LAW & ORDER : 性犯罪特捜班
(Law & Order: Special Victims Unit) シーズン3

http://www.nbc.com/law-and-order-special-victims-unit/





April 5, 2002
第20話 DNAの落とし穴 Greed

脚本/Robert F. Campbell、Jonathan Greene
監督/Constantine Makris
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エドウィン(エド)は不動産業者と共に帰宅する。レストラン経営
新たに始めるというエドウィンとの打ち合わせをしていた。
不動産業者の友人はこの豪邸をレストランにした方が余程
人気が出るのではないかという。全ては妻・ジェシカの趣味で
妻はセンスが良いのだという。いつも妻は在宅中に警報機を
付けるのを忘れていると語る。そんな中、妻はキッチンで
頭を殴られ、レイプされて発見される。

すぐに鑑識・警察・救命士が現場へとやってくる。頭部を鈍器
で殴られ重傷だった。凶器は現場になく、部屋が荒らされてい
るというトレバー。ドアから指紋は無いというと、侵入は窓
からなのか?と問うエリオット。しかし押し入った形跡は
なく、警報機も帰宅時には切られていたとのこと。
夫のエドによると先日非常ボタンを各部屋に付けたばかりだと
いう。自分が帰宅した時には不動産業者も一緒にいて、レストラン
開業のめどが付いたので話合っていたのだという。

救命士によると、被害者のジェシカは頭蓋骨骨折、意識は不安
定だという。右半身のマヒ、言語障害があるとのことだった。
オリビアは侵入は暖炉の煙突なのかと問うと、サンタクロース
が犯人なのかとエリオットは突っ込みを入れる。

病院にいるエドによると妻の容体は48時間がヤマだという。
エドから改めて話を聞いていく。玄関のドアには施錠がして
有ったこと。妻はいつも在宅時には警報機を付け忘れるのだという。
他に出入り出来る人はいるのかと問うと、家政婦のカタリナ
暗証番号も知っているし、新しい合い鍵も持っているという。
何故鍵を新しく付け替えたのかと問うと、近所で侵入事件が
相次いでいるからだと語る。

捜査班は調べると確かに近隣で先月6件の侵入事件が発生して
いた。高級住宅地なのである程度想像は付くが、これまで
レイプ事件になったことはないという。今までの犯行では
窓か玄関を破って侵入したものだという。不法侵入からレイプ
へとエスカレートしたものなのか。クレイゲンは過去の事件を
調べ仮釈放者、前科者を調べる様指示する。また強盗事件の
可能性を考えて夫から紛失物の確認をするよう告げる。
マンチは一時間後に陪審員の義務があるとして捜査出来ない事を
語る。するとフィンとはクレイゲンが捜査に回る事を語る。

エドから話を聞くと、ジェシカの前の夫・ブレイン氏は投資家
で、自分も大儲けさせてくれた人物だという。それ以来の仲
で、彼の葬儀には出られなかった為に、罪滅ぼしのためにジェシカ
を食事に誘い、その時が初対面だったが、意気投合したのだという。
私も3年前にガンで妻を失っているのだという。
一年後に彼女の夏の別荘地で結婚式を挙げたとのこと。
敵はいる筈は無いという。寝室を調べているとジェシカの腕時計
がないとし、普段はナイトテーブルに置いて有るハズだという。
3万5千ドルするロレックスの時計だと。

4月9日(火)・カタリナのアパート。
ブレイン夫人は気の毒だという。フィンはそれを聞くとトッド
夫人だろうとすると、どうしてもブレイン氏がとても優しくて
良い人だったのでその印象が強いのだという。2年前にバハマ
で溺死してしまったとのこと。奥さんとトッドの出会いは
どうなのかと問うと、夫が亡くなってすぐに出会ったという。
5年も住み込みで働いていたが、プライバシーの望むトッドに
よって追いやられたという。室内に男物のシャツがあることを
知りフィンは彼氏のものなのかと問うと、彼氏はアンドレイ・
ゴルスキー
、ハイヤーの運転手をしているという。
昨夜は鍵を持っていってしまったので私は朝の4時まで閉め出さ
れてしまったのだという。

ハイヤーの会社に行くとゴルスキーは昨日は休みだったという
ことを聞かされる。裏で車の掃除をしていることを知ると
フィンとクレイゲンは話を聞きに行く。逃げる彼を押さえつける
フィン。
取り調べ室で話を聞くと、自分は夫人の時計を盗んでいないとし
更にはレイプなどとんでもないと語る。鍵を返し忘れただけだ
という。昨日のアリバイについて尋ねると、他の女性と一緒だっ
たと語る。逃げようとしたのはグリーンカードがなく、3年前に
学生ビザで入国した為だった。フィンたちは移民局に通報する
ぞと脅すと、取引したい事を語る。カタリナの話では事件前日に
夫婦が口論していたとのことだった。

4月10日(水)・開業予定のレストラン。
エドから改めて話を聞くと最近開業準備の為に忙しく、それで
口論になったとのこと。エリオットはDNA検査に協力して欲しい
と頼む。そんな中エドの携帯に電話が鳴り、夫人の意識が戻った
との知らせを受ける。
ジェシカから筆談で話を聞くと、夫が帰宅したと思ったので
鍵を開けたら襲われたのだという。鍵をドアに指す音が聞こえた
ので夫が帰宅したのだろうと思ったとのこと。
トレバーによると鍵はオートロックなので、ピッキングだとすれば
プロによる犯行だという。
ジェシカの体内の精液のDNAが一致したというトレバー。
2週間前に近隣でレイプ強盗があったもので、ジョハンセン家
妻・デニースの体内の精液と一緒だというものだった。

4月11日(木)・ペトロフスキ判事
4月12日(金)・ブレイン=ホランド投資会社
4月13日(土)・リハビリセンター
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高級住宅地で起きたレイプ強盗事件。
強引に侵入した形跡が無い事から鍵を持つモノの犯行か
内部に詳しい人物ではないかとされる中、被害者の夫・エド
から最近鍵を変えてセキュリティを強化していたことを聞く。
その理由としてこの界隈で強盗事件が発生しているという
事だが・・・

前回に引き続いて今回もマンチが捜査に加わらなかった。
取りあえず出演だけはしていたけど、陪審員制度の招集のため
に最初の話し合いをした後には立ち去ってしまった。

前回はフィン一人の捜査を余儀なくされたけど、今回は
なんと言っても珍しくクレイゲンが捜査の為に動き回る
姿が有ったことかも。

事件は被害者が複数居ることや被害者宅に共通するものと
いう所に着眼点を持って捜査していくもの。

明らかに鍵を変えたもの、セキュリティ会社の人間、
そして家政婦周りの人間からの情報を元に犯行に及んでいる
のではないかと思わせる事件だった。
都合の良いことにロースクールに通う苦学生がいるという
ことで容疑者像としては合致するのではないかと思う所
が有ったけど、彼が言うように、鍵を掛け替えた家を
襲うのは、如何にも犯人だと言っているようなものだし、
エリオットが語る様に、みんなが使う社用車の道具入れの中に
何十万ドルもする盗んだ品物を隠しておくハズもないという
流れが有った。

ロースクール学費が払えないのであれば強盗の線も考え
られなくもないのかなと思ったけど、レイプして強盗する
という事を考えると、また犯罪の傾向が変わってしまう
からね。

ドラマとしての意外性は共謀していたということか。
ジョハンセン家を見た際に、夫婦の年齢差を考えると
ちょっと違和感があるなと思っていた。
結果的にはエドと共謀してたみたいだけど、エドも
デーニスに比べると随分と高齢な感じがするので違和感
がある。
この二人に愛が有るのか分からないけど、詐欺師同士
ご近所で互いに金づると共に住んでいるのであれば、別に
無理して犯罪を犯してまで行動を起こす必要は有ったんです
かね。二人の詐欺師がご近所さんになれるなんて奇跡
に近いな。

二つの犯罪のウチ、ジェシカの方だけは殺す意図が有った
かのような襲い方をしているということ。
二人の金の流れや通話記録やカード記録を調べている
ウチに少しずつ犯罪の証拠が出始めて、隠し通せなく
なったこと。

今回は本家のL&Oのような罪状認否シーンも有り、
捜査に於ける違法性を唱えては証拠を排除するという
重箱の隅を突くような弁護士の姿にいやらしさを感じたし、
社用車の中に置いてあった道具箱が証拠として法廷では
利用できないとする流れはこのドラマではよく見かける
一シーンだけど、ちょっと法を都合良く利用しすぎていたな。

更に二つの家族の被害者達は、それぞれ妻と夫にあれだけ
嘘をつかれていたのに許そうとする寛容な姿が有るところ
が凄かった。夫婦間に於ける守秘義務に抵触する為に、
妻にも夫にも罪を告白したとする流れが利用出来ない
辛さが有ったけど、偽名を使って結婚したので無効だとしたり
最終的にはメキシコで結婚式を挙げていたということで
重婚により結婚の無効が認められ、結果的には家庭内の
夫婦の守秘義務には抵触しないということで一見落着する案件
だった。


エリオット・ステイブラー (Christopher Meloni) 刑事
オリビア・ベンソン (Mariska Hargitay) 刑事
ドナルド・クレイゲン (Dann Florek) 主任警部
ジョン・マンチ (Richard Belzer) 刑事
--- (Steven Zirnkilton) Opening Announcer (voice)
アレクサンドラ・キャボット (Stephanie March) A.D.A 検事補
オダフィン・チュツォーラ (Ice-T) "フィン" 刑事
メリンダ・ワーナー (Tamara Tunie) 鑑識
ジョージ・ホァン (BD Wong) FBIにも精通する精神科医

レナ・ペトロフスキー (Joanna Merlin) 判事
バート・トレバー (Daniel Sunjata) CSU Technician

エドウィン・トッド / エドワード・クランデール (Henry Winkler) 夫
ジェシカ・ブレイン・トッド (Mary Beth Hurt) 遺産相続、襲われる
カーティス・ジョハンセン (Roy Thinnes) 富豪
デーニス・ジョハンセン (Sherri Parker Lee) カーティスの妻、被害者
--- (Louis Mustillo) Locksmith Manager
--- (David Pittu) Investment Banker
ダニー・ライアン (Alex Feldman) 錠前屋、ロースクール
ミルトン・スコフィールド (Rob Bartlett) エドの弁護士
ヴァレリー・エマーソン (Sarah Knowlton)
アーサー・コーエン (David Lipman) 判事
アンドレイ・ボルスキー (Michael Aronov) ハイヤーの運転手、カタリナの彼
ランディ (John Leone)
カタリナ・ディノフ (Etya Dudko) ジェシカの家政婦
ハロルド・カラカ (Nicholas Glaeser)
--- (Nick Sullivan) Super
--- (Mike Benitez) Dispatcher
--- (Charlie Sandlan) Medic
--- (Wallace E. Wilhoit Jr.) Court Clerk
--- (Derek Kelly) Medic



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