 捜査官
Mr.ホークス (Arthur French) 管理人
クリス・スワン (Arthur French) クローディアの夫
タリン・モース (C.C. Loveheart)
バレリー・ペレ (Greta Martin) ルースの娘
アルフレッド・ペレ (J.C. Montgomery) バレリーのエット
ピア・オドネル (Jodie Lynne McClintock) 火葬を許可する公証書を
--- (Gio Perez) Pedestrian
Mrs.ドベル (Marilyn Sue Perry) 看護師
ブレビンス (Steven Petrillo)
--- (Wayne Scherzer) First Doctor
チャールズ (Franklin Ojeda Smith) 牧師
クローディア・スワン (Christianne Tisdale) イザベルの友人
--- (Mark Woodard) First Paramedic



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