レバレッジ 〜詐欺師たちの流儀 Leverage 製作総指揮：ディーン・デヴリン 製作：エレクトリック・エンターテインメント http://tv.foxjapan.com/fox/lineup/prgmtop/index/prgm_cd/951 http://www.fujitv.co.jp/leverage/

Dec. 7, 2008
第1話 欺かれた詐欺師たち The Nigerian Job

脚本／John Rogers、Chris Downey 監督／Dean Devlin
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空港行きのバスを待つまでの間、バーで飲んでいたネイサンに
声を掛ける男が居た。貴方の記事を読んで知っているとし、
盗まれたモネの絵を貴方が盗み返して、損失を防いだのに、
保険会社が貴方にした仕打ちは無慈悲なものだったと告げる。
しかしネイサンはそれ以上口にするなとして、彼を遠ざけよう
とするが、男・ヴィクター・デュベニッチは、航空機の設計図
が盗まれたので盗み返して欲しいと頼みに来る。
誰が盗んだのか、そしてその設計図の在処は分かっていると
告げ、相手はピアソン航空製造会社のピアソンの仕業だと語る。
ウチの会社のエンジニアが連れ去られた後、ピアソンは自分たち
が開発していた新型機のプロジェクトと全く同じプロジェクト
内容の発表を行おうとしており、我々は5年かけて1億ドルを
投資して開発したものだという。既に腕利きのメンツを揃えた
としてメンバー表を見せる。しかしネイサンは自分は泥棒では
ないとして断ろうとするが、ネイサンにはメンバーを監視して
指示を与えてくれるだけで良いと告げる。みんな一匹狼として
やってきた犯罪者たちなので、まとめ役が必要なのだという。
一人30万ドルの報酬を考えているが、ネイサンには60万ドルを
払う上に成功報酬も出すという。更にピアソン航空は、開発物
に保険を掛けているとし、その保険会社はネイサンが不利益を
与えた会社なので、会社に報いを受けさせるためにも丁度良い
機会ではないか?と言われる。

設計図奪還作戦に参加するのは、ハッカーのハーディソン。
エリオット、パーカーだった。ハーディソンは5年前にニュー
ヨークでクレジットカードを上手く盗み出して豪遊した経験が
有り、戦闘のプロのエリオットは三年前のセルビアのベオグラ
ードで取引相手に囲まれるが、形勢逆転して依頼された野球カ
ードを奪い取ってきた人物。セキュリティ突破のプロのパーカー
は19年前のカンザスシティで、義父から人形を取り上げられた
事が有るが、その人形を取り返した後に家を爆破して逃げてき
た事が有った。

屋上からワイヤーを使ってピアソン航空機製造会社のオフィス
に侵入を試みるパーカー。窓には動作検知器が取り付けられて
いるが、それを物ともせずガラス窓を破って内部に潜入。
屋上に居るエリオットとハーディソンを中に入れるために、
パーカーはセキュリティを解除し、エレベーターに乗せる。
監視・指示しているネイサンは、ビルの警備員シフトでは8名が
担当しているが、警備室にいる警備員は4名で、残りの4人は
何処に居るのか分からないので、パーカーに防犯カメラを
使って捜す様指示する。
ハーディソンはオフィスのサーバールームの前にやってくると
早速10桁のパスワードをハッキングする為の準備をする。
しかし警備員達は予定より一時間早く巡回している事に気がつ
く。バスケのプレーオフシーズンなので、早く巡回している
のだろうとネイサンは語ると、ハーディソンをおとりに使い、
エリオットが4名の警備員を退治してくれと語る。
無線で警備室と繋がらないように妨害電波を出して起きつつ、
エリオットは上手く警備員4名を気絶させる。
全てのデータをコピーし削除した後に、ハーディソンはウィルス
を流して部屋を後にする。
しかし警備員達も異変に気がつきやってくる。
急いでエレベーターから下りて待避せよとの指示が出る。
パーカーは足を負傷している役割を演じて、正面のドアから
上手く警備を誤魔化し出てくるのだった。

ハーディソンが依頼主のビクターにデータを転送するのを
見届けると4人は解散する。一度限りのチームで、アンコール
は無しだと互いに告げ別れる。

しかしネイサンの元に電話が鳴る。
依頼主のビクターはデータが一切送られて来ていないという
のである。話がしたいので、郊外にある施設に来て欲しいと
言われる。すぐに現場に向かうとそこではエリオットとハーデ
ィソンが仲違いしていた。更にパーカーも金が振り込まれてい
ないとして文句を言いに来る。ネイサンはその場を落ち着かせ
ると、みんなを呼び出したという事はビクターによる罠だと
感じてすぐに施設から待避する様呼びかける。案の定外に出た
瞬間に施設は大爆発するのだった。

ハーディソンの家で一時的に待避する。
ビクターの事を調べると、ピアソンとはライバル会社である
ベーリング社の社長である事が分かる。ハーディソンは
ピアソンがデータの更新をしていた形跡を見つけ、元々データ
はピアソンのものであり、ビクターが被害者を装って我々に
盗ませたものだと判明する。エリオットたちは急いで逃げた方
が良いとするが、相手は自分たちの事をもう片付けたと思って
油断しているハズなので、裏をかいて報復しようと語る。
ネイサンは息子の事をダシにされた事が許せないとし、
報復するにはソフィーの力が必要だとして、彼女の元に逢いに
いく。
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決して泥棒ではなく悪い事をしている人物に対して復讐を誓う
ものたち。それぞれ特別なスキルを持った人物だが一匹狼の
個性有る面々をネイサンが統括し、上手くチームとして指揮
していく。初めは一度きりの関係だとしていたが、達成感を
味わったものたちは、名残惜しそうにチームの存続を訴えて
いく。

依頼人のビクターによってまんまと引っかけられたネイサン
たちが自らのために復讐する今回のドラマ。
皮肉な事だけど、今回彼らが得た報酬は金ではなく、寧ろ
チームとしての人材に有ったのかもしれない。

一見するとイギリスのドラマ「華麗なるペテン師たち」の
リメイクにも思えるが、やはりアメリカンらしく展開は
派手に設定されている。

今回はネイサンたち自らが引っかかってしまった格好だけど
今後は他人の為に動くという内容なのだろう。ただその中で
も、どのようにして依頼を受けていくのかという所が今後ポイ
ントとなっていくのかも。
今回はたまたま相手が自分の存在を知っていて依頼してくれた
形だけど、普通はネイサンたちがチームを組んで復讐劇を
行ってくれるチームとは思っていないだろうしね。

今回のドラマ、上述した様に一番の報酬は仲間が揃ったという
状況だと思う。ビクターが何故そこまで犯罪者集団の情報に長けて
いるのかは分からないけど、国防総省の仕事も請け負っている
という役柄故にFBIとも精通していた感じだし、その辺で犯罪
者に詳しかったのか。詳細な説明は無かったけど、普段は
出会うはずもないものたちをチームとして形付けたビクター
の役割は大きかったのかも。

ネイサンは子供を失っているようで、その事に触れられるのを
凄く嫌っている様だ。エリオットに話題を振られて慰められた
時には、俺はお前の友達ではないとして一蹴されてしまうシーン
も有ったけど、基本的にどの人物も犯罪者特有のギラギラっと
した悪のオーラを感じない極一般人という感じがする。
パーカーはイカれているとしたけど、確かに義父を殺害した
であろう過去の映像はイカれているそのものだったけど、今
の所はそう弾けているという感じもなかったかな。

テンポもこぎ見よいものが有るし、今後は如何にして復讐を
飽きずに見せられるのか。

日本のドラマでも「クロサギ」などがサギ師を食い物にする
サギ師のドラマを描いている。クロサギ、シロサギなどの
呼ばれ方をしていたけど、レバレッジでは"白の騎士も良いが
黒の王も悪くない"としている事から、クロサギっぽさを
感じるな。