LAW & ORDER : 性犯罪特捜班
(Law & Order: Special Victims Unit) シーズン3

http://www.nbc.com/law-and-order-special-victims-unit/





November 23, 2001
第10話 愚弄 Ridicule

脚本/Judy McCreary
監督/Constantine Makris
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アンドリューは帰宅すると妻のシドニーを探す。
二人は結婚後喧嘩し別居状態だった。シドニーが音楽を流して
キャンドルで室内を装飾しているのを知ってアンドリューは
よりを戻すつもりなのかと考えるが、実際には天井のファンか
らロープが吊され、シドニーは首を締められて亡くなっていた

メリンダが学会の為、鑑識として現場にやってきたのはメガネ
ジャスティンだった。現場に駆けつけたエリオットやオリビア
に対して死因は恐らく自己性愛中の窒息だろうと語る。
捜査官はエリオットたちに遺体は夫が発見して、今のロープを
解いたものだと語る。ジャスティンによると遺体の硬直具合か
ら、死亡推定時刻は3、4時間前だという。体液は発見されて
いないとのこと。ジャスティンが自己性愛だと判断したのは、
写真・玩具・鏡という自己性愛をするアイテム・三種の神器
が置いて有り、最近は此の手の事故が増えているからだという。
また侵入者の形跡もなかった。キャンドルとBGMがかけられて
いたのは誰か男性又はパートナーを連れ込んでいたのではない
かと疑うが、オリビアは女性は満足感の為に拘るものだと語る。
それを聞いたエリオットは、"他人には任せられないって事か"
と皮肉る。

アンドリューから話を聞く。
自己性愛・窒息プレイをしていた形跡は有るのかどうか。
そんな性癖はないとして変態じゃないと語る。結婚して
6ヶ月であり、不仲で別居していること。出会って数ヶ月で結婚
にまで至ったことに対して、早まって結婚したと考えたが、
離婚するまでには踏み切れなかったという。アリバイを尋ねる
と自分はアーティストなのでアトリエに居たのだという。
喧嘩の原因を尋ねると、不和だとしか言わなかった。
「愛していても一緒に暮らせないことも有る」とのことで、
不和の原因はセックスではないと語る。
エリオットもオリビアも彼が何かを隠していることには気が付く。
相手が居たのであれば、事故で有っても故殺として扱われる
べきものだというマンチ。
アパートに尋ねた人物は、昼間にパム・アドラーアメリア・
チェイス
がいたことが分かる。フィンはアドラーの名前を聞いて
彼女は麻薬の摘発で殉職者が出た際に俺を訴えたヤツだと語る。

6月5日(火)・ローズ&クライン法律事務所
パムから話を聞くと、シドニーとはヴァッサー大学の同期であり
彼女は前途洋々な人物だったという。アメリアと共にランチ
をする約束をしていたが彼女が来ないので一緒に迎えに行った
という。しかし一人にして置いてと言われたとし、室内を覗いた
らバスローブ姿でキャンドルとBGMが流れていたので男性が居る
のだと思ったのだという。
彼女は離婚が原因で鬱状態だったし、夫はくだらない人間だった
という。平凡な芸術家で明らかに金目当ての結婚だという。
確かカリブのリゾートで出会ったもので、婚前契約を認めさせた
とのことだった。シドニーは殺害されたのか?と問われると、
検視までは殺人として扱うというエリオット。資産について
知っていることを聞くが、その件は離婚弁護士から聞いて欲しい
という。

離婚弁護士から話しを聞く。
彼女はジャンクボンド株で大金を儲けてハイテク株でスッて
しまったのだという。住居も抵当に入っており、生命保険が
降りれば借金は清算され5万ドルが残るというもの。しかし離婚
すればその金も入らなくなるという。

一方フィンたちはデイトレーダーをしているシドニーの友人の
アメリアがスパから出てくるのを待っていた。シドニーについて
尋ねると、彼女とは証券会社で知り合ったとし、ジャンクボンド
で大儲けしたという。自分はその金で独立してデイトレーダー
を始めたとのこと。シドニーの件で何か気になることは有った
か尋ねると、彼女はちょっと趣味が際どかったのだという。仕事
でも人生でも危険を顧みないタイプの人間だという。ギャンブル
とか危険な株にも手を出して、異常なセックスにハマっていた
のだという。業界でも女性は少数なので大金を稼いで男に見せつ
けると互いに張り切っていたとのことだった。

夫のアンドリューには借金があり、何度も踏み倒していることが
分かる。クレイゲンは未だに検死結果が出てこないことに
苛立ち、発破を掛けて報告を急がせろという。近所の人間から
改めて聞き込みをするよう求める。

アンドリューから再び署で話を聞く。
妻は破産状態だったという。オリビアは事故だと知っているの
であれば真実を話して欲しいと語る。するとアンドリューは
妻とはリゾートで出会ったことにしているが、実際にはリハビリ
施設で出会ったのだという。鎮痛剤中毒だったとし、彼女は
また麻薬に手を出して自堕落な生活をし始めたのだという。
結婚前に彼女はバチュラーパーティーを友人と開いた際に、
男性ストリッパーを招いたが、彼を暴行したのだという。
ハネムーンから戻ると警察官が家で待っていたとし、その結果
別居に至ったのだという。これが事件であるならばその暴行を
受けた男性・ピーター・スミスだろうとの事だった。

6月6日(水)・鑑識
6月7日(木)・地方検事事務所・ノラ・レウィン
6月8日(金)・法廷
6月11日(月)・法廷
6月12日(火)・法廷
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証券会社の女性・シドニー・グリーンが自宅で死亡する。
当初その状況から自己性愛による窒息プレイが原因で
亡くなったのではないかとされるもので、事件性はないと
して扱われそうになるが、検視報告書が正式に届くまでは
殺人事件として扱うことになる。捜査していく内に、
彼女の激しい性格や性癖そして薬物中毒だった過去を知り、
窒息プレイもあり得るものとしてほぼ確定していくが、
そんな状況の中、別居している男性が別居するに至る
原因を語り始めたことから事件捜査は急展開を迎えていく。
なんとシドニーはバチェラーパーティーの歳に、男性
ストリッパーをレイプしたとの嫌疑が生まれてきたので有る。
被害者から話を聞くが・・・

なんだか色んな面で複雑な事件だったな。
久しぶりに濃厚なエピソードだった感じで、段取り自体が
本家L&Oを彷彿とさせる流れがある。

本家でも2つの意味合いの事件が混在していて、レイプ事件
と共に裁かれるべきは殺人事件であるものが根底にあり、
二つの事件が複雑に絡み合っていた。

女性はかなりのフェミニストの持ち主というか、女性の社会
進出に伴い、男性には負けたくない気持ちを強く持つ人物たち
だったのだろう。弁護士に証券会社とくれば確かに男性社会
であり、見返したい気持ちも有るが、まさかレイプまでも
男性化してしまうというところはかなり重症化していた。

容疑者として関わってくる弁護士は、刑事たちにとっては
嫌な弁護士として名が通っており、キャボット検事補に
とっても過去に於いて大事件では敗北している過去が有る
様で、検事局では一度は男性レイプ事件に於いて起訴に値
しないとして却下してたスタンがいきなりしゃしゃり出て
来て主任検事を横取りしていく所など腹が立つものがある
けど、あのままキャボットがメインを勤めていればそういう
ウィークポイントを突かれることも明らかだったので、
その辺の判断は間違っては居ないのかも。

エリオットの態度があまりに傲慢で、今回の彼は相当ゲス
な野郎として描かれた。レイプ被害者が男性ストリッパー
であること、180cmと大柄でジムにも通う筋肉質の男性が
女性3人といえども襲われるハズはないと考えていること。
また不利な点は、アメリカのショウビズ界に原因があるの
だが、事件を犯すことでマスコミへの露出が大きくなり
役者を志望してたとする被害者がこの件によって一躍有名
になるという"旨み"というものを含ませている点だ。

L&Oと似ているのは【事件番号434546と47】事件と称した
罪状認否からの手順を踏んだ法廷の流れが有ったことかも。
罪状は第一級レイプ、第一級ソドミー、第一級監禁罪、第三級
暴行罪があるというもの。前例のない事件故に裁く判事も
相当難しかっただろう。

レイプ法改正が制定して以降細書の事件がまさか男性が被害者
とする構図は誰も考えていなかっただろう。

レイプ事件に関しては逆に女性被害者が多く、性に関する
犯罪のほとんどは男性が起こしているものである。

レイプの定義に関しても、ペニスを挿入する意味だと唱える
弁護士に対してキャボットはフェラのようなものを強制する
ことでソドミーに該当するものだと語っていた。勃起に関して
指摘されると、キャボットは言葉による拒絶は身体的反応に勝る
と語っていた。

正式に法廷に持ち込まれた後になって、被告が弁護士である
ことから被告が原告に質問するという過酷な状況を突きつけた
格好となったり、新たに原告がシドニーから賠償金を受け取って
いることも発覚し、色々と不利な悪材は続いていくけど、
シドニーはレイプ犯の名前を弁護士に介して語ろうとしていた
事を知る。

レイプに関しては逃げられたアドラーだけど、殺人に於いては
流石に逃げられなかった様子。それでも状況証拠に過ぎない
感じがするし、どれだけアメリアの自白が効果を発揮する
のかだね。
この裁判続きがあるのかなと思ったけどこれ以上の深入りは
ないみたい。ただキャロリンとは今後とも戦っていくこと
になりそうだ。



エリオット・ステイブラー (Christopher Meloni) 刑事
オリビア・ベンソン (Mariska Hargitay) 刑事
ドナルド・クレイゲン (Dann Florek) 主任警部
ジョン・マンチ (Richard Belzer) 刑事
--- (Steven Zirnkilton) Opening Announcer (voice)
アレクサンドラ・キャボット (Stephanie March) A.D.A 検事補
オダフィン・チュツォーラ (Ice-T) "フィン" 刑事
メリンダ・ワーナー (Tamara Tunie) 鑑識
ジョージ・ファン (BD Wong) FBIにも精通する精神科医

スタン・ヴィラーニ (Ron Leibman) 地方検事・キャボットの上司

ノラ・レウィン (Dianne Wiest) 地方検事
パム・アドラー (Paige Turco) ローズ&クライン法律事務所
アメリア・チェイス (Diane Neal) デイトレーダー
ピーター・スミス (Pete Starrett) 元ストリッパー
レナ・ペトロフスキー (Joanna Merlin) 判事
スーザン・バルデラ (Leslie Ayvazian) 判事
--- (Joe Narciso) Assistant Medical Examiner
アンドリュー・グリーン (Andrew Heckler) シドニーの夫、アーティスト
--- (Brian Corrigan) Assistant District Attorney
キャロリン・マッドック (CCH Pounder) 被告側の弁護士
バリー・フォーデス (David Adkins)
ミロ・ウォルザー (Patrick Quinn)
ベス (Natalie Light)
--- (Kimberly Hughes) Amelia's Assistant
マンディ・(Crista Moore) Mandy Guevere
--- (Leo Lungard) Jury Foreman
--- (John Hartmann) Arraignment Clerk


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