レバレッジ 〜詐欺師たちの流儀
Leverage

製作総指揮:ディーン・デヴリン
製作:エレクトリック・エンターテインメント

http://tv.foxjapan.com/fox/lineup/prgmtop/index/prgm_cd/951
http://www.fujitv.co.jp/leverage/





9 Dec. 2008
第2話 黒いコネクション The Homecoming Job

脚本/John Rogers、Dean Devlin 監督/Dean Devlin
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イラクのナジャフ郊外
ドワイトペリーはペリーの彼女のジェニー宛に戦地から
ビデオメッセージを撮影する。今日から民間の
警備会社・キャ
ッスル警備
の社員が兵士たちと同行するというが、突然彼らの
トラックが見えたかと思うと発砲され、ドワイトは射殺される。
ペリーは撃たれてリハビリが必要な状況だった。

ペリーはインターネットでネイサンの噂を聞いてアポを取る。
ペリーは負傷・帰還したことを告げ、現在
聖フランシス病院
治療を受けていたが、担当医のラロック医師によると、完全に
復帰するには一年半のリハビリ生活と共に手術は二回必要だと
いう。
キャッスル警備のものが撃ったのは明らかなのに、治療
費を保証する事もないという。軍によると反政府グループによる
銃撃だとするが、キャッスル警備が調査を拒んでいる為に全く
その真相は明らかになっていないという。なんとか自分以外
にもこの事件で負傷した兵士たちに治療費だけでも会社に支払って
欲しいというものだった。

そんな中、ネイサンはラロック医師に呼び止められる。
むやみに患者に希望を与えるような言葉は慎んで欲しいという。
兵士たちはいずれ治療が終了しないままこの病院から去ること
になるのだという。ペリーもこれ以上金銭的な理由で治療する
事は出来ないのだという。しかもネイサンのしようとしている
胡散臭い行動に対して
、この世の中タダで助けようとする人
が居るハズはない
として、詐欺師呼ばわりする。

ネイサンはすぐにハーディソンに電話する。
ソフィーは
ハリウッドでCMのオーディションを受けていたが、
電話が鳴り招集される。
ベルリンに居たエリオットは、独自
の任務を遂行して敵から銃を突きつけられている状況で携帯
がなり招集される。
モナコに居たパーカーにも連絡が渡り、
一同
ロサンゼルスへと集結する。

みんなが集まると最初のミッションで受け取った巨額の金を
どのように使ったのかを話し合う。パーカーはスイス銀行に
預けたとし、何よりも金が好きだという彼女。ソフィーは
老後のためにアイルランドとドバイ、東京に不動産を購入した
という。エリオットは詐欺師たちに大金で何を買ったのか
など言えるはずはないという。
そんな中呼び出されたオフィスには、
"レバレッジコンサルテ
ィング"
との立て札が立てられていた。ハーディソンは我々の
表向きの会社であり、1913年にハーランド・レバレッジ3世
が設立した会社で全ての登記簿に登録してあるという。
各自にもオフィスを用意してあるとし、費用は全てネイサン
が捻出してくれたとの事。ネイサンはこのオフィスの費用を
出すと残りの金は全て小児病院に寄付してしまったのだという。
ハーディソンはこの会社の中でもメインルームである最新鋭の
コンピュータルームへとみんなを案内する。ネイソンも合流する
中、ここからは世界中のあらゆるコンピュータに侵入する
事が出来て、CIA、NSA、FBIのデータベースへのアクセスも
可能との事だった。

ネイサンはみんなに今回の依頼を話す。
依頼してきたのはロバート・ペリー伍長で、彼が戦地で撮影
したビデオを見ながら現在起きている事情を語る。
エリオットはペリーが撃たれたビデオの音を聞いて、発砲した
のは5.56mmのナトー弾と9mmのサブマシンガンであり、反政府軍
が使用するのはAK47なので、明らかに違うという。犯人は
キャッスルマン警備の警備員だろうとのこと。キャッスルマン
は政府からの仕事も引き受けており、CEOのチャールズ・デュ
フォート
は議員との繋がりも深いという。話を聞くと民間の
軍隊と戦おうとしている現実に一同驚く。とりあえずネイサン
は会社の営業実績の偽装を暴くために書類を盗んで、それを
マスコミに公表して治療費を捻出させるとの事だった。

ネイサンたちは、チャールズが主催するジェンキンズ議員
歓迎パーティーに潜伏する。パーティーに潜り込むのは、
ネイサンの他にウェイター役にエリオット、そしてヨーロッパ
の民間軍事企業"エグゼグティブオーダーズ社"の責任者役とし
て、ソフィーが演じる。
一方パーカーとハーディソンは、キャッスルマン警備の本部に
潜入し、サーバールームから資料を抜き出そうとする。
サーバールームには、
ICカード認証と声紋認証がある為に、
ソフィーたちにそれを盗む様要求する。

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相手が民間軍事産業と議員が結託している状況故に、かなり
リスク性の高いエピソードだった。

復興資金に関して、日本でも使い方が疑問視されているけど、
イラク戦争当時のアメリカの国税が復興という名の下で90億ドル
がイラクに投入され、使途不明金として消えた金が、キャッスル
マン警備に流れて、それをイラクから密輸入しようとしている
流れが有った様だ。

可能・不可能は、現実・非現実はともかく、法案提出の流れで
パーカーがするするっと中継中の国会に偽装された法案を
入れたという展開だった。
そして何よりも、お茶目たっぷりにオフィスを成立して、
オフィスに掲げられている創設者の肖像画がネイサンを意識
したものであるという事か。

かなりきな臭い事をしているだけに、チャールズとジェンキン
ズの間でも、互いに強い絆が必要なところなのに、なんだか
その辺の所であまり緊迫感が無い。

逆に詐欺集団たちが同時進行して、作戦を決行している辺りの
展開の妙を感じる所にも繋がっているし、なかなか面白かった。

エリオットは銃嫌いだとする設定だが、銃声を聞いただけで
銃を選り分けたり、戦っただけで相手が海兵隊の兵士だと
探り宛てた。それよりも石を投げただけで監視カメラに
当てる所が凄い。

演技ベタなソフィーは今回は主に、パーティー会場での
手癖の悪さともいうべき、チャールズの懐からICカードを
抜き取る辺りのスキルが光ったところ。

パーカーはバーン・ノーティス 元スパイの逆襲で言う所の
フィオナっぽい所が有り、ドSっぽさも笑える。金にすりすり
している時の顔がまた何とも言えないものがあった。

ハーディソンは全体的に抜け目なく使えるけど、やはり
トラック運転手に扮して、相手の兵士を小馬鹿にしたような
シーンが良かった。

ネイサンはミーティング中に酒を飲む姿が有ったけど、設定
を見るとちょっぴりアル中っぽい所があるとの事なので、
心配だ。まぁ始まったばかりのドラマの中で失敗は犯さない
と思うけどね。

ネイサン・フォード (Timothy Hutton) 元保険調査員、アルコール依存症
ソフィー・デヴェロー (Gina Bellman) 2ヶ国語を物真似
エリオット・スペンサー (Christian Kane) 武術に長ける、銃嫌い
アレック・ハーディソン (Aldis Hodge)
パーカー (Beth Riesgraf) セキュリティーを抜ける泥棒
タラ・コール (Jeri Ryan) 機械オタクでハッキングのSP

ロバート・ジェンキンス (Robert Pine) 下院議員
チャールズ・デュフォート (Richard Cox) キャッスルマン警備
ロバート・ペリー (Jake McLaughlin) 伍長、イラク派兵
グレディ (Lee Reherman)
--- (John Rogers) Director
ラロック (Inger Tudor) 医師
ドワイト・カプラン (Jonathan Kowalsky) ペリーの仲間の兵士
--- (Ben O'Rourke) Guard
--- (Tisha Terrasini Banker) News Reporter
--- (Candice Cunningham) KBO Reporter

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