レバレッジ 〜詐欺師たちの流儀 Leverage 製作総指揮：ディーン・デヴリン 製作：エレクトリック・エンターテインメント http://tv.foxjapan.com/fox/lineup/prgmtop/index/prgm_cd/951 http://www.fujitv.co.jp/leverage/

Dec. 30, 2008
第5話 悲しき銀行強盗 The Bank Shot Job

脚本／Amy Berg 監督／Dean Devlin
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テンガロンハットのネイサンは田舎町の判事・ロイと共に、
インペリアルバレリー銀行へとやってくる。
ロイの持ち込む金は、全ては麻薬の密輸組織からのワイロのもの
で、資金洗浄する為にロイはネイサンを雇った形だった。
ロイはネイサンに対して田舎町で必要なのは権力で有ると説明
する。
既に銀行ではソフィーが行員の一人として潜り込んでいた。

銀行の建物の外で見張りをしているパーカーとハーディソン。
外は40度を超えそうな暑さの中で、信用詐欺なんて時間がかかる
詐欺を行うなんて面倒だという。田舎町故に回線も整備されて居
らず、ドラマ「ドクター・フー」のダウンロードにも時間が
かかったという。パーカーは違法ダウンロードはダメと釘を
刺す中、エリオットから全てを撤収したとして、連絡が入る。
信用詐欺はいよいよフィナーレを迎えようとしている中で、
依頼人であるデルガドへの報告はこの件が片付いてからにしよう
と告げる。ロイ判事は2ヶ月前に少女・ベス・デルガド殺害事件
に於いて、ワイロを受け取り犯人を無罪にしていたのである。
ネイサンたちはロイの金を盗み、デルガドに渡そうとしていた
のである。
エリオットたちはロイの破産程度では生ぬるい仕打ちでは無いか?
とする中で、ネイサンは銀行内に異様な雰囲気を感じる。

急いで出ないと不味いことになる。
そう呟いた瞬間、警備員が一人の客・デリック・クラークに声を
かけたと同時に、銀行強盗事件が発生する。犯行はデリックと
息子のマイケルが起こしたもの。
マイケルたちは銀行の窓口で有り金を全てバッグに入れる様要求
する。

ネイサンは急いで外に駐めてあるバンのハーディソンたちに
撤収するよう告げる。銀行強盗が発生した上に銀行の前に怪しい
バンが駐めてあるとヤバいという事だった。

二人の犯人は金をかき集める中で全然これでは足りないと呟く。
デリックは行員に金庫の金を取り出すよう告げるが、タイマー式
の金庫なので時間にならないと開かないと告げる。
ロイは客の持つ金品が奪われるハズだと感じて、すぐに手にして
いたアタッシュケースをテーブルの下に隠してしまう。

町の保安官が出動し、銀行を取り囲む中で、判事は自分が犯人を
説得するという。二人は素人であり若い方は銃を持つのは
初めてのような人物だと、ネイサンは判事に話すようにして、
外にいるハーディソンたちに情報を与える。
判事は犯人達の前にそびえ立つ。
自分は町の判事で、外にいる保安官のビルは親友だという。
真実なんて私の手一つで簡単にねじ曲げられるとして、犯人に
投降を呼びかけるが、デリックは簡単に見えるものがホントに
簡単な試しなど無いんだとして、保安官に銃を突きつける。
ネイサンは外にいる仲間に、田舎町のSWATチームに命を托す
つもりはないとして、我々がこの状況をコントロールしようと
告げる。

ハーディソンとパーカーはFBI捜査官に扮してビル保安官に
近づく。パーカーはこんな銀行ならば42秒で金庫破り出来ると
いう。犯人も銀行からの逃げ方くらい普通考えておくべきだと
パーカーは呆れる。
ビルは通報から20分で現場に駆けつけるFBI捜査官に
不審さを覚えるも、たまたま国境でチュパカブラの大量発生に
対応していたのだという。チュパカブラって都市伝説ではないの
か?というビル。ハーディソンは現状を報告するように求めると
地元にはSWATチームは居ないが、射撃の名手が向かいのビルに
配備されているという。
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田舎町で権力を振るい犯罪者からワイロをもらう悪徳判事の
ロイを破産させようとして信用サギを決行するネイサンたち。
しかし運悪くミッションが終わりそうな中で突然銀行強盗の
現場に立ち会い、容易には逃げられない状況に陥る。

今回はこのドラマの中でも一番面白い話だったな。

銀行強盗事件はある意味アメリカン犯罪の中でも醍醐味の一つ。
ボニーとクライドが犯罪を犯していくアメリカンニューシネマ
の一つ、映画「俺たちに明日はない」を彷彿とさせるけど、
ドラマでは冒頭でのネイサンの服装を考えると、西部劇時代の
アバウトな場当たり的犯行計画の犯人像と、近代的犯行の形
を融合した面白いドラマになった。

何と言っても面白かったのは、二つの事件が混在していたこと。
犯罪のマッシュアップって感じで、色んな所で二つの流れが
コラボレートしていた感じ。

エリオットの格闘ネタも板に付いていて、圧倒的な力で地元の
ギャング団を退治するシーンは、ジャッキーチェンの映画の
ネタを彷彿とさせるようなコメディセンスに溢れていたし、
地元の警察官とハーディソンとパーカーが扮したFBIのやりとり
は、ある意味場違いではあるけど、田舎の保安官を小馬鹿に
するようなやりとりで、笑えるところが有った。

正直ネイサンが撃たれた流れも計算尽くなのかと思って見て
いたのだけど、今までネイサンが仲間を使いすぎていた感じも
するので、今回は見事仲間達の助けが上手い形で描かれたな
と思う。

FBI捜査官の二人が時間差で現れるシーンが有る。
その中の一人、Gerald Downey演じる若い方の捜査官を見ると、
「CSI:科学捜査班」のニック役のGeorge Eadsに見えた。

それにしてもパーカーは可愛いね。


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