LAW & ORDER : 性犯罪特捜班
(Law & Order: Special Victims Unit) シーズン2

http://www.nbc.com/law-and-order-special-victims-unit/





Nov. 17, 2000
第5話 小さな殺人犯 Baby Killer

脚本/Lisa Marie Petersen、Dawn DeNoon
監督/Juan Jose Campanella
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少年少女たちはスラム街の学校に通う中、副校長は子供に近づく
青年たちを追い払う。学校は門で固く閉ざされて子供達は
守られていたが、突然発砲音が聞こえると、6歳の少女・カーリ
ーが撃たれて亡くなって居るのが発見される。

イーストハーレムで殺人事件が起きたとして、クレイゲンは
SVUに捜査が一任されたという。6歳の少女カーリーが撃たれた
もので犯人を連行してきたという。何と犯人はエライアスとい
う7歳の少年だった。両親とは連絡を取っているが現在仕事を
病欠しているのだという。
そんな中、オリビアの元に両親・バレラ夫婦が揃ってやってくる。
両親は息子が無事なのか?と問うと、
息子さんは被害者ではなく
加害者だ
と告げる。銃で少女を撃った事を告げると、両親は
銃など所持しておらず、また子供が行く所も学校と子守のドロ
シー・ストラーダ
のところくらいだと語る。銃の登録番号は
削られていて所有者は分からなかった。

バレラ夫妻に前科は無く、下の子が生まれつき呼吸困難で入院
している為に今日は病院に行っていたとのこと。
両親はエライアスに遭わせて欲しいと頼むと、書類にサイン
してもらうことになると告げる。

エリオットがエライアスを取り調べすることになる。
現在2年生だという彼。カーリーは好きか?と尋ねると、嫌いだ
という。嫌なことばかりするのだとし、キスしてきたりする事
を語る。カーリーはどうしたのか?と尋ねると、撃たれたのだ
という。
銃を持っていた人は誰か分かるか?と問うと、少年は
僕だと語る

クレイゲンはフィンらに銃の出所を調べる様告げる。

マンチとフィンは一緒に学校へいくと教師たちに話を聞く。
現場に居た副校長から当時の状況を聞く。するとエライアスが
あのゴミ箱に銃を捨てるところを目撃したとの事だった。
カーリーもエイラアスもとても良い子だったと語る。

11月7日(火)、ドロシー・ストラーダ夫人宅へ
ドロシーから話を聞くと、エライアスは天使みたいな子だった
と語る。私は銃は所持していないという。託児所には多数の
子供達が違法に預けられている事が分かる。一緒に預けられて
いる子供ルディサミーに話を聞くと、カーリーにはよくキス
をされていたという。特にいがみ合っている事は無かったと。

SVUではキャボット検事補が両親を起訴しようとしている事を
知り、筋が通らない話ではないのかと語る。
エライアスの担任のパレデスが署にやってくる。
通常のクラスは32名だが、40名を担当していて、なかなか一人
一人に気を配れない現状を語る。そんな中、彼女は
エライアス
が事件の有った前日に描いたという絵
を持ってくる。なんとそこ
には
何者かが銃殺されている絵が描かれており、カーリーを
殺そうとして表れではないのかと疑われる。

11月7日(火)、チャーリー・フィリップスの事務所。
チャーリーはキャボットに対して、少年を起訴するよう告げる。
7歳でも起訴は出来ると告げるが、キャボットは過去
殺人罪での
起訴の最年少は11歳
だと語る。チャーリーはそれも
コロンバイン
事件
の前のことであり、今では少年犯罪にウンザリしていると
語る。キャボットはチャーリーが注目の事件故に株をあげて
出世しようとしていると非難する。しかし7歳は既に善悪が
判断出来る年齢であり、学校に銃を持ってきて発砲し、そして絵
を見る限りでは確信犯である事を告げる。キャボットはそれならば
いっその事、
テキサスで死刑にでもしたらどうか?と皮肉る。

裁判長は起訴前の検察聴取の場で、何か対案はないのか?と問う
が、計画性が有る為に起訴する事を告げ、少年院送致を求める
という。しかしエライアス側の弁護士は、両親は真面目な市民
であり、自宅勾留を求めると語る。裁判長はエライアス本人が
起訴事実を理解しているのか知る為にも臨床評価を要請すると
検事局に告げる。

11月8日(水)、23分署殺人課。
11月9日(木)、15分署殺人課。
11月10日(金)、エリザベス・オリヘット医師。
11月13日(月)、家裁。

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小学校の校庭で突然6歳の少女・カーリーが射殺される。
銃を発砲したのは7歳の少年・エライアスで、地方検事局は
少年を起訴する事を考えていた。キャボットはそれに反対する
が、上司からは誰かが責任を取らねばならないとして、
その決断をキャボットに丸投げしてくる。

銃社会アメリカがもたらした悲劇と同時に、黒人と白人の
人種間の問題であったり、宗教の問題が絡んできたりして
一筋縄ではいかない展開が用意された。

今回のドラマ、一番目に付いたのは、殺人犯の少年の母親
役がグレイズ・アナトミーでジョージの妻・カリーを
演じているSara Ramirezだった事かも。

何故カーリーを殺害したのか。
単純に暴発しただけなのかなと思っていたけど、冒頭で
門の前にいた青年たちは、麻薬密売のギャング団だった
様で、全く関係のない流れかと思ったけど、冒頭から
既にヒントが隠されているというのが凄かった。

少年たちが銃を容易に手に出来る環境があることが全ての
誤りで有り、大人の過ちが生み出した者であることは
明らか。

どの事件も後味は悪い物が有るけど、今回は特に複雑だった。
結果的にキャボットがしたことは、正しいとは思うのだけど
その決断によって少年を死に至らしめてしまったのもまた
事実で、少年刑務所なり施設に入れればこういうオチには
ならなかったのではないかと思うとかなりたたたまれない
ものがある。

80歳過ぎの老女に育児を頼まなければならない事情が有ったり、
マジメに生活している家庭を襲った悲劇としか言いようがない。
子供たちが集まる託児所で殺人事件が起きているという
のも凄いし、それを目撃してしまったエライアスの精神的
な状況も気になるかな。まぁ最後は殺されてしまった訳
だけど、殺害するのが12歳の少年だというのだからこれまた
凄い。

エリオット・ステイブラー (Christopher Meloni) 刑事
オリビア・ベンソン (Mariska Hargitay) 刑事
ドナルド・クレイゲン (Dann Florek) 主任警部
ジョン・マンチ (Richard Belzer) 刑事
モニーク・ジェフリーズ (Michelle Hurd) 刑事
エリザベス・ロジャース (Leslie Hendrix) 解剖医
ケン・ブリスコー (Chris Orbach) 刑事
--- (Steven Zirnkilton) Opening Announcer (voice)
ブライアン・キャシディ (Dean Winters) 刑事
アレクサンドラ・カボット (Stephanie March) A.D.A 検事補
オダフィン・チュツォーラ (Ice-T) "フィン" 刑事

キャシー・ステイブラー (Isabel Gillies) エリオットの妻
モーリーン・ステイブラー (Erin Broderick) 長女
キャスリーン・ステイブラー (Holiday Segal) 次女
エリザベス・ステイブラー (Patricia Cook) 三女
ディッキー・ステイブラー (Jeffrey Scaperrotta) 長男
セレナ・ベンソン (Elizabeth Ashley) オリビアの母
エミール・スコダ (J.K. Simmons) 精神科医

エライアス・バレッラ (Nicolas Marti Salgado) 7歳の少年、発砲
ニッキー・クロウ (Carlos Leon) 宗教用品店"サンテリア教"
ロバート・ソレンソン (Josh Pais) 弁護士
Mrs.バレッラ (Sara Ramirez) エライアスの母
Mr.バレッラ (Robert Montano) エライアスの父
ドロシア・ストラーダ (Gloria Irizarry) 87歳、シッター
Ms.ピビック (LaChanze) 小学校・副校長
スーザン・バルデラ (Leslie Ayvazian) 判事
ラファエル・マクレアリー (Brian Adam DeJesus) 少年
レイナ・マクレアリー (Vanessa Quijas) 病院勤務、母、護身用の銃
エリザベス・オリベット (Carolyn McCormick) 医師
チャーリー・フィリップス (Jeffrey DeMunn) 地方検事局
ジャマール・モラレス (Jaliyl Lynn) 911だと叫ぶ10歳の少年
T.J (Donovon Ian H. McKnight)
ギアリー (Gene Canfield) 刑事
ソニア・パレデス (Patricia Rae) エライアスの担任の教師
--- (Ira Hawkins) Judge
--- (Gilbert Cruz) Magazine Vendor
トニー・カラス (Daniel Roman)
--- (David S. Jung) Tech
--- (Tracy Howe) Uniform
ロレナ・ジャクソン (Sidne Anderson) カーリーの母
ボビー・クルーズ (James Villani) 麻薬の売人、リーダー
--- (Jim Yorio) Ballistics Tech
ララベ (Frank Lombardi) 警察官
キョン・クオン (Ming Lee) 麻薬密売、食品店の経営
Mrs.オーティス (Maria-Elena Mestayer)
--- (John Hartmann) Clerk
ロサリオ (Sasha Toro)
ランダル・フォーブス (Ron Bohmer) 博士
--- (Antonio D. Charity) Man in Crowd
エリス・ヒース (Wendy Barrie-Wilson) 精神科医
--- (Michelle Ragusa) Reporter
--- (Dan Remmes) Reporter

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