LAW & ORDER : 性犯罪特捜班
(Law & Order: Special Victims Unit) シーズン3

http://www.nbc.com/law-and-order-special-victims-unit/





26 Jul. 2008
第2話 つくられた犯罪者 Wrath

脚本/Judy McCreary
監督/Jean de Segonzac
--------------------------------------------------------
政府機関で死体の腐敗を調べる研究施設でローレンス博士
タルボット博士は遺体の状況を見て回る。色んな形で施設内
には無造作な感じで遺体が放置されているが、その中で自分
たちが扱う遺体とは違う三体の遺体が発見される。
FBI捜査官のフランクリンはすぐに現場へと駆けつける中、
エリオットとオリビアたちも現場に駆けつける。現場には遺体
を引きずった後が有り、不審車両が目撃されているが、防犯カ
メラには上手く映っていなかった。
3体の遺体はどれも縛られて殺害されており、一人はかつての
レイプ被害者・カルメラ・バランテス、そして子どもの遺体は
不明、そして大人の遺体はレイプ被害にあったティナの父の
ピーター・ゴーデルだった。
いずれも共通するのはオリビアが担当した事件だった。

ティナは当時ビクター・クローセンによってレイプされた後
殺害されたものだったが、科学捜査のミスによって無罪となっ
てしまったものだった。1993年のDNA鑑定の黎明期だったこと
も有って正確性を欠いて無罪になったのである。
被害者の一人、カルメラ・バランテスは3年前にギャングによ
ってレイプされた人物。そして子どもの遺体はクレイトン・
デリックス
だと分かる。父のブルース・デリックスから虐待
されていて、保護施設に預けられたがその施設で年長の少年に
犯されていたというものだった。昨日から里親からクレイトン
の捜索願いが出ているとの事だった。
遺体を調べると鎮静剤と塩化カリウムが検出されたことを知る。
被害者がオリビア以外に接点が有るか調べる様告げる。

2月27日(火)・アダム・コーデム邸。
父・ピーターはカルメラやクレイトンと何か繋がりがないか
尋ねる。するとアダムは妹・ティナの死よりも辛かったのは
クローセンが無実判決が出たことだという。ピーターはずっと
その後もクレイトンのことを探っており、義理の弟のツテを
辿って職について、結婚・出産までしている人物だという。父は
ずっと尾行して周囲の人間にクローゼンの正体を話して回って
いたので、殺害されたのではないかという。

仕事中のビクターから話を聞くオリビアとエリオット。
するとピーターはイカれた男だったと告げ、自分は一昨日は
自宅にいたと語る。

2月27日(火)・クレイトンの里親の家。
ハーディングから話を聞くとウチには常に6人の里子がいるが、
大抵の子はすぐに心を打ち解けるがクレイトンは虐待の影響
なのかなかなか心を開かなかったのだという。
よく家出していたが、大抵はブロンクスの施設に居る親友の
元に行っていることが多かったとフィンのマンチに語る。
親友の名はマイケル・ワシントンだという。二人はとても境遇
が似ていたので絆が深まったのだろうとのこと。現在マイケル
は鑑別所にいるのだという。
マイケルに会いに行くと、最近彼とはまともに遭っては居なか
ったが近所で見かけたことは有ったという。その際PCが当たっ
たので引き取りに来たと言っていた事を告げ、タクシー代金の
22ドル15セントを貸したのだという。タクシーはカターリンカ
ーサービスだと語る。

2月27日(火)・バレンテスの実家。
カルメラは事件の有った3年前から外出するのを怖がっていた
がカウンセラーの力でようやく回復していた時だったという。
ダイレクトメールでPCが当たったという連絡を受けて取りに
いったのだという。バレンテスはオリビアが3年前の事件で
娘のために尽力してくれたことに感謝を示す。

クレイトンもカルメラにもPCが当たったという連絡が届いている
が一体どういう事なのか。
タクシー会社からクレイトンを降ろしたというビリアソノベン
のアパートを尋ねる。管理人によると、借り主は半年分の前金
を払い、店を開きたいと言っていたのだという。
ドアには"アビリオ社"と書かれていた。管理人によると借り主
ダイレクトメールのデザインの仕事をしていると言っていたの
だという。室内にはダンボール箱と共にデスクが置かれている
だけだった。みんな被害者はここに呼び出されたのだろうこと
を告げる中、"アビリオ社"を逆から見ると"オリビア"という
綴りであることに気が付く。標的はオリビアに向けたもの・メッセージ
だと告げる。遺体を捨てたのも連邦政府の施設であり、過去の
捜査に不満のあるものたちによるメッセージが読み取れる
というファン博士。オリビアは自分が担当した事件だという
ことを犯人はどう調べたのかとするが、ティナの件は新聞では
かなり大きく取り上げられていたという。塩化カリウムは死刑
に使用されるもので遺体を縛った紐も警察が使用するものだ
という事が分かる。

アパートの借り主の銀行口座を調べるが、4ヶ月前を最後に
入出金はない事が分かる。エリオットらはまた小切手を容疑者
が持ってきた時には保管しておいて欲しいと頼む。

2月28日(水)・西125番街
ジュリアと遭う

2月28日(水)・ヘブンセント花屋
プラマーと遭う

3月1日(木)・保釈保証業者

3月1日(木)・ベースライン医療ラボ

3月2日(金)・首席検事補事務所

3月2日(金)・エリック・プラマー邸
--------------------------------------------------------
連邦政府の施設の遺体実験施設の敷地内で、ラボが管理されて
いるもの以外の遺体が発見される。惨いことに手を縛られて
殺害された三体の遺体。調べるとどの人物も過去に何らかの
被害に有って苦しんでいた人物だという事が分かる。
更にどの人物もオリビアが捜査を担当した事件であることを
知って関連性を探っていく。すると調べていくウチに
明らかに彼女を狙った犯行で、オリビアに危険が迫っている
事を示唆しているような流れだった。

過去にオリビアが犯してしまったえん罪事件での被害者が
オリビアに復讐するという事件。

これまで順調とは言わないけどそれなりに上手く捜査が
回っていたのに、シーズン2でのジェフリーズが左遷され
たことに続いて今度は、オリビアにかなり不利な状況を
突きつけた感じ。
えん罪によって被害に有った男性が獄中で考えた最大の復讐
方法は、オリビアを襲って実害を与えるのではなく、精神的に
追い詰めるということで上手い事出来てる。容疑者とは
いえ無抵抗な男をオリビアが撃つという状況を作り出す
ことで彼女の立場を危うくするというものだった。

オリビアが随分と神経質になっていたことは言うまでもなく、
エリオットが当然の措置をして警護を付けたのに対して、
それを裏切りだと捉えてしまいコンビ解消だとまで叫ぶ
オリビアの中にちょっと奇異な行動が見られた気がする。

オリビアの精神状態を追い詰めるようにして、深夜に彼女の
家に遺体を届けたりする辺り、ホント大変な案件だったな。

気になるのはこの流れにエリオットの妻は関与しているのか
ということ。
そして単純にオリビアが捜査に関わった人物を殺害して
いくという行為自体に卑劣さを覚えるところだけど、
オリビアが最後の説得に於いて、一連の殺人事件の発端が
自分が起こしたえん罪事件にあるということを法廷で
証言すると語っていた様に、決してオリビア自身も意図
して行った訳ではなく逃げるつもりもないということ
表していたので、もう少し事件に至るまでに誠実に接する
機会が持てれば良かったのだろうね。

一度えん罪になった人物故にキャボットたちも当然及び腰
に成らざるを得ないけど、物証を求めるという流れは
決して間違いではないよね。

当時の事件では目撃証言者のミスだったのか、それともDNA
鑑定がどのようにしてエリックに不利な状況として働いた
のか分からないけど、刑事たちにとってはまた身が引き締まる
エピソードなのかも。


エリオット・ステイブラー (Christopher Meloni) 刑事
オリビア・ベンソン (Mariska Hargitay) 刑事
ドナルド・クレイゲン (Dann Florek) 主任警部
ジョン・マンチ (Richard Belzer) 刑事
エリザベス・ロジャース (Leslie Hendrix) 解剖医
--- (Steven Zirnkilton) Opening Announcer (voice)\
アレクサンドラ・キャボット (Stephanie March) A.D.A 検事補
オダフィン・チュツォーラ (Ice-T) "フィン" 刑事
メリンダ・ワーナー (Tamara Tunie) 鑑識
ジョージ・ファン (BD Wong) FBIにも精通する精神科医

ロッド・フランクリン (John Doman) FBI捜査官
ロジャー・ケセラー (Ned Eisenberg) 首席検事補
Mr.プラット (Lee Shepherd)
アダム・コーデル (Richard Joseph Paul) ティナの兄、ピーターの息子
Mrs.ハーディング (Ebony Jo-Ann) クレイトンの里親
--- (Daryl Edwards) Group Home Leader
Mrs.バランテス (Divina Cook) カルメラの母
--- (Ben Gazzara) Executive Assistant Attorney
エリック・プラマー (Justin Kirk) 冤罪事件で収監された
バレリー・プラマー (Orlagh Cassidy) エリックの妻
--- (Melissa Maxwell) Bank Manager
ブルース・デリックス (L. Trey Wilson) クレイトンの父・息子を虐待?
--- (Patrick Husted) Warehouse Landlord
ロニー (Larry Block) 保釈保証業者
ジュニア (Hassan Johnson) 車椅子の元ギャング
ラッセル・ウィリアムズ (Jernard Burks) エリックと同房だった
ジャニス (Denise Bessette)
ヴィクター・クローセン (John Bianco) レイプ犯、しかし当時無罪に。
--- (Larry Mitchell) Book Seller
Dr.ローレンス (Stephen Paul Johnson) 死体腐敗の研究
マイケル・ワシントン (Brent Meyer) クレイトンの親友
--- (Ed Bogdanowicz) ESU Officer
Dr.タルボット (Rob Leo Roy) 死体腐敗の研究
シェリル (Irene Mazeski) 保釈保証業者
--- (Michael McCauley) FBI Agent
--- (Dave Trovato) FBI Agent


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)


inserted by FC2 system