LAW & ORDER : 性犯罪特捜班
(Law & Order: Special Victims Unit) シーズン3

http://www.nbc.com/law-and-order-special-victims-unit/





May 10, 2002
第23話 魂の行き先 Silence

脚本/Patrick Harbinson
監督/Steve Shill
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マルタ教会・日曜日。
マイケル神父が早朝5時半頃、教会の控え室で説教の準備をして
いると突然礼拝堂内の告解室が燃えていることが分かる。
更に女性の遺体が横たわっており、死体の周りには儀式の跡の
ように飾り立てられていることが分かる。

すぐにSVUは教会にやってくる。
いち早く到着していたフィンはエリオットたちに現状を報告。
侵入口は普段から鍵がかけられていないという。
エリオットは教会に入ると敬虔なカトリック教徒故に祭壇に
向かってひざまずいて祈りを捧げる。
検視官によると下着を履いていないが、ペニスが付いている
という。性倒錯者なのか。男娼なのかとオリビアは語る。
壁には犯人からのメッセージだと思われる"ペカヴィスティ"
と書かれていた。犯人の手口は確立しているとして、恐らく
前科があるハズだと語る。メッセージのラテン語の意味は
何なのか。

マイケル神父に遺体の男性について尋ねるが、初めてみた人物
だという。署で話を聞きたい事を告げると、マイケルは快く
応じる。
エリオットは犯人は懺悔し罪を焼き消そうとしたのだろうと語る。

一方検視官のメンリダによると、被害者の肛門は傷があるが、
決して性的暴行ではないという。死因は頭部を殴打されたことに
よる大量出血で有り、凶器は丸みのある重いものだという。鉄の棒
とか懐中電灯のようなものだと語る。精液が検出されたとし、
現在DNAを調べているという。遺体に指紋は付着しておらず
手術用の手袋をしていた痕跡があるという。塩素系の液体が
体に付着しており、洗剤、スチールウールだという。恐らく
被害者のペニスを洗っているとのことだった。清めの行為なのか。

マイケルから話を聞く。
彼は6時からのミサの準備中だったこと。教会は避難所なので
入り口のドアに鍵はしていないこと。被害者が女装をした男性
だったと聞いても驚いていない理由を尋ねると、ニューヨーク
には色んな人物がいるとのことだった。

5月9日(火)・シスターペグ、モバイルヘルプユニット。
被害者の写真を見せると、ペグジェームズ・ドイル(16才)
通称ジェイミーだという。矯正施設を恐れて家出した人物で
4、5ヶ月前からこの辺りにいて、性転換手術の為に手術費を
稼いでいたのだという。マルタ教会で殺害されたことを知り
マイケルについて尋ねると、彼は人格者だという。犯人像は
どんな人なのかと問われると、フィンは潔癖症だということ
しか分かっていないと語る。

SVUではエルパソ在住の男性がこの犯罪に類似する罪を犯している
という。妻を殺して教会に捨てたというクレイゲン。
しかしあなん儀式的行為は見た事が無いというエリオット。
そんな中、DNAはガス・ヨーダーのものだマンチは語る。
現在仮釈放中で、放火の罪で捕まっていたというものだった。

フィンとマンチは働いているガスからジェイミーのことを聞きに
行く。潔癖症である彼は触れられることを拒む中、署に連れて
行く。何故ジェイミーの体から精液が検出されたのかと問うが
自分は触れていないという。現在ガスの家を調べていることを
語ると、彼を買ったのは認めるが車を出た時には彼は生きていた
と語る。外で取り調べを見ていたホアンは強迫性障害の人物
だと語る。
ロザリオは教会のもので首に巻かれていたことを聞き、ヨーダー
のような人物は遺体には触れられないだろうと語る。セックスの
後に逃げ出す傾向があるという。
"私は罪人"と書かれていたことを告げると、ホアンは私は罪人
のラテン語は"ペカーヴィ"であり、この"ペカヴィスティ"は
君は罪人だという意味だという。つまり懺悔ではなく非難だと
分かる。

5月8日(水)・青少年センター
5月8日(水)・ホームレスシェルター
5月8日(水)・ボビーの自宅
5月9日(木)・ドネリー首席検事補
5月11日(日)・ライカーズ刑務所
5月14日(火)・リンデン判事の執務室
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教会で起きた殺人事件と放火事件。
被害者は女性かと思われたが男性器がついた男性だと判明。
売春・性的行為に及んだものの男性だと知った人物がプライド
を傷つけられ、殺害に及んだものかに思われたが、遺体を包む
装飾や壁に書かれた明らかに教会や神父に敵意をむき出しに
したメッセージ性であることを知って宗教絡み、または神父に
対する個人的な恨みを持つモノによる犯行を疑っていく。

海外ドラマに於いて、聖域と化している教会や宗教絡みの捜査
は今日相当気むずかしいものが要求されることが多いけど、
この時代はまだ政治的圧力とか、宗教弾圧みたいな主張を
過剰に唱える人も少なかったので普通に捜査ができた感じ。

もちろん守秘義務に該当する告解に置けるやりとりの中に
重要な証言が含まれていたり、過去の和解した事件の
中に重要な情報が含まれているのだけど、それを証拠として
利用することも出来ないし、なかなか難しいものが有った。

結論から言うとボビーがマイケルによってイタズラされて、
それ以外の虐待についてはマリンソンで行っていたものなの
だろうか?
それとも96年に起きた聖トマスカトリック校で起きた4件
の事件に関しては、全てマイケルによる仕業なのだろうか。

話を聞くとマイケルは人格者だという。
誰もが信頼を寄せては居たけど、ボビーに起こした行動が
結果的に神父への不信・神への冒涜ということで怒りを
買ってしまった。

司祭が牧師に告解するだけで犯罪は無効としたような
体の良い隠蔽体質が有り、踏み込みづらい立場だったけど
なんとか牧師の良心を揺さぶり上手いことを事態を収拾したのかな。

エリオットが敬虔なカトリック教徒だということが意外だった。
神の名の下で行っている神父は、なんでも許されると
でも思ってるような傲慢さと、神父を相手にすれば金を
脅しれると思っている母子の存在に人間はまた罪深きものを
抱えていくているのだね。
戒律を守り、清貧や貞操、そして服従にも出来るだけ対処
していたみたいだけど、自制出来ないほど性癖があふれ出そうな
状況というのは相当ヤバイ気がする。そういう人は素直に聖職者
から下りればいいのにね。

これでシーズン3は最後だった。
オリビアも陪審員での決着を求められた時にはかなり
不利だと踏んでいた様子。別の被害者を見つけるも、
あっさりと嘘だと判明し、折角優位性を保っていたものが
突然奈落の底に落とされた。
った。教会絡みの出来事に加えて、子供が狙われるという
性犯罪だったこともエリオットにしてみれば、辛い状況だったのだろう。

シーズン3になってキャボットの上司と検事局側での起訴方法の
食い違いが起きて葛藤していく流れというのは面白いかなと。


エリオット・ステイブラー (Christopher Meloni) 刑事
オリビア・ベンソン (Mariska Hargitay) 刑事
ドナルド・クレイゲン (Dann Florek) 主任警部
ジョン・マンチ (Richard Belzer) 刑事
--- (Steven Zirnkilton) Opening Announcer (voice)
アレクサンドラ・キャボット (Stephanie March) A.D.A 検事補
オダフィン・チュツォーラ (Ice-T) "フィン" 刑事
メリンダ・ワーナー (Tamara Tunie) 鑑識
ジョージ・ホァン (BD Wong) FBIにも精通する精神科医

バート・トレバー (Daniel Sunjata) CSU Technician
エリザベス・ドネリー (Judith Light) 地方検事

マイケル・スウィニー (Eric Stoltz) 神父
マリンソン (Patrick Collins) 司祭
ボビー・ダグラス (Sean Dugan) 性的虐待を受けた
Mrs.ダグラス (Lizbeth MacKay) ボビーの母
ダリウス・リタフィン (Davis Sweatt) 性的虐待を受けた
ベン・カンピオン (Robert Harte) 性的虐待を受けた
ロジャー・クレスラー (Ned Eisenberg)
ローリー・オハロラン (Jordan Charney) 教会の弁護士
ペグ (Charlayne Woodard) シスター
トッド・ラムジー (Edward O'Blenis) 性的虐待を受けた
マーク・セリグマン (Tom O'Rourke) 判事
リンデン (Jayne Houdyshell) 判事
ジミー・モレスコ (Hardy Rawls) 刑事
ララ・レタフィアン (Nance Williamson)
--- (Christopher Mann) CSU Tech
ガス・ヨーダー (Kris Eivers) 仮釈放中、放火の罪
--- (Rick Johnson) Court Officer
ジェイミー・ドイル (Jaret Martino) 16歳、被害者



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