レバレッジ 〜詐欺師たちの流儀
Leverage

製作総指揮:ディーン・デヴリン
製作:エレクトリック・エンターテインメント

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http://www.fujitv.co.jp/leverage/





Jan. 27, 2009
第9話 マイ・スイートホーム The Snow Job

脚本/Albert Kim 監督/Tony Bill
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ミシシッピ州・ホルガン郡スコット邸。
州保安官はスコットに対して、自宅の差し押さえをする事を告
げ、この家はもう修理業者のものになった事を告げる。
ウェインは欺されたとして、ヘンリーの事を殴り飛ばすと、
ウェインはその場で暴行罪で逮捕される。
ホルガン郡の留置所で、ウェインはネイサンと逢っていた。
自分は軍に所属しており、部隊の招集前にレッツィングに家の補修
作業を頼み、彼から不動産を担保にしたローンを組んでもらったのだという。
しかし三ヶ月後、イラクから戻ってみると修理は工期を守らず
中途半端なままで、家の価値が下がってしまったという。
彼は
契約を取り付けると工期を意図的に延ばし、契約者は支払いを
当然拒否するが、業社も弁護士をつけて争い、支払う金が
無くなると家を担保として取り上げさせ、抵当流れにして、
それを業社が買い取り転売するという方法を繰り返していた
ので
ある。しかしそれは合法的なものなので、警察も手をつけられ
ないのが現状だという。
ウェインは初めての家だった事を告げ、息子の家を奪ったのだ
と訴える。自分はルールに従っていても助けが必要でも見捨て
られるのだとし、犠牲になるのは常に子供だという。人は誰
もが犠牲を強いられると。

ネイトはそれを聞くと自分の失った子供の事を思いだし、アル
コールに手を出す。

レバレッジ本部では、ネイトが遅刻して来ない事に一同不審
に感じる。時間厳守のネイトが遅れるなんて珍しいとするが、
パーカーは時計を一つ持つものは時間が分かるが、二つ持つ
ものには決して分からないと、今朝食べたフォーチューンクッ
キーの文言を語る。

ネイトが合流すると今回の件の計画の説明を行う。
ターゲットはヘンリー・レッツィング。大金持ちで建築請負業者
だという。住宅をメインとしているが商業施設も手がけていた。
彼が行う詐欺の手口を話した後、かつてフロリダの検事局が
ヘンリーの調査をしたが、合法なので捕まえる事は出来なかった
のだという。レッツィングには二人の息子が居てて、長男の
ランディと次男のデニスが居るという。長男はスノボと濡れ
Tシャツコンテストの審査員をするようなどうしようもない人物
で、次男のデニスはMBAを取得し、実質的に仕事をしているのは
ヘンリーではなくデニスだという。法を味方にしているので
手を出せないとのこと。ネイトはソフィーに、今回はリュージュ
だと告げる。

コロラド州のスキー場
ソフィーはランディがこのスキー場に居るのを知って、わざと
気を引くような態度に出る。ソフィーはわざとランディの視界
に入るテーブルに手帳を忘れていくと、ランディはその手帳を
見て、ソフィーの事を検索エンジンで調べる。
ドイツ・ミュン
ヘン
に住む"ラテ・アウスガーター"というIDを仕込んでおいた
ソフィー。ラテはリュージュの有名選手で、インターネットに
も大会で勝利した時の顔写真が掲載されているが、ハーディソン
が顔を入れ替えて掲載する。ソフィーがリュージュの選手だと
知った彼はソフィーに落とし物だとして近づき声を掛ける。
ソフィーは現在このスキー場をパートナーと一緒にリニューアル
する企画を立てているとし、色々とスパなどの企画で集客を
求めているという。するとランディは自分にも色々とアイディア
が有るとして、プロジェクトに参加させて欲しいと頼む。
ダンスや音楽などを行うのだという。ソフィーは参加するならば
出資して欲しいと告げると50万ドル出すという。ただし、
まずはパートナーでスキー場のオーナーと話がしたいという。

スキー場を乗っ取るためにハーディソンはリフトを止め、
オーナーが部屋を出た隙にエリオットが
"TOBLERONE"の社名
を部屋に掲げて、ランディと会う事になる。互いに話が合い
出資することが決定するが、小切手のサインには父・ヘンリー
の承認を得る必要が有るとして、
フロリタ州・マイアミ
今から行こうと告げる。

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建築請負業者のレッツィングは、家を修復・建て替えするもの
たちにローンを組ませて、わざと修復工期を後らせて、差し押
さえ競売される家を買い取るというあくどい詐欺で会社を
大きくしている事が分かる。
ネイサンはそれを聞いて、依頼してきたスコットの家を取り戻
そうとするが、レッツィングによって家を奪われたものは400軒
にも及ぶことをして、会社を乗っ取ろうと考える。

今まで設定としてネイサンがアルコール依存症にあると書かれて
いるのを見たけど必要以上に酒を飲むシーンが無かったので
克服したのかに思えたけど、やはり子供というキーワードが
ドラマの中で登場してしまうと、ネイトもリーダーとしての
資質も信頼も失うようにして酒を飲んでしまうシーンが有る
のね。
リスキーな事をしている分、流石にアル中のリーダーに人生を
任せることなどしたくはないだろうし、これが引き金となって
チームが分裂しなければ良いけどね。

投資話についてはかなりうさんくさいものが有り、こんなの
で騙される馬鹿は居るのか?って感じ。
まぁ長男は馬鹿っぽい感じがしたので騙せそうな感じもするけど
今まで実質的に権力を握ってきた弟を差し置いて、父親がそんな
兄のことを信頼していくというのもなんだか違和感が有った。

スキーのリゾート投資関して、オーナーを追い出してそこを
オフィスとして利用するところなど、華麗なるペテン師
っぽさを感じるところかも。

ドラマとしては二段オチ。
50万ドルを取り返すだけでリスクも少なく依頼者の要求を
満たすことは出来たけど、他にも多数の被害者が居るという
事で、単純な話ではなくなった。

死亡保険金の詐欺に関しては、別のドラマでも同様の手口の
犯行を捜査していくとする内容を見た気がする。
「キャッスル」だったけか。
保険の事に関してはネイトが詳しいところなので自分の土俵で
戦えたのかなと思うけど、格好がうさんくさいのでまず誰も
投資しないだろうみたいな感じだった。

今回はあんまりキャラの引き立つところがなかったけど、
パーカーがエリオットを信用して理解の扉からダイブする
シーンとか、無表情のパーカーが脳腫瘍患者という設定の
際の一連のやりとりは面白かった。ソフィーも演技指導していた
けど、ソフィーって大根な所が有るからね。

ネイサン・フォード (Timothy Hutton) 元保険調査員、アルコール依
存症
ソフィー・デヴェロー (Gina Bellman) 2ヶ国語を物真似
エリオット・スペンサー (Christian Kane) 武術に長ける、銃嫌い
アレック・ハーディソン (Aldis Hodge) 機械オタクでハッキングのSP
パーカー (Beth Riesgraf) セキュリティーを抜ける泥棒

ヘンリー・レッツィング (Sam Anderson) 父
ランディ・レッティング (Jonathan Chase) 長男
デニス・レッティング (Danny Strong) 次男
ストーン (Greg Collins) 州警察
ウェイン・スコット (Russell B. McKenzie) 夫、軍人
クウォン (Karen Lew) 医師
デラハッセイ (Kirk Bovill) 保安官
マイク・ロスマン (John Cragen) Resort Manager
--- (Emil Beheshti) Bank Agent
--- (Victoria Ullmann) Ute Ausgartner
--- (Dominic Burgess) Security Guard
--- (Van Allen) FBI Agent
ベス・スコット (Ivonnah Erskine) 妻
--- (Jonathan Frakes) Man in waiting room
--- (Andrew J. Lee) Japanese Tourist

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